ハイセンス A4NとE4Nを比較しての違いは?

ハイビジョン液晶テレビ

ハイセンスのフルハイビジョン/ハイビジョンテレビ「A4N」シリーズと「E4N」シリーズを比較しての違いと、共通内容について解説します。両シリーズがおすすめのユーザーや使い方も考察。

はじめに・本記事の目的

ハイセンスのフルハイビジョン/ハイビジョンテレビ「A4N」は、2024年に発売されたモデルで、コストパフォーマンスの高さから幅広いユーザー層に人気を集めています。

一方、ハイセンスには似た型番の「E4N」シリーズもあります。両シリーズは発売時期も同じで、サイズ展開も同じ、同一サイズの実売価格もほぼ同じとなっています。
40型フルHD 40A4N 約3.2万円
32型フルHD 32A4N 約2.6万円

24型HD 24A4N 約2万円

では、「A4N」シリーズと「E4N」シリーズを比較しての違いは何なのかについて解説します。

ハイセンス A4NとE4Nの違い

販路のみ。A4Nが幅広い流通経路、E4Nはアマゾン専売品

ハイセンス A4NとE4Nの違いは、主に販売ルートに限定されています。A4Nシリーズは、家電量販店やオンラインストアなど幅広い流通経路で購入可能です。一方、E4Nシリーズはアマゾン専売品となっており、入手先が限定されています。

この違いにより、購入の際の選択肢や利便性が異なります。例えば、実際に店舗で確認してから購入したい場合や、ポイント還元を重視するオンラインストアを利用したい場合にはA4Nシリーズが適しています。一方で、アマゾンをよく利用し、キャンペーンやアマゾンプライムの特典を活用したい場合にはE4Nシリーズが魅力的です。

なお、基本機能や仕様については両シリーズでほぼ共通しており、性能面の違いはありません。そのため、ハイセンス A4NとE4Nを比較して違いを解説する際には、この「販売ルートの違い」が選択の大きなポイントとなります。

ハイセンス A4NとE4Nの概要

3サイズラインナップのフルハイビジョン/ハイビジョンテレビ

ハイセンス A4NシリーズとE4Nシリーズは、それぞれ3サイズのラインナップを展開しており、手軽に楽しめるフルハイビジョン(Full HD)およびハイビジョンのテレビです。A4Nシリーズは24インチ、32インチ、40インチ、E4Nシリーズは32インチと40インチのモデルを揃えています。どちらのシ リーズもコンパクトなサイズ感で多くの用途に対応でき、家庭用テレビとしてだけではなく、寝室や子供部屋などセカンドテレビとしての需要にも応えられる商品です。

安いながらフルHDの32型と40型という昨今選択肢の少ないラインナップで人気が高い

ハイセンス A4NおよびE4Nは、コストを抑えつつフルHDに対応した32インチと40インチのラインナップが、特に注目されています。近年、この価格帯でフルHD解像度に対応した製品は市場で減少傾向にあるため、これらのシリーズは非常に貴重な存在となっています。

特に、32インチと40インチのモデルの画素数は1920×1080と高精細で、動画視聴やゲームプレイにも適しています。このように優れたコストパフォーマンスを実現している点が、ユーザーからの高い評価につながっています。

ハイセンス A4NとE4Nに共通の内容、特徴

解像度は24インチが1366×768、32と40が1920×1080

ハイセンス A4NシリーズとE4Nシリーズは、画面サイズに応じた解像度が設定されています。24インチモデルはHD(1366×768)、32インチおよび40インチモデルはフルHD(1920×1080)の解像度を採用しています。これにより、中小サイズでも十分な映像の美しさを楽しむことができます。

直下型LEDバックライト

両シリーズとも直下型LEDバックライトを採用しています。これにより、映像全体の明るさが均一になり、引き締まったコントラストのある映像を提供します。

使用パネルは32インチがIPS系のADS、24と40がVA

パネルの種類はサイズによって異なり、32インチモデルでは視野角が広く色再現性に優れたADS(IPS系)パネルを採用しています。24インチおよび40インチモデルはコントラスト比が高く、黒がより引き締まった映像を提供するVAパネルを採用しています。

32型は低反射パネルを搭載

32インチモデルは低反射パネルを採用しており、映り込みを軽減することで、快適にテレビを視聴することができます。明るい環境でもクリアな画面を維持できる特徴があります。

