LUXMAN D-03RとD-03Xを比較しての違いは?

CDプレーヤー
  1. LUXMANのCDプレーヤー新モデル・D-03R
  2. D-03RとD-03Xの主な特徴
    1. D-03Rの概要と主な仕様
    2. D-03Xの概要と主な仕様
    3. 音質へのアプローチの違い
    4. ターゲット層の想定
  3. D-03RでD-03Xから変更、追加になった部分
    1. ドライブメカの一部に違い:新採用の3.2mm極厚鋼板によるマウントベースを装着
    2. DACチップが違う:バーブラウン「PCM1795」からROHM製「BD34352EKV」に
    3. 入力ごとに最適化した各種低ジッター機能も備える
    4. 音質を調整可能なデジタルフィルター切り替え機能も搭載
    5. デジタル出力オフにも対応
    6. USB入力時のDSD対応スペックがアップ:DSD 11.2MHzからDSD 22.5MHzに向上
    7. 同軸/光デジタル入力時にも新たにDSD対応:DoP(DSD)2.8MHzまでの再生に対応
    8. DAC回路用のブロックコンデンサーは容量を3,300μFから6,600μFへと強化
    9. 本体背面にコントロール入出力端子を新搭載
    10. 定価が10万円以上アップ(268,000円から385,000円)
  4. LUXMAN D-03RとD-03Xに共通の内容、特徴
    1. CD再生と各種デジタル入力対応のデジタルメディアプレーヤー
    2. アシンメトリー(非対称)構成のレフトサイドメカレイアウトを採用
    3. CD再生に特化したシングルレーザーの専用ドライブを搭載
    4. 高精度・低ジッターの超低位相雑音クロックモジュールを搭載
    5. アナログ部は同一構成のアンプ×4基を採用した完全バランス構成のバッファー回路を導入
    6. ハイイナーシャ(高慣性)電源を搭載
    7. 精密な音響性能を実現するためのシャーシ設計
    8. フロントパネルはリスニングルームに映えるブラスターホワイト仕上げ
    9. すべての入力でMQAフォーマットの再生に対応するMQAフルデコーダーを搭載
    10. デジタル入力として、USB、光デジタル、同軸デジタルを装備
    11. USB入力時はアイソクロナスに加え、Bulk Pet転送(4モード)にも対応
    12. USB入力時ではPCM 384kHz/32bit対応
    13. 同軸/光入力時ではPCM 192kHz/24bit対応
    14. デジタル出力は同軸/光を各1基ずつ装備
    15. アナログ出力はRCA端子とXLR端子を1系統ずつ搭載
    16. 視認性の高い有機ELディスプレイ搭載
    17. テンキー付きアルミ製リモコンを付属
    18. 高音質音楽再生ソフト「LUXMAN Audio Player」に対応
    19. 電源ケーブルは「JPA-10000i」が付属
    20. 外径寸法は440W×133H×410Dmm(突起部含む)、質量は13.2kg
  5. DAC技術の進化の比較
    1. D-03Rに搭載された最新DACチップの特徴
    2. D-03Xに搭載されたDAC技術との違い
    3. ROHM製MUS-IC DACと音質への影響
    4. オーディオ信号処理の向上点
  6. 接続性と機能面の比較
    1. USB入力やデジタル出力のアップグレード
    2. ストリーミング時代への対応
    3. 外部機器連携の利便性
  7. D-03Rで改善、向上した点のまとめ
  8. D-03RとD-03Xを比較した選択ガイド
    1. どちらがオススメ?選び方のポイント
    2. 価格面での違いとコストパフォーマンス
    3. 音楽ジャンル別の適正モデル
    4. 長期使用を見据えた選択肢
    5. 実際のユーザーの声と評判
    6. LUXMAN D-03Rがおすすめのユーザーや使い方は?
    7. LUXMAN D-03Xがおすすめのユーザーや使い方は?
  9. まとめ

