TVS REGZAは、4KミニLED液晶テレビの最上位シリーズで量子ドットも採用した「Z970R」シリーズを、2025年5月23日より発売。サイズラインナップは65型「65Z970R」と75型「75Z970R」、85型「85Z970R」の3つ。
また、ミニLEDと量子ドットを搭載した4K液晶テレビで「Z970R」の下位となる「Z770R」シリーズを2025年4月18日に発売。サイズラインナップは55型「55Z770R」、65型「65Z770R」、75型「75Z770R」の3つ。
両シリーズの違いと共通点を解説し、どちらをどのようなユーザーが選べば良いかも考察します。
本記事の目的
本記事では、REGZAの最新4KミニLED液晶テレビシリーズである「REGZA Z970R」と「REGZA Z770R」の違いを解説します。2025年モデルとして登場したこれらのモデルは、それぞれ異なる特徴と性能を備えており、用途やニーズに応じた選択が可能です。
この記事を通じて、両シリーズの魅力や特徴、選び方のポイントを詳しくご紹介し、読者の皆様が最適なモデルを見つけるお手伝いをしたいと思います!
東芝 REGZA Z970RとZ770Rの違いを項目ごとに解説
REGZA Z970RとZ770Rには、画質や音質、機能面などで大きな違いがあります。これらの違いは、日々のテレビ視聴体験やコンテンツの楽しみ方に大きく影響を与えます。以下では、具体的な項目ごとに比較し、それぞれのメリットや違いを詳しく解説していきます。
パネルの違い:Z970Rは新開発 高輝度 ファインMini LED液晶、Z770Rは新開発 高輝度 Mini LED 液晶パネル
Z970Rは「高輝度ファインMini LED液晶」パネルモジュールを採用しており、独自技術による明るく鮮やかな映像表現が可能です。一方、Z770Rは「高輝度Mini LED液晶」を採用しており、明部と暗部の映像再現力に優れています。Z970Rのパネルは、さらなる高輝度化と色彩表現の向上を目指しており、特に輝度や色の階調表現において一歩先を行く性能です。
Z970Rのみ低反射ARコート・ワイドアングルシートを搭載
Z970Rは低反射ARコートとワイドアングルシートを搭載している点が特長です。この技術により、外光の反射を抑えることで映像に集中しやすく、さまざまな視野角からでも高い画質を楽しむことができます。これに対し、Z770Rにはこれらの機能は搭載されていません。
映像エンジンの違い:Z970Rは映像エンジンにハードウェアAIエンジン「レグザエンジンZRα」を搭載。Z770Rは「レグザエンジンZR」を搭載。
Z970Rは、東芝の最高峰映像エンジン「レグザエンジンZRα」を搭載し、緻密な映像処理とリアルな描写を実現しています。一方、Z770Rでは「レグザエンジンZR」を採用しており、高画質ながらもZ970Rよりシンプルな設計となっています。この違いは、よりリアリティを追求したいシーンで顕著に現れます。
Z970Rは「AIシーン高画質PRO」を搭載。Z770RはPROなし
Z970Rには「AIシーン高画質PRO」が搭載され、AI技術を用いてさまざまなシーンに応じた最適な画質処理を可能にしています。これにより、細部までリアルな再現が可能です。一方で、Z770Rは「AIシーン高画質」回路を搭載しており、基本的な画質最適化は実現しつつも、Z970Rの「PRO」機能には及びません。
Z970Rは「ネット動画バンディングスムーサーPRO」を搭載。Z770RはPROなし
Z970Rでは「ネット動画バンディングスムーサーPRO」を搭載し、ネット動画の視聴において色の滑らかさや映像の滑らかさが一段と向上しています。Z770Rも「ネット動画バンディングスムーサー」を搭載していますが、「PRO」の有無による滑らかさの差が存在します。
Z970Rは「地デジAIビューティPRO」を搭載。Z770RはPROなし
Z970Rは「地デジAIビューティPRO」機能を備えており、地上デジタル放送の映像をよりクリアかつ高品質に再現します。一方、Z770Rには通常の「地デジAIビューティ」回路が搭載されており、地デジ視聴での画質の向上は期待できるものの、PROのような高度な調整機能は搭載されていません。
Z970Rは「ナチュラルフェイストーンPRO」を搭載。Z770RはPROなし
