Amazonは、スマートディスプレイ「Echo Show 8(第3世代)」を2024年8月1日に発売。カラーはグレーシャーホワイトとチャコールの2色を用意し、価格は2万2,980円。
従来機で2021年発売の「Echo Show 8(第2世代)」(14,980円)の後継機。
Echo Show 8(第3世代)とEcho Show 8(第2世代)を比較しての違いを解説し、Echo Show 8(第3世代)の進化ポイントを明確にします。
Echo Show 8シリーズの紹介
Amazon Echo Show 8シリーズは、Amazonが提供するスマートディスプレイ付きのスマートスピーカーです。音声アシスタント「アレクサ」機能を内蔵しており、音楽再生やビデオ通話、ホームオートメーションの操作など、さまざまな機能を提供します。Echo Show 8はコンパクトながらも8インチのディスプレイが特徴です。初代から続き、現在は第3世代まで進化しています。各世代ごとにデザインや機能が洗練され、より多くの用途に対応できるようになっています。
第2世代と第3世代の違いと共通点
Amazon Echo Show 8(第2世代)とEcho Show 8(第3世代)の違いの概要です。まず、外観から見ていくと、第3世代は新しいスピーカーデザインが採用され、背面のスピーカーはファブリックで覆われた曲線デザインになりました。また、第3世代のカメラは「中央」に配置され、ビデオ通話を改善します。
そのほか、プロセッサーの刷新による反応性の向上、空間オーディオ機能などによる音質向上、スマートホームハブ機能追加などによる利便性の向上もあります。
共通点としては、どちらの世代も、音声アシスタント「アレクサ」の機能を十分に活用できます。また、どちらのモデルもカラーバリエーションがあり、インテリアに合わせて選ぶことができます。さらに、第2世代も第3世代もステレオスピーカーを搭載しており、高音質な音楽再生が可能です。
総じて、Echo Show 8(第3世代)では、音響品質やビデオ通話のエクスペリエンスが向上し、新しい技術と機能が追加されました。他方で、第2世代も依然として機能的であり、コストパフォーマンスに優れています。購入を検討する際には、それぞれの特徴と自分のニーズをしっかりと比較することが大切です。
設計とデザインの違い
外観の違い
Amazon Echo Show 8(第3世代)とEcho Show 8(第2世代)を比較すると、デザイン面でいくつかの顕著な違いが見られます。まず、第3世代では背面のスピーカーデザインが刷新され、ファブリックに覆われたスピーカー部分は柔らかい曲線で優しい雰囲気になっています。ディスプレイサイズは以前のままながら、Echo Show 5と同様に角が丸いディスプレイを採用し、こちらも柔らかい雰囲気になっています。また、カメラの位置が端から中央に変更され、ビデオ通話時の使用感が一層向上しています。
新デザインの特徴
新しいAmazon Echo Show 8(第3世代)では、外観デザインが全体的に洗練され、モダンな印象を強めています。さらに、製品パッケージには100%リサイクル可能な素材が使用されており、環境にも配慮されています。
これらのデザイン変更により、第3世代のEcho Show 8は、デザインの美しさと機能性が両立しています。
カメラとディスプレイの違い
カメラの性能は同じもカメラの搭載位置が本体端から中央に変更
Amazon Echo Show 8(第3世代)とEcho Show 8(第2世代)のカメラは、どちらも13メガピクセルの性能を誇ります。しかし、第3世代ではカメラの搭載位置が本体端から中央に変更されました。これにより、ビデオ通話の際の使い勝手が向上しました。カメラが中央に配置されることで、画面に映る顔の位置が自然になり、より臨場感のあるコンタクトが可能となります。
画面上のコンテンツを見やすく調整してくれる「表示の自動調整機能」追加
Echo Show 8(第3世代)には新たに「表示の自動調整機能」が追加されました。この機能は、画面上のコンテンツを見やすく調整してくれるため、ユーザーはより快適に映像を楽しむことができます。
例えば、ユーザーが近くで見ているときは詳細な情報表示を、遠くにいるときは情報を減らして、字を大きくして見やすくするといった機能です。また、部屋の明るさや視聴距離に応じてディスプレイの明るさやコントラストが自動で調整されるため、長時間使用しても目が疲れにくくなります。
オーディオ性能の違い
新たに空間オーディオ機能を搭載
Amazon Echo Show 8(第3世代)では、新たに空間オーディオ機能が搭載されました。これにより、音楽や映像のサウンドが部屋全体に広がり、臨場感のあるリスニング体験を提供します。従来同様ですが、ステレオスピーカーが搭載されており、音質にこだわった設計となっています。従来のEcho Show 8(第2世代)と比較しても、音響体験が大きく向上しています。
設置場所にあわせて音質を最適化する機能も新搭載