LUXMANのCDプレーヤー新モデル・D-03R

ラックスマンは、CD専用デジタルプレーヤーの最新モデル「D-03R」2025年3月中旬に発売。価格は385,000円。

2020年に発売され、CD再生とハイフォーマット音源再生を兼ね備えたデジタルメディアプレーヤーである「D-03X」(268,000円)。の後継モデル

D-03RとD-03Xを比較しての違いと共通点を解説します。

D-03RとD-03Xの主な特徴

D-03Rの概要と主な仕様

D-03Rは、2025年3月中旬に発売されるラックスマン(LUXMAN)のCDプレーヤーの最新モデルです。価格は385,000円。この製品は、CD再生に特化した専用機として設計されており、3.2mmの極厚鋼板マウントベースを新たに採用することで外来振動を徹底的に遮断しています。

また、DAC(デジタルアナログコンバーター)にはROHM製「BD34352EKV」をデュアルモノ構成で搭載し、いっそうの音質再現性を実現しました。

さらにデジタルフィルター切り替え機能や、デジタル出力オフ機能など、高性能を象徴する仕様を備え、細部へのこだわりが光ります。USB入力時のDSD対応スペックもDSD 22.5MHzまで向上しており、最新の音源フォーマットにも幅広く対応できます。

D-03Xの概要と主な仕様

一方、D-03Xは、D-03Rの前モデルとして発売されたラックスマンのCDプレーヤーです。価格面ではD-03Rよりもお手頃な¥268,000(税込)で提供され、幅広いオーディオファンに支持されてきました。

このモデルは、定評あるバー・ブラウン製のDACチップ「PCM1795」を搭載しており、バランスの取れた音質特性が魅力です。CD再生だけでなく、デジタル入力を通じてハイレゾ音源の再生も可能な、マルチなデジタルメディアプレーヤーとして評価されています。特に初心者から中級者のオーディオファンにとって、扱いやすく高コストパフォーマンスである点が特徴です。

音質へのアプローチの違い

音質面では、D-03RとD-03Xの間で大きなアプローチの違いが見られます。D-03Rの最大の特徴は、ROHM製MUS-IC DAC「BD34352EKV」を新たに搭載したことで、再生音にさらなる繊細さと解像感を実現している点です。この新しいDAC技術は、音楽のリアル感や奥行きを一段階引き上げる力を持っています。

一方、D-03Xではバー・ブラウン製「PCM1795」が採用されており、ナチュラルな暖かみのある音色を提供します。どちらのモデルも高音質を追求していますが、音楽の聴き方や個々の好みによって選択肢が異なると言えます。

ターゲット層の想定

D-03Rは、オーディオ愛好家をはじめ、CD再生に高音質を求めるハイエンド志向のユーザーに向けられたモデルと言えます。また、最新のフォーマットに対応した多機能性から、幅広い音楽ライブラリを活用したい方にもおすすめです。

一方のD-03Xは、手頃な価格設定とバランスの取れた性能から、オーディオ初心者やコストパフォーマンスを重視する中級者に適しています。D-03Rほどの高度な機能は不要だが、確かな音質を求めるユーザー層にはぴったりのモデルと言えるでしょう。

D-03RでD-03Xから変更、追加になった部分

ドライブメカの一部に違い:新採用の3.2mm極厚鋼板によるマウントベースを装着

LUXMANのCDプレーヤーD-03Rでは、ドライブメカにおいて3.2mmの極厚鋼板を使用したマウントベースが新たに採用されています。この改良により、D-03Xよりも外来振動を効率的に遮断する性能が向上しました。重厚なボックス構造と相まって、CD再生時の安定性がさらに高まり、音質の純度をより高く保つことが可能になっています。

DACチップが違う:バーブラウン「PCM1795」からROHM製「BD34352EKV」に

D-03Rでは、DACチップが従来機D-03Xのバーブラウン製「PCM1795」から、ROHM製の「BD34352EKV」に変更されました。このチップはデュアルモノ構成で使用され、高解像度かつ繊細な音質表現を可能にしています。ROHMの「MUS-IC」シリーズとして知られるこのDACは、音楽再生における自然な音場や鮮明な輪郭表現を実現し、より豊かなリスニング体験を提供します。

入力ごとに最適化した各種低ジッター機能も備える

D-03Rでは、各入力に対して最適化された低ジッター機能が搭載されており、デジタル信号伝送時のタイミング誤差を最小限に抑えます。この改良により、再生音にプライスレスな安定感と透明感が加わり、特にハイレゾ音源再生においてその効果を実感できます。