Z970Rでは「ナチュラルフェイストーンPRO」による肌色調整が可能で、より自然な人物描写が得られます。これに対し、Z770Rには「ナチュラルフェイストーン」が搭載されていますが、細かい調整が可能な「PRO」機能は省略されています。
ミニLEDのエリア分割数はZ970Rのエリア分割数は従来Z970N比約1.4倍で、ピーク輝度は1.2倍。
Z970Rは、従来モデルであるZ970N比でエリア分割数が約1.4倍に増加し、ピーク輝度も1.2倍に向上しています。この技術により、黒の深みや輝度の表現力が格段にアップし、シアターレベルの映像美を実現しています。
Z770Rに関しては、エリア分割数とピーク輝度ともに従来Z770N比2倍に高めた。
一方、Z770Rは従来モデルZ770N比でエリア分割数とピーク輝度がそれぞれ2倍に向上し、中価格帯でありながら高輝度・高コントラストを実現しています。この進化により、幅広いシーンで安定した高画質体験が期待できます。
広色域復元、HDR高画質化回路についてもZ970Rが「PRO」つきでZ770Rが「PRO」なし
Z970Rシリーズでは「広色域復元PRO」および「HDR高画質化回路PRO」が採用されています。この「PRO」つき回路は、色の再現性や明暗の表現力をさらに高めることで、映像の臨場感が一層向上します。一方でZ770Rシリーズでは「PRO」なしの標準モデルとなり、こちらも十分な性能を発揮しますが、Z970Rに比べると細部の色彩表現や高輝度領域での能力が抑えられています。特に映画やHDR対応コンテンツを楽しみたい場合、Z970Rシリーズはその性能を存分に発揮するでしょう。
カラーイメージコントロールはZ970Rシリーズは64色軸リッチカラーイメージコントロール
Z970Rシリーズには「64色軸リッチカラーイメージコントロール」が搭載されています。この機能は人間の視覚特性に基づいて色の補正と調整を行い、64軸に細分化された制御によりより自然で鮮明な色を再現します。一方で、Z770Rシリーズではこれに該当する機能が36軸と標準的なものに留まっています。結果として、色彩の臨場感や正確性においてZ970Rシリーズが一歩リードしていることが特徴です。
サウンドシステムの違い:Z970Rシリーズには、「重低音立体音響システムZIS」を搭載。Z770Rシリーズは「重低音立体音響システムZ」を搭載。
音響面ではZ970Rシリーズが「重低音立体音響システムZIS」を採用しており、13スピーカー構成と最大出力150Wのマルチアンプによる迫力ある音響体験を提供します。特に、トップスピーカーとサイドスピーカーが追加され、音の広がりや定位感を強化しています。一方で、Z770Rシリーズは「重低音立体音響システムZ」を搭載しており、実用最大出力は60Wです。2ウェイバスレフ型のメインスピーカーに加えて、トップスピーカーや重低音バズーカも採用されているため、十分な音質を実現していますが、Z970Rシリーズの音響性能には一歩及ばない印象です。
Z970Rシリーズのみ5.1.2ch出力に対応する「イマーシブサウンド360 PRO」を搭載
Z970Rシリーズは、独自開発のオーディオポストプロセッサーを搭載しており、「イマーシブサウンド360 PRO」に対応しています。この機能により、5.1.2ch出力を実現し、音の立体感や方向性をよりリアルに再現します。一方のZ770Rシリーズにはこの機能が搭載されていないため、標準的な立体音響体験となります。映画やゲームなど、リアルな音響演出を楽しみたい方にはZ970Rシリーズが最適と言えるでしょう。
Z970Rシリーズのみ「マルチスピーカークオリティーマネジメント」にも対応
Z970Rシリーズは「マルチスピーカークオリティーマネジメント」にも対応しています。この技術では、各スピーカーの周波数特性や音圧、タイミングを細かく調整することで、音響の一体感や明瞭性を高めることができます。Z770Rシリーズにはこの技術が採用されていないため、音質面での緻密な調整はZ970Rシリーズの方が優れています。
搭載チューナー数の違い
チューナー数にも大きな違いがあります。Z970Rシリーズは地上デジタルチューナーを9基搭載しており、そのうちの一部はタイムシフトマシン機能に対応しています。また、BS/CS 4K放送用のチューナーも2基搭載しているため、多様な放送コンテンツを同時に視聴したり録画したりすることが可能です。一方で、Z770Rシリーズの地上デジタルチューナーは3基で、同時録画や視聴の選択肢に制約があります。このため、多チャンネル録画を重視する場合にはZ970Rが有利と言えます。BS/110度CSデジタルのチューナーはどちらも3基です。
