SONY UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700を比較しての違いは?

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  1. SONY UBP-X700/K SACDも再生できるUHD BDプレーヤー 51,700円
  2. 本記事の目的
  3. UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700の違い
    1. UBP-X700/Kにはネットワーク機能が無い
    2. UBP-X700/KはYouTubeやPrime Video、Netflixなどの動画配信サービスが再生できない
    3. UBP-X700/KはSpotify Connectも非対応
    4. UBP-X700/Kの実売価格はUBP-X700よりも当分は1万円くらい高いと予想される
  4. UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700に共通の内容、特徴
    1. Ultra HD ブルーレイの再生に対応
    2. SACD再生に対応
    3. BDソフト(ハイビジョン映像)を4K相当に処理する4Kアップコンバート機能を搭載
    4. HDRはHDR 10のほか、「Dolby Vision」にも対応
    5. HDR非対応の4KテレビでもHDRコンテンツの階調や色彩が楽しめるHDR→SDR変換機能
    6. 中間色も自然で豊かな色階調で再現する「トリルミナスカラー」搭載
    7. 24p映像をそのまま出力する「24p True Cinema」対応
    8. ドルビーTrue HDデコード(7.1ch)、DTS-HDマスターオーディオデコード(7.1ch)機能搭載
    9. USBメモリやUSB-HDDなどからのハイレゾ再生に対応
    10. 圧縮音声をより高音質で楽しめるデジタルミュージックエンハンサーも搭載
    11. HDMI出力は2系統で、ビデオとオーディオ信号を分離して出力可能
    12. 同軸デジタル音声出力も装備
    13. アナログ音声出力は非搭載
    14. ブラビアリンク、ソニールームリンク対応
    15. 外形寸法は320×217×45mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.4kg
  5. UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700で楽しめる機能のまとめ
  6. 両機の違いによるメリット・デメリットのまとめ
    1. ネットワーク機能の有無は現在のテレビ事情からするとあまり関係ないでしょう
    2. 機能の違いよりも実質的な値上げが気になるポイント
    3. UBP-X700/Kを選ぶ利点
    4. UBP-X700が今も魅力的な理由
    5. 価格とパフォーマンスのバランスを考える
    6. 購入前にチェックしておきたいポイント
  7. UBP-X700/K登場に対する考察
    1. UHD BD再生機が少ない今、実質値上げのマイナーチェンジ機でも出るだけありがたい
    2. SACDのオリジネーターであるソニーによる数少ないSACD再生機であることもポイント
    3. UBP-X700を狙っていた人は、市場在庫がなくなる前に安い価格で入手したいところ
    4. SACDのアナログ出力対応機がソニーにないことは残念
  8. まとめ

SONY UBP-X700/K SACDも再生できるUHD BDプレーヤー 51,700円

ソニーは、SACDも再生できるUHD BDプレーヤー「UBP-X700/K」を2025年5月17日より発売します。直販価格は51,700円。

2018年6月に発売した「UBP-X700」(実売価格3万円代後半程度)の後継機。

本記事の目的

本記事では、UHD BDプレーヤー新機種「UBP-X700/K」と、その従来機である「UBP-X700」を比較し、両機種の違いや共通点、さらにはそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。

近年では家庭でも高品質な映像体験を求める声が強まっており、4KやHDRに対応したUltra HD ブルーレイプレーヤーの需要がホームシアター愛好家を中心に一定数あります。その中でも、SONYのUHD BDプレーヤーは映像や音質、さらにはコスパにおいて高い評価を受けています。

特に「UBP-X700/K」が突如登場した背景や、ネットワーク機能の有無がどのように影響するのかを考察し、機能や価格を基に最適な選択をサポートする情報をお届けします。従来機「UBP-X700」を既に使用している方や、これから購入を検討している方にも役立つ内容となっていますので、是非とも最後までお読みください。

UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700の違い

UBP-X700/Kにはネットワーク機能が無い

SONYのUHD BDプレーヤー新モデルであるUBP-X700/Kには、従来機のUBP-X700で搭載されていたネットワーク機能がありません。そのため、LAN接続やWi-Fiを使用してのインターネット経由の操作や機能利用ができなくなっています。この変更は、家庭内でのネットワーク対応機能が必須ではないユーザーに向けて設計された可能性が高いです。

