寺本浩平さんという元DIATONEの技術者で、DIASOULというブランドのスピーカーを開発されていた方が女性占い師にそそのかされて、亡くなってしまっていたようです。
事件としての報道の概要
自殺そそのかしたか?“占い師”の女ら2人逮捕2020年に男性2人が和歌山県の海岸で死亡、当初自殺として処理指示に従う“信者”になっていたか
2020年に和歌山県広川町の海岸で、男性2人が死亡しているのが発見されました。当初は自殺として処理されていましたが、その背後には“占い師”と称する女2人による自殺教唆があった可能性が浮上し、2023年に警察がこの2人を逮捕しました。捜査の過程で明らかになったのは、亡くなった男性たちは占い師と深く関わっており、彼女たちの指示に従う“信者”のような状態になっていたということです。特に、自殺をそそのかされたとされる状況については、言葉巧みに心理的な影響を与えることで追い詰めていた可能性が指摘されています。




自殺していたうちの一人がオーディオ業界では知られた寺本浩平さんだった
自殺していた男性のうちの一人が、DIASOULでスピーカー開発を手がけていた元DIATONEの技術者、寺本浩平さんだったことが判明し、多くの人々に衝撃を与えました。寺本さんは、オーディオ業界において高度な技術力を持つことで知られ、DIASOULというブランドで高性能なスピーカー開発に携わっていました。信じがたい形での彼の死の報せは、オーディオ愛好家はもちろん、関係者やファンにとって非常に大きな悲しみとなりました。
寺本浩平さんとは
DIATONEとDIASOULでの技術者としての活躍
寺本浩平さんは、日本のオーディオ業界において技術者として非常に高い評価を受けていた人物です。特に、DIATONEとDIASOULという二つのブランドで数多くの革新的なスピーカーの開発に携わってきました。DIATONEは日本を代表するスピーカーブランドとして長年親しまれており、その技術革新を支えてきた功績は計り知れません。
その後、彼は独立してDIASOULというブランドを立ち上げ、さらにオーディオの理想を追求するために活動を続けました。
日本オーディオ界における貢献と評価
寺本さんの名前は、オーディオ愛好家の間では広く知られており、日本オーディオ界に多大な貢献を果たしてきました。DIATONEでの活躍を通じて、彼はスピーカーに使われる素材技術や音響設計の最前線を切り開き、数々の高性能な製品を世に送り出しました。その精緻な音の再現性と美しい音響特性は、国内外で高く評価されています。
また、DIASOULを立ち上げてからは、「究極のオーディオ体験」を追求し、より個性的で革新的な製品を生み出してきました。
彼が支えたブランドと革新的な技術
寺本浩平さんが手がけたDIATONEとDIASOULの製品には、両ブランドの代名詞ともいえる革新的な技術が数多く織り込まれています。特にDIATONEでは、高度な音響素材であるボロンを使用したドライバー技術を確立し、スピーカーの忠実度を大きく向上させました。
さらに、独立後に設立されたDIASOULでも、DIATONE時代の経験を活かしつつ、さらなる音質の極みを追求するハイエンドスピーカーを展開。一部の製品はオーディオ愛好家の間で理想として語られるほどの完成度を誇っていました。
独立して興したDIASOULでの活躍が期待されていたのに
寺本さんが独立して設立したDIASOULは、スピーカー製品の理想を追求するブランドとして、特に高価格帯のハイエンドモデルで注目を集めていました。その設計思想や技術背景から、DIASOULの製品は他と一線を画すものとされ、お金とスペースさえ許すならぜひ所有したいと評価されるスピーカーも多かったと言われています。
しかし、その活躍も一時的なもので、DIASOULの活動がいつの間にか沈静化してしまったことは、多くのオーディオ愛好家にとっては大きな残念な出来事でした。そして、今回の事件で寺本さんが亡くなったことで、DIASOULのブランドとしての展望が途絶えたことを改めて思い知らされます。
DIATONE技術者の新ブランド「DIASOUL」、第1弾製品は球形トゥイーター採用のハイエンドスピーカー http://t.co/FGaLzTj4ll pic.twitter.com/0LzCpJ5Cgs
— PHILE WEB (@phileweb) April 23, 2015
事件の経緯:占い師によるそそのかし?
