Creative Aurvana Ace 完全ワイヤレスイヤホン
クリエイティブメディアは、完全ワイヤレスイヤホン「Creative Aurvana Ace」を2023年12月中旬に発売。価格は20,780円。本機の内容と、各種レビューなどから浮かび上がる本機の実力を分析・考察します。
クリエイティブの完全ワイヤレスイヤホン・Aurvana Aceの魅力とは?
Aurvana Aceの特徴の概要
クリエイティブの完全ワイヤレスイヤホン、Aurvana Aceは、最先端のxMEMS技術を採用しています。xMEMS技術は、MEMSドライバーを使用することで、より優れたサウンド品質と明瞭な高音質オーディオを提供します。
Aurvana Aceは、MEMSドライバーとダイナミック型とのハイブリッド構成を採用しています。これにより、幅広い周波数特性と深みのある低音を実現しています。ハイブリッド構成によって、より豊かな音響体験を提供することができます。
Aurvana Aceは、様々なオーディオコーデックにも対応しています。次世代のBluetooth LE Audio・LC3コーデックに対応しており、高品質な音楽の再生が可能です。さらに、aptX AdaptiveやAACなどのコーデックもサポートしているため、幅広いデバイスに対応しています。
これらの特徴によって、Aurvana Aceは優れた音質と快適なワイヤレス体験を提供します。音楽や映画、ゲームなど、あらゆるコンテンツをより一層楽しむことができるでしょう。
Aurvana Aceの音質性能
Aurvana Aceは、高音質な再現性と広帯域な再生領域を誇る多機能イヤホンです。
高音質の再現性
Aurvana Aceは、MEMS技術を採用したドライバーにより、明瞭で豊かな音質を実現しています。細部まで繊細な音を再現し、クリアなサウンドを楽しむことができます。
5Hz~40kHzとワイドレンジな再生領域
Aurvana Aceは、5Hz~40kHzと完全ワイヤレスイヤホンとしては異例の広い周波数帯域の再生が可能です。低音の迫力から高音のクリアさまで、幅広い音域をカバーし、音楽の魅力を余すことなく伝えます。
Aurvana Aceの音質性能は、高音質な再現性と広帯域な再生領域により、ユーザーに優れた音の体験を提供します。
Aurvana Aceの機能
クリエイティブの完全ワイヤレスイヤホン・Aurvana Aceは、ほかにも多くの魅力的な機能を備えています。
ハイブリッドANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)機能
Aurvana Aceは、ハイブリッド・アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載しています。この技術により、外部の騒音を効果的に低減し、音楽や通話をクリアに楽しむことができます。集中力を高めたい場所や移動中など、様々なシーンで静かな環境を作り出すことが可能です。
アンビエントモード
Aurvana Aceにはアンビエントモードも搭載されており、外部の音を取り込むことができます。これにより、周囲の音を聞きながらイヤホンを使用することができ、安全性や意識を保ちながら音楽や通話を楽しむことができます。例えば、公共の場所での利用時や、通勤中などに便利です。
トリプルマイクとcVc技術によるクリアな通話品質
Aurvana Aceは、トリプルマイクとcVc(Clear Voice Capture)技術を採用しており、クリアで正確な通話品質を実現しています。マイクは左右のイヤホンに設置されており、騒音や風切り音を最小限に抑え、はっきりとした音声を相手に伝えることができます。
Creativeアプリ対応
Aurvana Aceは、Creative独自のアプリに対応しています。このアプリを使用することで、さまざまなカスタマイズやイコライザの調整が可能になります。自分の好みや音楽のジャンルに合わせて、最適な音質を実現することができます。
軽量な本体と良好な装着性
Aurvana Aceは、片耳4.7gと軽量なデザインと快適な装着性を備えています。長時間の使用でも疲れにくく、耳への負担を最小限に抑えることができます。また、シリコン製のイヤーチップは異なるサイズが付属しており、自分の耳に最適なフィット感を実現することができます。
これらの機能により、Aurvana Aceはユーザーに優れた音楽体験や通話品質を提供します。-
上位モデルAurvana Ace 2との違い
Aurvana Aceには、上位モデルのAurvana Ace 2とのいくつかの違いがあります。
アダプティブANCの有無
Aurvana Aceは、ハイブリッド・アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載していますが、Aurvana Ace 2ではさらにアダプティブANC機能も搭載されています。アダプティブANCは、周囲の環境に応じてノイズキャンセリングのレベルを自動的に調整する機能です。これにより、さらに優れたノイズキャンセリング効果が期待できます。
aptX Lossless対応の有無
Aurvana Aceは、様々なオーディオコーデックに対応していますが、aptX Losslessというロスレスコーデックには対応していません。一方、Aurvana Ace 2はaptX Losslessにも対応しており、高品質なオーディオ体験を提供します。
価格
Aurvana AceとAurvana Ace 2の価格にも差があります。Aurvana Aceの直販価格は20,780円(税込)であり、一方、Aurvana Ace 2はさらに高機能な性能を備えているため、直販価格は23,800円(税込)となっています。
以上がAurvana AceとAurvana Ace 2の主な違いです。Aurvana Ace 2は、アダプティブANCやaptX Losslessの対応など、さらに高度な機能を備えているため、より高い音質と快適なノイズキャンセリングを求める方におすすめです。
Creative Aurvana Ace 音質面での評価を分析
