オーディオテクニカ ATH-CKS50TW2 約2.4万円のTWS
オーディオテクニカは、重低音を特徴としたSOLID BASSシリーズの新しい完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS50TW2」を、2024年10月11日より発売。カラーはベージュ、ブラック、グリーンの3色。価格はオープンプライスで、直販価格は23,980円。
2022年発売のATH-CKS50TW(14,960円)の後継機。
ATH-CKS50TW2がATH-CKS50TWから向上した点を中心に、ATH-CKS50TW2の内容を紹介します。そして、どちらをどう選べば良いかも考察します。
低域表現に注力した「SOLID BASS」シリーズに属するATH-CKS50TW2とATH-CKS50TW
オーディオテクニカは、豊かな低音再生を重視した「SOLID BASS」シリーズを展開しており、その中でも完全ワイヤレスイヤホンであるATH-CKS50TW2とATH-CKS50TWは、多くのユーザーから高い評価を受けています。このシリーズは、特に低域に特化した音質を提供するために設計されており、音楽を楽しむ上での迫力を増しています。
ATH-CKS50TW2とATH-CKS50TWの違いを比較すると、いくつかの点で新モデルの優位性が見られます。両製品とも、φ9mm SOLID BASS HDドライバーを備え、低音を力強く再現するために綿密に設計された音響技術を採用しています。さらに、ATH-CKS50TW2では、この技術がより一層進化しており、密閉性の高いデザインも採用することで、低音だけでなく中高域の再現性も向上しています。
また、完全ワイヤレスイヤホンとしての使い勝手も重視されており、ハイブリッドノイズキャンセリング性能が両モデルに共通して搭載されていますが、ATH-CKS50TW2ではこの機能がさらに強化されました。これにより、騒音環境でも快適に音楽を楽しむことが可能になっています。ただし、一部の機能がATH-CKS50TW2では無くなっていることにも注意が必要です。
ATH-CKS50TWとATH-CKS50TW2の違いを比較することで、それぞれの製品がどのユーザーに最適かを理解する手助けとなります。特に重低音の魅力を存分に味わいたい方には「SOLID BASS」シリーズはぴったりの選択でしょう。
ATH-CKS50TW2がATH-CKS50TWと比べて変わった点を詳しく解説
密閉性の高いデザインとの相乗効果で圧倒的な低音を再現すると共に、中高域の再現性も向上
ATH-CKS50TW2は、オーディオテクニカのSOLID BASSシリーズにおける最新の技術を駆使し、密閉性の高いデザインをさらに進化させました。このデザインにより、従来のATH-CKS50TWと比較して、低音の迫力と存在感が大幅に向上しています。さらに、中高域の再現性も洗練され、音楽全体のバランスが最適化されています。
アクティブノイズキャンセリング性能が強化
ATH-CKS50TW2では、アクティブノイズキャンセリング性能が強化されています。新しいハイブリッドノイズキャンセリングシステムにより、外部ノイズを効果的に低減し、よりクリアな音楽体験が可能となっています。これにより、完全ワイヤレスイヤホンとしての使い勝手が大幅に向上しています。
外音取り込み性能が向上
新たに改良された外音取り込み機能により、周囲の音をより自然に取り入れることができるようになりました。これにより、緊急時や日常会話時にも快適に使用することができます。
バッテリー性能が向上
ATH-CKS50TW2のバッテリー性能は、イヤホン単体で最大25時間、充電ケース併用で最大65時間と大幅に向上しています。従来モデルと比較して、より長時間の音楽再生や通話が可能です。ATH-CKS50TWはイヤホン単体で最大20時間、充電ケース併用で最大50時間でした。
急速充電性能が向上
ATH-CKS50TW2では、約5分の急速充電で90分の再生が可能となり、急速充電性能が向上。ATH-CKS50TWでは、約10分の急速充電で90分の再生でした。
短時間での充電で長時間の使用に対応しています。この機能は、忙しい日常において非常に役立ちます。