タイムシフトマシンの有無:Z970Rは搭載、Z770Rは非搭載
タイムシフトマシンの有無も大きな差の一つです。Z970Rシリーズにはこの機能が搭載されており、全チャンネルの番組を丸ごと録画して後から好きなタイミングで視聴できます。この機能は忙しいライフスタイルの中でテレビ番組を楽しむために非常に便利です。一方、Z770Rシリーズにはタイムシフトマシン機能が搭載されていないため、通常の録画機能に限定されます。
サイズラインナップの違い:Z970Rは65、75、85型、Z770Rは55、65、75型のラインナップ
両モデルのサイズラインナップにも違いがあります。Z970Rシリーズは65型、75型、85型という大画面の選択肢を提供しています。これにより、大型リビングや映像迫力を追求するユーザーに適しています。一方、Z770Rシリーズは55型、65型、75型のラインナップとなっており、比較的コンパクトな画面サイズにも対応しています。視聴環境に応じて選択するのがポイントです。
価格が違う
価格面でも明確な違いがあります。Z970Rの発売時の市場想定価格は、85V型モデルが880,000円、75V型モデルが660,000円、65V型モデルが495,000円。
一方、Z770Rの市場想定価格は、55V型モデルが253,000円、65V型モデルが308,000円、75V型モデルが396,000円。
Z970Rシリーズは高性能な仕様を反映して価格が高めに設定されており、85型モデルは880,000円と、大型テレビ市場におけるプレミアムモデルの位置づけです。一方で、Z770Rシリーズはコストパフォーマンスを重視しており、55型モデルでは253,000円から購入可能です。価格に応じて性能や機能に差があるため、購入目的や予算に応じて選ぶことが重要です。
東芝 REGZA Z970RとZ770Rに共通の内容、特徴のうち重要なものを解説
ミニLED×量子ドットテクノロジーによる高輝度・高発色な映像が楽しめる4K液晶テレビ
REGZAの4KミニLED液晶テレビ、Z970RとZ770Rは、ミニLED×量子ドットテクノロジーを採用しています。この技術により、高輝度かつ鮮やかな発色が可能となり、映像のリアリティが大幅に向上します。これにより、映画やスポーツ観戦、ゲームなど、さまざまなジャンルで最高の視聴体験を提供します。
広色域量子ドットと高輝度ミニLEDバックライトを搭載
両モデル共に広色域量子ドットと高輝度ミニLEDバックライトを搭載しています。これらの技術により、映像の明るい部分と暗い部分のコントラストがはっきりとし、色彩の豊かさが際立つ映像を実現しています。特に鮮やかな緑や赤といった自然な色味を再現できるため、映像コンテンツの魅力がさらに引き立ちます。
ミニLEDのエリア分割数を従来モデルより高めることで黒の再現力が向上
Z970RとZ770RではミニLEDバックライトのエリア分割数が強化されており、これにより黒の再現力が格段に向上しています。暗いシーンでもディテールが失われることなく、深みのある映像体験が可能です。この改良により、映画やドラマなどの暗いシーンが多いコンテンツでも感動的な視覚効果を得られます。
“レグザ インテリジェンス”テクノロジーを搭載
両モデルには“レグザ インテリジェンス”テクノロジーが採用されています。この技術は、AIを活用して映像や音声をリアルタイムで解析し、コンテンツに最適な画質や音質を自動で調整します。視聴者が操作しなくても、常に最高の状態でテレビを楽しむことができる便利な機能です。
「レグザAI快適リスニング」が新搭載
2025年モデルの新機能として、「レグザAI快適リスニング」が搭載されています。この機能は、AI技術を用いて人の声やセリフを聞き取りやすく調整することが特徴です。テレビを通じてニュースやドラマを視聴する際、音声がより明瞭になり、快適なリスニング環境を提供します。
音声認識にGoogleの生成AI・Geminiを活用する「レグザAIボイスナビゲーター」が新搭載
Z970RとZ770Rでは、Googleの生成AIであるGeminiを活用した「レグザAIボイスナビゲーター」が搭載されています。この機能により、音声認識の精度が向上し、特定のコンテンツやジャンルを簡単に検索することが可能です。また、ユーザーのあいまいな発話でも好みに沿った提案を行うため、操作の手間が大幅に軽減されます。