音質を調整可能なデジタルフィルター切り替え機能も搭載

D-03Rには、好みに応じて音質を調整できるデジタルフィルター切り替え機能が新たに搭載されています。PCM再生時には2種類のデジタルフィルターモードを選択可能で、リスナーの好みに応じた音質カスタマイズが可能です。また、DSD再生時にはアナログFIRフィルターを利用した2種類のモードが提供され、細部までの再現力が際立ちます。

デジタル出力オフにも対応

新モデルD-03Rでは、アナログ出力時に不要なデジタル信号経路をシャットオフできる「デジタル出力オフ」機能にも対応しています。これにより、アナログ信号の純度がさらに高まり、クリアで歪みの少ない音質が実現します。

USB入力時のDSD対応スペックがアップ:DSD 11.2MHzからDSD 22.5MHzに向上

D-03Rでは、USB入力時のDSD対応スペックが強化されています。従来のD-03Xの対応スペックであるDSD 11.2MHzから、D-03RではDSD 22.5MHzまでの再生が可能となり、ハイレゾ音源再生時の柔軟性と拡張性が大幅に向上しました。

同軸/光デジタル入力時にも新たにDSD対応:DoP(DSD)2.8MHzまでの再生に対応

D-03Rでは、同軸および光デジタル入力時にも新たにDSD(DoP形式)2.8MHzまでの対応が追加されました。この変更は、CDプレーヤーとしてだけでなく、多様なデジタルソースを再生する際の利便性を向上させます。

DAC回路用のブロックコンデンサーは容量を3,300μFから6,600μFへと強化

D-03Rでは、DAC回路用のブロックコンデンサーが強化されました。容量が3,300μFから倍増し、6,600μFへと変更されています。これは電源供給の安定性を高め、高負荷時でも音質に圧倒的な安定感を与えます。

本体背面にコントロール入出力端子を新搭載

新モデルD-03Rでは、本体背面にコントロール入出力端子が追加されています。この改良により、外部システムとの同期や連携がよりスムーズとなり、設置環境や使用スタイルによる柔軟なカスタマイズが可能です。

定価が10万円以上アップ(268,000円から385,000円)

最後に、D-03Rの定価は従来のD-03Xの268,000円から大幅に上昇し、385,000円となっています。この価格変更は、音質改善や機能拡張が反映された結果であり、プレミアムなCDプレーヤーを求めるユーザーにとっては十分価値のある投資といえるでしょう。

LUXMAN D-03RとD-03Xに共通の内容、特徴

CD再生と各種デジタル入力対応のデジタルメディアプレーヤー

LUXMANのCDプレーヤーであるD-03RとD-03Xは、CD再生機能に加えて、各種デジタル入力を備え、さまざまなハイスペックなフォーマット音源の再生に対応しています。これにより、従来の音源はもちろん、最新のデジタル音源も高音質で楽しむことができるため、多様なニーズに応えられるデジタルメディアプレーヤーです。

アシンメトリー(非対称)構成のレフトサイドメカレイアウトを採用

D-03RとD-03Xは、非対称構造であるレフトサイドメカレイアウトを採用しています。この配置は、振動経路の短縮や重量バランスの最適化に優れたメリットをもたらし、精密なオーディオ再生環境が実現されています。

CD再生に特化したシングルレーザーの専用ドライブを搭載

両モデルには、CD再生を最大限に活かすためのシングルレーザー専用ドライブが搭載されています。このドライブにより、精密で正確なデータ読み取りが可能となり、CDの真価を引き出せる音楽再生が実現します。

高精度・低ジッターの超低位相雑音クロックモジュールを搭載

再生時の音質を左右する重要な要素であるジッターを低減するため、超低位相雑音のクロックモジュールが搭載されています。これにより高精度なデジタル信号処理が可能となり、音質の向上に寄与します。

アナログ部は同一構成のアンプ×4基を採用した完全バランス構成のバッファー回路を導入

アナログ部分では、高音質を支える完全バランス構成のバッファー回路が採用されています。この設計により、左右の信号分離が向上しクリアな音像定位と自然なサウンドが実現されています。