Qiワイヤレス充電に新たに対応
新たにQiワイヤレス充電に対応したことで、充電の利便性が向上しました。これにより、ケーブルを使用せずに簡単に充電ができるため、日常の使用がさらに快適になります。
ボタン操作に加え、マグネティックスイッチによる操作性向上
操作性の面でも進化しています。従来のボタン操作に加え、マグネティックスイッチが追加され、直感的な操作が可能となりました。これにより、ユーザーはよりスムーズで確実な操作体験を得られます。
Bluetooth 5.2からBluetooth 5.3に向上
通信機能も進化し、Bluetooth 5.3にアップグレードされました。これにより、より安定した接続と低遅延が実現され、オーディオ体験がさらに向上しています。
防水・防じん性能強化
防水・防じん性能が強化され、従来のIPX4からIP55に対応したことで、より安心して使用できる環境が整いました。これにより、様々なシーンでの活躍が期待できます。
aptX adaptiveは非対応に
ATH-CKS50TW2では、aptX adaptiveのサポートが外されています。これにより、音質の選択肢に変化がありますが、全体的な音響技術の進化により、一貫した高音質が楽しめます。
360 Reality Audioに非対応に
ATH-CKS50TW2では、360 Reality Audioへの対応も無くなりました。独自技術による高品質な音楽再生を実現しているため、立体的な音響体験を楽しむには十分な性能を持っています。
価格が高くなった
ATH-CKS50TW2は、前モデルと比較して価格が上昇しています。ATH-CKS50TWが定価¥14,960(税込)(実売価格は約1.1万円まで下落)であるのに対し、ATH-CKS50TW2は¥23,980(税込)(発売直後の実売価格は約2.2万円)。このため、購入を検討する際には、必要とする機能や改善点を考慮し、自分に最適な選択をすることが重要です。
ATH-CKS50TW2とATH-CKS50TWに共通の内容・特徴
9mm SOLID BASS HD ドライバーによる強力な重低音再生
オーディオテクニカのATH-CKS50TW2とATH-CKS50TWは、いずれも9mm SOLID BASS HDドライバーを搭載しており、これにより圧倒的な重低音再生を実現しています。このドライバーは、シリーズの特長であるピュアな重低音を表現するために設計されており、音楽の臨場感を存分に楽しむことができます。
アクティブノイズキャンセリングと外音取り込み機能を搭載
両製品にはアクティブノイズキャンセリング機能が搭載されており、騒がしい環境でも音楽に集中することができます。また、必要に応じて周囲の音を取り込むことができる外音取り込み機能も備えているため、安全かつ快適に過ごすことができます。
耳穴の前にある出っ張り(耳珠)を避けて、自然に装着できる「トラガスホールドデザイン」
ATH-CKS50TW2とATH-CKS50TWは、独自の「トラガスホールドデザイン」を採用しており、耳珠を避け、耳に自然にフィットします。これにより、長時間の装着でも快適で痛みを感じにくい構造となっています。
異なる硬度のシリコンによるハイブリッド構造のコンフォートフィットイヤピースを付属
両製品とも、異なる硬度のシリコンを用いたハイブリッド構造のコンフォートフィットイヤピースが付属しています。このイヤピースは、個々の耳の形に合わせて適切な密閉性を提供し、音漏れを防ぎつつ最高の音質を提供します。
イヤホンを付けたまま会話やアナウンスが聴けるトークスルー機能も搭載
ATH-CKS50TW2とATH-CKS50TW共通で、イヤホンを装着したままでも周囲の音を聞き取ることができるトークスルー機能が搭載されています。これにより、イヤホンを外すことなく、会話やアナウンスを聞くことができるため、通勤や外出先でも便利です。
通話用にノイズリダクション機能を搭載
どちらのモデルも通話用にノイズリダクション機能を備えており、騒がしい環境でもクリアな通話が可能です。この機能により、電話やオンラインミーティングでの音声の明瞭さが向上しています。
マルチポイント対応
両方ともマルチポイント接続に対応しており、複数のデバイスを同時に接続することができます。この機能により、シームレスにデバイスを切り替えることができ、便利です。
