ソニーは、重低音重視のポータブルBluetoothスピーカー「ULT POWER SOUND(アルトパワーサウンド)」シリーズの新モデルとして「ULT FIELD 3(SRS-ULT30)」と「ULT FIELD 5(SRS-ULT50)」を2025年4月25日に発売。オープン価格で税込みの予想実売価格はそれぞれ約3万円と、約3.9万円。 「ULT FIELD 5」がより大型の上位モデルで、「ULT FIELD 3」がコンパクトな下位モデル。この2つに共通する内容と違いを解説し、どちらをどう選べばよいかも案内します。
はじめに・本記事の目的
ソニーが誇る最新の重低音重視のポータブルBluetoothスピーカー「ULT POWER SOUND」シリーズ最新モデル「ULT FIELD 5」と「ULT FIELD 3」。これら2つのモデルは、パワフルな重低音再生を実現しつつ、それぞれ個性的な特徴を備えた製品です。 本記事では、「ULT FIELD 5」と「ULT FIELD 3」の違いを詳しく解説し、どちらがどのようなユーザーに適しているのかを明らかにします。特に、「ULTボタン」による音質調整機能やドライバー構成の違いなど、機能的な部分も取り上げながら比較します。この記事を読むことで、あなたに最適なスピーカー選びの参考にしていただけるはずです。 この比較を通じて、SONYが「ULT POWER SOUND」シリーズで目指した“アリーナの最前列にいるような心震える臨場感”というコンセプトや、パワフルなサウンド体験を深く理解していただけるでしょう。「ULT FIELD 5」と「ULT FIELD 3」の選択に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。SONY ULT FIELD 5とULT FIELD 3の共通点
「ULT POWER SOUND」シリーズとして展開されるSONYの重低音重視のポータブルBluetoothスピーカー「ULT FIELD 5」と「ULT FIELD 3」には、いくつかの共通点があります。このシリーズの特徴として、「ULTボタン」を搭載しており、重低音を強化した迫力あるサウンドを簡単に体感できる設計が挙げられます。「アリーナの最前列にいるような臨場感」をコンセプトにしており、どちらも高品質な音質を目指したモデルとして開発されています。 また、双方のスピーカーはIP67準拠の防じん・防水性能を備えており、アウトドアでも安心して使うことができます。この耐久性がある仕様により、天候や環境に左右されずにどこでも高性能なオーディオ体験を楽しむことが可能です。さらに、低音を際立たせる「パッシブラジエーター」を2基搭載している点も共通しており、重低音のパンチ感や広がりをしっかり提供してくれます。 バッテリー駆動時間についてもどちらも日常使いに十分な長時間再生が可能で、一日中音楽を楽しめる設計になっているのが特徴です。また、「Bluetooth接続」機能を備え、ワイヤレスでの快適な再生を実現している点も見逃せません。これらの共通点により、「ULT FIELD 5」と「ULT FIELD 3」はどちらもリスナーにとって利便性とサウンドパフォーマンスのバランスが取れた優れた選択肢となっています。SONY ULT FIELD 5とULT FIELD 3に共通の内容、特徴一覧
・スタジアム最前列のような音圧と重低音が味わえるとする「ULT POWER SOUND(アルトパワーサウンド)」シリーズのBluetoothスピーカー ・高音質デジタルアンプ技術「S-Master」を搭載 ・低音を増強する「ULTボタン」を搭載 ・周囲の騒音を検知し自動で調整する音場最適化機能を搭載 ・本体で基本操作が可能 ・アプリ「Sound Connect」に対応 ・マルチポイント対応 ・2台を組み合わせるステレオペア、最大100台まで連携できるパーティーコネクトを利用可能。 ・本体のUSB端子経由でスマートフォンなどに給電するおすそわけ充電も利用可能 ・フル充電時間は約3.5時間 ・タテ・ヨコどちらでも設置できるマルチレイアウトデザインを採用 ・本体はIP66/IP67の防水・防塵+防錆仕様 ・付属品の着脱可能なショルダーストラップを使えば、スピーカーを簡単に持ち運びできるSONY ULT FIELD 5とULT FIELD 3の違い
どちらも低音を増強するULT POWER SOUNDをオンにする「ULTボタン」を搭載しているがモード数が違う