UBP-X700/KはYouTubeやPrime Video、Netflixなどの動画配信サービスが再生できない

UBP-X700/Kは、従来機UBP-X700で利用可能だったYouTubeやPrime Video、Netflixといった動画配信サービスの再生に対応していません。これにより、ストリーミング視聴を目的とするユーザーにとっては不便な仕様となっています。近年、テレビや他のAV機器が動画アプリを内蔵しているのが一般的なため、これら機能を省略することで製品の構成を簡素化したと考えられます。

UBP-X700/KはSpotify Connectも非対応

音楽再生においても、UBP-X700/KはSpotify Connect機能を非搭載としています。従来のUBP-X700ではプレーヤーの内蔵機能でSpotifyを利用して音楽ストリーミングを楽しむことができましたが、UBP-X700/Kではそれが不可能になっています。この点は、音楽のストリーミング再生用途を想定しているユーザーにはデメリットとなり得ます。

UBP-X700/Kの実売価格はUBP-X700よりも当分は1万円くらい高いと予想される

UBP-X700/Kは新モデルであるため、当初の実売価格は従来機のUBP-X700と比較しておおよそ1万円程度高くなると予想されます。

ただし、ネットワーク機能など一部の機能が削減されたことで、今後の市場動向や価格競争の中で値下がりする可能性も否定できません。購入のタイミングを見極めることが重要です。

UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700に共通の内容、特徴

Ultra HD ブルーレイの再生に対応

SONYのUBP-X700/KとUBP-X700の両モデルは、Ultra HD ブルーレイの再生に対応しています。

Ultra HD ブルーレイは従来のブルーレイ規格を超える高解像度と広色域を実現しており、4K映像を美しい画質で楽しむために最適なフォーマットです。これにより、鮮やかでリアリティのある映像体験を提供します。

SACD再生に対応

UBP-X700/KとUBP-X700は、SACD(スーパーオーディオCD)の再生に対応しています(HDMIからのデジタル出力のみで対応)。SACDは、CD以上の高音質を実現したディスクフォーマットであり、特に音の細部や深みを楽しみたいリスナーにとって細々ながらも確実に注目されています(特にクラシック系の新譜や旧録音のリイシューは驚くほど途切れていません)。SACDを嗜むオーディオ・音楽愛好家に嬉しい機能といえるでしょう。

SACD再生に対応したUHD BDプレーヤー自体珍しいこともポイントです。

BDソフト(ハイビジョン映像)を4K相当に処理する4Kアップコンバート機能を搭載

両機種ともBD(ブルーレイディスク)のハイビジョン映像を4K相当にアップコンバートする機能を搭載しています。この機能により、従来のブルーレイディスクもより高精細かつクオリティの高い映像で楽しむことができます。

HDRはHDR 10のほか、「Dolby Vision」にも対応

HDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応しており、HDR 10だけでなく「Dolby Vision」にも対応しています。これにより、幅広いソースで映像の明暗差や色彩表現の階調が豊かになり、よりリアルで迫力ある映像体験を提供します。

HDR非対応の4KテレビでもHDRコンテンツの階調や色彩が楽しめるHDR→SDR変換機能

両モデルにはHDRコンテンツをSDRに変換する機能も搭載されています。この機能により、HDR非対応の4KテレビでもHDRコンテンツの魅力をある程度楽しむことが可能となり、利用シーンの幅が広がります。

中間色も自然で豊かな色階調で再現する「トリルミナスカラー」搭載

SONY独自の「トリルミナスカラー」技術により、色階調がよりなめらかで自然に再現されます。特に中間色域の表現が豊かになるため、風景や肌色などの多彩なシーンがリアリティを持って描かれます。

24p映像をそのまま出力する「24p True Cinema」対応

映画制作と同じ24pのフレームレートで映像を出力する「24p True Cinema」に対応しているため、映画館のような滑らかで自然な映像体験が可能です。映画好きには特に嬉しい機能です。

ドルビーTrue HDデコード(7.1ch)、DTS-HDマスターオーディオデコード(7.1ch)機能搭載

高音質オーディオフォーマットであるドルビーTrue HDやDTS-HDマスターオーディオのデコードに対応しており、臨場感あふれる7.1chサウンドを実現します。自宅でも映画館のような音響を楽しむことができるでしょう。

