- ハイセンスの4K液晶テレビ「E7H」シリーズと「U7H」シリーズ
- 両シリーズは基本的にテレビとしての機能や性能は同等
- 「E7H」シリーズと「U7H」シリーズを比較しての違い
- 「E7H」シリーズと「U7H」シリーズで共通の内容・特徴
- ・映像エンジンはREGZAと共同開発した「NEOエンジンPro」を搭載
- ・120Hzの倍速パネルと直下型バックライト
- ・フレーム補間&3Dノイズリダクションのクリアモーション
- パネル解像度は4K/3,840×2,160ドットで、85/65/50/43型はVA液晶、75/55型はADS液晶(IPS系)を搭載
- ・HDR規格への対応
- ・HDMI入力は4K/120p入力、VRRやALLM対応で最新ゲーム機対応
- ・4K/120p入力時は約0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro」を搭載
- ・HDMI入力自動画質調整
- ・チューナー数と録画機能
- ・Dolby Atmos対応などサウンド面
- ・独自開発のVIDAAプラットフォーム3.0を採用し、多彩なインターネット動画配信サービスに対応
- ・Bluetooth対応リモコンと音声操作対応
- まとめ
ハイセンスの4K液晶テレビ「E7H」シリーズと「U7H」シリーズ
ハイセンスの4K液晶テレビ「E7H」シリーズと「U7H」シリーズ。どちらも2022年に発売された、スタンダードクラスの4K液晶テレビです。
両シリーズは発売時期も同じで、同一サイズの実売価格もほぼ同じとなっています。
両シリーズは基本的にテレビとしての機能や性能は同等
では、「E7H」シリーズと「U7H」シリーズを比較しての違いは何なのかについて解説します。
結論から言うと、両シリーズは基本的にテレビとしての機能や性能は同等です。
販路が違うことによって、型番が異なっているというのが基本的な違いです。
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズを比較しての違い
ハイセンス E7HとU7Hを比較しての違い①販路の違い
「E7H」シリーズはアマゾンでの通販専用モデルで、「U7H」シリーズが幅広く一般に流通している(通販・店頭関係なく)モデルです。
テレビの流通経路には、家電量販店やオンラインショップ、家電専門店などがあります。これらの流通経路ごとに、メーカーが異なる型番を設定している場合があります。
その理由としては、以下のようなものが挙げられます。
流通経路ごとに、価格や付属品などの条件が異なる場合があるため、それに合わせて型番を設定することで、消費者にわかりやすくする
流通経路ごとに、独自のマーケティングを行う場合があるため、それに合わせて型番を設定することで、マーケティング効果を高める
たとえば、家電量販店向けに販売されるテレビは、オンラインショップ向けのテレビよりも価格が低く設定されている場合があります。そのため、家電量販店向けのテレビは、オンラインショップ向けのテレビとは異なる型番が設定されることがあります。
また、家電量販店では、独自のキャンペーンや特典を行っている場合があります。そのため、家電量販店向けのテレビは、そのキャンペーンや特典を明確に示すために、異なる型番が設定されることがあります。
基本的に流通経路によって型番が異なる場合は、テレビの基本的な性能や機能は同じです。
しかし、「E7H」シリーズと「U7H」シリーズに関しては、単に流通経路の違いで型番が違うという以外にも若干は違いがあります。その違いが購入の選択に影響することもあるので、注意してください。以下に型番以外の違いを記します。
ハイセンス E7HとU7Hを比較しての違い②サイズラインナップの違い
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズはそれぞれのサイズラインナップが異なります。
「E7H」シリーズは43型、50型、55型、65型の4サイズ展開。
「U7H」シリーズは43型、50型、55型、65型に加え、75型、85型の計6サイズ。
75型、85型の大型機は「U7H」シリーズのみのラインナップ。大画面にこだわるのであれば「U7H」シリーズを選ぶことになります。
ハイセンス E7HとU7Hを比較しての違い③スタンド形状の違い
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズはスタンドの形状が違います。
「E7H」シリーズは2本足タイプのスタンドで、「U7H」シリーズはテレビの中央下に配置されるスタンドです。
スタイリッシュな見た目なのは「E7H」シリーズですが、設置の安定性が高そうに見えるのは「U7H」シリーズでしょうか。「U7H」シリーズはスタンドの安定性が重要な大型モデルを擁していることが関係しているのかもしれません。
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズで共通の内容・特徴
・映像エンジンはREGZAと共同開発した「NEOエンジンPro」を搭載
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズの映像エンジンはREGZAと共同開発した「NEOエンジンPro」を搭載。
超解像技術やHDR拡張技術、ノイズリダクションなどにより、高精細でコントラスト豊かな映像を実現します。
明暗の階調表現を豊かにする「ダイナミックレンジ拡張処理」
ノイズを低減し、細部までくっきりと見える「ノイズリダクション」
色彩を自然に再現する「色彩再現技術」(64色軸色彩コントロール)
など
・120Hzの倍速パネルと直下型バックライト
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズは、120Hzの倍速パネルを採用しています。これにより、動きの速い映像でも残像感を抑え、滑らかでシャープな映像を表示することができます。
