DENON AH-C500W レビュー・評価情報

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DENONの完全ワイヤレスイヤホン・AH-C500Wの各種レビュー・評価から本機の実力を分析・考察。本機のおすすめユーザーや使い方も案内します。

はじめに・本記事の目的

本記事では、DENONの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C500W」の特徴や性能について詳しく解説し、また、各種レビューや評価の情報から、その実力を多角的に分析します。音質や機能性、使いやすさなどに加え、どのようなユーザーに適しているのかも考察します。新生活が始まる季節に合わせ、耳元の新たなパートナーを見つけたい方にとって、有益な情報をご提供します。

AH-C500Wの内容、特徴

「AH-C500W」は、高性能でありながら手頃な価格帯を実現したデノンの完全ワイヤレスイヤホンです。2025年4月2日より発売。オープン価格で実売価格は15,000円程度です。同社のフラッグシップ製品にも用いられる技術を採用し、音質・デザインともに妥協のない仕様が特徴です。

インナーイヤー型による開放型構造の完全ワイヤレスイヤホン

本製品はインナーイヤー型の開放型構造を採用しており、耳を密閉しないデザインで自然な音の広がりが楽しめます。この構造により、耳への負担が少なく、長時間使用しても疲れにくい点が特長です。

カナル型とながら聴きの“良いとこ取り”を目指した

「AH-C500W」は、カナル型イヤホンの遮音性と開放型インナーイヤーの通気性を兼ね備えた製品として設計されています。これにより、音楽に没入しつつも必要な外音を聞き取る“ながら聴き”を自然に楽しむことが可能です。

同社の有線フラッグシップヘッドホン「AH-D9200」直系の高性能な12mmフリーエッジバイオセルロースドライバーを搭載

「AH-C500W」には、デノンの有線フラッグシップヘッドホン「AH-D9200」から受け継いだ12mmフリーエッジバイオセルロースドライバーが搭載されています。これにより、豊かで滑らかなサウンド再現を可能にしており、ハイエンド音響技術を小型のワイヤレスイヤホンでも体感できる点が注目です。

同社のサウンドマスター山内慎一氏による入念な音質チューニングを施している

音質面では、デノンのサウンドマスターである山内慎一氏による繊細な調整が施されています。これにより、音楽のディテールを忠実に再現し、幅広いジャンルの楽曲を高音質で楽しむことができます。

ハウジングに設けられたエア抜き穴やノズル開口部に用いるメッシュ素材の組み合わせでサウンドチューニングを行っている

ハウジングにはエア抜き穴が設けられており、ノズルの開口部にはメッシュ素材が採用されています。これらの工夫によって、音の空間的な広がりやバランスが丁寧に調整されています。その結果、より自然で開放的な音響体験を提供します。

デノンのサウンドフィロソフィーである『Vivid&Spacious』に基づいたサウンド性を持たせている

「AH-C500W」は、デノンが掲げるサウンドフィロソフィー『Vivid&Spacious』を忠実に反映しています。クリアで鮮明な音質と、広がりのあるサウンド体験を求めるユーザーにぴったりの設計です。

スティック部のあるボディ形状

本製品はスティック部のあるデザインを採用しています。この形状により装着時の安定感を向上させるほか、コンパクトながらスタイリッシュな外観を実現しています。

Bluetoothのバージョンは5.3で、LE Audioにも対応

「AH-C500W」は最新のBluetooth 5.3を採用しており、接続の安定性と音質の向上を図っています。また、次世代規格として注目されるLE Audioにも対応し、今後のアップデートで更なる進化が期待されます。

Bluetoothコーデックは、AAC、SBC、LC3をサポート

対応コーデックにはAAC、SBC、LC3(LE Audio)が含まれており、さまざまなデバイスとの互換性が確保されています。これにより、幅広いユーザーが高音質でのワイヤレスオーディオ体験を享受できます。

