DENON DHT-S218とDHT-S217を比較しての違いは?

サウンドバー

DENON DHT-S218 サウンドバー 2024年モデル 約3.6万円

DENONはサウンドバー新モデル・DHT-S218を2024年5月17日に発売。オープン価格で、店頭予想価格は36,300円前後。

2022年発売のDHT-S217(現在の実売価格約2.2万円)の後継機。DHT-S218の内容を、DHT-S217と比較しての進化点と共通点に分けて解説します。

DENONのサウンドバーの人気モデル・DHT-S200シリーズとは

DENONのサウンドバーは、多くのオーディオ愛好家から音楽再生に高品質なサウンドバーとして支持されています。特に、DHT-S216は2019年末に発売され、その後市場に投入されたDHT-S217も含め、高い品質と優れた性能を備えています。DENONは、サウンドバー市場に新たな価値を提供することで、従来のエントリーモデルとは一線を画し、よりピュアな音質を追求し続けています。

当初、DHT-S200シリーズの市場でのシェアは1%未満でしたが、その後大ヒットを記録し2020年にはシェアが10%近くにまで上昇しました。これは、デノンのサウンドバーがいかに市場から評価され、また必要とされているかを如実に示しています。

とくにDHT-S217は、その音質に対する徹底した追求により、支持を集めました。デノンのサウンドマネージャーである山内慎一氏がサウンドチューニングを手掛けたことは、このモデルの音質へのこだわりを象徴しています。このサウンドバーは、バーチャルサラウンドや低音の迫力を前面に出すのではなく、如何にクリアでピュアな音質を提供できるかに焦点を当てて開発されました。

DHT-S217の後継モデルとして発売されるDHT-S218は、Dolby Atmos再生の対応や3ウェイ6スピーカー構成、バスレフポートの構造、高性能SoCの搭載といった特長を継承しつつ、音質と機能性の面でさらなる進化を遂げています。こうした進化は、DENONのサウンドバーが持つ伝統と品質の追求をさらに前進させていることを示しています。

DHT-S218の改良点を解説

DENONの後継モデルであるDHT-S218は数々の改良点を持ち、そのユーザーエクスペリエンスを一層高めています。特に音質の向上に注力しており、その進化は著しいものがあります。

サウンドマスターの山内慎一氏によるサウンドチューニングを徹底

前モデルであるDHT-S217でもサウンド設計に携わった山内慎一氏が、DHT-S218で更にその域を深め、サウンドチューニングを徹底しています。山内氏の手がける音響設計には独特の哲学があり、純粋でクリアな音質を追求しています。DHT-S218では、この徹底したチューニングにより、より自然で聴き心地の良いサウンドが実現されました。

具体的には
・「PUREモード」を山内慎一氏が徹底的にチューニングすることで音質を飛躍的に向上
・サウンドモードのうち、MovieモードとMusicモードも、新たに山内慎一氏がチューニングし、進化

これら該当のモード時での音質改善が顕著ということになります。

一部外観カラーの変化とグリルネット薄型化による音質向上

DHT-S218では、一部の外観カラーがリニューアルされ(両側面のバスレフポートの色がブルーに)、さらにグリルネットが薄型化されました。これにより、よりスタイリッシュなデザインとなりながらも、音質面でも向上が見られます。グリルネットの薄型化は、サウンドの伝達において小さな歪みも許さないDENONのこだわりが反映されており、よりクリアでダイナミックな音質を実現しています。

Bluetoothの受信コーデックが新たにLE Audio(LC3)に対応

DHT-S218は、Bluetooth接続において最新の受信コーデックLE Audio(LC3)に対応しました。これにより、従来のSBCに比べ、より効率の良いオーディオ伝送を実現し、低遅延で高品質なサウンドを楽しむことが可能になります。無線接続におけるサウンドクオリティの向上は、ワイヤレスでの使用が増える中、非常にありがたい改善点です。

HDMIがVRRとALLMに新対応

ゲーミング環境においてもDHT-S218は強化されています。新たにHDMIがVRR(Variable Refresh Rate)とALLM(Auto Low Latency Mode)に対応しました。これにより、ゲームプレイ中の画面のちらつきを抑え、滑らかな映像を提供するとともに、入力遅延を最小限に抑えることができます。ゲームをより快適に楽しむための機能が充実しています。

