この記事の目的
32型テレビを2024年現在、購入する際に、多くの方が選択肢として考えるの人気モデルが旧東芝の「REGZA 32V35N」とハイセンスの「32A4N」です。
この記事では、この2つのモデルを徹底比較し、その違いを解説していきます。32型テレビは、寝室や子供部屋、サブテレビとしての使用に最適なサイズですが、どのモデルを選ぶべきか迷っている方も多いでしょう。本記事を通じて、あなたのニーズに最も合った32インチ液晶テレビを選ぶお手伝いをします。
特に、東芝のREGZA 32V35Nとハイセンス 32A4Nの違いについて詳しく見ていくことで、どちらがより優れた性能を持っているのか、どのような点に注意すべきかをご紹介します。この記事では、これらの32インチ液晶テレビの基本スペック、映像品質、ゲームモード、音質、チューナー数や録画機能、スマート機能といった項目を比較しつつ、最終的にはどちらを選ぶべきかを提案します。
それでは、32型テレビの選び方とともに、「REGZA 32V35N」と「ハイセンス 32A4N」の特長と違いを詳しく見ていきましょう。
32インチテレビの選び方について
かつては多かったサイズですが現在大手メーカー品が少ない
かつて32インチの液晶テレビは多くの家庭で主流でした。しかし、近年は4K解像度の大型テレビの人気が高まり、4K解像度は存在していない32型テレビのラインナップは減少しています。特に大手メーカーからの新製品リリースが少なく、選択肢が限られているのが現状です。このため、東芝 REGZA 32V35Nやハイセンス 32A4Nといった限られたモデルの中から選ぶことになります。
かつてのような高画質機も少ない
かつての32インチテレビは高画質なモデルも多く(フルハイビジョン画質に倍速駆動など)、画質を重視する消費者にも満足できる製品が揃っていました。
しかし、現在市場に出回る32型テレビの多くは、ハイビジョン(HD)解像度に留まるものが増えています。倍速駆動モデルに至っては現行機にはありません。
この中で、ハイセンス 32A4Nはフルハイビジョン(FHD)解像度を持ち、他社製品と一線を画しています。逆に言えば、32型テレビで高画質を求めるならば、選択肢が非常に限られるという現実があります。
東芝 REGZA 32V35Nの特徴
基本スペック
東芝 REGZA 32V35Nは32インチの液晶テレビであり、解像度はハイビジョン(1366×768)です。駆動は等速60Hz。そのため、もともとハイビジョン画質の地デジ放送やHD映像に最適な表示が可能です。このサイズの液晶テレビは、コンパクトながらも必要な機能を備えており、リビングや寝室などで幅広く利用することができます。価格帯は約3.8万円と比較的手頃ですので、コストパフォーマンスも高いと言えます。
映像品質 ハイビジョンとVAパネル
REGZA 32V35Nはハイビジョン解像度とVAパネルを採用しています。この組み合わせにより、深い黒と鮮明な色彩が楽しめることが特徴です。VAパネルは視野角が狭いという特徴がありますが、その分コントラストが高く、特に暗いシーンでの描写に強みを持っています。従って、映画やドラマの視聴に向いています。映像エンジンは「レグザエンジンHR」を搭載しています。
ゲームモード
REGZA 32V35Nにはゲームモードが搭載されており、約18.83m secの低遅延でゲームを楽しむことができます。ゲームモードを活用することで、操作の遅延を最小限に抑えることができ、アクションゲームやスポーツゲームを快適にプレイすることができます。eARCとALLMにも対応しています。
音質
音質についても十分に配慮されています。REGZA 32V35Nは、クリアで自然なサウンドを実現するために、「レグザパワーオーディオ」と称するステレオスピーカーが搭載され、臨場感のある音響効果を楽しむことができます。これにより、映画や音楽の視聴時にも満足感が高まります。
チューナー数や録画機能
チューナー数については、地デジとBS/110度CSデジタルが各2基ずつ搭載されています。また、録画機能も充実しており、外付けUSBハードディスクを接続することで、簡単に録画が可能です。録画した番組は「ざんまいスマートアクセス」機能で効率的に視聴することができ、特に放送をよく見る・録画するユーザーには非常に便利です。
さらに、REGZA 32V35Nは別売りのレグザタイムシフトマシンと連携できるタイムシフトリンク機能を持っています。これにより、地デジ放送を最大6チャンネルまるごと簡単に録画・視聴することが可能です。
また、外付けUSBハードディスクに録画した番組をLAN経由でデータ移動、REGZAのBDレコーダーに記録できるレグザリンク機能も備えています。
スマート機能
REGZA 32V35Nはスマートテレビとしての機能も充実しています。インターネット接続が可能で、様々なVODサービス(ビデオオンデマンド)にも対応しています。NetflixやYouTube、Amazon Prime Videoなどを手軽に視聴できるため、テレビの用途が広がります。また、ミラーリング機能も備えており、スマホの画面を大画面で楽しむことも可能です。
ハイセンス 32A4Nの特徴
映像品質 32型テレビでは貴重なフルハイビジョンとIPSパネル