Auracastもアップデートでの対応を予定

Auracastという新機能にも、今後のアップデートで対応予定です。この技術により、複数のユーザーが同時に同じ音楽を楽しむことが可能になります。

DENON AH-C500W レビューサイト例

ありそうでなかなかない!? “音のいいインナーイヤー型イヤホン”が面白い - 価格.comマガジン
同一ドライバーの “双子”と言えるデノン製ワイヤレスイヤホン2機種を詳解。面白いのは、耳の穴を密閉しないインナーイヤー型でも音質をあきらめない「AH-C500W」でした。
“本当に良い音” を普段使いしよう。デノン新完全ワイヤレス「AH-C840NCW」「AH-C500W」レビュー (1/2) - Phile-web
“本当に良い音” を普段使いしよう。デノン新完全ワイヤレス「AH-C840NCW」「AH-C500W」レビュー

DENON AH-C500Wの各種レビューから項目ごとに抽出・分析

大手メーカー製のインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンは少ないだけに価値がある

DENON AH-C500Wは、大手メーカーによるインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンの中でも数少ない選択肢として注目されています。特に市場に多いカナル型イヤホンとは一線を画し、独自性を打ち出している点は評価されています。

カナル型が大半で、耳をふさがないオープン型が増えているなかで市場に一石を投じる製品

近年では耳を密閉するカナル型や、耳の開放感を重視したオープン型が主流化している傾向があります。しかしながら、DENON AH-C500Wはその中でインナーイヤー型というアプローチを取り、快適性と音質の両立を実現しようとしている点で市場においてユニークな存在として注目されています。

伝統的なインナーイヤー型の音質的メリットや快適性を体感できる

インナーイヤー型の特徴である、自然な装着感や耳の圧迫感の少なさがしっかりと考慮されています。また、オープン型の利点を組み合わせることで、自然な音の響きと快適なリスニング体験をユーザーに提供しています。

開放的で爽快なサウンド傾向

DENON AH-C500Wのサウンドチューニングは開放的な音場が特徴です。爽快感のあるクリアなサウンドにより、特に長時間のリスニング時でも疲れにくい音質が支持されています。

自然で鮮度の高いサウンド

本製品は自然で鮮やかな音の再現性を追求しており、高音から低音までバランスの取れたサウンドが楽しめます。音楽やオンラインミーティングなど、さまざまな用途で魅力的に響くのが特徴です。

音場の見通しがよく、透明感も高い

レビューでは音場の広がりや解像感の高さが評価されています。音楽の細部を再現する能力が高いため、特にクラシックやジャズなどを楽しむユーザーに最適です。

低音の量感やレンジ感、音像の実在感などはインナーイヤー型的な薄さを感じることがある

一方で、一部のレビューでは低音の量感や迫力にやや物足りなさを感じるという意見も見られます。これはインナーイヤー型の構造上の制約によるもので、密閉感の強いカナル型イヤホンとは異なる点です。

大音量だとレンジ感や低音の量感が向上して聴きごたえが高まる

音量を上げると、低音の量感やレンジ感が増すことが入り、多くのジャンルで音楽体験をより楽しめるとの評価もあります。

大音量時には低音が多いと感じるくらい

場合によっては、低音が力強く感じられることもあり、ポップスやエレクトロニック系のジャンルでは非常に効果的に響きます。

軽快で閉塞感の少ない装着感

長時間使用しても耳が疲れない軽快な装着感が特徴です。閉塞感が少なく、日常使いに最適と言えるでしょう。

長時間装着でも疲れにくい

本機特有の快適な装着感は、在宅勤務や移動時など長時間の使用シーンで重宝されるポイントです。

自然に外の音が聴こえる

耳を圧迫しない設計のため、環境音を自然に取り込めるという利点があります。これにより、周囲の音を認識しながら使用できます。

音量を上げると音漏れが大きいことに注意したい

デザイン上、音漏れが生じやすい点は利用時の注意が必要です。特に静かな環境では、使用する場所を考慮する必要があります。

LDACやaptX Adaptiveに非対応なのは残念

Bluetoohコーデックの選択肢が少なく、LDACやaptX Adaptiveに対応していない点は一部のオーディオマニアにとって惜しい仕様です。高音質でのワイヤレス再生を求める場合、この点は評価が分かれるところでしょう。

