DENON AH-C840NCWとAH-C500Wを比較しての違いは?

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DENON(デノン)は、完全ワイヤレスイヤホンの新製品として、カナル型モデル「AH-C840NCW」とインナーイヤー型モデル「AH-C500W」をともに2025年4月2日より発売。どちらもオープン価格で実売価格は「AH-C840NCW」が19,000円程度、「AH-C500W」が15,000円程度です。

「AH-C840NCW」がカナル型でアクティブノイズキャンセリング機能搭載、「AH-C500W」がインナーイヤー型という大まかな違いがありますが、両機を比較しての詳細な違いと共通点を詳しく解説。それぞれのモデルの持ち味を明らかにすることで、どちらをどう選べばよいかもわかるようにします。

 

AH-C840NCWとAH-C500Wの基本概要

発売背景と目的

DENONは、オーディオ業界で長年培ってきた技術力を基に、より幅広いユーザーに対応する新しい完全ワイヤレスイヤホンを提供するため、「AH-C840NCW」と「AH-C500W」をリリースしました。この2つの新モデルは、従来の製品とは一線を画し、利便性や性能を重視したデザインを採用しています。特に、両機種はユーザーの日常的な使用や音楽体験の向上を目指して開発されており、高音質と使いやすさを兼ね備えた選択肢として登場しました。

両モデルの位置づけとターゲット層

「AH-C840NCW」と「AH-C500W」は、それぞれ異なるニーズに応えるように設計されています。「AH-C840NCW」は、音質重視のユーザーやノイズキャンセリング機能を求める人々に向けた上位モデルです。一方、「AH-C500W」は、インナーイヤー型の軽快さと手頃な価格を兼ね備え、日常使いを重視するユーザーに向けたエントリーモデルとして位置づけられています。どちらも、手軽に「Vivid & Spacious」というDENON独自のサウンドフィロソフィーを体験できる製品として、多くのユーザーを魅了しています。

スペック概要:AH-C840NCWとAH-C500W

両モデルは、いずれも高性能な12mmフリーエッジ・バイオセルロース・ドライバーを採用しており、これにより広域から低域までバランスの取れた音質を実現しています。「AH-C840NCW」はカナル型の密閉型構造でアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、外部音を効果的に遮断できる設計です。一方で、「AH-C500W」はインナーイヤー型の開放型構造で、ながら聴きのしやすさを重視しつつ、自然な音の広がりを楽しめるように設計されています。

デザインと外観の違い

「AH-C840NCW」と「AH-C500W」のデザインは、一見すると似ているものの、細部に明確な違いがあります。「AH-C840NCW」は、より高級感のある仕上げが施されており、遮音性を重視したカナル型イヤホンの構造を採用しています。一方、「AH-C500W」は、開放感のあるインナーイヤー型で軽量設計が特徴です。どちらも使い勝手を考慮したスティック部のあるボディ形状となっており、直感的な操作が行いやすい設計です。

価格帯の比較

「AH-C840NCW」と「AH-C500W」は、それぞれ異なる価格帯に位置しています。「AH-C840NCW」の市場想定価格は19,000円前後で、ノイズキャンセリング機能や高度な音響チューニングを重視するユーザー向けです。一方、「AH-C500W」は15,000円前後と手頃な価格設定となっており、コストパフォーマンスを重視するユーザーに適しています。この価格差は、両機種の性能や機能の違いを考慮した結果として反映されています。

AH-C840NCWとAH-C500Wを比較しての違いを詳しく解説

AH-C840NCWはカナル型による密閉型構造、AH-C500Wはインナーイヤー型による開放型構造

DENONの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C840NCW」と「AH-C500W」は、それぞれ異なるイヤホン構造を採用しています。AH-C840NCWはカナル型で、耳に密閉する設計が特徴です。このため、遮音性が高く、音漏れを防ぎながらクリアな音質を楽しむことができます。一方、AH-C500Wはインナーイヤー型を採用しており、開放的なデザインによって自然なフィット感と通気性を重視しています。そのため、ながら聴きがしやすい仕様となっています。

