Google Pixel Watch 2 スマートウォッチ
Googleが2023年に発売したスマートウォッチ「Pixel Watch 2」は2022年発売の従来モデル「Pixel Watch」の後継機です。Pixel Watch 2が従来機のPixel Watchと比較しての違い(向上点)を詳しく解説します。
Google Pixel Watchとは
主な特徴
Google Pixel Watchはグーグルによって開発された同社初のスマートウォッチで、洗練されたデザインと高度な機能性を兼ね備えています。ディスプレイには、320ppiの高解像度AMOLEDを採用し、最大輝度1000ニトを誇ります。さらに、耐久性を高めるために「Gorilla Glass 5」を使用したカスタム3D加工のカバーガラスが施されています。GPSはGPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、Quasi-Zenith Satelliteに対応。
この時計は、日々の生活をサポートするために生まれたウェアラブルデバイスであり、時間の確認は基本の機能として、フィットネス追跡、音楽再生制御、通知表示など、多岐にわたる機能が備わっています。健康管理機能にも力を入れており、Google傘下となったFitbitとの連携が一部の機能の中心となっています。
キーポイントは、使いやすいインターフェースとGoogleのサービスとの深い統合にあります。例えば、Googleアシスタント、Googleマップ、Google Payなどの利用が可能で、日常生活での便利さをより一層高めています。FeliCaも使用できます(Suica対応)。
Googleは以前から、Androidスマホと連携しやすいスマートウォッチ向けOS・Wear OSを開発し、他社に供給していました。もちろん、Google Pixel WatchでもWear OSを搭載し、スマホとの連携性による利便性を発揮します。
利用シーン
Google Pixel Watchは、Wear OS搭載スマートウォッチとして、日常のさまざまな場面でその真価を発揮します。運動する際には、歩数計測や心拍数のモニタリングを行え、目標に向けた動機づけにつながります。
また、通勤中や散歩中に音楽をコントロールしたり、重要な通知を手首で確認することが可能です。仕事や勉強中にも、タイマーやアラーム、リマインダー機能で生産性を支援します。
さらに、Google Pay機能を利用して、財布を取り出さずに支払いができるため、ショッピング時もスマートでスムーズな経験を提供します。このように、Google Pixel Watchは日々の生活を豊かにしてくれるパートナーとして幅広いシーンで活躍します。
Google Pixel Watch 2とGoogle Pixel Watchと比較しての違いの概要
Google Pixel Watch 2は、グーグルが最新技術を投入した新型スマートウォッチです。価格はWi-Fiモデルが5万1800円、LTEモデルが5万9800円(税込み、以下同様)と従来モデルから1万円以上値上がり。
外観は初代Google Pixel Watchとほぼ同様ですが、本体の材質がステンレスから軽量なアルミに変更され、重量が約31gと前モデルから5gほど軽くなりました。
そのほか、各種センサーの改善や追加、機能追加、バッテリー性能の向上や充電方式の変更、充電時間の短縮などの改善点が見られます。
Google Pixel Watch 2と初代Pixel Watchを比較しての違い
外観の違い
Google Pixel WatchとGoogle Pixel Watch 2の間に見られる、最も顕著な外観の違いは、本体の材質と重量の変更です。Pixel Watch 2の本体は、前モデルのステンレスから軽量なアルミに変わりました。結果として、重量が約31gになり、初代モデルから5g程度軽くなったことで、より快適に身に着けられるようになりました。
また、リューズの位置にも差異があり、Pixel Watch 2はやや下に配置されています。外観上の仕様は初代とほぼ同じで、320ppiのAMOLEDディスプレイやGorilla Glass 5によるカバーガラスが特徴ですが、これら細かい変更が、ユーザーにとって使いやすさや着け心地の向上に繋がっています。
なお、サイズ自体は、直径が約41mm/厚さが約12.3mmで変わっていません。
SoCの違い
Pixel Watch: Samsung製 Exynos 9110
Pixel Watch 2: Qualcomm製 Snapdragon Wear 5100
Pixel Watch 2では、SoCがSamsung製 Exynos 9110からQualcomm製 Snapdragon Wear 5100に変更されました。Snapdragon Wear 5100は、Exynos 9110よりも処理速度と電力効率が向上しており、アプリの動作速度やバッテリー持ちの改善が期待できます。
追加センサー
Pixel Watch: なし
Pixel Watch 2: cEDAセンサー、皮膚温度センサー、気圧計
Pixel Watch 2には、皮膚コンダクタンスを測定する電気センサー(cEDA)、皮膚温度センサー、そして気圧計が新たに追加されました。これらのセンサーは、ストレスレベル、睡眠状態、体調管理などに役立ちます。
心拍センサーの増加と測定精度向上
Pixel Watch: 光学式心拍センサー
Pixel Watch 2: マルチパス光学式心拍センサー