AI技術を活用することで、人の声を聞きやすく調整できる快適リスニング機能搭載
AI技術を駆使した快適リスニング機能により、音量や音域が自動調整され、会話のセリフやナレーションが一層クリアに聞こえます。特に高齢者や静かな環境での視聴が求められる場面において、効果を発揮する画期的な機能です。
あいまいな発話でもレグザがユーザーの好みに沿ってコンテンツをピックアップしてくれるボイスナビゲート機能
「レグザAIボイスナビゲーター」は、具体的なキーワードを伝えなくても、あいまいな発話やリクエストに応じて関連するコンテンツを提案します。これにより、たとえば「面白いコメディ映画」などと尋ねるだけで、自分好みの作品を簡単に見つけることができます。
2画面表示に対応
Z970RとZ770Rともに、2画面表示機能に対応しています。視聴者は片方でテレビを見ながら、もう片方にYouTube動画やAirPlayを使ったスマホの画面を映し出すことが可能です。これにより、さまざまな情報を同時に確認できる便利な環境を実現します。
使用頻度の高いキーをカーソル周りに配置した新リモコンを採用
付属のリモコンは新設計となり、使用頻度の高いキーがカーソル周りに配置されています。このデザインにより操作性が向上し、直感的にリモコンを扱うことができます。視聴者にとってさらに快適なエンターテイメント体験を提供します。
東芝 REGZA Z970RとZ770Rの違いの一覧
・Z970Rのみ低反射ARコート・ワイドアングルシートを搭載
・映像エンジンの違い:Z970Rは映像エンジンにハードウェアAIエンジン「レグザエンジンZRα」を搭載。Z770Rは「レグザエンジンZR」を搭載。
・Z970Rは「AIシーン高画質PRO」を搭載。Z770RはPROなしの「AIシーン高画質」回路を搭載。
・Z970Rは「ネット動画バンディングスムーサーPRO」を搭載。Z770RはPROなしの「ネット動画バンディングスムーサー」回路を搭載。
・Z970Rは「地デジAIビューティPRO」を搭載。Z770RはPROなしの「地デジAIビューティ」回路を搭載。
・Z970Rは「ナチュラルフェイストーンPRO」を搭載。Z770RはPROなしの「ナチュラルフェイストーン」回路を搭載。
・ミニLEDのエリア分割数はZ970Rのエリア分割数は従来Z970N比約1.4倍で、ピーク輝度は1.2倍。
・Z770Rに関しては、エリア分割数・ピーク輝度ともに従来Z770N比2倍に高めた。
・サウンドシステムの違い:Z970Rシリーズには、「重低音立体音響システムZIS」を搭載。13スピーカーと総合出力150Wのマルチアンプで独立駆動させると共に、トップスピーカーとサイドスピーカーによる音の拡がりと定位を強化。Z770Rシリーズは「重低音立体音響システムZ」を搭載。実用最大出力60Wのマルチアンプが2ウェイバスレフ型メインスピーカーやトップスピーカー、重低音バズーカを駆動。
・Z970Rシリーズのみ独自開発オーディオポストプロセッサーによって5.1.2ch出力に対応する「イマーシブサウンド360 PRO」を搭載
・Z970Rシリーズのみスピーカーごとに周波数特性や音圧、タイミングを細かく適切に調整する「マルチスピーカークオリティーマネジメント」にも対応
・搭載チューナー数の違い:Z970Rの搭載チューナーは、地上デジタル×9(タイムシフトマシン含む)、BS/110度CSデジタル×3、BS/CS 4K放送×2。Z770Rシリーズの搭載チューナーは、地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3。
・タイムシフトマシンの有無:Z970Rは搭載、Z770Rは非搭載
・サイズラインナップの違い:Z970Rは65、75、85型、Z770Rは55、65、75型のラインナップ
・価格が違う:Z970Rは市場想定価格は、85V型モデルが880,000円、75V型モデルが660,000円、65V型モデルが495,000円。Z770Rは市場想定価格は、55V型モデルが253,000円、65V型モデルが308,000円、75V型モデルが396,000円。
東芝 REGZA Z970RとZ770Rの共通点の一覧
・ミニLED×量子ドットテクノロジーによる高輝度・高発色な映像が楽しめる4K液晶テレビ
・広色域量子ドットと高輝度ミニLEDバックライトを搭載