Amazon Echo Show 8(第3世代)には、設置場所に応じて音質を最適化する新機能も搭載されています。本体が配置場所や周囲の環境を自動で検知し、最適な音響設定を行います。これにより、どの部屋でも一貫して高い音質を楽しむことができます。このような機能強化により、Echo Show 8(第3世代)はすでに高い評価を得ており、第2世代からの進化が際立っています。
ソフトウェアと機能の違い
新たにスマートホームハブを搭載
Amazon Echo Show 8(第3世代)は、スマートホームデバイスとの統合を一段と強化するため、新たにスマートホームハブを搭載しています。これにより、複数のスマートホームデバイスをより簡単に一元管理することが可能となり、よりシームレスなユーザー体験が提供されます。第2世代と比較して、スマートホーム機能が大幅に向上しており、従来のデバイス管理の煩雑さを軽減することができます。
スマートホーム規格では従来のMatter、Threadに加え、Zigbeeにも対応
Amazon Echo Show 8(第3世代)は、従来のMatterやThreadに加えて、Zigbeeにも対応しています。これにより、より多くのスマートホームデバイスとの互換性が実現されました。特に、Zigbee対応によって、幅広いデバイスとの連携が容易になります。この新しい対応規格により、スマートホームエコシステムの拡張がさらに進み、ユーザーはより多くの選択肢と柔軟性を享受できます。第2世代では対応していなかった規格にも対応することで、スマートホームデバイスの統合がよりスムーズになりました。
使用感の向上
より高速なプロセッサーにより応答速度と処理能力が向上
Amazon Echo Show 8(第3世代)は、より高速なプロセッサーを搭載しており、応答速度や処理能力が大幅に向上しました(具体的にはMediaTek MT 8183からAmazon AZ2ニューラルネットワークエンジン内蔵のオクタコアSoCに変更)。
これにより、タッチパネルの反応速度の向上をはじめ、アレクサが迅速に反応し、タスクをスムーズに処理できるようになりました。たとえば、ビデオ通話中でもラグが少なく、スムーズな会話が楽しめます。また、操作でのレスポンスが速くなり、より直感的な操作が可能です。
ユーザー体験の向上
総じて、Amazon Echo Show 8(第3世代)は、Echo Show 8(第2世代)と比較して、多くの面で使用感の向上が見られるモデルです。より高速な応答や高品質な音響、ビジュアル体験の向上が、新世代のEcho Showを選ぶ価値を高めています。
価格は第3世代で高額になった
新発売されたAmazon Echo Show 8(第3世代)は、第2世代と比較して価格がやや高額になっています。これは、新たに追加されたさまざまな機能や改良によるものです。例えば、空間オーディオ機能やスマートホームハブが新たに搭載され、より高解像度の13メガピクセルカメラも追加されました。これらのアップグレードは、ユーザー体験の向上を目指していますが、それに伴い価格も上昇しています。
特に「Echo Show 8(第3世代)」は、カメラの使い勝手や音響体験の向上、さらにスマートホーム規格への対応強化などが含まれており、これらの要素が総合的なコストに影響しています。従来の第2世代の価格と比較するとアップグレードする価値があると感じる一方で、予算内で購入する場合は注意が必要です。
Echo Show 8 第3世代での改善、向上点のまとめ
Amazon Echo Show 8(第3世代)は、前世代であるEcho Show 8(第2世代)から多くの点で進化しています。デザインの見直しにより、筐体の洗練さが向上し、カメラ位置の変更でビデオ通話の使い勝手が大幅に改善されています。また、空間オーディオ機能や設置場所に応じた音質調整など、音響体験も向上しました。さらに、第3世代はスマートホームハブとしての機能が強化され、Zigbeeといった最新のスマートホーム規格にも新対応しています。より高速な応答も見逃せません。
総合評価
第2世代からのアップグレード価値
総じて、Amazon Echo Show 8(第3世代)は、Echo Show 8(第2世代)と比較して、多くの面で向上が見られるモデルです。デザインの洗練はじめ、より高速な応答や高品質な音響、ビジュアル体験の向上が、新世代のEcho Showを選ぶ価値を高めています。
どちらを選ぶべきか
Amazon Echo Show 8(第3世代)とEcho Show 8(第2世代)のどちらを選ぶべきかについては、いくつかの要素を考慮する必要があります。最新のテクノロジーと機能を求めるのであれば、第3世代が間違いなく最適です。特にビデオ通話や高品質な音響体験を重視するユーザーには第3世代が適しています。
しかし、価格面でのコストパフォーマンスを重視する場合、使い方によっては十分な機能と性能を備えている第2世代も十分に有用な選択肢となります。結論として、より高性能で最新の機能を使用したい場合は第3世代、コストを抑えたい場合は第2世代を選ぶことをおすすめします。
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