- Google TV Streamer 新ストリーミングデバイス 16,000円
- Google TV Streamerの基本情報
- Google TV StreamerがChromecast with Google TVに対して向上した点
- Chromecast with Google TVと比べてプロセッサ性能が22%向上
- Chromecast with Google TVの2倍となるメモリ4GB
- Chromecast with Google TVの4倍となる内蔵ストレージ32GB
- 標準で有線インターネット接続に対応。Ethernet (10/100/1000 Mbps)対応
- Dolby Atmosデコードも本体で可能になった
- Streamerを接続したテレビをGoogle Homeハブとして使えるようになった
- Nestカメラのライブ映像をテレビの全画面で表示することも可能
- スマートホーム規格の「Matter」や「Thread」をサポート
- 生成AIモデルの「Gemini」搭載
- アンビエントモードの新搭載
- 音声リモコンはボタンレイアウトなどを再設計
- リモコンにはカスタマイズ可能なボタンが用意
- リモコン紛失時にビープ音を鳴らす新機能を追加
- HDMI 2.1a搭載も、HDMIケーブルは付属しないので別途用意する必要がある
- Bluetooth 5.1対応にアップグレード
- サイズや重量は大きく、重くなった
- 価格は倍以上に上昇
- Google TV StreamerとChromecast with Google TVに共通の内容
- Google TV StreamerとChromecast with Google TVの違いのまとめ・総評
- どちらのデバイスが適しているか
Google TV Streamer 新ストリーミングデバイス 16,000円
Google TVを搭載する新しいストリーミングデバイス「Google TV Streamer」を2024年9月24日から日本で発売。価格は16,000円(米国は99.99ドル)。
「Chromecast with Google TV(4K)」(7,600円)の上位モデルとなるストリーミングデバイスで、本体とHDMIケーブルが一体化していたドングル型の小型デザインから、卓上設置型の据え置きデバイス的なデザインに変更になっています。
Google TVインターフェースを基本に、4K対応、Dolby Vision/Dolby AtmosやHDR10/HDR10+のサポート、各種コンテンツのキャスト機能など、Chromecast with Google TVの主な機能を継承しつつ、随所で向上を図った上位モデルです。
本記事ではGoogle TV StreamerがChromecast with Google TVから向上した部分(違い)を解説します。そして、どのようなユーザーにGoogle TV Streamerがおすすめなのかも分析・考察します。

Google TV Streamerの基本情報
新しく搭載された機能の概要
Google TV Streamerは、ストリーミングデバイスとしての機能がChromecast with Google TVから大幅に強化されています。新しいGoogle HomeやMatterのスマートホームハブ機能が追加され、これにより、接続されたテレビが従来よりもさらに拡張された機能を持つことが可能になります。また、GoogleのAI技術を活用した「Gemini」機能も新搭載されており、ユーザーに合わせたコンテンツキュレーションやアンビエントモードでのユニークなスクリーンセーバーアートの作成などが実現します。リモコンの再設計など、ユーザビリティへの配慮も感じられる製品となっています。
性能向上のポイント
Google TV Streamerの性能向上のポイントとして、いくつかのハードウェアアップグレードも挙げられます。従来のChromecast with Google TVに比べてプロセッサ性能が22%向上し、メモリは2倍の4GB、ストレージ容量は4倍の32GBとなっています。さらに、HDMI 2.1a搭載やBluetooth 5.1対応により、より高速で安定した接続が可能となりました。また、新たにLAN端子が装備され、標準で有線インターネット接続にも対応しています。
Google TV StreamerがChromecast with Google TVに対して向上した点
Chromecast with Google TVと比べてプロセッサ性能が22%向上
Google TV Streamerは、Chromecast with Google TVと比較してプロセッサ性能が22%向上しています。この向上により、ストリーミングデバイスとしてのレスポンスが向上し、操作も滑らかに行えるようになりました。特に4K動画のストリーミングや、複数のアプリを同時に使用する際のサクサクとした動作が期待できます。
Chromecast with Google TVの2倍となるメモリ4GB
Google TV Streamerは、メモリが4GBとChromecast with Google TVの2倍の容量を持っています。このメモリ増加により、もたつきが少なく、よりスムーズな動作が可能になりました。特に複数のアプリを同時に使用するようなシーンにおいて、その効果を実感できるでしょう。
Chromecast with Google TVの4倍となる内蔵ストレージ32GB
内蔵ストレージも大幅に増加し、Chromecast with Google TVの4倍となる32GBを備えています。これにより、より多くのアプリをインストールしたり、ダウンロードしたコンテンツを保存したりすることが可能です。ストレージ不足に悩まされることなく、さまざまなコンテンツを楽しむことができます。
標準で有線インターネット接続に対応。Ethernet (10/100/1000 Mbps)対応
