ハイセンス 43U7H / 43E7H 倍速120Hz駆動を搭載した安価な4K液晶テレビ
ハイセンスの43型4K液晶テレビ・43E7H /43U7H(実売6.5万円程度)の各種レビュー・評価から本機の実力を分析・考察。
両機は、43型4K液晶テレビのなかで、倍速120Hz駆動を搭載しているなかでは2024年現在、最も安い実売価格であることから注目されています。そのほか、HDMI入力は4K/120p入力、VRRやALLM対応で最新ゲーム機に対応していることもポイントです。これらの機能を43型4Kテレビ(実際には4Kテレビ全体でも最も安い)最も安く手に入れたい方に狙い目のモデルとなっています。この点を踏まえたうえで、43E7H/43U7Hの各種レビュー・評価から本機の実力を分析・考察してみます。
なお、ハイセンスの43型4K液晶テレビ・43E7Hと43U7Hは、基本的に販路が違うだけで、テレビとしての中身は同一です。ただ一点、スタンドの形状が違います。
「E7H」シリーズは2本足タイプのスタンドで、「U7H」シリーズはテレビの中央下に配置される台座型のスタンドです。
スタンドは違うものの、テレビとしての機能や性能は同じです。これらのことから、43E7H /43U7Hを同じ機種として本記事では扱います。
ハイセンス・43E7Hとは?
ハイセンスの43型4K液晶テレビ「43E7H」は、最新技術を手ごろな価格で搭載した高性能テレビです。
43E7Hは、特に倍速パネルを搭載している点が大きな特徴です。この技術により、映像の滑らかさや精細さが格段に向上しています。また、4K解像度に対応しており、美しい映像表現が可能です。内蔵された高画質エンジンにより、映像の色再現性やコントラストも非常に優れています。
このモデルは、ハイセンス テレビの中でも評価が高く(売り上げランキングが高い)、他の競合製品と比較してもその実力を発揮しています。とくに、コストパフォーマンスの高さも大きな魅力となっています。
本記事では、具体的なデザインや構造から映像性能、音質、ゲーム関連機能、さらにはスマート機能に至るまで、ハイセンスE7Hの各種レビューからその実力を徹底的に分析します。また、競合製品との比較やユーザー評価にも触れ、全体としての評価を総括していきます。
ハイセンスE7Hのデザインと構造
画面サイズと解像度
ハイセンスE7Hは、43インチの4K解像度を誇ります。画面サイズの適度な大きさと4K解像度は、リビングルームや中程度の部屋に最適で、詳細で鮮明な映像を提供します。ハイセンスの43型4K液晶テレビE7Hは、高画質を追求するユーザーにとって魅力的な選択肢です。この解像度により、倍速パネル搭載とエンジンの組み合わせで、より滑らかでリアルな映像体験を楽しむことができます。
筐体のデザインと素材
ハイセンスE7Hの筐体は、スタイリッシュでモダンなデザインが特徴です。薄型のベゼルとシンプルなスタンドデザインが、どんなインテリアにも自然にマッチします。素材には高品質なプラスチックや金属が使用されており、耐久性と美観の両方を兼ね備えています。また、軽量な作りなので、設置や移動も簡単です。ハイセンスの43インチ4Kモデルとして、見た目にも機能的にも満足できる仕上がりです。
43E7H /43U7H 内容・特徴
パネル解像度は4K/3,840×2,160ドット
パネルはVA型
直下型バックライトに部分駆動非対応
120Hzの倍速パネルを採用
120Hz駆動を活かす、フレーム補間&3Dノイズリダクションのクリアモーションによる滑らかな動き
HDR10をはじめ、HLGとHDR10+、Dolby Vision、Dolby Vision IO、HDR10+ ADAPTIVE対応
映像エンジンはREGZAと共同開発した「NEOエンジンPro」を搭載
ステレオスピーカー構成(10W+10W)+テレビ背面に20W出力のサブウーファーを搭載
立体音響のDolby Atmosにも対応
HDMI入力は4系統でeARCに対応。このうちHDMI1~2は4K/120p入力に対応
HDMI入力自動画質調整
VRRやALLMも利用可能。AMD FreeSync Premiumもサポート
4K/120p入力時は約0.83msの低遅延を実現する