AH-C500Wはカナル型とながら聴きの“良いとこ取り”を目指した

AH-C500Wはインナーイヤー型をベースとしつつ、カナル型の特徴も取り入れ、ながら聴きと音質の両立を目指した設計です。耳を完全に塞がないため外部音を取り入れやすく、通勤や日常生活での使用に適しています。「ながら聴き」を求めるユーザーにとっては、適度な装着感と音質のバランスが魅力的です。

AH-C840NCWのみアクティブノイズキャンセリング機能搭載

AH-C840NCWは高性能なアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載しています。この機能により、周囲の雑音を効果的に打ち消して、より静寂な環境で音楽や通話を楽しむことが可能です。一方、AH-C500WにはANC機能が搭載されていないため、外部音の遮断は物理的な遮音性に頼る形となります。

AH-C840NCWのみ強力なアダプティブ・ノイズキャンセル機能を搭載

AH-C840NCWには通常のノイズキャンセリングに加えて、環境に応じて最適なノイズ抑制を行うアダプティブ・ノイズキャンセリング機能も搭載しています。この技術により、周囲の状況にリアルタイムで対応し、より快適なリスニング環境を提供します。この進化した機能は、騒がしい場所で特に真価を発揮します。

AH-C840NCWのみイヤーチップが付属する一方、AH-C500Wはイヤーチップを使用しない方式

AH-C840NCWには、4つのサイズから選べる医療グレードのシリコン製イヤーチップが付属しています。これにより、個々の耳の形にぴったりと合う装着感を実現し、快適さと音質の向上を図っています。一方、AH-C500Wはイヤーチップを使わないインナーイヤー型設計のため、耳への圧迫感を軽減しながら使用することが可能です。

メッシュ素材の組み合わせでのサウンドチューニングの試行数

DENONは「AH-C840NCW」と「AH-C500W」それぞれで独自にサウンドチューニングを施しています。AH-C840NCWでは27種類の組み合わせ、AH-C500Wでは36種類ものメッシュ素材とエア抜き穴の組み合わせが試されており、モデルごとに最適な音響性能を追求しました。この違いが、それぞれの音の性格に影響を与えています。

バッテリー駆動時間の違い:

AH-C840NCWはイヤホン単体で7時間(ANC ON)/10時間(ANC OFF)、充電ケース併用で24時間(ANC ON)/35時間(ANC OFF)に対して、AH-C500Wはイヤホン単体で7時間、充電ケース併用で24時間。

両モデルともにバッテリー持続時間における基本性能は共通していますが、AH-C840NCWはANCをオフにすることで最大35時間の長持ち性能を発揮します。一方、AH-C500Wは単純な仕様で、最長24時間の再生が可能です。これにより、AH-C840NCWはANC機能を使用する際の余裕を持たせた設計となっています。

重量の違い:AH-C840NCWの本体が5.1g、ケースが54g、本体が4.5g、ケースが50g、

重量においては、AH-C840NCWの本体は5.1gと少し重めですが、これはノイズキャンセリング機能やイヤーチップによる設計のためです。一方、AH-C500Wは4.5gと軽量で、装着時の負担を軽減しています。どちらのモデルも個人の使用スタイルや必要とする機能によって選ぶことができます。

価格の違い:AH-C840NCWが実売約1.9万円、AH-C500Wが実売約1.5万円

価格においても両モデルは明確な差があります。最上位モデルのAH-C840NCWは約1.9万円と価格が高めに設定されていますが、それに応じた先進的な機能が搭載されています。一方、AH-C500Wは約1.5万円と手に取りやすい価格で、コスパを重視したい方に適しています。性能と価格のバランスを考慮して選ぶことが大切でしょう。

AH-C840NCWとAH-C500Wに共通の内容、特徴

有線フラッグシップ・ヘッドホン「AH-D9200」直系の高性能な12mmフリーエッジ・バイオセルロース・ドライバーを搭載

両モデルは、デノンの有線フラッグシップ・ヘッドホン「AH-D9200」から技術を継承した12mmのフリーエッジ・バイオセルロース・ドライバーを搭載しています。このドライバーは、ピストニックモーションによる高い応答性を実現し、クリアで豊かな音質を提供します。これにより、AH-C840NCWもAH-C500Wも音質面で大きなアピールポイントを備えています。

