- ハイセンスの4K液晶テレビ・E7N PROシリーズとE7Nシリーズの違いを解説
- ハイセンス E7N PRO/E7N 両シリーズの概要
- E7N PROシリーズとE7Nシリーズの違い
- E7N PROシリーズとE7Nシリーズに共通の内容・特徴
- ゲーム向けの音響システムと機能を備えたと謳う4K液晶テレビ
- アマゾン専売品
- 4K/3,840×2,160ドット4K液晶パネルを120Hz倍速駆動
- パネル方式は65V型と75V型はIPS系のADS、そのほかは広視野角設計のVA型
- 144Hzの高リフレッシュレートに対応
- VRRをサポート
- AMD FreeSync Premiumに対応
- ゲームモード Proは4K 144Hz入力デバイスで0.83ミリ秒の超低遅延を実現
- ゲームプレイに特化したメニューを新しく搭載
- ゲーミングメニューでは、リフレッシュレート/HDR/VRRの状況を随時確認できる
- FPSゲームで活用できる「照準表示」にも対応
- 広色域量子ドット技術を採用
- 画像処理エンジンは「HI-VIEWエンジンII」を搭載
- 残像感の少ない描写を可能にする「クリアモーションPro」を搭載
- ネット動画のノイズを抑制する「バンディングノイズ制御」
- 肌の質感を自然に表現する「美肌リアリティーPro」
- 幅広いHDR規格に対応
- サウンド性能
- Dolby Atmosをサポート
- 音響特性を自動調整するキャリブレーション機能
- チューナーはBS4K/110度CS 4K×2、地上デジタル×3、BS/110度CS×3を搭載
- 裏番組録画や2番組同時録画などの録画機能
- 録画した番組を別の部屋で視聴できる「Anyviewホームサーバー機能」
- OSはVIDAA OSを搭載し各種ネット動作サービスを視聴可能
- HDMI4入力は4つ(HDMI2.1対応 うち1基のみeARC/ARC対応)
- Amazon AlexaやApple HomeKitにも対応
- スマートフォン(iOS/Android)とのスクリーンシェア機能
- Bluetooth音声出力対応
- どちらがどうおすすめ
- まとめ
ハイセンスの4K液晶テレビ・E7N PROシリーズとE7Nシリーズの違いを解説
ハイセンスは、4K液晶テレビの新モデルとして、Mini LED 量子ドットの「E7N PRO」シリーズと、量子ドットの「E7N」シリーズをAmazon限定で発売しました。
E7N PROシリーズとE7Nシリーズの違いを解説して、どのような場合にどちらがおすすめかも考察します。
ハイセンス E7N PRO/E7N 両シリーズの概要
ハイセンスは2024年モデルとして、ゲーミング向け機能を強化した新しい4K液晶テレビ「E7Nシリーズ」と「E7N PROシリーズ」を発表しました。これらのシリーズは、Amazon限定で販売され、高い技術力を誇りつつ、それぞれに異なる強みを持つ製品です。基本仕様は共通しており、特に144Hzの高リフレッシュレートや量子ドット技術の採用が大きな特長となっています。
E7N PROシリーズは、より高画質が実現できるmini LEDバックライトを装備しており、コントラストの向上と映像の美しさに寄与しています。さらに、独自の「ローカルディミングPro」技術を採用しているため、より深い黒と鮮やかな明るさを体験できます。一方、E7Nシリーズは十分な機能を持ちながらも、価格面でのコストパフォーマンスが魅力です。両シリーズとも「HI-VIEWエンジンII」を搭載し、高品質な画像処理を実現しています。
これらのテレビは、ゲーミング向け性能と機能を強化しており、ゲーマーにとって特に魅力的な製品でもあります。ゲームモード Proを搭載し、HDMI 2.1との組み合わせで、4K 144Hz入力デバイスによる超低遅延(0.83ミリ秒)を実現しています。また、FPSゲーム向けの「照準表示」や、ゲームプレイ中に便利な情報を確認できる新しいメニュー機能も追加されています。
ハイセンスがこのシリーズを市場に投入することで、日本のEC販路での市場シェアをさらに強化しようという意図も見えます。それだけ両シリーズは内容の充実とコストパフォーマンスの高さが際立っています。
E7N PROシリーズとE7Nシリーズの違い
E7N PROシリーズはバックライトにmini LEDを搭載