等速駆動

両モデルは等速駆動方式を採用しており、滑らかな動きが必要な映像コンテンツでもしっかりとした再現性を保っています。

映像エンジンは「HI-VIEWエンジン2K」

「HI-VIEWエンジン2K」を搭載しており、映像信号の処理を最適化して、より鮮やかで明瞭な映像体験を提供します。このエンジンは高画質な映像表現を可能にし、リアルな視覚効果を楽しむことができます。

明るさセンサーによる自動画質調整

内蔵された明るさセンサーにより、周囲の環境に応じて画質を自動で調整する機能が備わっています。これにより、目に優しい最適な映像を楽しめます。

低遅延なゲームモードを搭載

低遅延に特化したゲームモードを備えており、レスポンスの速さが求められるゲームプレイにも対応できます。カジュアルなゲームプレイヤーから本格的なユーザーまで、満足できる仕様です。

OSはVIDAA OSを搭載し各種ネット動作サービスを視聴可能

スマートテレビとしての基本機能を兼ね備えており、VIDAA OSを用いた直感的な操作が可能です。さまざまな動画配信サービスを快適に楽しむことができます。

19の動画配信サービス用アプリがプリインストール

主要な19の動画配信サービスアプリがプリインストールされており、セットアップを済ませればすぐにYouTubeやNetflixなどのサービスを利用できます。

内蔵スピーカーはフルレンジ×2基で、最大出力は12W(40型は14W)

スピーカーはフルレンジ設計で高品位な音質を実現しています。最大出力はサイズによって異なり、40インチモデルでは14W、その他のモデルでは12Wです。

内蔵スピーカーのマニュアルでの細かな音質調整が可能

付属の音質調整機能により、視聴環境や好みに合わせたカスタマイズが可能です。クリアな音声や迫力ある低音など、円滑に切り替えられます。

DOLBY AUDIO対応

DOLBY AUDIOに対応しており、映画館のような臨場感あるサウンド体験を家庭でも楽しむことができます。

地デジやBS/CS放送に各2基ずつチューナーを搭載し、外付けハードディスクへの録画機能も搭載

両モデルともに地デジとBS/CS放送用のチューナーを2基ずつ搭載しており、同時録画や視聴を効率的に行うことが可能です。また、外付けHDDを接続することで録画機能も利用できます。

録画予約機能が充実(連ドラ予約や時間延長対応など)

録画予約には「連続ドラマ予約」や「時間延長」など、使い勝手を考えた便利な機能が搭載されています。

録画データの1.3倍早見機能搭載

録画したコンテンツについては、1.3倍速で視聴できる早見機能が利用できます。時間を節約しながら必要な部分を確認するのに便利です。

HDMI入力2系統搭載

HDMI入力端子を2系統搭載しており、複数の機器を常時接続することができます。ゲーム機やBlu-rayプレーヤーの接続もスムーズです。

eARC対応、ALLM対応

eARC対応により、高品質のオーディオ信号を伝送可能です。また、ALLM(Auto Low Latency Mode)対応で自動的に低遅延モードが有効となり、快適な映像体験を提供します。

ホームネットワーク機能とDTCP-IP対応

DLNAに対応したホームネットワーク機能を備えており、家庭内の他のデバイスとの連携が可能です。また、DTCP-IPに対応しているため、暗号化された録画番組もスムーズに再生できます。

キャスト機能対応(AndroidとiPhone)

AndroidおよびiPhoneで動作するキャスト機能をサポートしており、スマホの画面を直接テレビに映すことが可能です。

リモコンの音声操作対応

音声操作に対応したリモコンが付属しており、簡単にチャンネル切り替えやアプリの起動が可能です。

リモコンのBluetooth対応

Bluetooth対応のリモコンが採用されており、赤外線が届きにくい場所や遠距離からでも操作がしやすい設計になっています。

Bluetooth音声送信対応

Bluetooth送信機能により、ワイヤレスヘッドフォンやスピーカーにテレビの音声を送ることができます。

光デジタル出力端子搭載

光デジタル音声出力端子を搭載しており、高音質なオーディオシステムとの接続が可能です。

アナログビデオ入力端子搭載

レトロゲーム機などを接続するためのアナログビデオ入力端子が搭載されている点も魅力です。

ヘッドホン出力端子、USB端子、LAN端子を搭載

ヘッドホン出力端子やUSB、LAN端子など、さまざまな拡張性も備えています。

壁掛け対応

壁掛け設置に対応しており、省スペースでスタイリッシュなインテリアを実現できます。

スマートスピーカー連携:Alexa、Apple Home対応

スマートスピーカーと連携が可能で、AlexaやApple Homeとの統合により、音声での操作や手軽な制御が可能です。

ハイセンス A4NとE4Nの強みと弱み(箇条書き)