寺本さんと占い師の接点
DIASOULでスピーカー開発をしていた寺本浩平さんと占い師の接点には、特定の詳細は明らかにされていませんが、寺本さんは2000年代後半頃から占い師と深く関わるようになったとされています。この関係性がどのように築かれたのかについては、家族や知人からも証言があり、寺本さんがその影響を受け続けていたことが伺えます。
占い師が与えた影響と言葉の力
占い師は寺本さんに対し、精神的な影響を及ぼしていたとされています。占い師の言葉に耳を傾け、次第にその助言に従うことで、寺本さんの考え方や行動が変化していったといいます。言葉の力により、占い師が寺本さんを心理的に支配していた可能性が指摘されています。
寺本さんは2008年ごろから占い師に献金をしていた
2008年ごろから寺本さんは占い師に金銭的援助、いわゆる献金を始めていました。この献金の額は少なくないようで、精神的依存が強まっていたとの報道があります。こうした持続的な献金も、寺本さんが占い師に強く影響されていたことの裏付けとされています。
「あなたが死ぬとみんなが助かる」と寺本さんが言われたという知人女性の証言
ある知人女性の証言によれば、「あなたが死ぬとみんなが助かる」という言葉を占い師から直接寺本さんが告げられていたことが報道されました。この発言は、寺本さんにとって非常に強い心理的な負担となり、生きる意志を削いでいく結果となった可能性が考えられています。
心理的追い詰めと周囲の反応
寺本さんは、占い師の言葉や関係性によって次第に心理的に追い詰められていきました。家族や友人もその変化を察知していたものの、当時はその背後にある深刻な状況を十分に理解できなかったといわれています。周囲の人々が反応を示し心配していたとしても、寺本さんへの影響を完全に解消することは難しかったようです。
2020年8月、和歌山県広川町の海岸に占い師と向かい、そこで自殺をそそのかされた?
2020年8月、和歌山県広川町の海岸において寺本さんらと占い師が共に向かったことが確認されています。後に報道で明らかになった情報によれば、この場所で占い師が寺本さんに対し、直接的または間接的に自殺をそそのかした可能性が指摘されています。この出来事は、後に事件として取り上げられ、多くの人々に衝撃を与える結果となりました。
事件が明るみに出るまでの経緯
当初は自殺として処理された
2020年8月、和歌山県広川町の海岸で2人の男性が亡くなっているのが発見されました。その状況から、当初は自殺として処理されました。しかし、周囲には不可解な点がいくつか見られ、時間が経つにつれて事件性が疑われるようになります。この2人のうち一人が、かつてDIATONEで活躍し、DIASOULを設立してスピーカー開発を続けていた寺本浩平さんでした。
家族や友人による異変の指摘があった?
寺本浩平さんの家族や友人は、亡くなる前から彼の態度や状況が明らかに異常であると感じていたといいます。また、生前の寺本さんが特定の占い師に心酔していたことが、彼の行動に強い影響を与えていた可能性も浮上しています。
調査の進展と関係者の証言
その後、警察の調査が進む中で、寺本さんに接触していた占い師やその関係者が浮かび上がりました。これにより、事件当日の状況や寺本さんが抱えていた精神的負担(事業がうまくいっていなかった?)、周囲の不可解な動きなどが徐々に明らかになっていきました。
また、関係者の証言から、寺本さんが「あなたが死ぬことで他者が救われる」との言葉で心理的に追い込まれていた可能性が取り沙汰されるようになります。
自殺教唆の疑いで警察により2人の女が逮捕
調査の結果、占い師の女とその関係者の女の2人が、自殺教唆の疑いで逮捕されました。警察は彼女らが寺本さんを心理的に追い詰め、最終的に自殺をそそのかした可能性が高いと考え、捜査を進めていました。占いを通じて精神的な支配力を持つ形で寺本さんをコントロールし、彼を自殺へと追い込んだと見られています。
逮捕された2人の女は容疑を否認
逮捕された2人の女は、警察の取り調べに対して容疑を否認しています。占い師の女は「自殺をそそのかした事実はない」と主張しており、事件に関与したこと自体を認めていません。しかし、寺本さんを含む被害者たちが彼女に多額の献金を行っていたという事実や、周囲から得られた証言など、多くの状況証拠が挙げられています。
メディアが取り上げた背景と影響
事件が明るみに出ると、メディアはこの衝撃的な内容を大々的に取り上げました。元DIATONEの技術者であり、DIASOULでスピーカー開発を行っていた寺本浩平さんの死という人物像や、日本オーディオ業界への貢献が広く知られていたこともあり、世間に大きな波紋を呼び起こしました。また、精神的な支配や経済的搾取を伴う事件の構図が浮き彫りにされ、占いや疑似宗教的な活動に対する社会的関心も高まりました。
DIASOULとそのスピーカーについて
DIATONE技術者が設立の新ブランド「DIASOUL」、スピーカー試聴会を東京・大阪で開催 http://t.co/Xg5wuDYtS0 pic.twitter.com/CM1tKkU58c
— PHILE WEB (@phileweb) April 14, 2015
DIASOULについてはファイル・ウェブの記事などで取り上げられていた
DIASOULは、元DIATONEの技術者である寺本浩平さんが設立したオーディオブランドとしてファイル・ウェブなどのオーディオ専門系の記事で紹介されていました。その革新的な技術と高い音響品質が注目され、多くのオーディオ愛好家の間で話題を呼びました。

DIASOULについてはファイル・ウェブの記事で見た覚えはあっただけに驚き