USBメモリやUSB-HDDなどからのハイレゾ再生に対応

UBP-X700/KとUBP-X700は、USBメモリやUSB-HDDからのハイレゾ音源再生に対応しています。

対応フォーマットも豊富で、192kHz/24bitまでのFLAC/WAV/PCM/AIFF/ALAC、11.2MHzまでのDSD(DST除くDSDIFF/DSF)、AAC、MP3音源が再生できます。

圧縮音声をより高音質で楽しめるデジタルミュージックエンハンサーも搭載

コンテンツの音質を向上させるデジタルミュージックエンハンサーも搭載されています。この技術により、圧縮音声フォーマットでも高品質なサウンドを楽しむことができます。

HDMI出力は2系統で、ビデオとオーディオ信号を分離して出力可能

HDMI出力端子は2系統を搭載しており、映像信号と音声信号を分離して出力することができます。これにより、音声と映像が干渉しない純正な出力が可能となり、より鮮明な映像と高音質なサウンドが実現します。

同軸デジタル音声出力も装備

同軸デジタル音声出力端子も搭載しており、幅広い接続に対応しています。オーディオ環境に合わせた柔軟な接続が可能です。

アナログ音声出力は非搭載

一方で、アナログ音声出力は搭載されていないため、アナログ接続を希望する場合には注意が必要です。

ブラビアリンク、ソニールームリンク対応

SONYならではの連携機能として、ブラビアリンクやソニールームリンクに対応しています。これにより、対応するSONY製品とスムーズに連携して使用できる点も魅力です。

外形寸法は320×217×45mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.4kg

本体の外形寸法は約320×217×45mm、重量は1.4kgとなっており、非常にコンパクトで扱いやすい設計です。限られたスペースでも設置しやすい点は、多くのユーザーにとって利便性の高いポイントでしょう。

UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700で楽しめる機能のまとめ

SONYのUHD BDプレーヤー・UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700は、どちらも映像と音声の魅力を最大限引き出す多彩な機能に対応しています。これにより、超高精細なUltra HD映像や高音質なオーディオ再生が楽しめます。以下に、両機種に共通する主な機能についてまとめます。

まず、両機種ともUltra HD ブルーレイの再生に対応しており、4K解像度ならではの鮮明な映像を楽しむことができます。さらに、Blu-rayディスクやDVDソフトの映像を4K相当の高解像度にアップコンバートする機能を搭載している点も魅力です。これにより、既存のソフトもより美しい映像で視聴可能です。

また、HDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応しており、HDR 10だけでなく「Dolby Vision」にも対応しているため、明暗差のある映像も滑らかでリアルに体験できます。HDR非対応の4Kテレビでも、HDRコンテンツをSDRに変換して適切に映像を表示できるHDR→SDR変換機能も備えています。そのため、テレビ側の対応状況に関係なく、HDRの色彩と階調の美しさを楽しめます。

音響面においても優れた機能性を発揮しています。SACD再生機能のほか、ハイレゾ音源再生に対応。192kHz/24bitまでのFLAC、WAV、PCM、AIFF、ALAC、そして11.2MHzまでのDSD(DSDIFF/DSF)フォーマットに対応しており、USBメモリやUSB-HDDを通じて高音質でオーディオを楽しむことができます。また、圧縮音声を高音質で再生可能にするデジタルミュージックエンハンサーを搭載しているので、音楽再生も高水準と言えるでしょう。

さらに、カラー面では「トリルミナスカラー」を搭載しており、中間色も自然で豊かな色階調で再現します。そのため、映像表現においても臨場感ある豊かな色合いを楽しめる仕様となっています。加えて、映画ファンにはたまらない「24p True Cinema」への対応により、映画本来のフレームレートを忠実に再現することが可能です。

接続端子に関しては、映像と音声を分離して出力可能なHDMI端子を2系統装備している点も共通しています。同軸デジタル音声出力も装備していますが、アナログ音声出力は非搭載です。