ハイイナーシャ(高慣性)電源を搭載

LUXMAN D-03RとD-03Xは、強力な電源システムを備えています。大型の電源トランスや独立回路設計のレギュレーター、大容量ブロックコンデンサーにより、安定した電力供給を実現し、高音質再生に必要なクリーンな電源環境を提供します。

精密な音響性能を実現するためのシャーシ設計

両モデルには、精密な音響性能を実現するためのシャーシ設計が特徴です。ループレスシャーシ構造によりアースインピーダンスの影響が減少し、さらにシールドシャーシがデジタルノイズの影響を軽減します。

フロントパネルはリスニングルームに映えるブラスターホワイト仕上げ

高級感あるブラスターホワイト仕上げのフロントパネルも特徴の一つです。このデザインにより、リスニングルームを格調高く演出することができます。

すべての入力でMQAフォーマットの再生に対応するMQAフルデコーダーを搭載

両モデルはMQAフルデコーダーを搭載しており、CDを含むすべての入力でMQAフォーマットの再生に対応しています。これにより、スタジオマスタークオリティの高解像度オーディオを楽しむことが可能です。

デジタル入力として、USB、光デジタル、同軸デジタルを装備

両モデルにおいて、USB、光デジタル、同軸デジタルといった汎用性の高いデジタル入力が装備されています。この豊富な入出力端子によって、多様な接続が可能です。

USB入力時はアイソクロナスに加え、Bulk Pet転送(4モード)にも対応

USB入力では、アイソクロナス伝送だけでなく、音質面で有利なBulk Pet転送にも対応しています。この4モードから選択可能な機能により、接続機器や再生環境に最適なデータ転送が可能です。

USB入力時ではPCM 384kHz/32bit対応

USB入力時には、PCMフォーマットの384kHz/32bitのデータ再生にも対応しています。これにより、超高解像度の音源再生が可能となり、より忠実な音楽表現が楽しめます。

同軸/光入力時ではPCM 192kHz/24bit対応

同軸および光デジタル入力では、PCM 192kHz/24bitのデータ再生が可能です。この仕様により、さまざまなデジタルオーディオ機器との高音質接続が実現します。

デジタル出力は同軸/光を各1基ずつ装備

デジタル出力端子として同軸および光が各1基ずつ装備されています。この仕様により、外部DACやオーディオシステムへの接続が柔軟に行えます。

アナログ出力はRCA端子とXLR端子を1系統ずつ搭載

アナログ出力としてRCA端子とXLR端子が装備されています。このどちらの端子も高品質な音声信号伝達を可能にする設計が施されており、接続先でも音質を損なうことなく使用できます。

視認性の高い有機ELディスプレイ搭載

視認性に優れた有機ELディスプレイが搭載されており、操作状況や再生情報が見やすく表示されます。

テンキー付きアルミ製リモコンを付属

リモコンにはアルミ製の筐体が採用され、テンキー付きで操作性も抜群です。これにより離れた場所からでも快適に操作が可能です。

高音質音楽再生ソフト「LUXMAN Audio Player」に対応

「LUXMAN Audio Player」という専用の音楽再生ソフトにも対応しており、高音質で快適な音楽再生が可能です。

電源ケーブルは「JPA-10000i」が付属

付属の電源ケーブル「JPA-10000i」は取り回しの良さと導体の太さを両立させており、クリーンで安定した電源供給を実現します。

外径寸法は440W×133H×410Dmm(突起部含む)、質量は13.2kg

どちらのモデルも、幅440mm、高さ133mm、奥行410mmのサイズ感に加え、13.2kgの重厚感を持つ構造となっています。このサイズと重量により設置も安定し、振動を抑える役割も果たします。

DAC技術の進化の比較

D-03Rに搭載された最新DACチップの特徴

LUXMANのCDプレーヤー「D-03R」には、ROHM社製の高級オーディオ用DAC「BD34352EKV」が採用されています。このDACは、完全なデュアルモノ構成で搭載されており、左右チャンネルの分離度を高めるとともに、より深みのある音楽再生を実現しています。

特に、ハイレゾ音源や高音質なフォーマット音源の再生に優れ、多様なデジタルメディアプレーヤーとしての性能を最大限引き出しています。また、ROHM独自の「MUS-IC」設計思想に基づき、透明感のある音質を追求している点が大きな特徴です。