Pixel Watch 2では、従来の光学式心拍センサーに加え、複数方向から光を照射するマルチパスセンサーを搭載することで、より精度の高い心拍計測を実現しています。具体的には、40%向上した心拍数測定精度と、より正確な心拍変動 (HRV) 測定が可能となり、ストレスレベルや睡眠状態の分析精度も向上しています。
ストレス検知機能が追加
Pixel Watch: なし
Pixel Watch 2: 追加
Pixel Watch 2では、心拍センサーと皮膚電気反応 (EDA) センサーを活用し、ストレスレベルを自動的に検知する機能が追加されました。これは、ストレスの兆候となる心拍数の変化や皮膚の電気的な変化を分析することで、ユーザーのストレスレベルをリアルタイムで測定します。
エクササイズ自動検出機能が追加
Pixel Watch: なし
Pixel Watch 2: 新機能
Pixel Watch 2では、エクササイズの自動検出にも新対応(ランニング、サイクリングなどの7種類)。また、エクササイズの終了時も、終了後数分すると自動検知され通知されるようになりました。
運動開始と終了を効率的に記録することで、運動習慣の管理がより簡単になります。
ウォッチフェイスが増加
Pixel Watch 2では、標準で用意されているウォッチフェイスの種類が大幅に増量されました。アナログ、デジタル、カスタマイズ可能なものなど、様々なデザインから選ぶことができます。
充電方法と充電時間
Pixel Watch: ワイヤレス充電
Pixel Watch 2: ピン端子を使った接触充電
Pixel Watch 2では、充電方法がワイヤレス充電からピン端子を使った接触充電に変更されました。これは、充電速度の向上と防水性能の強化が目的です。
また、充電時間は約半分(約2時間15分から約75分)に短縮されており、より快適に使用できます。
バッテリー性能
Pixel Watch: 約1日
Pixel Watch 2: 約1日以上
Pixel Watch 2ではバッテリー容量が294mAh→306mAhへと増加。その結果、常時表示(Always-On Display)を有効にした状態でのバッテリー持ちが約1日だった初代Pixel Watchから約1日以上へ向上しました。
価格
Pixel Watch: 約4万円
Pixel Watch 2: 約5.2万円
Pixel Watchの定価はBluetooth/Wi-Fiモデル(3万9800円)と4G LTE接続+Bluetooth/Wi-Fiモデル(4万7801円)。
Pixel Watch2の定価はBluetooth/Wi-Fiモデル(5万1800円)と4G LTE接続+Bluetooth/Wi-Fiモデル(5万9800円)。
Pixel Watch 2は、初代Pixel Watchよりも約1万円以上高価です。これは、SoCやセンサーの追加、バッテリー性能の向上などの機能強化によるものと考えられます。
Pixel Watch 2での向上点・違いのまとめ
Pixel Watch 2は、SoC、ウォッチフェイス、センサー、バッテリーなど、多くの点が初代Pixel Watchから改良されています。ただし、価格は約1万円以上高価になっているため、購入を検討する際には予算との兼ね合いも考慮する必要があります。
Pixel WatchとPixel Watch 2、どちらを選ぶべきか
価格面での比較
Google Pixel Watch と Google Pixel Watch 2 の選択にあたり、まずは価格面での比較が必要です。Pixel Watch 2は、Wi-Fiモデルが5万1800円、LTEモデルが5万9800円とされており、初代と比べて若干の価格上昇が見られます。Pixel Watch 2の購入を考える際には、新機能や改善点が価格差を正当化するかどうかを検討することが大切です。中古市場やセール期間における価格動向も視野に入れ、最もコストパフォーマンスの高い選択を目指しましょう。
機能面での比較
次に、機能面での比較を考えます。Google Pixel Watch 2 は、バッテリー性能の向上や心拍センサーなどの精度向上を実現しており、健康管理機能が強化されています。
また、外観は初代とほぼ同じでありながら、本体材質の変更により軽量化が図られており、日常の使用感が改善されています。
また、ファッションやライフスタイルに合わせてアクティブバンドや本体カラーを選べることも大きな魅力の一つです。
ただ、機能性の根本を司るOS部分はWear OSで同じため、2モデルで劇的に利便性や機能が異なることはありません。利用シーンや必要とする機能に応じて、新機能や改善点が自身の要求を満たしているかを確認し、判断することが重要です。
総じて、価格と機能面の両方を考慮した際、Pixel Watch 2は先進的な健康管理機能や優れたバッテリー・充電性能、そしてデザインの選択肢の豊富さを備えているため、特に健康やフィットネスを重視するユーザーにとって価値のある選択と言えるでしょう。
一方で、コストパフォーマンスを最優先する場合や、既存の機能(とくにWear OSに依存するアプリ機能)で十分と考えるユーザーは、初代Pixel Watchへの関心も持つことも想定されます。
購入のアドバイス
バッテリー持ちと充電速度を重視したい
より多くのウォッチフェイスから選びたい
最新のセンサー機能を活用したい
という方には、Pixel Watch 2がおすすめです。
一方、
価格を抑えたい
現状の機能で満足している
という方には、初代Pixel Watchの方が適しているかもしれません。
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