「ゲームモードPro」
チューナー数は、BS 4K/110度CS 4K×2、地上/BS/110度CS×3
別売りのUSB HDDへの録画に対応
4K放送(裏番組録画)や、地上/BS/110度CSの裏番組を2番組同時に録画可能
ハイセンスの独自UIである「VIDAA」を搭載
NetflixやYouTube、Amazon Prime Video、ABEMA、hulu、U-NEXTなどのインターネット映像配信サービスが利用可能
Bluetooth対応リモコンと音声操作対応
スマートフォンの画面をテレビに映し出せる「スクリーンシェア」
Bluetoothでの音声出力
映像性能の評価
倍速駆動で画像は滑らか
ハイセンスの43型4K液晶テレビ「E7H」には倍速パネルとクリアモーションが搭載されており、動きの激しいシーンでも画像が滑らかに表示されると評価されています。これにより、スポーツ観戦やアクション映画など、動きの多いコンテンツでも違和感のない視聴体験が享受できます。
色再現性とコントラストは優秀
ハイセンス43E7Hの色再現性とコントラストは非常に優れていると評価されています。このテレビは高画質エンジンによって、鮮やかな色彩を提供し、暗いシーンでも細部まで表現できます。特に自然の風景や複雑な色合いの映像ではその実力が顕著に現れます。
HDRの対応状況は十分
このテレビはHDR(ハイダイナミックレンジ)の対応状況も十分であり、対応コンテンツでは明るい部分と暗い部分の差をしっかり表現します。これによって、映画やドラマの映像も非常にリアルに感じられます。
画質が全体に白っぽいという意見もある
しかし、一部のユーザーからは、「画質が全体に白っぽい」との意見も寄せられています。このため、自分の好みに合った画質調整を行う必要があるかもしれません。
VAパネルゆえの視野角の狭さは気になる場合もある
ハイセンス43E7HはVAパネルを採用しているため、視野角の狭さが気になることがあります。正面から見ると問題ありませんが、斜めから見ると色が変わることがありますので、視聴位置には注意が必要です。
4K未満の放送波の高画質化がいまひとつという評価もある
4Kコンテンツではその性能を十分に発揮しますが、4K未満の放送波の高画質化については一部のユーザーから「あまり効果が感じられない」との評価もあります。この点は、他の高画質テレビと比較しても少し劣る部分かもしれません。
HDMI2.1やゲーム関連機能
4K/120p入力、VRRやALLM対応で最新ゲームをハイスペックかつ快適に遊べる
ハイセンスの43型4K液晶テレビE7Hは、最新のHDMI2.1規格を採用しており、4K/120p入力に対応しています。これにより、高解像度かつ高フレームレートの映像を楽しめるため、最新ゲームをハイスペックで快適にプレイすることができます。さらに、VRR(可変リフレッシュレート)やALLM(自動低遅延モード)にも対応しているので、ゲームプレイ時の画面のティアリングや入力遅延を最小限に抑えることができます。これらの機能により、ゲーマーにとって理想的な環境を提供します。
応答性能や遅延もゲームモードなどの充実で問題ない
ハイセンス43E7Hは、応答性能や遅延についても評判が高いです。特に、ゲームモードを搭載しているため、応答速度が速くなり、遅延が最小限に抑えられます。これにより、入力操作が迅速に画面に反映され、ストレスのないゲームプレイが可能です。また、倍速パネル搭載により、動きの速いシーンでもブレが少なく、鮮明な画像を楽しむことができます。これらの特徴は、特にFPSや格闘ゲームなど、タイミングが重要なゲームで重要な役割を果たします。
音質の評価
内蔵スピーカーの性能はそこそこ
ハイセンス43型4K液晶テレビE7Hには内蔵スピーカーがサブウーファーも加えて搭載されており、基本的な音質は確保されています。しかし、多くのユーザーから内蔵スピーカーの性能について「そこそこ」との評価が寄せられています。多彩な映像機能を有するE7Hに比べて、音質面ではインパクトに欠ける一面があるかもしれません。しかし、それでも日常的なテレビ視聴や一般的な映画鑑賞には十分なクオリティです。
サウンドバーを追加したほうがいいという声が多い