 

同社のサウンドマスター山内慎一氏による入念な音質チューニングを施している

両製品とも、デノンのサウンドマスターである山内慎一氏による音質チューニングが施されています。「Vivid&Spacious」のサウンドフィロソフィーに忠実で、広がりのあるサウンドと明瞭な音の再現性が特徴です。このチューニングにより、リスナーが求める臨場感ある音楽体験が可能になっています。

デノンのサウンドフィロソフィーである『Vivid&Spacious』に基づいたサウンド性を持たせている

デノンは「Vivid&Spacious(生き生きとして広がりのあるサウンド)」という音作りの哲学に基づき、この2モデルにもそれを反映しています。ジャンルを問わず、高精度でバランスの良いサウンドを実現しており、ユーザーは音楽の細部まで楽しむことができます。

スティック部のあるボディ形状

両モデルは、スティック型デザインを採用しています。この形状は、装着時の安定性を高めるだけでなく、スタイリッシュさも兼ね備えた外観を実現しています。

Bluetoothのバージョンは5.3で、LE Audioにも対応

AH-C840NCWとAH-C500WはどちらもBluetooth 5.3を採用し、新たな省電力かつ高品質な音源伝送を可能にするLE Audio(低エネルギーオーディオ)に対応しています。この技術により、安定した接続と効率的なバッテリー消費が実現します。

Bluetoothコーデックは、AAC、SBC、LC3をサポート

BluetoothコーデックはAAC、SBC、LC3に対応しており、高音質コーデックとして多くのデバイスで利用されています。さまざまな環境でもクリアな音響再生を楽しむことができます。

Auracastもアップデートでの対応を予定

将来的なアップデートでAuracastへの対応も予定されており、複数ユーザーでの同時視聴など、より多様な使い方が期待されています。

左右それぞれ2基のマイクを搭載し、周囲の雑音を最小限に抑えながら、ユーザーの声をしっかり捉え、通話相手にクリアな声を届けられる通話性能

両モデルは左右それぞれ2つのマイクを搭載しており、通話時において高い性能を発揮します。周囲のノイズを効果的に軽減し、相手にクリアな声を届けることが可能です。

マルチポイント接続対応

2台のデバイスを同時にBluetooth接続できるマルチポイント接続に対応しています。そのため、例えばPCとスマートフォンなど異なる2つの機器を便利に切り替えることが可能です。

Google Fast Pair、Windows Swift Pair機能にも対応

Google Fast PairとWindows Swift Pairに対応していることで、対応機種と簡単かつスピーディーにペアリングを行うことができます。これによりセットアップの手間が省け、ユーザーの利便性が向上しています。

ワイヤレス充電に対応

両製品ともワイヤレス充電に対応しています。充電ケーブルから解放されることで、日々の使い勝手がさらに向上しています。

本体はIPX4の防滴性能

IPX4の防滴性能を備えており、汗や軽い雨の下でも問題なく使用することが可能です。これにより、スポーツシーンやアウトドアでも安心して使うことができます。

本体カラーはブラックとホワイトの2種類

本体カラーはブラックとホワイトの2種類が用意されており、ユーザーの好みやスタイルに合わせて選択することができます。

専用アプリ『Denon Headphones』からの5バンドEQ、タッチコントロールなどのカスタマイズが可能

専用アプリ『Denon Headphones』を使用することで、5バンドEQの調整やタッチコントロールのカスタマイズが可能です。これにより、自分好みの音質や操作性を実現することができます。

音質の違いを分析:AH-C840NCWとAH-C500W

音響性能とドライバー技術

DENONの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C840NCW」と「AH-C500W」には、どちらも同社のフラッグシップヘッドホン「AH-D9200」に直系の技術を継承した12mmダイナミック型フリーエッジバイオセルロースドライバーが搭載されています。このドライバーは、バイオセルロース振動板を採用することで、より精密なピストニックモーションを実現しており、音響性能を高めています。その結果、両モデルともにクリアで深みのあるサウンドが特徴ですが、その設計や構造によって得意な音域に違いが見られます。