E7N PROシリーズでは、バックライトとしてmini LEDを採用しています。この技術により、従来のLEDよりもより高い輝度を実現し、細かい明るさのコントロールが可能になりました。特に、暗部の表現が際立ち、コントラストの向上が顕著です。これにより、4K液晶テレビの画質の向上を強く感じることができ、映画やゲームの体験がよりリアルになります。一方、E7Nシリーズは標準的なLEDバックライトを使用していますが、それでも十分な明るさとコントラストを提供しています。
E7N PROシリーズは独自の「ローカルディミングPro」を採用
E7N PROシリーズは、部分駆動に関わる独自技術の「ローカルディミングPro」を備えています。この機能により、画面の特定の領域の明るさを個別に調整することができ、暗い部分では黒がより深く、明るい部分はより輝かしく映し出されます。このような精細な光のコントロールにより、特に暗いシーンでのディテールが豊かになります。E7Nシリーズではこの機能はなく、全体的なコントラストはやや控えめですが、一般的な家庭での視聴には十分な性能を発揮しています。
サイズラインナップの違い
E7N PROシリーズは75型、65型、55型の3サイズがラインナップされています。一方で、E7Nシリーズは65型、55型、50型、43型の4サイズの展開です。大画面での視聴を重視するならばE7N PROシリーズを選ぶと良いでしょう。特に75型の大画面は映画館のような臨場感を家庭で楽しむことができます。一方、スペースや予算に応じて、サイズの選択肢が豊富なE7Nシリーズも魅力的です。
価格の違い
E7N PROシリーズは、先進的な技術を搭載しているため、価格が高めに設定されています。具体的には、
75型の「75E7N PRO」は228,000円(税込)
65型の「65E7N PRO」は188,000円(税込)
55型の「55E7N PRO」は148,000円(税込)です。
対照的に、E7Nシリーズはより手頃な価格で提供されており、
65型「65E7N」は158,000円(税込)
55型「55E7N」は138,001円(税込)
50型「50E7N」は118,000円(税込)
43型「43E7N」は108,000円(税込)となっています。
予算に制約のある方や、コストパフォーマンスを重視する方にはE7Nシリーズが適しています。それだけでなく、75型は両シリーズE7N PROシリーズのみ、50型と43型はE7Nシリーズのみといった、サイズラインナップの違いもポイントです。ともに高い性能を誇りますが、価格と性能のバランスを考慮して選ぶことが重要です。
E7N PROシリーズとE7Nシリーズに共通の内容・特徴
ハイセンスの4K液晶テレビ、E7N PROシリーズとE7Nシリーズは、いずれもゲーム向けの性能、機能、音響システムを備えたモデルです。これらのテレビはAmazon.co.jp限定で販売され、特にゲーミングユーザーを意識した設計となっています。どちらのシリーズも4K/3,840×2,160ドットの4K液晶パネルを使用し、4K 144Hz入力、120Hz倍速駆動を実現しています。
ゲーム向けの音響システムと機能を備えたと謳う4K液晶テレビ
両シリーズはゲーム向けに特化した音響システムを採用しており、さらにゲームプレイにおける視覚的体験を向上させるさまざまな機能を搭載しています。例えば、ゲーム向けの音響モードがユーザーの音の体感を最大限に高めます。
アマゾン専売品
E7N PROとE7NシリーズはAmazon.co.jp限定で購入可能です。オンラインプラットフォームを通じて手軽に購入できる点が特徴です。
4K/3,840×2,160ドット4K液晶パネルを120Hz倍速駆動
高精細な4K映像を楽しむことができるだけでなく、120Hzの倍速駆動により、動きの多い映像でもなめらかに表示されます。これにより、スポーツ観戦やアクション映画、そしてゲームプレイ時も迫力のある映像を楽しむことができます。
パネル方式は65V型と75V型はIPS系のADS、そのほかは広視野角設計のVA型
どちらのシリーズも65V型と75V型にはIPS系のADSパネルを採用しており、広い視野角を提供します。その他のサイズでは広視野角設計のVA型パネルが使われています。それぞれのパネルにこだわりのあるユーザーはサイズによって異なるパネル種類に注意が必要です。
144Hzの高リフレッシュレートに対応
E7N PROシリーズとE7Nシリーズは、ハイスペックなゲームで利用されることが多い、144Hzの高リフレッシュレートに対応しています。これにより、すばやい動きも滑らかに表示され、特に高速なアクションゲームプレイやスポーツ観戦などで優れた視覚体験を提供します。
VRRをサポート
両シリーズともにVRR(可変リフレッシュレート)をサポートしており、ゲームのフレームレートの変動に対してスムーズな映像表示を可能にしています。これにより、ティアリングやスタッタリングを最小限に抑えます。