実際、多くのユーザーレビューからは「サウンドバーを追加することで音質が格段に向上する」という意見が見られます。E7Hの映像性能の高さに対して音質面では若干の弱点を指摘する声がありました。43インチ 4Kの大画面で高画質な映像を楽しむためには、サウンドの迫力も求められるものです。倍速パネル搭載などで視覚的な満足度が高いぶん、音響面での強化が全体の視聴体験をさらに向上させるでしょう。
スマート機能とユーザーエクスペリエンス
搭載アプリと使い勝手はそこそこ
ハイセンスE7Hは標準的なスマートテレビの機能を備えており、多くの動画視聴アプリがプリインストールされています。NetflixやYouTubeをはじめ、様々な動画配信サービスが利用可能です。また、操作も比較的直感的で、初めて触る人でも使いやすい設計になっています。
Google TVではないから拡張性はあまりないが、画面キャスト機能があるからそれほど問題ない
ハイセンス43E7HはGoogle TVを搭載していません。そのため、アプリの拡張性や新しい機能追加に制約があります。しかし、Anyview Cast機能(Androidのみ対応)を内蔵しているため、スマホやタブレットからの画面キャスト機能を利用すれば、かなり自由にコンテンツを大画面で楽しむことができます。この点からも、日常的な利用には大きな支障はないでしょう。
リモコンと操作性は上々
リモコンの使い勝手は非常に良好と評価されています。ボタン配置がわかりやすく、反応も迅速です。特に動画配信サービスへの直リンクボタンがあるため、ワンタッチで利用したいアプリにアクセスできる点が好評です。また、Bluetoothリモコンなので接続も安定しており、操作のストレスを感じることはほとんどありません。
録画機能は普通、他社のレコーダーなどとの連携がうまくいかない場合もある
録画機能については、基本的な機能は一通り揃っていますが、特に優れた点は見受けられません。他社製のレコーダーや周辺機器との連携において、設定や相性の問題で一部のユーザーが使いにくさを感じているという報告もあります。録画機能を重視するユーザーにとっては少々物足りなく感じるかもしれません。
薄いベゼルとコンパクトなボディも高評価
ハイセンス43E7Hのデザインは非常に洗練されており、薄いベゼルとコンパクトなボディが特徴です。これにより、設置場所を選ばずにインテリアに馴染みやすく、また視聴時の没入感を高める効果もあります。デザイン面でも機能面でもバランスが取れているため、多くのユーザーから高評価を得ています。
競合製品との比較やコストパフォーマンス
ハイセンスE7HとU7Hの違いは販路とスタンド形状のみ
ハイセンスE7HとU7Hは同一の技術および機能を共有しているため、その実力や性能には大きな違いはありません。ただし、U7Hは特定の販路限定で販売されているため、利用する販路によっては価格や取扱店舗に差が生じることがあります。また、スタンド形状にも若干の違いがあり、これが設置場所やインテリアの雰囲気に影響を与える可能性があります。
他ブランドの同クラス製品との比較
ハイセンスの43型4K液晶テレビE7Hは、同クラスの他ブランド製品と比較しても非常に競争力のある性能を誇ります。特に、倍速パネル搭載や4K/120p入力対応といった高画質技術を安価に備えている点が特徴です。
一方、ソニーやパナソニック、東芝REGZA(同じグループですが)といったブランドのモデルは、画質やサウンドの面で若干の優位性があると評価されています。例えば、ソニーや東芝の高価格帯モデルは、より精細な画像処理エンジンを搭載しており、微細な画質調整が可能です。
気になる点はあっても6万円台半ばでこの内容なら文句なしのハイコスパ機という評価が多い
ハイセンスの43型4K液晶テレビE7Hは、非常にコストパフォーマンスが高い製品として多くのユーザーから高評価を受けています。6万円台半ばという価格帯でありながら、高画質技術や豊富な機能を備えているため、総合的な評価は高いです。
実際、ユーザーレビューや各種評価でも、多機能性や高画質に対するポジティブな意見が多く挙げられています。マイナス点としては、画質や音質、機能性が他ブランドに比べて若干劣るとの指摘がありますが、それでも価格を考慮すると非常に魅力的な選択肢です。