また、ソニー独自の「ブラビアリンク」や「ソニールームリンク」にも対応しており、ソニー製テレビとの連携やネットワーク環境を活用したより便利な操作が可能です。

外形寸法については320×217×45mm(幅×奥行き×高さ)、重量1.4kgとコンパクトで軽量設計なのも両機種の特徴です。これにより、設置場所を選ばず、家庭内で気軽に使用できるところもポイントです。

このように、UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700は、日常的に高品質な映像と音響を求めるユーザーにとって魅力的な機能を数多く搭載しています。

どちらを選ぶにしても、4K Ultra HD映像やハイレゾ音源を含む非常に充実したエンターテインメント体験を楽しむことができるでしょう。

両機の違いによるメリット・デメリットのまとめ

ネットワーク機能の有無は現在のテレビ事情からするとあまり関係ないでしょう

UBP-X700/Kではネットワーク機能が非搭載となったという大きな違いがありますが、近年は多くの4Kテレビ自体にNetflixやYouTube、Prime Videoなどのネットワーク機能が標準装備されています。また、テレビに内蔵されていなくても、Amazon Fire TV Stickなどの手頃なストリーミングデバイスを追加すれば、ネットワーク機能が使えます。

そのため、UBP-X700/Kの「UHD BDプレーヤー自体のネットワーク機能がない」という点は、それほど大きなデメリットにはならないとも考えられます。特に、主にディスク再生を目的としてプレーヤーを使う場合は、この違いが実用性に大きく影響を与えることは少ないでしょう。

機能の違いよりも実質的な値上げが気になるポイント

実際のところ、UBP-X700/Kは、UBP-X700と比較してネットワーク機能が削減されたにもかかわらず、実売価格が1万円ほど高いと予測される点がユーザーにとっての悩みどころです。

同じUHD BDプレーヤーを購入するのであれば、この価格差が妥当であると感じる人は少ないかもしれません。実質的な値上げと言えますが、昨今の原材料費の高騰や円安が影響していることは明らかで、ソニーやこの機種だけの問題でないことも広く認識されており、致し方ないでしょう。

とは言え、従来機であるUBP-X700がすでに市場で一定の評価を得ていることを考えると、価格の上昇は大きな懸念材料となります。

UBP-X700/Kを選ぶ利点

UBP-X700/Kの最大の利点は、新機種モデルとして登場したことによる市場での安定供給です。現在、4K Ultra HD Blu-rayに対応したプレーヤー自体が選択肢として多くない中で、新しいモデルが発売されたという点に価値があります。また、Ultra HD Blu-rayやHDR10、Dolby Visionなどの基本機能は従来機と共通しており、高画質・高音質の映像・音声体験を得られることもポイントの一つです。

なお、これは公式な情報ではありませんので責任は持てない内容ですが、今回のモデルチェンジに当たって、ピックアップやメカニズムが変更になったかもという話があります。その場合は、今後の長期にわたるサポートやメンテナンス性では新モデルが大きく有利になるであろうことは見逃せないポイントかもしれません。

UBP-X700が今も魅力的な理由

一方、ネットワーク機能の有無を含め、従来機であるUBP-X700の方がコストパフォーマンスに優れている側面があります。特に、ネット動画配信の再生を含めた複合的な利用を考えているユーザーにとっては、UBP-X700はより実用的な選択肢と言えるでしょう。また、市場在庫がある限り、価格も抑えられているため、「必要な機能を適正な価格で手に入れたい」というユーザーにとっては非常に魅力的な製品です。

価格とパフォーマンスのバランスを考える

SONYのUHD BDプレーヤーを選ぶ際には、価格とパフォーマンスのバランスを慎重に考えることが必要です。UBP-X700/Kは、ネットワーク機能が省略されているため、純粋にブルーレイやUHD BDディスクの再生を目的とするユーザー向けとも言えます。

一方で、従来機UBP-X700は、ネットワーク機能を含む多機能な特性を備えています。このように両機種の特性を踏まえ、実際の使い方に合わせて適切なモデルを選択することが求められます。

購入前にチェックしておきたいポイント

UBP-X700/KとUBP-X700を比較する際には、単純に価格や機能だけでなく、自身の利用シーンに合ったモデルかどうかを確認することが重要です。たとえば、自宅のテレビやAV機器にすでにネットワーク機能が備わっている場合は、UBP-X700/Kで十分な可能性があります。