・ミニLEDのエリア分割数を従来モデルより高めることで黒の再現力が向上
・倍速駆動対応
・パネル方式は非公開(VA/IPS)
・HDRフォーマットはHDR10+/ADAPTIVE、Dolby Vision/IQ、HDR10、HLGに対応
・“レグザ インテリジェンス”テクノロジーを新搭載
・「レグザAI快適リスニング」が新搭載
・音声認識にGoogleの生成AI・Geminiを活用する「レグザAIボイスナビゲーター」が新搭載
・AI技術を活用することで、人の声を聞きやすく調整できる快適リスニング機能新搭載
・あいまいな発話でもレグザがユーザーの好みに沿ってコンテンツをピックアップしてくれるボイスナビゲート機能
・「高感度ミリ波レーダー」もより精度を増して搭載
・OSはLinuxベースのオリジナル
・主要なネット動画サービスに本体内蔵機能で対応
・人の存在を検知し、自動的に動画コンテンツを再生/一時停止する「スマートちょっとタイム」機能を新採用
・推し活を強力にサポートする「みるコレ」機能
・「みるコレパック」「新 ざんまいスマートアクセス」「番組こねくと」「みるコレ番組ガイド」も搭載
・立体音響フォーマットはDolby Atmosをカバー
・レグザサウンドプロセスVIRやレグザサウンドリマスターといった音響処理機能を搭載
・多彩なサウンドモード
・4K/144Hz・4K/120Hz信号入力対応、ALLM、VRR対応
・4K/1080p 120Hz、2,560×1,440 60Hzのゲーム信号も表示できる
・144Hz入力対応のゲームモードを搭載
・最小遅延速度も0.83ms(4K/144Hz、4K/120Hz、1080p/144Hz、1080p/120Hz入力時の映像遅延時間)を達成
・別売のUSB HDDに地デジ/BS/CSの2番組同時、4K放送の裏番組録画ができる
・ミラーリング機能搭載
・2画面表示に新対応。左側には放送番組およびHDMI入力の画面、右側には放送番組やYouTube動画、もしくはAirPlayやミラーリング機能などスマートフォンの画面が表示できる
・Bluetooth対応リモコン
・使用頻度の高いキーをカーソル周りに配置した新リモコンを採用
東芝 REGZA Z970RとZ770Rの違いのまとめとその影響の分析
画質の違いのまとめとその影響の分析
東芝 REGZAの4KミニLED液晶テレビ2025年モデルであるZ970RとZ770Rの画質には、大きな違いがあります。Z970Rは「新開発 高輝度 ファインMini LED液晶パネル」を搭載し、低反射ARコートおよびワイドアングルシートが追加されています。この結果、Z970Rはより外光の影響を受けにくく、広視野角でコンテンツを楽しむことが可能になっています。一方、Z770Rは「新開発 高輝度 Mini LED液晶パネル」を搭載しているものの、低反射コートやワイドアングルシートは非搭載です。
また、映像エンジンも大きく異なり、Z970RにはハードウェアAIエンジン「レグザエンジンZRα」が採用されており、高度なAIシーン高画質PROによりシーンごとの最適な映像処理を実現します。一方、Z770Rには「レグザエンジンZR」が採用されており、AIシーン高画質を搭載しているものの「PRO」には対応していません。そのため、シーン切り替え時や高精細な映像表現においては、Z970Rのほうが優れています。
さらに、ミニLEDのエリア分割数についてもZ970Rは従来モデルZ970N比1.4倍の分割数を実現し、コントラストと黒の再現性を大幅に向上させています。Z770Rもエリア分割数とピーク輝度が従来Z770N比2倍に向上しているものの、Z970Rがより高品質な映像体験を提供します。これらの違いにより、特にシネマやHDR対応のコンテンツ視聴時にはZ970Rの画質の高さが際立ちます。
音質の違いのまとめとその影響の分析
音質に関しても、Z970RとZ770Rの間には顕著な違いがあります。Z970Rには「重低音立体音響システムZIS」が搭載されており、13スピーカーを備え、総合出力150Wのマルチアンプで独立駆動が可能です。また、トップスピーカーやサイドスピーカーによる音の広がりや定位感が強化されており、特にDolby Atmos対応のコンテンツ視聴時にイマーシブなサウンド体験を提供します。さらに、独自開発のオーディオポストプロセッサーによる5.1.2ch対応の「イマーシブサウンド360 PRO」や「マルチスピーカークオリティーマネジメント」を搭載している点も特徴です。