様々な機能やカスタマイズに対応する専用アプリ対応
専用アプリケーションを使用することで、ATH-CKS50TW2とATH-CKS50TWの様々な機能をカスタマイズすることができます。イコライザの設定やフィット感の調整など、自分好みにカスタマイズ可能で、より一層音楽体験が豊かになります。
ATH-CKS50TWとATH-CKS50TW2の比較のまとめ
音質の違い
オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン、ATH-CKS50TWとATH-CKS50TW2は、どちらもSOLID BASSシリーズに属し、強力な重低音を提供しますが、その音質には違いがあります。ATH-CKS50TW2はさらに進化した音響技術により、中高域の再現性が向上し、全体的なサウンドバランスがより豊かになりました。これにより、音楽ファイルのディテールをより細かく楽しむことが可能です。
機能と使いやすさの比較(aptX Adaptive対応の有無はポイント)
ATH-CKS50TW2は新たにQiワイヤレス充電に対応し、急速充電性能も向上しているため、利便性が増しています。そして、ノイズキャンセリングや外音取り込み機能も強化されています。ATH-CKS50TW2がBluetooth 5.3に対応し、ATH-CKS50TWのBluetooth 5.2よりも接続の安定性が向上しているのもポイントです。
ただし、ATH-CKS50TWはaptX Adaptiveに対応していますが、ATH-CKS50TW2ではこれが非対応となりました。ATH-CKS50TW2は360 Reality Audio非対応になったのも留意点です。全てにおいて新モデルが優れているわけではないことには注意が必要です。
価格差と選び方のポイント
価格に関しては、ATH-CKS50TWが定価¥14,960(税込)(実売価格は約1.1万円まで下落)であるのに対し、ATH-CKS50TW2は¥23,980(税込)(発売直後の実売価格は約2.2万円)と比較的高価です。実売だとじつに2倍程度違います。
この差によって選び方が変わります。音質の向上や新しい機能を重視するユーザーにはATH-CKS50TW2がおすすめですが、予算に制約がある場合やaptX Adaptive対応を重要視するユーザーにはATH-CKS50TWが適しています。最終的には、自身の使用スタイルや重視する機能に基づいて選ぶことが大切です。
結論:どちらを選ぶべきか
ATH-CKS50TW2がおすすめのユーザーや使い方
ATH-CKS50TW2は、最新の技術を求めるユーザーに最適な製品です。特に、ノイズキャンセリング機能が強化されたことにより、日常生活の中で騒音を遮断しながら集中して音楽を楽しみたい方におすすめです。
また、バッテリー性能の向上により、長時間の使用が可能なので、出張や旅行で頻繁に使う方にも適しています。
さらに、Qiワイヤレス充電に対応しているため、充電環境をスッキリさせたい方には大変便利です。ATH-CKS50TW2は、最新のBluetooth 5.3を搭載し、接続安定性の向上を図っていますので、接続品位にこだわるオーディオファンにとっても魅力的な選択肢になるでしょう。
ATH-CKS50TWがおすすめのユーザーや使い方
音質と機能を兼ね備えつつ、価格を抑えたいユーザーには、ATH-CKS50TWが推奨されます。こちらのモデルは、リーズナブルな価格ながらもSOLID BASSシリーズとしての重低音をしっかりと体感することができ、日常使いにおける音楽鑑賞や通話に適しています。ノイズキャンセリングや外音取り込み機能も搭載はされており、機能面でも価格を考慮すると十分です。
また、aptX Adaptiveに対応している点は、音質を妥協したくないが最新技術は不要という方にとってプラスアルファの魅力です。360 Reality Audio対応が必要な方もATH-CKS50TWとなりましょう。
ATH-CKS50TWは初期投資を抑えつつ、オーディオ体験を重視したい方にぴったりの選択です。
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