ハイセンス 32A4Nは、32インチ液晶テレビ現行機の中でも特に優れた基本スペックを持っています。この32型テレビはフルハイビジョン(1920 x 1080ピクセル)の解像度を持ち、一般的なハイビジョン(1366 x 768ピクセル)を超える高解像度で視聴体験を向上させます(駆動は等速60Hz)。また、IPSパネルを採用しているため、広視野角と色再現性に優れた映像を提供します。このクラスでは特に魅力的なオプションとなります。価格は約3.2万円とかなり手頃ですので、コストパフォーマンスも相当高いと言えます。
ゲームモード
ハイセンス 32A4Nはゲームモードも搭載しており、低遅延でスムーズなゲームプレイが可能です。特にアクションゲームやスポーツゲームなど、俊敏な反応が求められる場面で効果を発揮します。高画質エンジン「HI-VIEWエンジン2K」による映像処理で、ゲームのグラフィックスも美しく映し出されます。eARCとALLMにも対応しています。
音質
音質に関しては、ハイセンス 32A4Nも十分なパフォーマンスを発揮します。内蔵スピーカーはステレオの高音質で、クリアな音声とバランスの良いサウンドを提供します。映画や音楽、ゲームなど、さまざまなコンテンツで満足できる音質です。ただし、より一層の音質を求める場合は、外部スピーカーやサウンドバーの利用を検討しても良いかもしれません。
チューナー数や録画機能
ハイセンス 32A4Nは、基本的なチューナー機能を備えており、地デジやBS/CS放送に各2基ずつで対応しています。録画機能についても、外付けハードディスク(HDD)を接続することで、簡単にテレビ番組を録画することができます。この点でも、日常的な使用には十分な性能を持っています。
スマート機能
スマート機能についても充実しており、VODサービスを簡単に利用できます。「VODダイレクトボタン」を12個搭載し、ボタンを押すだけで素早く各種の動画配信サービスにアクセスできます。また、「スクリーンシェア」機能を利用することで、スマートフォンの画面をテレビにミラーリングして共有することが可能です。これにより、動画や写真を大画面で楽しむことができます。
東芝 REGZA 32V35Nとハイセンス 32A4Nの徹底比較
価格はハイセンス 32A4Nが安い
まず、32インチテレビを選ぶ際に重要なポイントのひとつである価格についてですが、ハイセンス 32A4Nの方が東芝 REGZA 32V35Nよりも価格が抑えられています。ハイセンス 32A4Nの市場想定価格は約31,800円前後であり、東芝 REGZA 32V35Nの価格帯が38,000円程度であることを考えると、経済的に選びたい方にはハイセンス 32A4Nが適しています。
REGZA 32V35Nはハイビジョンに留まる一方、ハイセンス 32A4Nはフルハイビジョン
次に、解像度の違いも重要な要素です。東芝 REGZA 32V35Nはハイビジョン(1,366×768)解像度に留まるのに対し、ハイセンス 32A4Nはフルハイビジョン(1,920×1,080)解像度を誇ります。フルハイビジョンの方が、より細やかで美しい映像を楽しむことができるため、画質にこだわりたい方にはハイセンス 32A4Nが魅力的です。
REGZA 32V35NはVAパネル、ハイセンス 32A4NはIPSパネル
パネルの種類にも違いがあります。東芝 REGZA 32V35NはVAパネルを採用しており、コントラストの高い映像を楽しむことができます。一方、ハイセンス 32A4NはIPSパネルを使用しており、広い視野角が特徴です。視聴環境や視聴位置に応じて、どちらのパネルが適しているかを選ぶと良いでしょう。
録画機能ではざんまいスマートアクセスのあるREGZA 32V35Nが優勢
録画機能を重視する方には、東芝 REGZA 32V35Nが一歩リードしています。ざんまいスマートアクセス機能を搭載しており、録画したコンテンツを簡単に管理・視聴することができます。ハイセンス 32A4Nにも録画機能はありますが、使い勝手ではREGZA 32V35Nに軍配が上がります。
別売りのレグザタイムシフトマシンなどと連携できるタイムシフトリンク機能・レグザリンク機能はREGZA 32V35Nのみ
さらに、東芝 REGZA 32V35Nは別売りのレグザタイムシフトマシンと連携できるタイムシフトリンク機能を持っています。これにより、地デジ放送を最大6チャンネルまるごと簡単に録画・視聴することが可能です。また、外付けUSBハードディスクに録画した番組をLAN経由でデータ移動、REGZAのBDレコーダーに記録できるレグザリンク機能も備えています。
これらの機能が必要な方はREGZA 32V35Nを選ぶ価値があります。
リモコンの機能性はハイセンス 32A4Nが上
リモコンの使い勝手については、ハイセンス 32A4Nが優れています。ハイセンスのリモコンは音声操作にも対応しています。そのほかVODダイレクトボタンやBlueoothリモコンといった機能性は同等です。
画像エンジンの品位、音質は同じ企業グループということもありどっこいどっこい
画像エンジンの性能や音質に関しては、東芝とハイセンスが同じ企業グループに所属しているため、名前は違っても大きな差はありません。いずれも高画質エンジンを採用しており、映像を鮮明に映し出します。音質も良くも悪くも同等で、日常使用には十分で、さらに上となればサウンドバーなどが必要なのも同じでしょう。
どちらを選ぶ?
