- はじめに
- ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーの基本仕様
- ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーの詳しい内容を解説
- 重低音に特化した新シリーズ「ULT POWER SOUND(“アルト”パワーサウンド)」の第1弾製品
- 最大の特徴はボタンひとつで低域を強化できる「ULTボタン」を搭載していること
- 本体に操作ボタンも搭載
- ウーファーとツイーターを独立して搭載する2ウェイ・モノラル仕様
- 低域を増強するデュアルパッシブラジエーターも備える
- BluetoothコーデックはSBCとAACをサポート
- 複数台をペアリングした再生やステレオ再生もできる
- 丸みを帯びた角筒状のデザインで、縦置き、横置きのどちらにも対応
- マルチウェイストラップも備える
- IP67の防水・防塵、錆に強い防錆仕様
- ハンズフリー通話やアプリ「Music Center」を利用できる
- バッテリー持続時間
- 重さは約650g
- カラーバリエーションはブラック、オフホワイト、フォレストグレー、オレンジ
- SONY ULT FIELD 1 (SRS-ULT10)仕様
- SONY ULT FIELD 1(SRS-ULT10)レビューサイト
- 音質の評価の概要
- ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーの詳しい評価を分析
- 利用シーン別の活用法の提案
- 他機種との比較
- 総合評価と結論
はじめに
ソニーのBluetoothスピーカー「ULT FIELD 1(SRS-ULT10)」(2024年4月にソニーストア価格19,800円で発売・実売価格は約1.5万円)は、重低音に特化した新シリーズ「ULT POWER SOUND」の第1弾製品として注目を集めています。本記事では、ULT FIELD 1の各種レビュー・評価から本機の実力を徹底的に分析し、考察を加えます。
近年、音響機器市場では高品質なポータブルスピーカーの需要が増加しており、ソニーは「HT-A9000」や「HT-A8000」などの先進的なサウンドバーを通じてその技術力を証明しています。これらの製品は、オブジェクトオーディオや高音質技術「DSEE Ultimate」、BluetoothコーデックのSBC、AAC、LDACなど、最新のテクノロジーを取り入れています。
そんな中、ULT FIELD 1はどのようなポテンシャルを持っているのでしょうか。本記事では、音質、デザイン、性能、使用感、他機種との比較など、多角的な視点からULT FIELD 1の魅力を紐解いていきます。
ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーの基本仕様
デザインと外観
ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーは、現代的でスタイリッシュなデザインが特徴です。幅206mm、高さ77mm、奥行き76mmの本体は丸みを帯びた角筒状のデザインで、縦置き・横置きのどちらにも対応しています。また、さまざまな場所に引っ掛けられ、持ち手にもなるマルチウェイストラップが備わっています。この特徴的なデザインは、持ち運びのしやすさと設置の自由度を提供してくれます。
技術仕様
ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーの技術仕様は充実しています。まず、BluetoothコーデックはSBCとAACをサポートしており、高音質な音楽再生が可能です。ウーファーとツイーターを独立して搭載する2ウェイ仕様で、デュアルパッシブラジエーターも備えており、低域を増強します。
また、最大の特徴とも言えるのが、「ULTボタン」で、これを押すことで低域を大幅に強化することができます。バッテリーの持続時間は、ULT POWER SOUND ON時で約12時間となっており、長時間の使用が可能です。防水・防塵性能はIP67で、防錆仕様も施されているため、さまざまな環境で安心して利用できます。重さは約650gと軽量で、カラーバリエーションはブラック、オフホワイト、フォレストグレー、オレンジの4色から選べます。
ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーの詳しい内容を解説
重低音に特化した新シリーズ「ULT POWER SOUND(“アルト”パワーサウンド)」の第1弾製品