一方、Z770Rは「重低音立体音響システムZ」を搭載しており、実用最大出力60Wのマルチアンプで駆動します。2ウェイバスレフ型メインスピーカーやトップスピーカーを備えており、十分な音質は確保されていますが、Z970Rと比較すると音の立体感や迫力ではやや劣ります。そのため、ホームシアター感覚の音体験を重視する場合はZ970Rが優れた選択肢となります。しかし、日常的なテレビ視聴や一般的なコンテンツを楽しむ用途ではZ770Rでも満足できる音質が得られるでしょう。
機能の違いのまとめとその影響の分析
機能面においてもZ970RとZ770Rでは明確な差があります。Z970Rはタイムシフトマシン機能を搭載しており、地デジ放送を最大6チャンネル分同時録画できるため、好きな番組を見逃さずに楽しめます。一方、Z770Rにはタイムシフトマシンは搭載されていないため、リアルタイム視聴が主な使用スタイルとなります。
さらに、搭載チューナー数にも違いがあり、Z970Rは地上デジタル×9、BS/CS 4K放送×2に対応しているのに対し、Z770Rは地上デジタル×3、BS/CS 4K放送×2までの対応となっています。録画や複数の放送チャンネルをチェックしたいユーザーにとっては、Z970Rのほうが利便性が高いでしょう。
これらの違いは、利用シーンやライフスタイルに大きな影響を与えます。映画やスポーツ中継を家族で同時に楽しむ場合や大量の番組を録画したい場合には、Z970Rの機能が非常に役立ちます。対照的に、シンプルな視聴スタイルを求めるユーザーにはZ770Rが適しています。
どちらを選ぶべきか?用途別おすすめモデル
映画・ドラマ視聴に適したモデル
映画やドラマを楽しむためには、映像の美しさや奥行きを重視したモデル選びが重要です。この点で「Z970R」は非常に優れた選択肢です。新開発の高輝度ファインMini LED液晶や「レグザエンジンZRα」を搭載しており、黒の表現力や細かな映像表現が際立っています。特に、低反射ARコートやワイドアングルシートの採用により、視聴環境に左右されず鮮やかな映像が楽しめます。一方、コストを抑えたい場合には「Z770R」も悪くありませんが、映像エンジンの性能やパネルの差により特に暗部の表現力では劣ります。
ゲーミング向けに最適なモデル
ゲーミング用途では、映像遅延の少なさや高リフレッシュレート対応が重要です。「Z970R」は4K/144Hzや4K/120Hz信号入力に対応し、最小遅延速度0.83msを実現するなど、ゲーマーにとって理想的な環境を提供します。また、「ナチュラルフェイストーンPRO」や「AIシーン高画質PRO」による映像処理技術が、細部までリアルなゲーム画面を描きます。コストパフォーマンスを重視する場合には、「Z770R」でも十分ゲームを楽しむことが可能で、4K/120Hz対応は魅力ですが、「PRO」回路が省かれている点で映像再現性に差が出ます。
録画重視で選ぶモデル
録画利用を重視する場合、「Z970R」に搭載されたタイムシフトマシンの有無が大きなポイントです。タイムシフトマシンは地上デジタル×9のチューナーを活用し、複数番組を同時録画できる機能です。この機能は、たくさんの番組を見逃したくない方や家族で視聴需要が異なる家庭に最適です。一方、「Z770R」はタイムシフトマシン非搭載のため、一般的な録画用途での活用になります。録画性能を求める方には「Z970R」を強くおすすめします。
コスト重視で選ぶ場合のポイント
価格を重視する場合、「Z770R」は非常に魅力的な選択肢となります。例えば、65V型モデルの市場想定価格が308,000円と、同サイズの「Z970R」に比べて大幅に抑えられています。価格が抑えられている分、一部の機能や性能が簡略化されていますが、高密度LEDバックライト配置による明るさや「レグザエンジンZR」を搭載した映像の基本性能は充実しています。コストパフォーマンスを優先するなら「Z770R」が適していると言えます。
長期使用を考えた選択肢
長期間にわたって高性能なテレビを使用したい方には「Z970R」をおすすめします。最新技術を惜しみなく搭載しており、新開発のMini LED液晶パネルや「イマーシブサウンド360 PRO」などが搭載されているため、長期にわたって高品質な映像と音響体験を提供できるでしょう。一方で「Z770R」は性能や価格のバランスが取れており、適度に使いやすいモデルとして長期間使うことも十分可能です。