クリエイティブの完全ワイヤレスイヤホン・Aurvana Aceの各種レビューからの特に音質面での評価について、以下のポイントで分析・解説します。
xMEMSドライバーの恩恵と思われる、とくに高域の音質の良さが印象的
Aurvana Aceは、xMEMSドライバーを採用しているため、高域の音質に優れていると評価されています。
xMEMSドライバーは、従来のMEMSドライバーに比べて高域再生性能と歪み低減に優れたドライバーです。そのため、Aurvana Aceは、高域が伸びやかで、しかも線が細くならない自然な音質を実現しています。
音のバランスも良好。音の情報量も豊富
Aurvana Aceは、高域だけでなく、中域や低域もバランスよく再生できると評価されています。
また、音の情報量が多いため、音の細部までしっかりと表現することができます。
偏りもなく全方位に音がいい感じで生音を感じさせるサウンド
Aurvana Aceは、音の偏りが少なく、生音を感じさせるサウンドだと評価されています。
そのため、音の広がりを感じながら、自然な音を楽しむことができます。
相対的に低音の量・質は低いかも
Aurvana Aceは、高域や中域の音質には定評がありますが、低音の音質については、やや物足りなさを感じるという評価もあります。
Aurvana Aceは、10mm径のダイナミックドライバーを搭載していますが、低音域の再生に特化したドライバーではないため、低音の量や質は、同価格帯の他の完全ワイヤレスイヤホンと比べると劣ると言えるでしょう。
xMEMSドライバー採用の点ではNoble Audioよりも早く発売しているのに、その点が話題になっていないのは残念
Aurvana Aceは、Noble Audioが発売した「FALCON MAX」よりも前にxMEMSドライバーを採用していました。しかし、FALCON MAXは、Noble Audioのハイエンドモデルということもあり、xMEMSドライバーの採用が話題になりました。
Aurvana Aceも、xMEMSドライバーを採用したコストパフォーマンスの高いモデルとして、もっと話題になっても良いと考えられます。
このように、Aurvana Aceは、xMEMSドライバーの恩恵で、高域の音質に優れたバランスの取れた音質を実現しています。しかし、低音の音質については、やや物足りなさを感じるという評価もあります。
Creative Aurvana Ace 機能面などでの評価を分析
クリエイティブの完全ワイヤレスイヤホン・Aurvana Aceの各種レビューからのおもに機能面などの評価について、以下のポイントで分析・考察します。
ANC性能はほどほど。ソニーやボーズには及ばない
Aurvana Aceは、ハイブリッドANCを搭載していますが、ANC性能は、ソニーやボーズなどのハイエンドモデルには及ばないと評価されています。
Aurvana AceのANCは、電車やバスの走行音などの低域ノイズを比較的抑えることができますが、人の声などの中高域ノイズは完全には消すことができません。
外音取り込み機能の性能はもう少し頑張ってほしかった
Aurvana Aceは、外音取り込み機能にも対応していますが、その性能については、もう少し頑張ってほしかったという評価もあります。
Aurvana Aceの外音取り込み機能は、周囲の音を聞き取りやすくすることはできますが、音声がややこもった印象を受けるという声もあります。
付属イヤーピースのサイズが3つは少ない。もっと欲しかった
Aurvana Aceに付属するイヤーピースのサイズは、S、M、Lの3種類です。
耳の形状や大きさは人それぞれ異なるため、もっと多くのサイズのイヤーピースが付属していれば、より快適に装着することができると考えられます。
再生音質は良いものの全体的なコスパとして2万円は微妙かも
Aurvana Aceの音質は、高域の音質に優れたバランスの取れた音質と評価されています。
しかし、ANC性能や外音取り込み機能の性能、付属イヤーピースのサイズなど、他の機能性については、同価格帯の他の完全ワイヤレスイヤホンと比べると、やや劣ると言えるでしょう。
そのため、再生音質を重視するユーザーにとっては、2万円の価格は妥当と言えますが、ANC性能や外音取り込み機能、装着感などを重視するユーザーにとっては、コスパは微妙と言えるかもしれません。
アダプティブANCとaptX Lossless対応が加わって3000円しか高くない上位機・Aurvana Ace 2のほうがコスパは良いかも
Aurvana Aceの上位機であるAurvana Ace 2は、アダプティブANCとaptX Losslessに対応しています。
アダプティブANCは、周囲の騒音を検知して、適切なノイズキャンセリングレベルを自動で調整する機能です。aptX Losslessは、CD音質に近い音質で音楽を再生できるコーデックです。
Aurvana Ace 2は、Aurvana Aceに比べて3000円しか高くありませんが、アダプティブANCとaptX Losslessに対応しているため、コスパはAurvana Ace 2のほうが良いと言えるかもしれません。
Creative Aurvana Ace 総評 魅力と弱点をまとめ
このように、Aurvana Aceは、とくに高域の音質に優れたバランスの取れた音質を実現していますが、ANC性能や外音取り込み機能、付属イヤーピースのサイズなど、他の機能性については、同価格帯の他の完全ワイヤレスイヤホンと比べると、やや劣ると言えるでしょう。
また、上位モデルのAurvana Ace 2は、Aurvana Aceに比べてアダプティブANCとaptX Losslessに対応しており、コスパはAurvana Ace 2のほうが良いと言えるかもしれません。
それでも、アダプティブANCとaptX Losslessが不要ならば、上位モデルのAurvana Ace 2よりも価格の安いAurvana Aceでも十分だと思われます。
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