ソニーのULT FIELD 1は、重低音に特化した新しいシリーズ「ULT POWER SOUND(“アルト”パワーサウンド)」の第一弾製品です。このシリーズは、重低音の迫力を求める音楽ファンのために開発されました。
最大の特徴はボタンひとつで低域を強化できる「ULTボタン」を搭載していること
ULT FIELD 1の最も注目すべき機能の一つに、ワンタッチで低域を強化できる「ULTボタン」(オン・オフの2モード)があります。これにより、手軽に重低音を強調した迫力あるサウンドを楽しむことができます。
本体に操作ボタンも搭載
再生・停止、音量調整、電源のオンオフといった基本的な操作ボタンも本体にしっかり搭載されています。これにより、操作が直感的で使いやすく、日常的な使用が快適です。
ウーファーとツイーターを独立して搭載する2ウェイ・モノラル仕様
ULT FIELD 1はウーファーとツイーターを独立して搭載する2ウェイ仕様のモノラル構成となっています。これにより、低音から高音までバランスの良い音質を提供します。
低域を増強するデュアルパッシブラジエーターも備える
さらに、低域を増強するためのデュアルパッシブラジエーターも装備しています。これにより深みのある低音が再現され、重低音の魅力を存分に引き出します。
BluetoothコーデックはSBCとAACをサポート
Bluetoothコーデックとして、SBCとAACをサポートしています。これにより、幅広いデバイスとの互換性が確保され、高音質なワイヤレスオーディオ体験が可能となります。
複数台をペアリングした再生やステレオ再生もできる
複数台のULT FIELD 1をペアリングして使用することも可能です。これにより、より広範囲に音楽を楽しんだり、音量を増強したりすることができます。2台使用によるステレオ再生にも対応しています。
丸みを帯びた角筒状のデザインで、縦置き、横置きのどちらにも対応
本体寸法は幅206mm、高さ77mm、奥行き76mmで、丸みを帯びた角筒状のデザインが特徴です。縦置き・横置きの両方に対応しており、場所に応じて自由に設置可能です。
マルチウェイストラップも備える
持ち運びや取り付けに便利なマルチウェイストラップを備えています。これにより、さまざまな場所に引っ掛けたり、手持ちで持ち運ぶことが容易になります。
IP67の防水・防塵、錆に強い防錆仕様
筐体はIP67の防水・防塵仕様となっており、さらに錆にも強い防錆仕様が施されています。米軍MIL規格に準拠する堅牢性も備えています。これにより、屋外での使用やアウトドアシーンでも安心して利用できます。
ハンズフリー通話やアプリ「Music Center」を利用できる
ハンズフリー通話にも対応しており、専用アプリ「Music Center」を利用することで、イコライザーなど、さらなる便利機能を活用することができます。これにより、音楽再生だけでなく、通話や操作もスムーズに行えます。
バッテリー持続時間
バッテリー持続時間は「ULTボタン」をオンにした状態で約12時間となっています。長時間の外出やイベントでも、安定して音楽を楽しむことができます。
重さは約650g
重さは約650gとコンパクトで持ち運びやすい重量です。これにより、持ち運びが簡単で、どこでも気軽に利用することができます。
カラーバリエーションはブラック、オフホワイト、フォレストグレー、オレンジ
カラーバリエーションとして、ブラック、オフホワイト、フォレストグレー、オレンジの4色が用意されており、好みや使用シーンに合わせて選ぶことができます。
SONY ULT FIELD 1 (SRS-ULT10)仕様
通信規格:Bluetooth 5.3
プロファイル:A2DP/AVRCP/HFP/HSP
コーデック:AAC/SBC
連続再生時間:約12時間
充電時間:約5時間
スピーカー:ツイーター+83x42mm径ウーファー
再生周波数帯域:20 – 20,000Hz
防水性能:IP67
サイズ:幅206x高さ77x奥行き76mm
重量:650g
SONY ULT FIELD 1(SRS-ULT10)レビューサイト







音質の評価の概要
低音から高音までのバランス
ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーは、重低音から高音までのバランスがよく、さまざまな音楽ジャンルに対応できる性能を持っています。特に「ULTボタン」をオンにすることで、低域が強調され、重厚なサウンドが楽しめます。しかし、このボタンをオフにすると、低域と中高域のバランスが非常に良くなり、他のBluetoothスピーカーと比較しても優れた音質を提供することができます。
音場の広がり