ユーザーの評価と口コミのまとめ
ポジティブなレビュー
ハイセンスの43型4K液晶テレビ・E7Hは、多くのユーザーから高評価を受けています。特に評価されているのは、倍速パネル搭載による滑らかな映像と、高画質エンジンによる色再現性の良さです。ユーザーからは「非常に鮮明で、特にスポーツ観戦やアクション映画においては臨場感が溢れる」との声が多く寄せられています。また、4K/120p入力やVRR、ALLMといった最新のゲーム関連機能が充実している点もゲーマーから高い評価を受けています。「ゲームモードでの遅延が非常に少なく、快適なプレイが楽しめる」との意見が多いです。価格面でも、「43インチというサイズと高機能をこの価格で手に入れられるのはコストパフォーマンスが非常に高い」との口コミが見られます。
ネガティブなレビュー
一方で、ハイセンスE7Hに対しては一部ネガティブなレビューも存在します。特に指摘されるのは画質面での不満です。「倍速駆動ではあるが、全体的に画質が白っぽく感じる」という声や、「VAパネルのため視野角が狭く、横から見ると色が薄くなる」といった意見があります。また、4K未満の放送波の高画質化についても、「期待ほどのクオリティではない」と感じるユーザーが多いようです。音質面に関しても「内蔵スピーカーの性能がイマイチで、別途サウンドバーの追加が必要」との声が目立ちます。さらに、Google TVではないため、アプリの拡張性が低いことや「外部レコーダーとの連携もうまく機能しないことがある」という指摘もあります。
まとめ: ハイセンスE7Hの総合評価とおすすめユーザーなど
4K/120p入力、VRRやALLMが活かせる高性能ゲーム環境のユーザーに最適
ハイセンスの43型4K液晶テレビ「E7H」は、4K/120p入力やVRR(可変リフレッシュレート)、ALLM(自動低遅延モード)といった最新のゲーム機能をサポートしています。そのため、高性能なゲーム環境をテレビに求めるユーザーには非常に適しています。特に、最新のハイエンドゲームコンソールを使用するゲーマーにとっては、遅延の少ないゲーム体験が実現できる点が大きな魅力と言えるでしょう。この性能をできるだけ安価に実現している液晶テレビという点がポイントです。
放送波やネット動画、メディア再生中心なら、倍速駆動に魅力を感じる向きに好適
放送波やネット動画の視聴、さらにはメディア再生が主な利用方法であるなら、倍速パネルを搭載したE7Hは大いに適しています。倍速駆動によって映像が滑らかに表示されるため、スポーツやアクションムービーなど動きの多いコンテンツでも快適に楽しむことができます。また、高画質エンジンを搭載しているため、映像の精細さも非常に優れており、4Kならではの視聴体験を堪能できます。
ただし、倍速駆動が不要なら、より安価なハイセンスの下位モデルA6K/E6Kでもいいかもしれません。
テレビ単体での多機能や拡張性を追求するなら他の選択肢も
一方で、テレビ単体での多機能性や拡張性を重視する方には他の選択肢も検討すべきでしょう。例えば、ハイセンスの43E7HはGoogle TVではないため、アプリの追加や拡張性においては限界があります。基本的なスマート機能や画面キャスト機能は備えているものの、特定のアプリや機能を重視するユーザーにとっては物足りないかもしれません。
予算に余裕があるならより他ブランドの高額なモデルのほうがいいかも
もし、予算に余裕があるのであれば、より高額なブランド、例えばREGZA、SONY、Panasonicなどのモデルを検討する価値があります。これらのブランドは、総合的な性能や品質で優れているため、長期的な満足度も高いでしょう。例えば、色再現性や視野角の広さ、音質の面でこれらのモデルは一歩上を行くことが多いです。また、拡張性やユーザーインターフェースの使い勝手も優れており、全体的なユーザー体験が向上します。
コメント
ハイセンス43E7HはChromecastを内蔵していませんよ。
たしかに間違っていました。
Anyview Cast機能(Androidのみ対応)の間違いでした。
訂正させていただきます。
ご指摘ありがとうございました!