AMD FreeSync Premiumに対応
ともにAMD FreeSync Premiumに対応しています。これにより、変動するフレームレートに自動で適応し、ラグのない快適なゲームプレイを実現します。
ゲームモード Proは4K 144Hz入力デバイスで0.83ミリ秒の超低遅延を実現
ゲームモード Proを使用することで、4K 144Hz入力デバイスで0.83ミリ秒という超低遅延を実現できます。これにより、反応速度が重要なゲームプレイにおいても、即座に行動が反映されます。
ゲームプレイに特化したメニューを新しく搭載
E7N PROおよびE7Nシリーズはゲームプレイに特化した新しいメニューを搭載しています。これにより、プレイ中でも簡単に設定を調整でき、快適なゲーム体験をサポートします。
ゲーミングメニューでは、リフレッシュレート/HDR/VRRの状況を随時確認できる
ゲーミングメニューでは、現在のリフレッシュレートやHDRの使用状況、VRRの状態をリアルタイムで確認可能となっており、ゲーム中でも常に最適な設定を維持できます。
FPSゲームで活用できる「照準表示」にも対応
FPSゲームで特に有効な「照準表示」機能を搭載しています。この機能により、ターゲットとの差異を目視で容易に把握できます。
広色域量子ドット技術を採用
両シリーズは広色域量子ドット技術を採用しており、高純度で色鮮やかな映像を映し出します。これにより、細部まで色鮮やかに表現され、臨場感溢れる映像体験が可能です。
画像処理エンジンは「HI-VIEWエンジンII」を搭載
画像処理エンジンにはハイセンスの既存のテレビでも定評のある「HI-VIEWエンジンII」が搭載されています。これによって、映像信号をリアルタイムで最適に処理し、鮮明でクリアな映像を提供します。
残像感の少ない描写を可能にする「クリアモーションPro」を搭載
「クリアモーションPro」がフレーム補間と3Dノイズリダクションを組み合わせることで、残像感の少ないクリアな描写を実現します。すばやい動きでもクリアな映像が楽しめます。
ネット動画のノイズを抑制する「バンディングノイズ制御」
ネット動画の視聴時に発生しがちなノイズを抑制するため、「バンディングノイズ制御」が搭載されています。これにより、なめらかで見やすい動画を楽しむことができます。
肌の質感を自然に表現する「美肌リアリティーPro」
「美肌リアリティーPro」は肌の質感をより自然に再現する技術で、映像内の人物がよりリアルに表示されます。
幅広いHDR規格に対応
HDR規格は多様なフォーマットに対応しており、HDR10やHLG、Dolby Vision、HDR10+はもちろん、HDR10+AdaptiveやDolby Vision IQにも対応しています。これにより、コンテンツ毎に最適化された映像を楽しむことができます。
サウンド性能
音響面でも優れており、フルレンジスピーカーとサブウーファーを搭載した2.1ch音響システムによる最大出力40Wの迫力あるサウンドを提供します。
Dolby Atmosをサポート
臨場感あふれる音響を実現するために、Dolby Atmosをサポートしています。これにより、サウンドがより立体的に感じられます。
音響特性を自動調整するキャリブレーション機能
視聴環境に応じて音響特性を自動で調整するキャリブレーション機能も搭載しています。これにより、どの部屋でも最高の音響を楽しむことができます。
チューナーはBS4K/110度CS 4K×2、地上デジタル×3、BS/110度CS×3を搭載
チューナーはBS4K/110度CS 4K×2、地上デジタル×3、BS/110度CS×3を搭載。
多くのチューナーを搭載しており、BS4Kや110度CS 4K、地上デジタル、BS、110度CSといった多様な放送からの受信が可能です。
裏番組録画や2番組同時録画などの録画機能
録画機能も充実しており、裏番組録画や2番組同時録画に加え、番組指定や日時指定が可能ですので、見逃しを防止できます。
録画した番組を別の部屋で視聴できる「Anyviewホームサーバー機能」
録画した番組を家庭内の他の部屋でも視聴できる「Anyviewホームサーバー機能」を搭載しています(対応機器使用時)。これにより、家族の誰もが自由に好きな場所で番組を楽しむことができます。
OSはVIDAA OSを搭載し各種ネット動作サービスを視聴可能
オリジナルのVIDAA OSを搭載し、各種ネット動画サービスをストレスなく視聴可能です。豊富なアプリとシームレスな操作性を提供します。
