はじめに・概要
この記事では、ソニーのUltra HD Blu-rayプレーヤー、SONY UBP-X800M2とUBP-X700の違いと共通点について詳しく比較していきます。どちらも高品質な映像と音声で知られるソニー製のデバイスですが、機能や性能にはいくつかの違いがあります。それぞれのモデルの特徴を理解することで、自分のニーズに合ったプレーヤー選びができるようになるでしょう。
詳細な比較ポイントとしては、4K Ultra HDブルーレイの再生能力、サラウンドやハイレゾ音源・アップコンバートの対応状況、Bluetooth機能の有無などが挙げられます。この記事を通じて、SONY UBP-X800M2とUBP-X700それぞれの機能と利点を明確にして、今後の購入の参考にしていただければと思います。
SONY UBP-X800M2とUBP-X700の違い
SONYのUltra HD Blu-rayプレーヤーであるUBP-X800M2とUBP-X700は多くの共通機能を持ち合わせながらも、いくつかの重要な点で異なっています。ここでは、上位のUBP-X800M2のみに搭載されている特徴的な機能を中心に詳しく見ていきましょう。
UBP-X800M2のみ4K BRAVIAモードに対応
UBP-X800M2のみ4K BRAVIAモードに対応しており、SONY製の4Kテレビ「BRAVIA」と組み合わせることで、画質を自動最適化することができます。これにより、ユーザーは手軽に最高の映像体験を享受することが可能です。
UBP-X800M2のみDOLBY DIGITAL Plusに対応
音響面では、UBP-X800M2のみDOLBY DIGITAL Plusに対応している点も大きな特徴です。これにより、DOLBY DIGITAL Plusで収録されたソフトにおいて、豊かで臨場感のあるサウンドを家庭でも楽しむことができます。
UBP-X800M2のみDVDオーディオ再生に対応
DVDオーディオの再生が可能なのもUBP-X800M2のみの特長です。高解像度の音楽再生を求めるユーザーにとって、この機能は大きなメリットと言えるでしょう。DVDオーディオ再生可能プレーヤーが限られている現状では珍しく価値がある機能です。ただ、DVDオーディオ再生が必要なユーザーは極めて限られているとは思われます。
UBP-X800M2のみLDACコーデックでBluetooth出力可能
Bluetoothを介した音声出力においてもUBP-X800M2はLDACコーデックに対応しているため、ワイヤレスでも高音質が期待できます。これにより、音楽をより自由に、よりクリアに楽しむことが可能になります。
UBP-X800M2のみDSEE HXで音楽のアップサンプリングが可能
UBP-X800M2はDSEE HX技術により、圧縮音源の音質を改善し、CDやMP3などの通常の音源をハイレゾ品質に近づけるアップサンプリングが可能です。音楽愛好者にとっては、この機能によってより豊かな音楽体験が可能になります。
UBP-X800M2のみ内部構造や部品の品位・物量が上
内部設計においても、UBP-X800M2はより高品質な部品を採用し、物量を増やすことで耐久性と性能(おもに音質に影響)の向上を図っています。この結果、全体的な信頼性が高まり、長期間にわたって高品質な性能を維持することができます。
サイズ・重量
サイズ・重量はUBP-X800M2は430x50x265mm、3.8kg。
UBP-X700は320x45x217mm、1.4kg。
小型・軽量で設置場所を選びにくいのはUBP-X700です。
価格
実売価格はUBP-X800M2は約5.8万円、UBP-X700は約3.3万円。UBP-X800M2のほうが機能が多く、物量も多いため高額になっています。
SONY UBP-X800M2とUBP-X700に共通の内容
Ultra HD ブルーレイの再生に対応
SONY UBP-X800M2とUBP-X700は、ともにUltra HD ブルーレイの再生に対応しています。この機能により、より高解像度で鮮明な映像を楽しむことができ、映画や大自然のドキュメンタリーなどが臨場感溢れる映像で楽しめます。
4K アップコンバート対応
これらのプレーヤーは、4K アップコンバートにも対応しています。通常のブルーレイやDVDの映像を4K画質に近づけることができるため、既存のディスクも高画質で楽しむことが可能です。これにより、映像体験が一層向上します。