一方で、音楽ストリーミングやネット動画視聴のためにプレーヤーのネットワーク機能を活用する予定があるなら、UBP-X700の方が適しているでしょう。

また、購入時には市場価格の変動や在庫状況も考慮に入れて、タイミングを見計らうことも大切です。

UBP-X700/K登場に対する考察

UHD BD再生機が少ない今、実質値上げのマイナーチェンジ機でも出るだけありがたい

現在、UHD BD再生機の選択肢が限られている市場において、SONYのUBP-X700/Kの登場は重要な意義を持っています。UBP-X700/Kは、従来モデルと比較して大きな進化を果たしているわけではありませんが、Ultra HD Blu-rayの再生機が少ない現状において、新モデルの発売自体が歓迎されるべき状況です。

機能面で大きな追加はなく(むしろ省略)、価格設定にも注意を要するものの、こうしたマイナーチェンジ機が投入されること自体が市場の活性化に寄与すると考えられます(UHD BDプレーヤー市場の未来は厳しいという予想が多い現状ではありますが…)。

SACDのオリジネーターであるソニーによる数少ないSACD再生機であることもポイント

SACDフォーマットの開発元であるソニーが提供する数少ないSACD再生対応機である点は、UBP-X700/Kの大きな魅力です。SACD再生は高音質を求めるオーディオファンにとって重要な機能であり、それが対応可能なデバイスが限られていることを考えると、その存在意義は大きいといえます。

これにより、ソニーはSACDファンの需要にも応え続け、特定のオーディオユーザーからも支持を集め続けることでしょう。HDMIからのデジタル出力オンリーであることには留意しなければなりませんが。

UBP-X700を狙っていた人は、市場在庫がなくなる前に安い価格で入手したいところ

UBP-X700/Kの登場により、従来機のUBP-X700は徐々に市場から姿を消していくと予想されます。そのため、もし旧モデルのUBP-X700を手に入れたいと考えている場合は、市場在庫があるうちに早めの購入を検討することをお勧めします。

特に、機能面でネットワーク対応が必要な方にとって、UBP-X700は現役で魅力的な選択肢であり、価格が下がる可能性もある現在が購入の好機です。

SACDのアナログ出力対応機がソニーにないことは残念

SACD再生に対応するUBP-X700/Kですが、アナログ出力が非搭載である点は、オーディオユーザーにとっては少し残念なポイントです。特に、高品質なアンプやスピーカーと接続して使用したいユーザーにとって、アナログ出力非対応は制約となり得ます。ソニーにはこの点で他モデルとの差別化やユーザーのさらなるニーズに応える製品開発を期待したいところです。

SACDの本格的な再生需要のためにはアナログ出力モデルが必要ですが、ソニーにはなく、テクニクスにアナログ出力モデルの現行機があることは何とも不思議です。あとはSACD対応メカを自社開発しているデノン(とマランツ)に頑張ってもらうしかないでしょうか。

まとめ

SONYのUHD BDプレーヤー・UBP-X700/Kと従来機のUBP-X700は、映像体験を劇的に向上させるUltra HD Blu-ray再生に対応している点では共通しています。ただし、UBP-X700/Kではネットワーク機能や動画配信サービス対応が削除されるなど、従来モデルからは機能的な削減が見られる一方で、実売価格が高めに設定されることが予想されます。

両モデルともにSACD再生や4Kアップコンバート、HDR→SDR変換機能など、多彩な機能を備えており、高画質・高音質を追求するユーザーを満足させる内容となっている点は評価に値します。特にドルビービジョン対応や「トリルミナスカラー」技術の搭載は、より一層の映像美を実現してくれるでしょう。

現代のテレビ事情を考えると、ネットワーク機能の有無は大きな差とは言えませんが、実質的な値上げと機能削減のバランスを考える必要があります。UBP-X700/Kを選ぶ利点として、最新モデルならではの安定した供給やサポートが挙げられる一方で、価格重視のユーザーにとっては従来機のUBP-X700の在庫があるうちに購入するのも一つの賢い選択肢です。

最終的に、どちらを選ぶかは予算や利用シーンに応じた判断が求められます。UBP-X700/Kの登場により、SONYのUHD BDプレーヤーの選択肢が維持されたことは、ホームシアターファンにとってプラスであるとは言えるでしょう。

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