サイズによる選択肢
この2シリーズから選ぶ場合は、それぞれサイズラインナップが異なるため、85型の大型が欲しければ「Z970R」、55型なら「Z770R」となります。
まとめ:あなたに最適なモデルの選び方
最新技術を手に入れるならZ970R
東芝 REGZA Z970Rシリーズは、新しい映像技術やサウンドシステムをとことん追求したい方に最適な選択肢です。このシリーズは高輝度ファインMini LED液晶パネルを採用しており、従来モデルを超える鮮やかな色彩表現が可能です。また、最新の「レグザエンジンZRα」による高度な映像処理機能が、映画やドラマのシーン全体をリアルで生き生きとした仕上がりにしてくれます。音質においても、「重低音立体音響システムZIS」や「イマーシブサウンド360 PRO」が臨場感を最大限に引き出します。特に、タイムシフトマシン搭載で録画ニーズも兼ね備えたZ970Rシリーズは、4K液晶テレビにおける最新技術を網羅した一台と言えるでしょう。
コストと性能のバランスを求めるならZ770R
一方、Z770Rシリーズは、コストとパフォーマンスのバランスが取れたミニLEDモデルとして注目されます。このモデルは高密度Mini LEDバックライトを搭載しており、明暗表現がしっかりと再現されます。「レグザエンジンZR」による映像処理や、音響システム「重低音立体音響システムZ」の採用により、十分な画質と音質を楽しむことができます。タイムシフトマシンは非搭載ですが、主流のネット動画サービスに対応しており、エンタメ重視のライフスタイルにもマッチします。さらに、Z770Rシリーズの市場価格は比較的抑えられており、性能を考慮してコスト面を重視したい方にぴったりです。
ライフスタイルに合わせた選択が大切
REGZA Z970RとZ770Rは、それぞれ異なるニーズに対応した4KミニLED液晶テレビです。最新技術を駆使した映像美や多彩な機能性を求める場合はZ970Rを、コスト重視で普段使いを重視する場合はZ770Rを選ぶのがおすすめです。また、映画やドラマを大画面で最高画質で楽しみたい方、ゲームプレイに没頭したい方など、どのようなライフスタイルを目指すのかを考えることで、最適な機種を選ぶことができます。どちらのモデルも、東芝 REGZAシリーズならではの優れた品質を備えており、快適なテレビライフを提供してくれるでしょう。
総まとめ
2025年モデルの東芝 REGZAシリーズの4KミニLED液晶テレビ、Z970RとZ770Rを比較すると、それぞれが異なるニーズや用途に対応するよう設計されていることがわかります。両モデルともに最新技術を採用しており、「レグザ インテリジェンス」や「ミニLED×量子ドットテクノロジー」によって高画質・高音質な体験を提供しますが、その実現のための機能や性能において明確な違いがあります。
Z970Rは、新開発の「ファインMini LED液晶パネル」を搭載し、低反射ARコート・ワイドアングルシートなど、画質や視聴環境におけるさらなる向上を目指したモデルです。また、専用のハードウェアAIエンジン「レグザエンジンZRα」による高度な映像処理技術や、上位サウンドシステム「重低音立体音響システムZIS」など、プレミアムユーザーを想定して作られた高性能なテレビといえるでしょう。
一方でZ770Rは、「高輝度Mini LED液晶パネル」と合理的な性能設計を採用しつつ、エリア分割数やバックライト配置の工夫を通じて、映像の明暗表現や色彩表現を十分に実現しています。さらに、市場価格も比較的手に取りやすい設定となっており、コスト重視のユーザーにも適した選択肢です。
本記事ではそれぞれのモデルの違いを詳しく解説しましたが、最適な選択をするためのポイントは「用途」と「予算」のバランスにあります。最高峰の画質や音質、タイムシフトマシン、広範なチューナー対応などすべてを求める方にはZ970Rが最適です。一方で、映像美やネット動画視聴を楽しみつつコストパフォーマンスを重視したい場合はZ770Rが適しているでしょう。
東芝 REGZAの4KミニLED液晶テレビは、どちらのモデルを選んでもハイレベルな視聴体験を提供します。あなたのライフスタイルや用途に合ったモデルを選び、快適で感動的な映像体験を楽しんでください!
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