ULT FIELD 1は、コンパクトなサイズにもかかわらず、音の広がりという面でも一定の評価を受けています。ウーファーとツイーターによる2ウェイ仕様に加え、デュアルパッシブラジエーターの搭載により、豊かな音場を実現しています。しかし、部屋全体を圧倒するほどの音場の広がりはあまり感じられないという声もあり、特に広い空間での使用には少し物足りないと感じることがあるかもしれません。
ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーの詳しい評価を分析
ULTボタンオン時ではこのサイズとは信じられないほどの重低音が出ているという評価が多い
ソニーのBluetoothスピーカー「ULT FIELD 1」の評価において、特に注目を集めているのが「ULTボタン」です。このボタンをオンにすることで、サイズからは信じられないほどの重低音が再生されると多くのレビューで高評価を得ています。この機能により、コンパクトなサイズにも関わらず迫力ある音を楽しむことが可能です。
ULTボタンオフ時は重低音特化スピーカーとは思えないほどバランスが良く、使い分けやすい
ULTボタンをオフにした場合も評価が高く、重低音特化スピーカーであるにもかかわらず、全体的な音質のバランスが非常に良いとされています。そのため、好みやシーンに応じて簡単に音質を切り替えることができ、非常に使い勝手が良いようです。
音の広がりはあまり感じない
一方で、音の広がりについてはモノラル構成ということもあり、あまり感じられないという意見が多いです。これは屋内や限定された空間での使用には問題ありませんが、広い空間でのリスニングではやや物足りないかもしれません。
高音の伸びもそれほどでもない
高音の伸びに関しても、それほど優れているとは言えないようです。特にオーディオマニアや音質に対して厳しい基準を持つ方々には、高音の再現性に不満を感じるかもしれません。
音源が高品位な場合は、音の情報量や質感など、あまり引き出せていない印象
高品位な音源を再生する際には、音の情報量や質感を十分に引き出せていないと感じることがあるようです。これは、例えばハイレゾ音源などで顕著に現れます。
LDACやDSEE非対応は残念
さらに、高品質なオーディオ再生を求めるユーザーにとっては、LDACやDSEEに対応していない点が非常に残念です。これらの技術がサポートされていれば、もっと幅広いニーズに応えることができたでしょう。アプリでのイコライジングの効果も大きくないという声もあり、基本的な音質の限界があるところは重低音特化の代償かもしれません。
本体のデザインやカラーリングもおしゃれという声が多い
デザインやカラーリングに関しては、多くのユーザーから高い評価を受けています。シンプルでありながらスタイリッシュなデザインは、さまざまなインテリアにマッチしやすいです。
上部に配置されたボタンも使いやすい
機能性に関しても、上部に配置されたボタンが直感的で使いやすいとの声が多いです。再生・停止、音量調整、ULTボタンなどが一つの場所にまとまっており、操作が簡単です。
ストラップの太さやULTボタンの光り方などは好みが分かれるという評価もあり
ただし、ストラップの太さやULTボタンの光り方については好みが分かれるという意見もあります。特にストラップが太すぎると感じるユーザーや、ボタンの光り方が気になるというユーザーもいるようです。
利用シーン別の活用法の提案
屋内での使用
ソニーのBluetoothスピーカー、ULT FIELD 1は、屋内での使用においても非常に優れた性能を発揮します。特に、重低音に特化した「ULTボタン」を押すことで、リビングルームやベッドルームといった広い空間でも迫力のある音楽体験が可能です。また、再生・停止、音量、電源ボタンといった基本操作が本体で簡単に行えるため、使い勝手も良いです。さらに、直感的に操作できる「Music Center」アプリを使用することで、より柔軟な音楽管理が可能です。
屋外での使用
ULT FIELD 1の防水・防塵仕様(IP67)および防錆仕様により、屋外での使用にも最適です。例えば、バーベキューやキャンプなど、屋外でのアクティビティに持ち出しても安心して利用できます。丸みを帯びた角筒状のデザインは、手に持ちやすいだけでなく、縦置き・横置きの両方に対応しており、多様なシーンで柔軟に配置できます。さらに、マルチウェイストラップが付いているため、引っ掛けて使用することもでき、持ち運びにも便利です。バッテリー持続時間も約12時間と十分長く、連続して音楽を楽しむことができます。
他機種との比較
Boseのスピーカーとの比較