インナーイヤー型とカナル型の聴こえ方の違い

AH-C840NCWはカナル型イヤホンで、耳道をしっかり塞ぐ密閉型構造を採用しています。これにより、低音の響きや細かな音のニュアンスが明確に感じられる特徴があります。一方で、AH-C500Wはインナーイヤー型で、開放的な構造を持っています。そのため、周囲の音を取り入れながら聴ける“ながら聴き”に適しており、音楽に包まれている感覚よりも自然な広がりを楽しめる設計になっています。

低音から高音域までの音質評価

音域においては、AH-C840NCWはカナル型構造の密閉性を活かし、低音が非常に力強く、リズミカルでありながらクリアな中高音域とのバランスが絶妙です。これにより、ポップスやロック、映画鑑賞などに最適な音質を提供します。一方で、AH-C500Wはインナーイヤー型の開放感を活かし、高音域が特に伸びやかで、ジャズやクラシックなどの繊細な音表現を好むリスナーに評価されています。

アクティブノイズキャンセリングの有無

AH-C840NCWのみアクティブノイズキャンセリング機能が搭載されており、さらに強力なアダプティブ・ノイズキャンセル機能も搭載されています。このため、電車内や飛行機内といった騒がしい環境でも音楽鑑賞に集中できる仕様となっています。一方で、AH-C500Wはノイズキャンセリング機能を搭載していないため、周囲の音がそのまま聞こえる設計です。これにより、外音取り込みが必要な安全性を重視するシーンや長時間使用する際に適した仕様とも言えます。

機能面などでの違いを分析

使用感と快適さの比較

DENONの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C840NCW」と「AH-C500W」では、使用感の違いが明確に表れています。「AH-C840NCW」はカナル型で密閉性が高く、装着感が安定しているため、外部の騒音が気になる環境や集中して音楽を楽しみたいシーンに適しています。一方、「AH-C500W」はインナーイヤー型の設計で耳への圧迫感が少なく、長時間の装着でも疲れにくい仕様です。そのため、ながら聴きや軽い作業をしながら音楽を楽しみたい方により馴染みやすいデザインです。

バッテリー持続時間の比較

バッテリー駆動時間には大きな違いがあります。「AH-C840NCW」は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)をオンにした場合でイヤホン単体で7時間、充電ケースと併用すると24時間利用可能です。一方でANCをオフにすることでイヤホン単体で10時間、ケース併用で35時間の長時間駆動が可能です。一方、「AH-C500W」はANC機能がないため、イヤホン単体で最大7時間、充電ケースと併用して24時間の連続再生が可能です。そのため、より長いバッテリー持続時間を優先するなら、「AH-C840NCW」を選ぶのが良いでしょう。

使用に適したシーンの比較

「AH-C840NCW」は、アクティブノイズキャンセリング機能が搭載されているため、通勤・通学時や飛行機など、外部の音を遮断して音楽に集中したいシーンに最適です。また、イヤーチップは医療グレードのシリコン製で4サイズが付属しており、フィット感を細かく調整できる点も特徴的です。一方、「AH-C500W」は外部の音をある程度取り込むインナーイヤー型のデザインなので、ジョギングや作業中など周囲の音に注意する必要があるシーンに向いています。両モデルともIPX4の防滴性能を備えているため、軽い雨や汗を気にせず使用できます。

コストパフォーマンスの比較

価格面では、「AH-C500W」はおおよそ15,000円前後、「AH-C840NCW」は19,000円前後で販売されています。「AH-C500W」は価格を抑えながらもDENONの12mm高性能ドライバーや最新Bluetooth 5.3を搭載しており、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。一方、「AH-C840NCW」はアクティブノイズキャンセリングやより高度なサウンドチューニングを求めるユーザーに応える性能があり、予算に余裕があれば音質や機能性を含めた「最上位」の体験が期待できます。

それぞれの優れている点は?