Google TV Streamerは新たにLAN端子を装備し、Ethernet (10/100/1000 Mbps)に対応しています。有線インターネット接続が可能となり、安定した高速ストリーミングを楽しむことができます。特にWi-Fi環境が不安定な場所では、この機能が非常に便利です。
Dolby Atmosデコードも本体で可能になった
Google TV Streamerでは、Dolby Atmosのデコードを本体で行えるようになりました。これにより、対応するコンテンツであれば、立体音響の臨場感を手軽に楽しむことができます。音質にこだわる方にとっては大きな進化と言えるでしょう。
Streamerを接続したテレビをGoogle Homeハブとして使えるようになった
Google TV Streamerを接続したテレビは、Google Homeハブとしての機能も持つようになりました。これにより、スマートホームデバイスの操作や管理がより手軽になり、エコシステム全体の利便性が向上しています。
Nestカメラのライブ映像をテレビの全画面で表示することも可能
Google TV Streamerでは、Nestカメラのライブ映像をテレビの全画面で表示することが可能です。セキュリティや家庭内の監視に役立つこの機能は、家庭全体の管理をより効率的に行えるようにします。
スマートホーム規格の「Matter」や「Thread」をサポート
Google TV Streamerは、スマートホームの新規格である「Matter」と低電力無線メッシュネットワークプロトコル「Thread」に対応しています。これにより、複数のスマートホームデバイスとの互換性が高まり、よりシームレスなスマートホーム体験を提供します。
生成AIモデルの「Gemini」搭載
生成AIモデル「Gemini」を搭載することで、Google TV StreamerはAI機能によるコンテンツやレビューの要約を生成します。これにより、効率的なコンテンツ検索が可能となり、ユーザーの視聴体験をさらに向上させます。
アンビエントモードの新搭載
Google TV Streamerには、声を使ってGoogleフォトから最近の家族旅行などのお気に入りの思い出を呼び出したり、生成AIでユニークなスクリーンセーバーアートを作成できるアンビエントモードが新たに搭載されました。これにより、日常の中で楽しい思い出を簡単に楽しむことができます。
音声リモコンはボタンレイアウトなどを再設計
リモコンのデザインも大幅に改良されました。音量ボタンの位置が側面から表面に移動し、ボタンレイアウトの再設計により操作性が向上しています。さらに、背面はグリップしやすいテクスチャ加工が施されており、使いやすさが一段と向上しました。
リモコンにはカスタマイズ可能なボタンが用意
リモコンにはカスタマイズ可能なボタンが新たに用意されており、ユーザーは自分の好みに合わせて設定を変更することができます。これにより、よく使う機能やアプリに素早くアクセスすることが可能になりました。
リモコン紛失時にビープ音を鳴らす新機能を追加
リモコンを紛失しても安心です。新たに追加された機能により、リモコンがビープ音を鳴らして位置を知らせてくれるので、すぐに見つけることができます。
HDMI 2.1a搭載も、HDMIケーブルは付属しないので別途用意する必要がある
Google TV StreamerはHDMI 2.1aに対応していますが、HDMI端子直出しのChromecast with Google TVと異なり、HDMIケーブルは付属していません。別途、高速なHDMIケーブルを用意する必要がありますので注意が必要です。
Bluetooth 5.1対応にアップグレード
Bluetoothも最新の5.1にアップグレードされています(Chromecast with Google TVは4.2)。これにより、接続の安定性や通信範囲が向上し、ストリーミング機器やアクセサリーデバイスとの互換性も強化されています。
サイズや重量は大きく、重くなった
一方で、サイズや重量は増加しました。これにより、設置に必要なスペースが若干増えるかもしれませんが、その対価として多機能でパワフルなパフォーマンスを享受することができます。
価格は倍以上に上昇
Google TV Streamerの価格は、Chromecast with Google TVと比べて倍以上に上昇しています。ただし、この価格上昇は性能や機能の大幅な向上を考慮すれば納得できるものと言えます。特に高機能なストリーミングデバイスを求める方には魅力的な選択肢でしょう。
Google TV StreamerとChromecast with Google TVに共通の内容
Google TVを搭載し動画配信サービスから映画や番組にアクセスが可能
ストリーミングデバイスであるGoogle TV StreamerとChromecast with Google TVはどちらもAndroid OSをベースにしたGoogle TVを搭載しています。これにより、YouTube TVやNetflix、Disney+、Apple TVなどの人気のある動画配信サービスを通じて、70万本以上の映画や番組にアクセスすることが可能です。エンターテインメントの選択肢が非常に豊富で、ユーザーの多様なニーズに応えることができます。
Google Playから任意のアプリをインストール可能
どちらもGoogle Playストアを通じて、様々なアプリをインストールできます。これにより、動画配信サービスだけでなく、ゲームや音楽アプリ、ニュースアプリなど、多岐にわたるコンテンツにアクセスすることが可能です。これにより、テレビがまるで巨大なスマートフォンのように多機能になります。
各種コンテンツは4K/HDR解像度でHDMI出力可能
Google TV StreamerもChromecast with Google TVも、4K/HDR解像度でのHDMI出力が可能です。これにより、対応テレビやモニターにおいて映画や番組を最高品質で視聴することができ、美しい映像体験を提供します。高解像度のテレビを持っているユーザーにとって、これらのデバイスは欠かせない存在となるでしょう。