ULT POWER SOUNDシリーズの特徴である「ULTボタン」は両モデルとも搭載されています。しかし、ULT FIELD 5は「ULT 1」「ULT 2」「ULT OFF」の3段階切り替えが可能で、より重低音の調整幅が広がっています。「ULT 1」は深い低域を強調し、「ULT 2」は低音のパワー感を増強する仕様です。一方、ULT FIELD 3はオン・オフのシンプルな切り替えのみ対応しており、用途に応じた微調整が難しい仕様となっています。ドライバー構成の違い:
ULT FIELD 5のドライバー構成は、約79×107mmのウーファー×1、直径約46mmのツイーター×2で、低域を増強するパッシブラジエーターも2基搭載。ULT FIELD 3のドライバー構成は、約86×46mmのウーファーと約20mm径のツイーターを組み合わせた2ウェイ。低音を増強するパッシブラジエーターも2基搭載。 スピーカーとしての基本性能において、ULT FIELD 5はウーファーとツイーターをそれぞれ独立して配置しており、より広い周波数帯域にわたるバランスの取れた再生が可能です。一方、ULT FIELD 3はコンパクト設計の2ウェイ構成となっており、特にポータブルな場面で扱いやすい仕様です。どちらも低音増強のために2基のパッシブラジエーターを搭載していますが、ドライバーサイズの違いは音質に直接影響を与えます。使用ユニットの違い:ULT FIELD 5のウーファーのみ振動板面積を拡大したソニー独自の「X-Balanced Speaker Unit」を採用
ULT FIELD 5にはソニー独自の「X-Balanced Speaker Unit」が採用されており、ウーファーの振動板面積を広げることでクリアな低音再生を実現しています。一方、ULT FIELD 3にはこの技術が採用されていません。そのため、重低音をより高音質で楽しみたい場合にはULT FIELD 5に軍配が上がります。単体でのステレオ再生可否の違い:ULT FIELD 5は単体でステレオ再生可能。ULT FIELD 3は単体ではモノラル再生(2台ペアでのステレオ再生は可能)
ULT FIELD 5は単体でステレオ再生が可能なので、追加デバイスを用意せずに音場の広がりを体験できます。一方で、ULT FIELD 3は単体ではモノラル再生対応であり、ステレオ再生にはもう1台のスピーカーをペアリングする必要があります。このため、簡単に広がりのある音響を楽しみたい場合はULT FIELD 5の優位性が際立ちます。対応コーデックの違い:ULT FIELD 5はLDAC、AAC、SBCに対応。ULT FIELD 3はAAC、SBCに対応。
ULT FIELD 5は、ハイレゾ相当の音質をワイヤレスでも楽しめるLDACコーデックに対応しています。一方、ULT FIELD 3は一般的なコーデックであるAACとSBCのみの対応となっています。これにより、LDAC対応デバイスを持つ場合はULT FIELD 5が選ばれる可能性が高いです。EQ機能の違い:ULT FIELD 5はアプリ「Sound Connect」で10バンドEQが利用可能。ULT FIELD 3はアプリ「Sound Connect」で7バンドEQが利用可能。
両モデルとも「Sound Connect」アプリを使ったEQ調整が可能ですが、ULT FIELD 5は10バンド、ULT FIELD 3は7バンド対応です。より細かな音質調整を求める場合にはULT FIELD 5のほうが柔軟に対応できます。バッテリー駆動時間の違い:ULT FIELD 5のバッテリー駆動時間は、ULT 1/2使用、ライティングOFF時で最大約25時間。
ULT FIELD 5は最大約25時間のバッテリー駆動時間を実現しており、長時間の使用にも対応しています。一方で、ULT FIELD 3の詳細な駆動時間は不明なものの、基本的にはULT FIELD 5より短いと考えられます。急速充電性能の違い:どちらも10分急速充電機能を備えているが、ULT FIELD 5は100分再生、ULT FIELD 3は120分再生できる
急速充電においては、ULT FIELD 3のほうが充電効率が高く、わずか10分の充電で120分の再生が可能です。ULT FIELD 5では100分の再生可能時間ですので、急速充電時の使用予定次第で選択肢が分かれる可能性があります。ハンズフリー通話機能の有無:ULT FIELD 3のみスマートフォンやタブレット・PC等と接続してハンズフリー通話が可能