AH-C840NCWが優れていると思われる点のまとめ

AH-C840NCWは、カナル型による密閉型構造で外部音を遮断しやすく、没入感のある高い音質を提供する点が大きな魅力です。このモデルはアクティブノイズキャンセリング機能やアダプティブ・ノイズキャンセル機能を搭載しており、特に雑音が多い環境でもクリアなリスニング体験が楽しめます。ドライバーには同社の最上位モデル「AH-D9200」の技術を継承した12mmフリーエッジ・バイオセルロース・ドライバーが採用されており、豊かな音の広がりや細かな音の表現力が秀逸です。

さらに、4サイズの医療グレードのシリコン製イヤーチップが付属しているため、フィット感を自由に調整できる点も優れています。長時間使用する際の快適性にも配慮されています。また、バッテリーの持続時間も優れており、イヤホン単体で最大10時間(ANC OFF時)、充電ケース併用で最大35時間(ANC OFF時)の駆動時間を実現。より長持ちする使用環境を求める方には最適な一品です。

AH-C500Wが優れていると思われる点のまとめ

AH-C500Wは、軽量なインナーイヤー型を採用しており、ながら聴きに最適です。重量はイヤホン本体が4.5g、ケースが50gと、とても軽量に設計されているため、持ち運びにも便利です。また、このモデルはイヤーチップを使用しない構造のため、耳への圧迫感が少なく、快適に長時間使えるのが特徴です。

価格帯としても実売約1.5万円と比較的手の届きやすい設定になっており、コストパフォーマンスを重視するユーザーには大変魅力的です。それ以外にも、同じ12mmフリーエッジ・バイオセルロース・ドライバーを搭載しており、優れた音質が体験できる点も忘れてはいけません。さらに、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色でどちらもスタイリッシュなデザインです。普段使いにちょうどいいバランスがとれた製品と言えるでしょう。

どちらが誰におすすめ?選ぶポイントを解説

音質重視派に向いているモデルは?

音質を重視するのであれば、AH-C840NCWがおすすめです。このモデルは、カナル型構造により耳への密着性を高め、外部音を遮断しながら深みのある低音やクリアな中高音域を実現しています。また、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載しているため、外部の騒音を最小限に抑え、音楽に没頭することができます。音質にこだわるリスナーにとって、AH-C840NCWは最上位モデルとして期待に応える選択と言えるでしょう。

普段使いに向いているのはどっち?

普段使いには、AH-C500Wが適しています。このモデルはインナーイヤー型構造を採用しており、耳を完全に密閉しないため、周囲の音もある程度聞き取ることが可能です。そのため、「ながら聴き」に適しており、通勤・通学や外出時に安全面を考慮しながら使用したい方にぴったりです。また、AH-C500Wは軽量で持ち運びもしやすく、日常生活での使用に最適なモデルです。

コスパを重視するならどちらを選ぶべきか

コストパフォーマンスを重視する方には、AH-C500Wがおすすめです。市場価格が約15,000円と比較的リーズナブルながら、DENONのフラッグシップ技術を継承した12mmバイオセルロースドライバーを搭載しており、高品質な音質を楽しめます。一方で、AH-C840NCWは約19,000円とやや価格が高めですが、アクティブノイズキャンセリングや医療グレードイヤーチップなど付加価値も充実しているため、予算に余裕がある方に最適です。

それぞれのおすすめユーザーや使い方は?

AH-C840NCWは、音楽鑑賞に集中したい方や、長時間のリスニングに耐えうる高い音質と快適さを求める方に向いています。また、ノイズキャンセリングが必要な在宅ワークや移動中の利用にも最適です。一方、AH-C500Wは気軽に使用できる利便性を重視したい方に向いており、外出先やスポーツ時など、開放感のあるイヤホンを求めるユーザーに特におすすめです。

AH-C840NCWがおすすめユーザーや使い方は?

AH-C840NCWは、特に音質やノイズキャンセリングの性能を重視するユーザーに適しています。高精細な音楽体験を求めるオーディオファンや、ビジネス用途でクリアな音質が必要なオンライン会議での利用に最適です。また、電車や飛行機など騒がしい環境での活用も効果的です。さらに、付属の医療グレードイヤーチップにより、フィット感と遮音性を細かく調整できる点も魅力です。

AH-C500Wがおすすめユーザーや使い方は?