HDMI4入力は4つ(HDMI2.1対応 うち1基のみeARC/ARC対応)
HDMI入力はHDMI2.1対応で4つあり、そのうち1基はeARC/ARCにも対応しています。これにより、最新のオーディオ機器との接続や高品質な音声伝送が可能です。
Amazon AlexaやApple HomeKitにも対応
スマートホーム環境にも対応しており、Amazon AlexaやApple HomeKitと連携することで、音声操作や家電制御などのスマート機能を利用できます。
スマートフォン(iOS/Android)とのスクリーンシェア機能
iOSやAndroidスマートフォンとのスクリーンシェア機能を備えており、大画面でのコンテンツ表示が簡単に行えます。
Bluetooth音声出力対応
Bluetooth音声出力機能を搭載し、ワイヤレスヘッドフォンなどと簡単に接続して音声を楽しむことができます。
どちらがどうおすすめ
E7N PROシリーズがおすすめのユーザーや使い方
ハイセンスのE7N PROシリーズは、Mini LEDによる高い映像表現力を求めるユーザーにおすすめです。Mini LEDバックライトを搭載し、独自の「ローカルディミングPro」により暗部と明部のコントラストが格段に向上しています。このため、暗いシーンでの細部の表現が求められる映画や高グラフィックのゲームを楽しむ方にも最適です。また、4K 144Hzの対応や超低遅延(0.83ミリ秒)を実現しているため、FPSゲームやアクションゲームで速度が求められるシーンでも快適にプレイできます。さらに、高性能を活かしてプロジェクション的な用途にも活躍が期待できるでしょう。
75型の大画面が欲しい場合は両シリーズではE7N PROのみのラインナップですので、こちらを選ぶことになります。
E7Nシリーズがおすすめのユーザーや使い方
E7Nシリーズは、高画質とコストパフォーマンスを4K液晶テレビに重視する方におすすめです。倍速駆動と量子ドット技術を用いることで、明るく鮮やかな色彩を滑らかに楽しむことができ、標準的な4Kテレビよりも美麗な映像体験を提供します。ゲームモード Proにより4K 144Hz入力デバイスと超低遅延に対応しているため、カジュアルなゲーマーにも適しています。映画やスポーツ観戦なら、「クリアモーションPro」の効果でスムーズな映像を体感できるでしょう。価格帯もスペックを考慮すると手頃で、初めての4K液晶テレビとしても選びやすい一台となっています。
50型、43型のサイズが欲しい場合は両シリーズではE7Nのみのラインナップですので、こちらを選ぶことになります。
どちらを選ぶにしても留意したい点
どちらもハイスペックを求めるゲーミングユーザーにも十分おすすめできる性能ですが、両シリーズともモニターではなくチューナー内蔵テレビです。普段テレビを観ないだけでなく、NHK受信料も払いたくないという向きには両シリーズは適していないかもしれません。
両シリーズはゲーミングモニターだけでなく、放送波を受信するほか、録画対応、ネット動画対応、音声操作やBluetooth対応など、テレビとしての機能、性能も優れていることが特徴です。いわゆるテレビとしての使用も想定しているユーザーであることも両シリーズをおすすめできる前提になるでしょう。
まとめ
ハイセンスが2024年モデルとして発表したE7NシリーズとE7N PROシリーズは、いずれも4K液晶テレビとして高いパフォーマンスを発揮します。加えて、ゲーミング向けとして設計された両シリーズは、144Hzの高リフレッシュレートやVRRをサポートし、ゲームプレイをさらなる快適さで楽しめるのが大きな特徴です。特に、量子ドット技術やHI-VIEWエンジンIIにより、高精度な色再現と鮮明な映像を実現しています。
E7N PROシリーズは、Mini LEDバックライトや独自のローカルディミングPro技術により、高いコントラストと深みのある映像表現を可能にしており、特に映像美を重視するユーザーに適した選択肢です。一方、価格面での優位性を持つE7Nシリーズは、手頃な価格でありながら、ゲーミングや映像コンテンツを高画質で楽しみたい方におすすめです。
Amazon限定での販売ということで、手軽に購入できる点も魅力です。サイズや価格、そして性能を総合的に比較し、あなたの視聴スタイルに合ったシリーズを選んでみてください。どちらのシリーズも、多彩な機能と高いパフォーマンスを備えた4K液晶テレビとして満足度の高いデジタル体験を提供してくれるでしょう。
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