ハイレゾ音源の高音質再生に対応
SONY UBP-X800M2とUBP-X700は、DSDをはじめ、ハイレゾ音源の再生に対応している点も共通しています。ハイレゾ音源は通常のCDよりもはるかに高い解像度で記録されており、より豊かでクリアな音質を実現します。このため、音楽愛好家にもこれらのプレーヤーは特にお勧めです。
USBメモリなどからの入力のほか、SACD再生に対応しているのもポイント。SACDプレーヤーの現行機が少ないだけに貴重です。
Wi-Fi機能内蔵
これらのデバイスにはWi-Fi機能も内蔵されており、インターネットに接続して様々なオンラインコンテンツやサービスを利用することが可能です。NetflixやYouTubeなどのストリーミングサービスから最新の映画や音楽を楽しむことができ、多様なエンターテイメントが家庭で手軽に楽しめます。
そのほかの共通点
・HDRはHDR 10のほか、「Dolby Vision」にも対応
・HDR非対応の4KテレビでもHDRコンテンツを最適化しながらSDRレベルに変換するソニー独自の高画質技術を採用
・「Dolby Atmos」や「DTS:X」フォーマットに対応
・アナログ音声出力は非搭載
それぞれがおすすめのユーザーや使い方
UBP-X800M2がおすすめのユーザーや使い方
>SONYのUBP-X800M2は、特に音響にこだわりを持つユーザーにおすすめです。高品質な4K BRAVIAモードに対応しており、DOLBY DIGITAL PlusやDSEE HX機能を通じて、音楽のディテールをさまざまな音源・機器で緻密に再現してくれます。さらに、LDACコーデックを通じた高解像度のBluetooth音声出力や、DVDオーディオの再生が可能ですので、ホームシアターシステムを高度に楽しみたい方には最適な選択肢と言えるでしょう。
また、内部構造や部品の品位が高く設計されているため、耐久性にも優れています。長期間にわたって高品質な映像と音声を楽しみたい方やオーディオ・ビジュアルファンには、UBP-X800M2がおすすめです。ただプレーヤーに6万円近く出してもいいという気持ちは必要です。
UBP-X700がおすすめのユーザーや使い方
UBP-X700は、4K Ultra HDブルーレイの再生をこれから始めようと考えている方や、コストパフォーマンスを重視するユーザーに適しています。4Kアップコンバーター機能を備えており、通常のブルーレイやDVDも4K品質に近づけて映し出すことが可能です。このため、手持ちのディスクを高画質で楽しみたい方には非常に便利です。
Wi-Fi機能が内蔵されているため、インターネットに接続して最新のファームウェアにアップデートすることができ、長く安定して使用し続けられます。価格帯を抑えながらもSACDを含むハイレゾ音源や4K映像を楽しみたい方にも、UBP-X700はお勧めです。
まとめ
この記事では、SONYのブルーレイプレーヤー、UBP-X800M2とUBP-X700の違いと共通点について詳細に比較しました。UBP-X800M2は、特に音質と画質にこだわるユーザー向けに設計されており、4K BRAVIAモード、DOLBY DIGITAL Plus、DVDオーディオ再生、LDACコーデックをサポートし、DSEE HXによる音楽のアップサンプリングが可能です。また、内部構造や部品の品位が向上している点も魅力的です。
一方、UBP-X700も4K Ultra HDブルーレイの再生やSACD・ハイレゾ音源の高音質再生、Wi-Fi機能など、基本的な機能を上位同様に備えており、高いコストパフォーマンスを提供します。どちらのモデルも、ソニーの高い技術力が反映された製品となっており、ユーザーのニーズに応じて選ぶことができます。
総じて、ホームエンターテインメントシステムの充実を図るならUBP-X800M2が、コストを抑えつつ高品質な映像と音声を楽しみたい場合はUBP-X700が適しているでしょう。
最後に、特定の機能や対応コーデックについてはアップデートの可能性もあるので、個々の最新情報を確認することを忘れないでください。それぞれのモデルが提供する独自の特徴を把握し、自分のライフスタイルに最適なモデルを選ぶことが重要です。
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