D-03Xに搭載されたDAC技術との違い

一方で、「D-03X」には、バーブラウン(Burr-Brown)製のDACチップ「PCM1795」が採用されていました。このチップも依然として高性能なDACとして評価されていますが、ROHM製「BD34352EKV」と比較すると、最新の音響技術の導入や音質面での調整幅には限界があります。

D-03Rでは、DAC技術自体が大幅に刷新され、これが音質にもダイレクトに反映されている点がD-03Xとの大きな違いの一つです。

ROHM製MUS-IC DACと音質への影響

ROHMの「MUS-IC」技術は、“音楽的な美しさ”を中心に設計されており、従来のDAC設計にはない温かみや奥行きのある音質を提供します。特に、D-03Rに搭載された「BD34352EKV」を含むMUS-IC DACは、低ノイズ、低歪率、そして高いダイナミックレンジを備えており、これにより楽曲本来の表現力をそのままリスナーに届けます。

また、ROHM独自の調整プロセスにより、より自然な音場再現や音響バランスが導かれています。この技術進化により、D-03Rでは、高解像度でありながらリスニングの楽しさを一層引き立てるプレーヤーへと進化しました。

オーディオ信号処理の向上点

D-03Rでは、オーディオ信号処理の各段階において進化が図られています。特に、低ジッターなクロック回路の採用や、各種デジタル入力に適した最適化技術の導入により、信号処理精度が向上しました。

また、PCM再生用やDSD再生用のデジタルフィルター切り替え機能が追加され、ユーザーの好みに合わせて音質を柔軟に調整可能な点も特筆すべき進化です。このような細やかな信号処理の改良の積み重ねが、D-03Rの音質をより高い次元へと押し上げています。

接続性と機能面の比較

USB入力やデジタル出力のアップグレード

LUXMANのCDプレーヤー「D-03R」では、USB入力とデジタル出力の性能が強化されています。特にUSB入力時のDSD対応スペックがD-03Xの11.2MHzからD-03Rでは22.5MHzに向上しており、より広範なデジタル音源に対応可能です。

また、デジタル出力オフ機能が追加されたことにより、アナログ出力時には不要な信号経路を遮断することで音質のさらなる向上が図られています。これにより、D-03Rはスタジオクオリティの再現性を追求する環境にも適した仕様となっています。

ストリーミング時代への対応

D-03RとD-03XはどちらもUSB、光デジタル、同軸デジタル入力を装備し、幅広い機器やデジタル音源に対応しています。しかしD-03Rは機能のアップグレードにより、ストリーミング対応において時代のニーズをさらに満たしています。

特にDSDやハイレゾ音源再生を高いクオリティで実現する技術が強化され、最新のストリーミングトレンドでも十分な性能を発揮します。

外部機器連携の利便性

D-03Rの新しいコントロール入出力端子の搭載は、外部機器との連携にさらなる柔軟性を持たせています。複数のシステムを構築するオーディオユーザーにとって、この改良は大きなメリットとなります。

D-03Rで改善、向上した点のまとめ

LUXMANのCDプレーヤー、D-03Rは従来機D-03Xと比較して、いくつもの改善や向上が施されました。まず、ドライブメカ部分では新たに3.2mmの極厚鋼板を採用したマウントベースを導入することで、外来振動の抑制能力が大幅に向上しています。この変更により、より安定したディスク回転を実現し、CD再生時の音質向上に寄与しています。

また、DAC部には新たにROHM製「BD34352EKV」をデュアルモノ構成で搭載しました。このDACは、従来のバーブラウン製「PCM1795」と比較して、さらなる高音質化を目指した設計が特徴です。この変更により、音の解像度や立体感が一層向上しています。加えて、DSD対応スペックの向上により、USB入力時には最大DSD 22.5MHzまでの対応が可能となり、さらなる高解像度再生が実現しました。

新機能として、デジタルフィルターの切り替え機能も搭載されており、PCM再生時やDSD再生時にそれぞれ異なるフィルターモードを選択できるようになりました。これにより、ユーザーが好みに応じて音質をカスタマイズできる点が大きなメリットとなっています。同時に、アナログ出力時にデジタル出力をオフにする機能も追加され、不要な信号経路を排除することで音質のさらなる純度向上を図っています。