AH-C500Wは、普段使いや「ながら聴き」を意識した使用に最適なモデルです。例えば、通勤通学の際に周囲の音も確認しながら音楽を楽しみたい方や、軽量なイヤホンを求める方におすすめです。また、価格も手頃なため、初めて完全ワイヤレスイヤホンを購入する方や、コストを抑えつつも高品質な音楽体験を楽しみたいユーザーに適しています。スポーツや軽い外出時にもストレスなく使用できる点が強みです。

管理人の見解

DENONの完全ワイヤレスイヤホンの先行きが気になっていただけに新製品が出て一安心

DENONが発表した完全ワイヤレスイヤホン「AH-C840NCW」と「AH-C500W」は、多くの方が気になる新モデルであり、特に音質や機能が話題となっています。ただ、個人的には、同社が過去に販売していた「PerL Pro」が市場で値崩れした際に(今も続いていますが)、今後の製品展開にやや不安を抱いていました。しかし、今回のリリースで再度注目を浴びることで、しっかりとブランド価値を継承しつつ新たな進化を遂げたように感じます。DENONの音響技術と市場戦略への意欲が現れた結果と言えるでしょう。

LDACやaptX Adaptiveなどの普及しているハイレゾコーデックに非対応なのは残念ですが、メーカーなりの考えがあるのでしょう

両モデルともBluetoothコーデックはSBC、AAC、LC3に対応していますが、LDACやaptX Adaptiveといったハイレゾ音源向けのコーデックには非対応です。この点は、音質にこだわるユーザーにとっては少々残念に映るかもしれません。しかし、DENONの音質へのアプローチは、バイオセルロース素材の12mmダイナミックドライバーや、サウンドマスター山内慎一氏の音質調整によって裏付けられており、単なるコーデック以上に総合的な音響性能で差別化を図っているようです。メーカーとしての哲学が音質作りに込められている以上、この選択も納得できる部分があります。

DENON単品コンポのユーザーとして、今後も同社の完全ワイヤレスイヤホンには期待し続けます

私はDENONの単品コンポを利用しているほど、同社製品のファンですが、今回の「AH-C840NCW」と「AH-C500W」はブランドの製品哲学がしっかりと込められた仕上がりだと感じました。特に、最上位機種「AH-D9200」直系のドライバーを採用している点は、多くのオーディオファンにとっても評価できるポイントでしょう。一方で、リーズナブルな価格帯に抑えながらも、進化を続ける製品の開発姿勢を目の当たりにし、今後のシリーズ展開にも大きな期待を寄せています。

まとめ

本記事では、DENONの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C840NCW」と「AH-C500W」の違いについて詳しく解説しました。それぞれ異なる特徴を持ちながらも、どちらのモデルもデノンの音響技術やデザインへのこだわりを感じさせる製品です。

カナル型の密閉型構造を採用した「AH-C840NCW」は、アクティブノイズキャンセリング機能や医療グレードのイヤーチップを搭載することで、音質や静寂性を重視したいユーザーに最適です。一方、インナーイヤー型の「AH-C500W」は、ながら聴きに適した設計とコストパフォーマンスの高さが特徴で、カジュアルなシーンや普段使いに向いていると言えるでしょう。

両モデルは同じ12mmのフリーエッジ・バイオセルロース・ドライバーを搭載し、デノンのフラッグシップ「AH-D9200」から継承した音質へのこだわりがしっかりと受け継がれています。また、Bluetooth 5.3への対応、マルチポイント接続、IPX4防滴性能といった機能の充実も魅力的なポイントです。

「AH-C840NCW」と「AH-C500W」に加え、デノンの「Vivid&Spacious」サウンドフィロソフィーを体現したこれらの製品は、新モデルでありながら進化が感じられ、DENONファンにとっても非常に魅力的な選択肢となるでしょう。ぜひ、自分の使用シーンや音質へのこだわりに合ったモデルを選んでみてください。

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