DIASOULは音響業界で注目されていたブランドのひとつであったため、事件について知った際には私も驚きを隠せませんでした。寺本さんがこのような悲劇に見舞われていたとは、多くのオーディオ愛好家にとって想像を超えた出来事です。
DIASOULのスピーカーはボロンを使用していたのもオーディオ愛好家としてはうれしいところでしたが
DIASOULのスピーカーは、かつて寺本さんが関わっていたDIATONEスピーカーの象徴的な素材である「ボロン」を使用していました。この素材はその軽量性と強靭さから理想的な音響特性を持つと言われており、オーディオ愛好家にとっては非常に魅力的なものでした(壊れやすいという弱点はありますが)。そのほかDIASOULのスピーカーは、DIATONEが近年に開発したNCVも使っており、懐古趣味でもなく、まさにDIATONEの魂を受け継ぐ新ブランドと言える存在でした。
DIASOULのスピーカーはお金と場所があれば欲しいと思えるようなものだっただけに残念
DIASOULのスピーカーは設計や素材選びにこだわり抜き、音響性能を限りなく追求した製品として知られていました。その価格はペア1000万円と決して手ごろとは言えないものの、音に妥協がない理想を具現化したスピーカーとして、多くのオーディオ愛好家に憧れの対象として認識されていました。そのため、このような形でブランドの主宰者が亡くなっていたことは非常に残念です。
ミスター・ダイヤトーンと呼ばれる寺本氏が起業し開発した高級スピーカー(セット1080万円)DIASOULを九段下で試聴。ユニークな形状とスピーカーの存在を消したような音色を堪能する。流石、CESで日本のスピーカーとしては初の最も欲しいスピーカーに世界のオーディオ評論家が選んだ音。
— 岩田由記夫 (@IWATAYUKIO) April 27, 2015
ステレオ誌編集長のI氏と1セット1千万円のスピーカー、DIASOULを試聴。このスピーカーはこれ迄のオーディオ概念で語れない素晴らしい音がする。SPの常識が通じない丸で試聴室がスタジオの録音現場と錯覚させられる。もし買う気があり聴いてみたい方がいらっしゃれば試聴のご紹介をします。
— 岩田由記夫 (@IWATAYUKIO) July 30, 2015
ちなみに音展のスピーカーでは、DIASOUL iがずば抜けて音が良いと思った。スピーカーがホントに消えちゃった的な。とにかくダイナミックレンジが広すぎ。
— N.J. ???mania (@takanozomi2222) October 17, 2015
これは凄い。DiASOULのスピーカー。
— konta2 (@picho_maru) October 17, 2015
見た目とは違って、スピーカーの存在を感じさせず、オーケストラ聞くと笑ってしまうぐらい凄かった(*´▽`*) pic.twitter.com/ns1HEvLtOY
世界最高峰のスピーカーシステム https://t.co/U2jPpmJuJN を聴かせて頂いた。きれいな音色、臨場感が半端ない。感動。 pic.twitter.com/sjkXCxrEJo
— ISSIY (@issiy_1201) January 24, 2018
いつの間にこのブランドがどうなっていたのかは知りませんでした
現在ではDIASOULの公式ホームページも姿を消しており、ブランドがどうなったのかを知る手がかりは私にはありません。寺本浩平さんが精魂を込めて作り上げたブランドが無くなってしまうことはオーディオ界にとって大きな損失です。
帰りに九段のDIASOULに立ち寄る。小さな案山子のような特異な姿から、このスピーカーの音を想像するのは難しい。経験豊富なオーディオマニアほど、聞かず嫌いのまま終わってしまいそうだ。 pic.twitter.com/wAHXKlNSWF
— フィリス_カダス♿️ (@data_san) September 25, 2015
また凄いのが出てきたなあ。何台売れればペイするんだろうか。10台くらい?
— MA (@MitsuakiAadachi) April 23, 2015
DIATONE技術者の新ブランド「DIASOUL」、第1弾製品は球形トゥイーター採用のハイエンドスピーカー – Phile-web http://t.co/ob47TugeqZ @philewebさんから
どうもDIASOULで素晴らしいスピーカーを作り、記事にも取り上げられていたころにはすでに占い師に関わっており、影響も受けていたようなので、そんななかで設計やブランド運営をしていたのかと思うとなんとも不思議な気分です。
最後に
寺本さんのご冥福を祈るとともに、事件の全容解明を希望します
DIASOULでスピーカー開発をしていた元DIATONEの技術者である寺本浩平さんが、占い師に自殺をそそのかされて亡くなったとされるこの事件は、多くの人々に衝撃を与えました。寺本さんは、DIATONEやDIASOULでの活躍を通じて日本のオーディオ業界に多大な貢献を果たし、その革新的なスピーカーデザインや技術は多くのオーディオ愛好者に感動をもたらしてきました。そんな彼が命を絶つという悲劇的な結末を迎えた背景には、心理的圧力や言葉の力など、占い師による深刻な影響があったとされています。
現在、警察による捜査が進み、自殺教唆の疑いで2人の女が逮捕されていますが、事件の全容解明にはまだ多くの課題が残されています。寺本さんの死がどのような経緯で招かれたのか、また占い師が与えた影響の真相について徹底的な捜査が行われることを望みます。このような悲劇が再び起こらないためにも、社会全体で事件を見つめる必要があると感じます。
寺本浩平さんのご冥福を心よりお祈りするとともに、彼が残した素晴らしい業績が今後も語り継がれることを願います。そして、事件の真実が明るみに出る日が来ることを切に願います。
コメント