・フレーム補間&3Dノイズリダクションのクリアモーション
さらに、フレーム補間と3Dノイズリダクションを組み合わせた「クリアモーション」機能を搭載しています。フレーム補間により、動きの残像を抑え、より滑らかな映像を実現します。また、3Dノイズリダクションにより、動きの際に発生するノイズを低減します。
パネル解像度は4K/3,840×2,160ドットで、85/65/50/43型はVA液晶、75/55型はADS液晶(IPS系)を搭載
いずれのモデルもパネル解像度は4K/3,840×2,160ドット。パネル方式は基本的に4K液晶テレビではスタンダードクラスで多く用いられるVA型ですが、75/55型はADS液晶(IPS系)を搭載しています。ADS・IPS系のほうが視野角が広いメリットがありますので、IPS系にこだわる場合は採用しているサイズに注目してみてください。
・HDR規格への対応
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズはHDR10をはじめ、HLGとHDR10+、Dolby Vision、Dolby Vision IQなど、最新のHDR規格に対応しています。HDR規格とは、明暗の幅を従来より広く表現できる技術のことです。これにより、よりリアルで迫力のある映像を実現します。
・HDMI入力は4K/120p入力、VRRやALLM対応で最新ゲーム機対応
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズのHDMI入力は4系統で、このうちHDMI1~2はHDMI2.1対応で4K/120p入力に対応しています。4K/120p入力とは、4K画質で1秒間に120フレームの映像を表示できる入力方式のことです。これにより、PS5やXbox Series Xなどの最新ゲーム機で、高精細かつ滑らかな映像でゲームプレイを楽しむことができます。
可変リフレッシュレート(VRR)や自動低遅延モード(ALLM)、AMD FreeSync Premiumにも対応しています。これらの機能により、PCゲームやコンシューマーゲームのプレイ時に、画面のちらつきや遅延を抑え、快適なゲームプレイを楽しむことができます。
・4K/120p入力時は約0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro」を搭載
4K/120p入力時に約0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro」機能を搭載しています。これにより、FPSや格闘ゲームなどの、動きの速いゲームでも、快適にプレイすることができます。
・HDMI入力自動画質調整
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズはHDMI入力端子に接続された機器の音声フォーマットを自動で判別し、適切な画質に調整する「HDMI入力自動画質調整」機能を搭載しています。これにより、接続した機器の音声フォーマットに応じて、最適な画質で映像を楽しむことができます。
・チューナー数と録画機能
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズのチューナー数は、BS 4K/110度CS 4K×2、地上/BS/110度CS×3。USB HDDへの録画に対応。地上/BS/110度CSの裏番組を2番組同時に録画できます(4K放送は裏番組録画不可)。
・Dolby Atmos対応などサウンド面
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズのスピーカー部はDolby Atmosに対応しています。これにより、高さ方向の音表現も可能な立体音響を楽しむことができます。また、スピーカーの3次元マトリックス測定と独自の音響解析理論に基づく、最先端の音響最適補正技術「Eilex PRISM」を搭載しています。これにより、高精度でより明瞭度の高い臨場感あふれる高音質を実現します。
・独自開発のVIDAAプラットフォーム3.0を採用し、多彩なインターネット動画配信サービスに対応
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズはハイセンスが独自に開発した「VIDAAプラットフォーム3.0」を採用しています。これにより、Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、Hulu、Disney+など、さまざまなインターネット動画配信サービスに対応しています。Android TVのような汎用的なアプリの追加や利用はできません。
・Bluetooth対応リモコンと音声操作対応
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズのリモコンは、Bluetoothに対応しています。これにより、テレビ本体から離れた場所からでも操作することができます。また、音声操作にも対応しています。音声でチャンネル変更や音量調整などの操作を行うことができます。
まとめ
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズは高画質・高音質を実現する「NEOエンジンPro」を搭載し、さまざまなHDR規格に対応するなど、幅広いニーズに対応したモデルです。また、ゲーマー向けの機能も充実しており、ゲームを楽しむにも適したモデルと言えます。
「E7H」シリーズと「U7H」シリーズは内容は同じながらも、販路をはじめ、サイズラインナップ、スタンド形状など、若干の違いはあります。この違いを認識・理解したうえで、自分の用途に合ったモデルを選びましょう。
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