「ULT FIELD 3」はハンズフリー通話機能に対応しており、スマートフォンやタブレット、PCなどと接続して通話が可能な設計となっています。一方、「ULT FIELD 5」ではハンズフリー通話機能は搭載されておりません。そのため、通話機能を重視するユーザーには「ULT FIELD 3」が適した選択肢となるでしょう。ボイスアシスト機能対応の有無:ULT FIELD 3のみSiriやGoogle アプリが使えるボイスアシスト機能に対応
「ULT FIELD 3」は、SiriやGoogleアシスタントに対応したボイスアシスト機能を備えており、音声操作を活用した便利な使い方が可能です。その一方で、「ULT FIELD 5」にはこの機能は搭載されていないため、日常的にボイスアシストを活用している方には「ULT FIELD 3」がより魅力的と言えます。アナログ音声入力の有無:ULT FIELD 5のみ本体背面にはアナログオーディオ入力端子も備えている
「ULT FIELD 5」にはアナログオーディオ入力端子が搭載されており、Bluetoothに対応していない古い音響機器やポータブルプレーヤーとの接続も可能です。一方、「ULT FIELD 3」にはアナログ入力端子が備わっていないため、接続するデバイスの種類に制限があります。有線での接続が必要な場合には「ULT FIELD 5」が適したモデルとなるでしょう。サイズ、重量の違い:ULT FIELD 5の外形寸法は約320×125×144mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約3.3kg。ULT FIELD 3の外形寸法は約256×79×113mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約1.2kg
サイズと重量面でも「ULT FIELD 5」と「ULT FIELD 3」には違いがあります。「ULT FIELD 5」は大型で3.3kgの重量があり、しっかりとした音響性能を持つ反面、持ち運びにはやや不向きです。一方、「ULT FIELD 3」はコンパクトかつ軽量設計(わずか1.2kg)で、アウトドアや移動の多いシーンに最適です。ライティング機能の有無:ULT FIELD 5のみ本体側面には音楽に合わせて光るライティング機構を備えている
「ULT FIELD 5」は本体側面に搭載されたライティング機能により、音楽のリズムに合わせたビジュアルエフェクトを楽しむことができます。パーティやイベントなどの雰囲気を盛り上げるのに最適です。「ULT FIELD 3」にはこのライティング機能がありませんので、視覚的な楽しさも重視する場合は「ULT FIELD 5」が適しています。ULT FIELD 3のみ落下の衝撃にも強い、MIL-STD-810H Method 516.8-Shockに準拠したショックプルーフ仕様を謳う
「ULT FIELD 3」はMIL-STD-810H Method 516.8-Shock準拠のショックプルーフ設計を採用しており、落下などの衝撃に強い特徴があります。これにより、アウトドアなどタフな環境での使用にも耐えられる設計です。「ULT FIELD 5」にはこの耐衝撃性は備わっていないため、使用する場面によって適したモデルを選ぶ必要があります。カラーバリエーションはULT FIELD 3がブラック、オフホワイト、フォレストグレーの3色。ULT FIELD 5がブラックとオフホワイトの2色
カラーバリエーションに関して、「ULT FIELD 3」はブラック、オフホワイト、フォレストグレーの3色展開で、好みに合わせた選択が可能です。一方、「ULT FIELD 5」はブラックとオフホワイトの2色展開となっています。見た目のデザインが購入の決め手となる場合は、このカラーバリエーションの違いも考慮するポイントです。価格の違い:実売価格はULT FIELD 5が約3.9万円、ULT FIELD 3が約3万円
実売価格では「ULT FIELD 5」は約3.9万円で、「ULT FIELD 3」は約3万円となっており、比較的1万円近い差があります。高性能な機能やステレオ対応、大型サイズを求める場合は「ULT FIELD 5」が適していますが、コストを重視したい場合には「ULT FIELD 3」がリーズナブルな選択肢です。ULT FIELD 5とULT FIELD 3の違いのまとめ
