Noble Audio XM-1 レビュー・評価情報

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Noble Audio XM-1 MEMSドライバーを採用USB-Cイヤホン

Noble Audioは、MEMSドライバーを採用したハイブリッド構成でUSB-C接続専用の有線イヤホン「XM-1」を2024年3月1日に発売。オープン価格で税込みの実売価格は10.8万円程度。本機の内容・特徴と、各種レビュー・評価から浮かび上がる実力・魅力を分析・考察します。

Noble Audio XM-1の製品特長

「Cowell」MEMSドライバーと「Aptos」専用アンプを採用しているのが大きな特徴

Noble AudioのUSB-C接続イヤホン「XM-1」は、xMEMs Labs製「Cowell」MEMSドライバーと「Aptos」専用アンプを採用しているのが大きな特徴です。

「Cowell」MEMSドライバーは、シリコンウエハーから切り出した振動板を用いて高域の再生周波数帯域が広く、歪みが少ない特徴を持っています。一方、「Aptos」専用アンプは、MEMSドライバーの音質の向上を図るために設計されており、クリアで豊かな音を再生します。

この組み合わせにより、XM-1は革新的な音質体験を提供します。MEMSドライバーと専用アンプが連携して、クリアで豊かな中高音と豊かな低音を実現します。

新たな音質体験を実現するMEMSドライバーとは

MEMSドライバーは、Micro-Electro-Mechanical Systems(マイクロエレクトロメカニカル システム)技術を用いて作られたスピーカードライバーのことです。

このドライバーは、シリコンウエハーから作られた極めて小さな振動板を利用して音を発する仕組みを持っています。

MEMSドライバーは、高域の再生周波数帯域が広く、歪みが少ないため、クリアで高品質な音質を実現します。

ダイナミック型とのハイブリッド構成を広帯域再生

「Cowell」MEMSドライバーは高域再生が得意ですが、フルレンジに使えるほどではないため、8.3mm径のダイナミックドライバーとMEMSドライバーの組み合わせにより、豊かな低音とクリアな中高音を実現しています。

再生周波数帯域は20Hz〜20kHz。能率は101dB(1kHz)。インピーダンスは32Ω(1kHz)。

接続方式はUSB Type-C接続専用

「XM-1」は、USB Type-C接続を採用しています。USB Type-Cは、従来のUSBよりもコンパクトで挿し込みやすいリバーシブルなコネクタを持ち、快適な接続が可能です。

USB Type-Cは近年採用機器が広がっており、XM-1をスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど様々なデバイスに簡単に接続できます。さらに、ハイレゾ対応のデジタル接続により高音質な音楽体験を提供することができます。

XM-1の付属品と使い方

イヤーピースはノーマル(S/M/L)、ダブルフランジ(XS/S/M)の2種類が付属。

そのほか「XM-1」には、USB Type-Cの延長アダプターとキャリングケースが付属しています。

USB Type-Cの延長アダプターで、接続可能な機器との距離が少ない場合でも、柔軟に使用することができます。また、キャリングケースは持ち運びや保管に便利です。

注意点

「XM-1」のイヤホン部はケーブルが着脱できる機構になっていますが、これは付属の専用ケーブルのみしか使えません。MEMSドライバーを駆動するためのアンプとDACを内蔵した独自仕様のためです。無理に他のケーブルを接続すると故障するおそれもあるので、絶対にしないようにとメーカーは呼びかけています。独自端子のため、間違って接続しないようには配慮されています。

Noble Audio XM-1 各種レビュー・評価から、本機の実力や魅力を分析

画期的な有線イヤホン、Noble Audio XM-1の魅力と評価を紐解く

Noble AudioのUSB-C接続イヤホン「XM-1」は、xMEMs Labs製の「Cowell」MEMSドライバーと8.3mmのダイナミックドライバーのハイブリッド構成を採用しています。この特殊な構成により、クリアな中高音と轟くような低音をバランスよく再現することが可能となっています。

さらに、Noble Audio XM-1は専用USB DAC/ヘッドホンアンプ内蔵のイヤホンケーブルを採用しており、ドライバーのポテンシャルを活かす高音質かつ便利な接続が実現されています。USB Type-Cポート対応の接続プラグを使用することで、対応デバイスとのシームレスな接続が可能となっています。

このような画期的とも言える構成により、有線接続かつデジタル接続ならではの鮮度の高い高音質を実現しており、音楽をよりリアルに楽しむことができることが期待されています。

Noble Audio XM-1の評価 音質面

各種レビューによると、Noble Audio XM-1はxMEMs Labs製の「Cowell」MEMSドライバーと8.3mmのダイナミックドライバーのハイブリッド構成により、クリアな中高音と轟くような低音をバランスよく再現しているようです。これにより、幅広いジャンルの音楽を楽しむ際にも適しています。

音の細部までクリアに表現されると共に、低音の迫力もしっかりと感じられるという声が挙がっています。また、音の解像度が高く、楽曲の表現力を引き立てる効果があると評価されています。多彩な音楽の表現に対応できる独自のハイブリッドドライバー構成や音質チューニングがNoble Audio XM-1の魅力の源であるとも考えられます。

Noble Audio XM-1の評価 デザイン面

Noble Audio XM-1のデザイン面の評価では、高級感と落ち着きのあるデザインが特筆されます。製品名からもわかる通り、Noble Audioは高品質なイヤホンやオーディオ機器で知られており、XM-1もその一環です。

筐体の大きさについては、イヤホンとしてはやや大きめのサイズとなっており、その分高音質や機能性を追求していることが窺えます。デザインや大きさにこだわりを持つユーザーにとっては、XM-1の存在感は魅力的に映るでしょう。

ただし、大きい、あるいは重いイヤホンが苦手な方には向いていないかもしれません。

Noble Audio XM-1の評価 利便性と価格を考慮してのまとめ

Noble Audio XM-1はUSB-C接続専用という従来のステレオミニ接続型イヤホンと比べると、接続の一般性は低いものの、近年急速に普及しているUSB-C機器と直接デジタル接続でき、DACもアンプも内蔵しているという合理的な構造により、利便性、音質面の双方においてメリットがあります。DAC、アンプの場所や余計な接続、コードなどがないのも見逃せません。

また、ポテンシャルは高いものの、高音質に鳴らすのが難しいと言われる「Cowell」MEMSドライバーに最適化したアンプを搭載しているのも大きなアドバンテージでしょう。

イヤホン単体としてみれば10万円は高いと言えますが、DACとヘッドホンアンプも込みと考えれば、イヤホン単体で10万円の他のモデルよりもコストパフォーマンスが高いのは明らかです。

Noble Audio XM-1はUSB-C接続専用で構わない環境下で、イヤホンそのものの実力を遺憾なく発揮できるヘッドホンアンプもセットになった、非常に合理的かつ高品位なポータブルオーディオシステムとさえ言えるでしょう。

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