Dolby Vision/Dolby AtmosやHDR10/HDR10+のサポート
Google TV StreamerとChromecast with Google TVは、Dolby VisionとDolby Atmosをサポートしており、これに加えてHDR10およびHDR10+も対応しています。このため、対応機器との組み合わせにおいて、高品質な映像と音響効果を楽しむことができます。これらの技術により、視聴体験が一層豊かになります。
各種コンテンツのキャスト機能を搭載
両デバイスとも、スマートフォンやタブレットからテレビへのコンテンツキャストが可能です。具体的にはGoogle TV搭載のChromecast機能を通じて、直接デバイスからテレビに映像を送ることができます。これにより、家族や友人と一緒に大画面でコンテンツを楽しむことができ、パーティや集まりの際にも便利です。
Wi-Fi 802.11ac (2.4 GHz / 5 GHz)対応
>両デバイスはWi-Fi 802.11acに対応しており、2.4 GHzおよび5 GHz帯域での接続が可能です。これにより、高速で安定したワイヤレスインターネット接続が確保でき、ストリーミングが途切れることなくスムーズに視聴可能です。
Bluetooth対応
Google TV StreamerとChromecast with Google TVはどちらもBluetooth対応です。これにより、Bluetoothイヤホンやスピーカーを接続して、ワイヤレスで音楽や映画を楽しむことができます。また、Bluetoothリモコンやゲームコントローラーを使って、さらに便利にデバイスを操作することが可能です。
Google TV StreamerとChromecast with Google TVの違いのまとめ・総評
性能の比較
Google TV StreamerとChromecast with Google TVを比較すると、性能向上が顕著です。Google TV Streamerは、Chromecast with Google TVに比べてプロセッサ性能が22%向上しており、処理速度が速くなっています。さらに、メモリは4GBに倍増し、内蔵ストレージも32GBと、Chromecastの4倍となっています。これにより、大容量のアプリやコンテンツを保存できるだけでなく、アプリの迅速な動作が期待できます。
対応アプリとサービスの違い
両デバイスは共にGoogle TVを搭載しており、YouTube TV、Netflix、Disney+、Apple TVなどの主要な動画配信サービスにアクセスできます。加えて、Google TV Streamerは新たに「Matter」と「Thread」に対応しています。これにより、スマートホームデバイスとの連携が一段と進化しており、多彩なアプリを介して家庭内のデバイスを統合管理できます。さらに、生成AIモデル「Gemini」を搭載しており、AI機能によるコンテンツのキュレーションやレビューの要約生成が可能です。
価格とコストパフォーマンスの比較
価格面では、Google TV Streamerは16,000円と、7,600円のChromecast with Google TVよりも倍以上も高価です。しかし、その価格には性能向上や新機能が含まれており、特にスマートホームやAI機能を重視するユーザーにとっては価値があります。例えば、LAN端子の標準装備や有線インターネット接続の対応により、安定したストリーミング体験が期待できます。また、リモコンのデザインも改良され、使いやすさが向上しています。これらの点を考慮すると、テレビ視聴やスマートホーム機能をフル活用するためのコストパフォーマンスは優れていると言えるでしょう。
ただ、Chromecast with Google TVでも十分な性能、機能だという声や、他社の競合機であるAmazon Fire TV Stick 4KやFire TV Cubeのほうがコスパが高いのではないかという意見もあります。
どちらのデバイスが適しているか
Google TV Streamerがおすすめのユーザーや使い方
Google TV Streamerは最新の技術を駆使したストリーミングデバイスであり、特に高性能を求めるユーザーに適しています。
たとえば、4K HDR対応の映像と音声を最大限に楽しみたい映画愛好家には最適です。また、Google HomeやMatterを使ったスマートホーム機能も強化されているため、家中のデバイスを一元管理したいユーザーにもおすすめです。
プロセッサ性能やメモリ、ストレージが大幅に向上しているため、多数のアプリをインストールして使いたいユーザーも快適に動作する点も魅力です。
さらに、生成AI「Gemini」によるコンテンツのキュレーションやレビューの要約機能も備えており、効率的にコンテンツを検索・選択できます。ストリーミングデバイスと生成AI「Gemini」の融合のメリットを実感したい方にもおすすめでしょう。
Chromecast with Google TVがおすすめのユーザーや使い方
Chromecast with Google TVは、手頃な価格で基本的なストリーミング機能を求めるユーザーに最適です。
特に、初めてストリーミングデバイスを使う人や、シンプルにYouTubeやNetflixなどのコンテンツを楽しみたい人にはおすすめです。
また、4K60pやHDRに対応しているため、画質にもこだわりたいユーザーも満足できるでしょう。セットアップが簡単で、リモコンの使い勝手ももともと良好なので、特別な知識がなくてもすぐに使いこなせます。
価格面でもリーズナブルで、基本機能を充実させたコストパフォーマンスの高い選択肢と言えます。
スマートホーム機能や生成AI「Gemini」による機能、標準での有線LAN対応が不要な方、ストリーミングデバイスはテレビの裏に刺せる小型対応が良いという方にもChromecast with Google TVは依然としておすすめできるデバイスと言えるでしょう。

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