これらの改良点を概観すると、DHT-S218は前モデルDHT-S217から進化しており、DENONのサウンドバーはさらなる高みを目指しています。音質、デザイン、機能性など、全面的にブラッシュアップされた結果、ユーザーに上級のオーディオ体験を提供します。

DENON DHT-S218の主な特徴(DHT-S217と共通)

Dolby Atmos対応のワンボディタイプサウンドバー

DENONのサウンドバー・DHT-S218は、Dolby Atmosに対応したワンボディタイプのサウンドバーです。Dolby Atmosにより、リスナーは映画や音楽をよりリアルで立体的に感じることができます。このテクノロジーにより、上から降り注ぐような音や、部屋の隅々まで拡がる広がりのあるサウンドを実現します。外形寸法は890×120×67mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.6kg。

デュアルサブウーハー内蔵などのスピーカー構成

DHT-S218のスピーカー構成はカスタムメイドの25mm径ツイーター、90×45mmの楕円形ミッドレンジドライバーといったユニットを搭載した2ウェイ4スピーカー構成が基本。イネーブルドスピーカーは搭載していないものの単体でDolby Atmosに対応しています。

DHT-S218には、さらに、底面にデュアルサブウーハーが内蔵されており、これが力強い低音を提供します。また、高音質なサウンドを実現するために精密に設計されたスピーカー構成により、どんな音楽ジャンルやコンテンツも、クリアでバランスの良いサウンドで楽しむことができます。

Dolby Atmos Height Virtualizer

DHT-S217は、Dolby Atmos Height Virtualizerも搭載しています。この機能は、物理的な高さのスピーカーを設置せずとも、高さを感じさせる仮想的なサウンドを生成し、映画鑑賞やゲームプレイ時により没入感のある体験を提供します。

ロスレスオーディオ対応

このサウンドバーは、ロスレスオーディオにも対応しています。対応音声フォーマットは、リニアPCM 7.1ch、ドルビーデジタル、ドルビーデジタルプラス、Dolby TrueHD、Dolby Atmos、MPEG-2 AAC、新4K/8K衛星放送で使用されているMPEG-4 AAC。

高解像度のオーディオファイルをそのままの音質で再生可能で、音楽を原音に近い形で楽しむことができます。細部まで再現された高品質なサウンドは、音楽愛好家にとって魅力的な特徴です。

4つのサウンドモードと「PURE」モード

DHT-S218は、「MOVIE」「MUSIC」「NIGHT」「DIALOG ENHANCER」の4つのサウンドモードが用意されています。これにより、コンテンツに最適なサウンド設定が可能で、状況に応じて最高の視聴体験を提供します。例えば、映画モードではよりダイナミックなサウンドを、夜間モードでは低音を抑えた明瞭なサウンドを楽しむことができます。

また、「Pureモード」では、加工を最小限に抑えたピュアな音質を楽しむことができるため、オーディオファンも納得の性能を持っています。

各サウンドモードの使い方

DENON DHT-S218は、上記のように複数のサウンドモードを搭載しており、視聴するコンテンツに応じて最適な音質を選択できます。

「ムービーモード」では、映画の迫力や臨場感を高め、「ナイトモード」では、夜間でも周囲を気にせずに低音を抑えつつ明瞭な音声で楽しむことができます。「ミュージックモード」は、音楽をより豊かに響かせ、「ダイアログエンハンサー」では、会話や対話を中心としたコンテンツをクリアにします。サウンドモードの切り替えは、リモコンや本体のボタンを用いて簡単に行えます。

DENON DHT-S218の接続方法・使い方

DENONのサウンドバー・DHT-S218は、HDMI ARC/eARC機能をサポートしています。これにより、テレビとサウンドバーの接続が1本のHDMIケーブルで完結します。まず、サウンドバーの「HDMI OUT」ポートを、テレビの「HDMI ARC」ポートにHDMIケーブルで接続してください。これにより、テレビからのオーディオ信号をサウンドバーが受け取り、また、テレビのリモコンでサウンドバーの音量を調整可能になります。テレビ側の設定も確認し、必要であれば「ARC」機能を有効にしてください。