フルハイビジョンやIPSパネルに由来する画質を求めるならハイセンス 32A4N
32型テレビの中で画質を最重視するなら、ハイセンス 32A4Nがおすすめです。ハイセンス 32A4Nはフルハイビジョン(1,920×1,080)解像度とIPSパネルを採用しており、美しい映像を楽しむことができます。IPSパネルは広視野角であり、どの角度からでも鮮明な映像を見ることができるため、リビングルームなど視聴位置が変動する環境でも快適です。
価格の安さで選ぶならハイセンス 32A4N
価格を重視する場合も、ハイセンス 32A4Nが優位です。市場想定価格が他の同クラスの32インチ液晶テレビと比較してもリーズナブルであり、コストパフォーマンスに優れています。特に初めて液晶テレビを購入する方や、セカンドテレビとして考えている方にもおすすめです。
地デジ視聴中心だったり、VAパネル画質が好みならREGZA 32V35N
地デジ視聴がメインであり、VAパネルの特徴である黒の締まりやコントラストの高さを求めるなら、東芝 REGZA 32V35Nが適しています。VAパネルはコントラストが高く、深い黒を再現することが得意です。これにより、映画やドラマ視聴時でも臨場感のある映像を楽しむことができます。
録画機能を重視するならREGZA 32V35N
録画機能を重要視する場合には、REGZA 32V35Nが一歩リードします。特に、「タイムシフトリンク」機能により、別売りのレグザタイムシフトマシンとの連携が可能です。これにより、地デジ放送を複数チャンネル同時に録画し、後から視聴することが簡単にできます。忙しい日常でも見たい番組を逃さずに楽しむことができます。
旧東芝ブランドが好みならREGZA 32V35N
東芝のブランド力や信頼性を重視する方には、REGZA 32V35Nが魅力的です。東芝のテレビは長年の実績と信頼があり、高い品質と耐久性が期待できます。特に過去に東芝の製品を使用して満足している方や、一貫したブランド体験を望む方にとっては、REGZA 32V35Nが一つの選択肢となるでしょう。
まとめ
この記事では、旧東芝 REGZA 32V35Nとハイセンスの32A4Nの違いについて詳しく比較しました。まず32型テレビの選び方ですが、かつてのように高画質の32インチモデルは少なくなりました。また、大手メーカーのラインナップも限定されています。
REGZA 32V35Nはハイビジョン解像度とVAパネルを採用しており、特に地デジ視聴や録画機能に重きを置くユーザーには最適です。タイムシフトリンク機能やダブルチューナーを備えており、録画機能の充実さが特徴です。また、ゲームモードも備えています。
一方で、ハイセンスの32A4Nは、32型テレビでは貴重なフルハイビジョン解像度とIPSパネルを採用しています。これにより、広い視野角と鮮やかな映像が楽しめます。価格もお手頃で、特に画質にこだわる方には最適です。さらに、VODダイレクトボタンをはじめとしたスマート機能も充実しています。
両者を比較する際のポイントとして、価格が安く画質を求めるならハイセンス 32A4Nがおすすめです。一方、録画機能やVAパネルの画質が好きな方にはREGZA 32V35Nがぴったりです。また、旧東芝ブランドが好みの方もREGZAを選ぶと良いでしょう。
最後に、どちらのモデルもそれぞれの長所があり、使用する用途によって選ぶことができます。32型テレビ選びの参考になれば幸いです。
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