SONYの重低音重視のポータブルBluetoothスピーカー「ULT POWER SOUND」シリーズは、その臨場感あふれる音響設計と高いポータブル性で注目を集めています。その中でも、「ULT FIELD 5」と「ULT FIELD 3」は、それぞれ異なるユーザー層に向けた製品として位置づけられています。どちらも「ULTボタン」による重低音サウンドの調整機能を搭載し、パッシブラジエーターによる低音増強など、共通する特徴を持ちながらも、様々な点で違いがあります。 まず、大きな違いの一つとして、音質調整機能が挙げられます。「ULT FIELD 5」は3段階(ULT 1、ULT 2、OFF)のモード選択が可能で、よりシーンに合わせた低音の楽しみ方ができます。一方、「ULT FIELD 3」はオン・オフの簡易切替となっています。また、ドライバー構成にも大きな差があり、「ULT FIELD 5」はより大型のウーファーや2基のツイーターを備え、さらに独自の「X-Balanced Speaker Unit」を採用しており、再生音の深みと迫力が向上しています。 機能面でも異なる点が多く、「ULT FIELD 5」は単体ステレオ再生やLDAC対応、より高度なEQ機能を利用可能である点が特徴です。 一方で、「ULT FIELD 3」はモノラル再生ですが、スマートデバイスとのハンズフリー通話機能やボイスアシスト機能を備えており、より機動的な使い方に対応しています。 また、「ULT FIELD 5」はライティング機能やアナログ入力端子を持ち、より多彩なシチュエーションで利用できますが、「ULT FIELD 3」はMIL-STD-810H準拠の耐衝撃性能を持ち、アウトドアでの使用に特化しています。 さらに、サイズも「ULT FIELD 3」のほうがコンパクトで軽量化されているため、携帯性が高い一方、「ULT FIELD 5」はより本格的な据え置き用途に適しています。 カラーバリエーションにも違いがあり、「ULT FIELD 3」は3色展開で選択肢が広く、「ULT FIELD 5」は2色展開となっています。 最後に、価格帯にも違いがあり、「ULT FIELD 5」は約3.9万円とやや高額ですが、その分高い音質や機能性が期待できます。「ULT FIELD 3」は約3万円とコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。 このように、「ULT FIELD 5」と「ULT FIELD 3」は機能、デザイン、価格の面で明確な違いがあり、それぞれのニーズに応じた製品選びが可能です。重低音をより追求する方には「ULT FIELD 5」が、携帯性や多用途な使用を重視する方には「ULT FIELD 3」が適しています。SONY ULT FIELD 5 vs ULT FIELD 3 仕様比較表
項目 | ULT FIELD 5 | ULT FIELD 3 |
---|---|---|
実売価格 | 約39,000円 | 約30,000円 |
ULTボタンモード | ULT 1 / ULT 2 / OFF | ON / OFF |
ドライバー構成 | ウーファー:79×107mm ×1 ツイーター:φ46mm ×2 パッシブラジエーター ×2 | ウーファー:86×46mm ×1 ツイーター:φ20mm ×1 パッシブラジエーター ×2 |
スピーカーユニット | X-Balanced(ウーファー) | 通常ユニット |
ステレオ再生 | 単体でステレオ可 | 単体ではモノラル(ペアでステレオ可) |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC | SBC / AAC |
EQ機能 | 10バンドEQ(アプリ) | 7バンドEQ(アプリ) |
バッテリー再生時間 | 約25時間(ULT 1/2使用・ライトOFF時) | 約24時間(ULT ON時) |
急速充電性能 | 10分充電で約100分再生 | 10分充電で約120分再生 |
ハンズフリー通話 | 非対応 | 対応 |
ボイスアシスト対応 | 非対応 | 対応(Siri / Google) |
アナログ音声入力 | あり(背面端子) | なし |
ライティング機能 | あり(音楽連動ライト) | なし |
耐衝撃性 | 非対応 | MIL-STD-810H 準拠 |
外形寸法 (幅×奥行×高さ) | 約320×125×144mm | 約256×79×113mm |
重量 | 約3.3kg | 約1.2kg |
カラーバリエーション | ブラック / オフホワイト | ブラック / オフホワイト / フォレストグレー |
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