強み

  • 手頃な価格設定で、コストパフォーマンスが非常に高い(特にフルハイビジョン対応モデルでも予算を抑えたい人に最適)。
  • A4Nシリーズは家電量販店やオンラインストアなど多くの販路で購入可能で手軽に入手しやすい。
  • E4NシリーズはAmazon専売モデルであり、ポイント還元や特定のキャンペーンを活用できる。
  • 24インチはハイビジョン(1366×768)、32インチと40インチはフルHD(1920×1080)に対応し、多様なニーズに応える画面サイズの選択肢がある。
  • 32インチでは低反射パネルを採用し、見やすさが向上している。
  • 「HI-VIEWエンジン2K」による映像補正で、価格以上の映像美を実現。
  • ゲームモードやALLM(自動低遅延モード)に対応しており、カジュアルなゲーマーにも適応。
  • 最大19個の動画配信サービスアプリがプリインストールされており、NetflixやYouTubeなど主流のネット動画サービスをすぐに楽しめる。
  • eARC対応やBluetooth音声送信機能など、多彩な接続方法を備え、利便性が高い。
  • 壁掛け設置への対応やリモコン音声操作機能など、現代の家庭環境に柔軟に馴染む仕様。

弱み

  • HDRに非対応であるため、HDR映像を楽しみたい方には物足りない可能性がある。
  • 広色域やさらに高精細な4Kモデルと比べると、高画質を求める人には不向き。
  • E4NシリーズはAmazon専売のため、実店舗で直接商品を確認することができない(A4Nで確認できますが)。
  • パネルの種類がモデルによって異なり、視野角や映像品質に若干の違いがある(例:VAパネルはコントラストが高いが視野角が狭め)。
  • 出力スピーカーの性能は12W(40インチは14W)で一般的なテレビ同等かそれ以下の水準にとどまり、音響にこだわるユーザーにはパンチが弱い。
  • 明るさセンサーによる自動画質調整機能があるものの、暗い部屋では目に優しい明度とはいえない場面も(とくにADSパネルモデルは色が濃い目で明るさも明るい傾向があるようです)。
  • 消費電力において競合他社製品と比較して特段優位性がない(エコモデルを重視する方には不向き)。
  • 録画機能が搭載されているが、録画には外付けハードディスクが必要で追加コストが発生する。
  • A4NとE4Nは同一性能であるため、どちらを選ぶべきか判断しづらい。

ハイセンス A4NとE4Nのおすすめユーザー(箇条書き)

– 手頃な価格でテレビを購入したいと考えている方。特に初めてスマートテレビをお試しする方には、ハイセンス A4NとE4Nは手軽に導入できるモデルです。

– リビングや寝室、子ども部屋など、設置環境に応じて画面サイズを選びたい方。24インチや32インチ、40インチもの中から適切なサイズが見つかります。

– フルHDの画質を確保しつつ、リーズナブルな価格でコストパフォーマンスを重視したい方。特に40インチや32インチでのフルHD対応が魅力です。

– 簡単なゲームプレイや動画配信サービスを楽しみたいと考えている方。低遅延モードや「HI-VIEWエンジン2K」による映像の滑らかさは、動画視聴やプレイを快適にします。

– 長寿命かつ安心感のある家電選びを求める方。ハイセンス製品はすべて3年保証がついており、万が一の際にもサポートが充実しています。

– ネット動画サービスや主要な配信アプリを気軽に楽しみたい方。ハイセンス A4NとE4Nは19種類もの動画配信アプリがプリインストールされており、手間なく視聴を開始できます。

– Amazonでポイント還元やキャンペーンを利用してお得に購入を検討している方。特にE4NシリーズはAmazon専売モデルで、ネットショッピングを好む方におすすめです。

– 壁掛け設置やホームネットワーク連携の機能を活用したい方。壁掛け対応やスマートスピーカー連携にも対応しており、利便性に優れています。

ハイセンス A4NとE4Nがあまりおすすめではないユーザー(箇条書き)