さらに、DAC回路用のブロックコンデンサーが強化され、容量が3,300μFから6,600μFに増大しました。この改良により、電源供給の安定性が向上し、力強くクリアなサウンドを実現します。また、本体背面には新たにコントロール入出力端子が搭載され、システム全体の連携性がアップしています。

価格面においても、D-03Rは定価が10万円以上アップし、385,000円となりましたが、これらの大幅な改良内容を鑑みると、その価値を十分に感じられるモデルです。LUXMANのCDプレーヤーとしての品質へのこだわりが随所に反映されたD-03Rは、D-03Xから確実な進化を遂げており、真の高音質を求めるオーディオ愛好家に応える一台となっています。

D-03RとD-03Xを比較した選択ガイド

どちらがオススメ?選び方のポイント

LUXMANのCDプレーヤー「D-03R」と「D-03X」を比較する際のポイントは、用途や音質の要求レベルに応じた選択です。「D-03R」は最新技術を取り入れ、より高い音質と多機能性を実現しているため、最先端のオーディオ再生環境を求める方に適しています。一方、「D-03X」はベーシックなモデルでありながらも十分に高い音質を持つため、価格帯や既存のシステムとのバランスを重視する方にフィットします。

価格面での違いとコストパフォーマンス

「D-03R」は定価で¥385,000(税込)、「D-03X」は¥268,000(税込)と、大きな価格差があります。その理由として、「D-03R」ではROHM製「BD34352EKV」や新採用の3.2mm極厚鋼板マウントベースなど、高性能なパーツが追加されていることが挙げられます。

価格差以上の価値を感じられるかどうかは、ユーザーの求める音質レベルや機能性に左右される部分です。このため、プレミアムな音楽体験を追求する方には「D-03R」が向いており、コストパフォーマンスを重視する方には「D-03X」が適しています。

音楽ジャンル別の適正モデル

音楽ジャンルによる選び方も重要です。「D-03R」は最新DACや高性能振動遮断システムが特徴で、クラシックやジャズ、ハイレゾ音源などより繊細な音の再現が求められる楽曲に適しています。

一方、「D-03X」は多様な音楽ジャンルに対応可能で、ポップスやロックといった幅広いリスニングスタイルを楽しむ方におすすめです。どちらのモデルもLUXMANならではの豊かな音楽再生を可能にするため、音楽の種類に応じて選択できます。

長期使用を見据えた選択肢

長期的に使用することを考えると、「D-03R」は先進機能を多く備えているため、将来的なデジタル音源の進化にも対応可能な点が特長です。また、USB入力時のDSD 22.5MHz対応やDoP(DSD)2.8MHz再生といった機能は、ハイレゾ音源を中心に楽しむ方にとって大きなメリットになります。

といっても「D-03X」も現実的には十分なハイレゾ再生性能を有しているため、現在の音源ライブラリ中心で使うのであれば高い満足感を得られるでしょう。ただし10年以上の使用を考える場合、最新技術を詰め込んだ「D-03R」がより安心です。より新しいほうがピックアップメカニズムの故障やメンテナンスにも長く対応できる点も見逃せないポイントです。CDメカの供給がかつてとは比較にならないほど縮小している現在では大いに気にすべきところでもあります。

実際のユーザーの声と評判

LUXMANの「D-03X」に対するユーザーの評判は高評価が目立ちます。

「D-03R」は新しいROHM製高性能DACや音質調整機能など、新たな内容に期待する声が多く、特にハイエンドオーディオ愛好家から支持されているようです。

「D-03X」はその価格帯での抜群の音質やシンプルで使いやすい設計に定評があり、初心者から中級者におすすめとされています。価格差に関わる意見も多く、どちらが自分のライフスタイルやシステムに合うかをじっくり考えることが大切です。

LUXMAN D-03Rがおすすめのユーザーや使い方は?