Boseのスピーカー(価格・サイズ的に競合するSoundLink Flex Bluetooth speakerなど)と比べると、ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーは独自の「ULTボタン」による重低音強化機能が大きな特徴です。
一方、Boseのスピーカーは総じて高音質とパワフルな低音を低音域の優れた再現性で知られており、音のバランスも高評価です。
ただし、ソニーのモデルも「ULT POWER SOUND」により、深みのある低音表現を実現しており、これに関しては多くのユーザーから非常に高い評価を得ています。さらに、ソニーのスピーカーは防水・防塵のIP67対応や多彩なカラーバリエーションがある点で、よりアウトドアに適した設計がされています。どちらのスピーカーにも独自の強みがあり、使用シーンや個人の好みによって選び分けると良いでしょう。
JBLのスピーカーとの比較
JBLのスピーカー(FLIP 6)などと比べると、ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーは、約650gと軽量で持ち運びが容易な点が際立っています。JBLの製品は一般的に堅牢で、特にアウトドア用途に強いとされ、その多くがIPX7の防水性能を備えています。この点では、ソニーのULT FIELD 1も防水・防塵のIP67対応で非常に競争力があります。
また、JBLのスピーカーはその迫力のあるサウンドが特徴ですが、ソニーのULT FIELD 1の「ULTボタン」を使った低音強化は、JBLのスピーカーと肩を並べる性能を持っているようです。Bluetoothコーデックの対応に関しては、JBLもSBCとAACをサポートしていますが、ソニーのモデルは多機能なアプリ「Music Center」を利用できる点が差別化ポイントとなります。音質では両者共に高評価ですが、ソニーのスピーカーはそのデザインや使いやすさでも評価される点が特徴です。
総合評価と結論
評価のまとめと考察
ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーは、革新的なULTボタンや多様な機能を備えた優れた製品です。具体的には、重低音が強化される「ULTボタン」が、多くのユーザーから高く評価されています。ボタンひとつで低域を強化できるこの機能は、ポータブルスピーカーとしての新しい次元に到達したと言えるかもしれません。デュアルパッシブラジエーター、IP67の防塵・防水仕様といった多様な技術的特徴も魅力的です。
音質についても、低音から高音までのバランスが良く、特に重低音はULTボタンをオンにした際にその威力を発揮します。一方で、音場の広がりや高音の伸びについてはやや制約があるという評価も見られます。ただし、本機のようなコンパクトスピーカーが想定する日常的な利用においては十分に満足できる音質と言えるでしょう。
ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーがおすすめのユーザーや使い方
ULT FIELD 1は、多機能で高性能なポータブルスピーカーを求める方に特におすすめです。なにより重低音が特徴的で、ポップスやロック、ヒップホップ、EDMなど低音が重要な音楽をよく聴く方に向いています。また、防水・防塵性能に優れているため、アウトドアでの利用も効果的です。さらに、軽量で持ち運びやすいデザインや、カラーバリエーションの豊富さも魅力的です。
家での使用はもちろんですが、公園やビーチ、キャンプなど屋外で低音が効いた音楽を楽しみたい方にも最適です。また、ハンズフリー通話機能やアプリ「Music Center」との連携も便利で、様々なシーンで活躍します。
ソニーのULT FIELD 1 Bluetoothスピーカーがあまりおすすめではないユーザーや使い方
一方で、音質にこだわるオーディオファンや、高音質の音源を高レベルで再生したい方にはあまりおすすめできないかもしれません。LDACやDSEEといった高音質化技術に対応していない点は、音質を重視するユーザーには少々物足りないかもしれません。また、音場の広がりや高音の伸びがやや限定的であるため、クラシックやジャズなどの繊細な音楽を聴く際には他の選択肢を検討する価値があります。
また、多機能なため操作に少し慣れが必要で、シンプルな操作感を求める方には少々複雑に感じるかもしれません。このため、あまりテクノロジーに詳しくない方や、シンプルな使い勝手を最優先する方には向かない可能性もあります。
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