Astell&Kern AK HB1 約4万円のBluetoothレシーバー
アユートは、Astell&KernブランドのBluetoothレシーバー機能搭載ポータブルUSB-DAC「AK HB1」を2023年11月25日に発売。価格は39,980円。
本機の内容・特徴の紹介と、各種レビューなどから浮かび上がる本機の実力を分析・考察。
LDAC、aptX HD受信に対応
Qualcomm「CSR8675」Bluetoothチップセットを搭載し、LDAC、aptX HD、AAC、SBCが利用可能
AK HB1は、Qualcomm「CSR8675」Bluetoothチップセットを搭載しています。このチップセットは、LDAC、aptX HD、AAC、SBCといった高音質コーデックをサポートしており、高音質なワイヤレス接続が可能です。また、Bluetooth接続はマルチポイントに対応しています。
DACチップは、ESSの「ES9281AC PRO」を搭載
AK HB1は、ESSの「ES9281AC PRO」DACチップを搭載しています。このチップは、PCM 384kHz/32bit、DSD256のネイティブ再生に対応しており、高音質なUSB接続が可能です。
イヤホン出力は3.5mmアンバランスと4.4mmバランス(5極GND結線)を備え、バランス接続時4Vrmsの高出力を実現
AK HB1は、イヤホン出力に3.5mmアンバランスと4.4mmバランスの2種類を備えています。バランス接続時、最大4Vrmsの高出力を実現し、高出力なヘッドホンやイヤホンでも余裕を持って駆動することができます。
独自のパワーマネージメント技術により、接続機器に対する消費電流を最小限に抑制
AK HB1は、Astell&Kern独自のパワーマネージメント技術を採用しています。この技術により、接続機器に対する消費電流を最小限に抑え、バッテリーの持ちを向上させることができます。
AKプレーヤーに採用している超小型タンタルコンデンサーなど高品位部品を採用
AK HB1は、AKブランドのポータブルオーディオプレーヤーに採用している超小型タンタルコンデンサーなど、高品位な部品を採用しています。これにより、高音質な再生を実現しています。
専用アプリ「AK Control」に対応し、各種項目を操作・カスタマイズ可能
専用アプリ「AK Control」に対応し、各種項目を操作・カスタマイズ可能。
・充電モードのON・OFFの切り替え
・イコライザー設定 プリセットはなくカスタムEQによるマニュアル設定のみ
・カーモードのON/OFF 有線接続時にエンジン点火に合わせてON・OFFされる
・自動電源オフ設定 無効〜60分から10分刻みで設定可能
・DACフィルター設定 3種類から選択可能
・USB Audio Calss設定 UAC1.0、UAC2.0の切り替えでゲーム機とのUSB接続も可能
コンパクトボディはケーブル着脱式
外形寸法は39.8×16.5×68.4mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトで、重量は約40gと軽量。
AK HB1は、外形寸法が39.8×16.5×68.4mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトで、重量は約40gと軽量です。持ち運びに便利なサイズと重量です。
AK HB1は、着脱式のUSBケーブルを採用しています。ケーブルはType CとLightningの2種類が付属しており、様々なデバイスに接続することができます。また、ケーブルはショートタイプなので、持ち運びに便利です。
Astell&Kern AK HB1 レビューサイト




Astell&Kern AK HB1 各種レビュー・評価などから浮かび上がる実力を分析
音質傾向や実力への評価をピックアップ
フラット基調ながらも若干中域が多め
高域は刺さらず、しかし伸びはある
ボーカルの再現性が高い
ややウォームな音調
キレのよさよりは自然な優しさに振った傾向
解像度・分離感も上々
ホワイトノイズは少ない
ドングルDACやエントリークラスのDAP同等の品位
ただし同社のドングルDAC・HC2、HC3との比較では有線接続時の音質は本機が劣る
同様タイプではFiiO BTR7といい勝負
Astell&Kern AK HB1の各種レビューから肯定的な評価と否定的な評価をまとめ、考察
肯定的な評価
音質が優れている
ワイヤレス接続も有線接続も高音質で楽しめる
コンパクトで持ち運びやすい
接続機器のバッテリーを長持ちさせる
否定的な評価とその要因
価格が高い
aptX Adaptive受信に対応していない
プリセットイコライザー機能がない
各種評価から浮かび上がる本機の魅力と弱点
AK HB1は、音質と機能性の両面で高い評価を受けている製品です。特に、ワイヤレス接続と有線接続の両方で高音質を実現していることは、多くのユーザーから高く評価されています。また、コンパクトで持ち運びやすいことも魅力です。
一方で、価格が高いことやプリセットイコライザー機能がないことが、否定的な評価として挙げられています。最新のBluetoothレシーバーながら、aptX Adaptive受信に対応していないのは大きな弱点として挙げられています。
価格に関しては、Astell&Kern製品としては比較的リーズナブルな価格設定と言えますが、それでもBluetoothレシーバーとして高額な製品であることは否めません。それでいて、有線接続時の音質は、同社の有線専用機・HC2やHC3には劣ると評価されています。
総合的に見ると、AK HB1は音質と機能性に優れたBluetoothレシーバー兼DACヘッドホンアンプです。高音質な音楽をワイヤレスで楽しみたいユーザーや、コンパクトで持ち運びやすい製品を求めるユーザーにおすすめの製品と言えるでしょう。
AK HB1がおすすめのユーザー・あまりおすすめできないユーザーは?
AK HB1がおすすめのユーザー
高音質なワイヤレス再生と有線再生を予算4万円までで楽しみたいユーザー
LDACあるいはaptX HD受信で高品位なBluetooth再生を楽しみたいユーザー
コンパクトで持ち運びやすい製品を求めるユーザー
バランス接続に対応した高インピーダンスのヘッドホンやイヤホンを駆動したいユーザー
AK HB1があまりおすすめできないユーザー
Bluetoothレシーバーに4万円は高いと思うユーザー
aptX Adaptive受信が必要なユーザー
小型DACヘッドホンアンプで有線接続で高音質再生をおもに行いたいユーザー
製品価格に見合わないような高級イヤホンやヘッドホンを駆動したいユーザー
AK HB1は、高音質なワイヤレス再生と有線再生を両立させた、コンパクトで持ち運びやすい製品を求めているユーザーには、特におすすめの製品と言えるでしょう。Bluetoothレシーバー機能を使うのが前提のユーザーに適しているというのが最も重要なポイントでしょう。
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