– 最新の4K画質技術やHDR対応機能を求める方には、ハイセンス A4NおよびE4Nシリーズは適していません。両シリーズとも4K/HDR非対応のため、映画や高度な映像コンテンツを最大限に楽しみたい場合には、他のモデルを検討する必要があります。

– 大型テレビを求める方には不向きです。A4NとE4Nは最大で40インチまでのラインナップしかないため、65インチやさらに大きなサイズのテレビを希望する場合は、他のシリーズを選ぶことがおすすめです。

– 高音質を重視する方には物足りない可能性があります。内蔵スピーカーはフルレンジ2基で最大出力も12W(40型は14W)と控えめな性能のため、サウンドバーや外部スピーカーを別途用意する必要があるかもしれません。

– ゲームや動画においてリフレッシュレートや動きの滑らかさを追求する方には向いていません。等速駆動のため、より高度なゲームや映像体験を求める場合には倍速駆動モデル(4Kになりますが)を検討することを推奨します。

– プレミアムなデザインを重視する方には、平凡な見た目が好みに合わないかもしれません。A4NとE4Nは機能性を重視したシンプルなデザインとなっています。

– 多機能なスマートテレビOSを好む方には不向きです。VIDAA OSは必要最低限の機能に特化しており、Android TVやGoogle TVなどのOSと比較してアプリの選択肢が限られています。

後継のA4Rシリーズが出たため、購入はお早目に

後継のA4Rシリーズは若干画質が向上したくらいで高くなっている(これから安くなる可能性はありますが)

ハイセンスのA4NシリーズおよびE4Nシリーズの後継として登場したA4Rシリーズは、基本的な性能や仕様は大きく変わっていませんが、一部画質が向上した点が特徴です。具体的には映像処理能力の向上による色彩の自然さが改善され、より高画質な映像を楽しめるようになっています。しかし、この性能向上に伴い、A4Rシリーズの価格はA4NやE4Nと比較するとやや高めに設定されているのが現状です。

今後、A4Rシリーズが値下がりする可能性もありますが、現在のコストパフォーマンスを重視する場合は、A4NまたはE4Nを検討しておくのがおすすめです。特に、手頃な価格でフルHD画質や便利なスマートテレビ機能を備えたモデルを求めている方にとっては、A4N/E4Nシリーズが非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

後継のA4Rシリーズが出たため、A4N/E4Nは販売終了になるかもしれず、購入はお早目に

後継モデルであるA4Rシリーズの登場により、A4NシリーズとE4Nシリーズは近日中に製造や販売が終了する可能性が高いと考えられます。家電市場では、こうしたモデルチェンジが行われた際に旧モデルの在庫処分セールが行われることが一般的ですが、人気商品であればすぐに在庫がなくなるケースも少なくありません。

特に、ハイセンス A4NとE4Nを比較しての違いを解説すると、性能が大きく変わらない点から今が非常にお買い得なタイミングであると言えます。テレビの買い替えや新規購入を検討している方は、在庫があるうちに購入を決めるのが賢明です。A4NとE4Nはそのコストパフォーマンスの高さから需要があるモデルのため、購入競争が激化する可能性もありますので注意が必要です。

まとめ

ハイセンス A4NとE4Nを比較してみると、その違いは主に販路にあります。A4Nシリーズは幅広い流通経路で手に入れることができるのに対して、E4NシリーズはAmazon専売品として展開されています。このような販売経路の違いを除けば、両シリーズの仕様や性能に差はなく、フルHD対応画面や「HI-VIEWエンジン2K」搭載、低遅延なゲームモードなど、多くの共通点を持っています。

各モデルはサイズや予算に合わせて選べるうえ、コストパフォーマンスにも優れているため、初めてスマートテレビを購入する人や、サブテレビとして検討している人にもおすすめです。また、両シリーズともに3年保証が付いているため、安心して使用することができます。

その一方で、最新のA4Rシリーズが登場していることから、A4NおよびE4Nシリーズの在庫は徐々に少なくなる可能性があります。そのため、これらのモデルを確実に手に入れるには、購入を急ぐことをおすすめします。

ハイセンス A4Nシリーズ・E4Nシリーズは、手頃な価格で高機能を実現している点が魅力です。予算や利用シーンに合わせて最適なモデルを選んでみてはいかがでしょうか。

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