LUXMANの最新CDプレーヤー「D-03R」は、音質や機能性を重視するオーディオファンに特におすすめです。特に、CD再生時の音質をより高めたい方や、デジタル音源の再生において細部の音の表現力まで求めるユーザーに適しています。

D-03Rは、ROHM製の高性能DACチップ「BD34352EKV」を採用し、DAC回路用ブロックコンデンサー容量を6,600μFへと強化するなど、音響性能を大幅に向上させています。この結果、クリアで奥行きのある音場再現が可能で、クラシックやジャズなどの繊細な音楽ジャンルを愛好する方にとってより理想的な選択肢となっています。

また、USB入力での高解像度再生が可能となった点も、ハイレゾ音源を多用するユーザーには大きな魅力です。DSD 22.5MHz対応など、最新フォーマットへの幅広い互換性も備えており、ストリーミング時代にも対応しています。リスニングルームでの高品位な音楽鑑賞はもちろん、ホームオーディオシステムへの組み込みを検討している方にも最適でしょう。

さらに、細かな音質調整が可能なデジタルフィルター切り替え機能を搭載しているため、個々の好みに応じて音の細部を調整できる点も魅力です。この機能は特に音楽のジャンルや個々のリスニング環境に合わせて繊細なチューニングを楽しみたい方に合っています。

価格が¥385,000(税込)とやや高額ではありますが、LUXMANのクラフトマンシップによる高品質な設計や、外来振動を遮断する極厚鋼板マウントベースの採用により、長期にわたり満足感の高い使用が可能です。そのため、音質や製品の完成度を最優先するユーザーに特におすすめできます。

LUXMAN D-03Xがおすすめのユーザーや使い方は?

D-03Xは、LUXMANのCDプレーヤーラインナップにおいて、堅実な性能とコストパフォーマンスのバランスを重視するオーディオファンにおすすめのモデルです。特に、CD再生を中心としたオーディオシステムを構築したい方や、各種デジタル入力機能を活用してハイレゾ音源を楽しみたい方に適しています。

このモデルは、バーブラウン製DAC「PCM1795」を採用した安定した音質と、同軸/光デジタル入力でのPCM 192kHz/24bit対応、さらにUSB入力時にPCM 384kHz/32bit再生をサポートする点が魅力的です。これにより、高解像度音源をスムーズに再生できるため、既存のデジタル音源を最大限に活用したいユーザーにぴったりです。

価格面では、後継機となるD-03Rよりも手に取りやすい設定となっており、高性能なCDプレーヤーを探しているが初期投資を抑えたいという方に向いています。D-03Xならではの機能性や音質バランスを活かし、幅広いジャンルの音楽を手軽に楽しむ環境を構築することが可能です。

また、ストリーミングオーディオなどを利用せず、純粋に物理メディア(CD)の音質を重視するリスナーにとっても、コストを抑えながらも優れた音楽再生が実現できることからおすすめできるモデルと言えるでしょう。

まとめ

LUXMANのCDプレーヤー「D-03R」と「D-03X」を比較すると、どちらもラックスマンの高品質なオーディオ技術が反映された魅力的なモデルであることがわかります。新モデルD-03Rは、従来機D-03Xに比べて進化したDAC技術や音質調整機能を搭載しており、特にROHM製の「BD34352EKV」DACチップを使用したデュアルモノ構成による繊細な音響表現が特徴です。また、DSD再生やデジタルフィルター切り替え機能などの先進的な機能が追加され、現代のデジタル音楽再生の多様なニーズに応える仕様となっています。

D-03Rは、価格がD-03Xよりも上昇したものの、極厚鋼板の採用や電源部の強化といった物理的な改良や、音響性能面での大きな向上により、その価値を十分に発揮しています。一方で、D-03Xも依然として優れた性能を誇り、価格面やシンプルな仕様を重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。

どちらのモデルを選ぶべきかは、予算だけでなく、音楽のジャンルや将来的な使用を見据えた機能面のニーズに応じて判断することが重要です。たとえば、最新の高解像度音源への対応や精密な音質調整機能を求める方にはD-03Rが適しており、よりシンプルに高品質なCD再生を楽しみたい方にはD-03Xが向いています。両モデル共通でLUXMANならではの緻密な音作りが特徴であることを忘れてはなりません。

最終的には、LUXMANらしい「音楽を純粋に楽しむ」という理念が反映された両モデルを試聴し、自分にとって最適な一台を見つけることが理想的です。音楽再生を通じて、自分だけの特別なリスニング体験を創り上げることができるでしょう。

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