そのほかの入力端子は、4K対応のHDMI入力(eARC対応)、光デジタル入力、AUX入力を各1系統。

DHT-S217とDHT-S218の比較を評価・考察

音質の比較

音質の面で見ると、DENONのサウンドバーDHT-S217からDHT-S218への進化は顕著なようです。特にDHT-S218は、サウンドマスターの山内慎一氏による徹底したチューニングが施されており、その結果、さらに洗練されたピュアな音質が実現されているとのこと。

DHT-S217が既に高い評価を受けていた音質をさらに上回るクリアさと細やかな表現力は、音楽愛好家だけでなく、映画やゲームの臨場感を重視するユーザーにも大きな魅力となるでしょう。

機能の比較

DHT-S217とDHT-S218の機能面でも、いくつかの改良点と進化が見られます。まずDHT-S218はBluetoothの受信コーデックに最新規格のLE Audio(LC3)を新たにサポートしています。これにより、よりクリアで安定した無線接続が可能になり、音質の向上にも貢献しています。

また、HDMI端子はVRR(可変リフレッシュレート)とALLM(自動低遅延モード)に対応し、ゲームプレイ時の映像とサウンドの同期が向上しました。このほか、サウンドバーの外観にも細かな改良が加えられ、一部カラーオプションの変更やグリルネットの薄型化が行われ、これがさらなる音質の向上に貢献しています。

両モデルを比較すると、DHT-S218は後継モデルとして音質、機能性、そして使用体験全般にわたり進化を遂げていることが明らかです。ただし、これらの進化が大幅な価格上昇につながっている点も注目すべきであり、購入を検討するユーザーはこの点も総合的に判断することが求められます。

総評 どちらを選ぶべきか

DENONのサウンドバー、DHT-S218の前モデルであるDHT-S217からの進化について考察すると、音質、機能性、使いやすさの面で多くの改良が見受けられます。DHT-S217が市場に投入された当初、そのピュアな音質によって多くの評価を受け、シェアを大幅に伸ばしたことは非常に印象的でした。それに続くDHT-S218は、受け継がれた高音質にさらに磨きがかかり、特にサウンドマスターの山内慎一氏による徹底したチューニングは高い評価に値します。また、外観の変化や最新テクノロジーの採用も魅力的な進化点です。

しかし、これらの向上を踏まえるとともに、消費者としてはその価格にも目を向けなければなりません。DHT-S217が実売価格約23,000円であるのに対し、DHT-S218の価格が約36,300円と大きく上昇している点は、購買にあたって重要な考慮事項となります。この価格上昇分が新たな機能や音質向上を通じて、その価値を十分に反映しているかどうかは、購入を検討する上で重要なポイントです。

DHT-S218の価格はある程度はこの当初価格よりは下がるでしょうが、価格の上昇は昨今の円高や材料費の高騰の影響も大きく関係しているため、2万円台に入るかさえ不透明です。

DHT-S218は確かに多くの面で向上しているものの、大幅な価格上昇をどう考えるかは消費者各自が判断すべき問題です。音質の向上や最新機能の実装は魅力的ですが、それが個々の使用環境やニーズにマッチするかどうかを慎重に評価する必要があります。DHT-S217の実売価格と機能・音質のバランスのほうがコスパが高いという判断もあり得ます。

DENONのサウンドバー、特にDHT-S218の購入を考えている方は、その進化点と価格を総合的に比較検討して、最適な選択をすることが推奨されます。

※DENON DHT-C210KというDHT-S217同等品について

なお、DENONはDHT-C210Kという、実売価格がDHT-S217と同程度のサウンドバーも一部販路で発売しています。これは内容的にはDHT-S217と同一で、販路がコストコやアマゾンなど一部に限られる「特定法人向け商品」であることによるものです。DHT-S217が欲しい方はDHT-C210Kがより安い価格で販売されている場合は、そちらでもよいということを念頭に入れてもいいでしょう。

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