DENON AH-C500Wの実力をレビューなどからまとめる

DENON AH-C500Wの実力(音質面)

DENON AH-C500Wは音質面でその特徴をしっかりと発揮しています。その大きな要因として、同社のフラッグシップ有線ヘッドホン「AH-D9200」にも使用されている12mmのフリーエッジバイオセルロースドライバーの搭載が挙げられます。このドライバーは、広がりのある音場表現と自然で鮮度の高いサウンドを演出します。また、「Vivid&Spacious」というデノンのサウンドフィロソフィーに基づいた設計により、開放的で透明感のある音が楽しめるという評価が寄せられています。

一方で、低音の量感や音像の実在感についてはインナーイヤー型特有の薄さを感じるという指摘も見られます。しかし、大音量時にはレンジ感や低音の力強さが向上し、聴きごたえが感じられるとされています。このように、DENON AH-C500Wは一部の制約こそあるものの、総じて透明感や広がりを重視した音質に仕上がっています。

DENON AH-C500Wの実力(機能・使い勝手面)

機能面では、Bluetooth 5.3を採用し、LE Audioへの対応やアップデートでのAuracast対応が予定されている点が注目されています。これにより、接続安定性と最新のオーディオ体験を提供することが期待されています。また、Google Fast PairやWindows Swift Pairといったペアリングを簡便にする機能も備わっており、日常生活での使い勝手が向上しているとのことです。

そのほか、専用アプリ「Denon Headphones」を利用することで、イコライザー設定やタッチコントロールのカスタマイズが可能なのも利便性の点で評価ポイントです。特に、左右それぞれに2基のマイクを搭載することで、クリアな通話性能が実現されており、日常使いだけでなく、ビジネスシーンでも活躍すると考えられます。しかし、アクティブノイズキャンセリング機能が非搭載であったり、LDACやaptX Adaptiveに対応していない点を残念に思うユーザーもいるようです。

DENON AH-C500Wの実力(コストパフォーマンスや比較面)

DENON AH-C500Wは、インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンという市場において希少性が高いモデルです。他のメーカーがカナル型イヤホンや耳をふさがないオープン型に注力している中、伝統的なインナーイヤー型の快適な装着感と音質を楽しみたいユーザーにとって魅力的な選択肢となります。

価格帯は手頃とされる一方で、機能面に一部不足を感じる場面もあり、特にハイエンドのオーディオコーデックに対応していない点が価格に対する判断材料となるでしょう。それでも、デノン独自のサウンドフィロソフィーをこの価格帯で楽しめることは、音質に重きを置くユーザーにとってコストパフォーマンスが高いといえます。

DENON AH-C500Wの強みと弱みは?

DENONの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C500W」は、多くのレビューや評価からその独自性や性能が高く評価されていますが、一方で課題も指摘されています。ここでは、このイヤホンの強みと弱みについて詳しく見ていきます。

まず、AH-C500Wの大きな強みとして挙げられるのは、インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンという点です。完全ワイヤレスイヤホン市場にはカナル型が圧倒的に多い中、開放型構造を採用することで、快適な装着感と自然な聴覚環境を提供している点は高く評価されています。また、同社のフラッグシップ有線ヘッドホン「AH-D9200」直系の高性能12mmフリーエッジバイオセルロースドライバーを搭載しており、音質面では開放的かつ鮮度の高いサウンドが魅力です。デノン独自の音質チューニングや、ハウジングのエア抜き穴を活かした設計も、音場の広がりや透明感の高さを後押ししています。

さらに、Bluetooth 5.3に対応しており、最新規格のLE AudioやGoogle Fast Pair、Windows Swift Pairといった利便性の高い機能を備えている点も強みと言えます。イヤホン単体でのバッテリー駆動時間が7時間、充電ケース使用時には最大24時間となるため、長時間利用にも対応可能です。IPX4の防滴性能や、軽量設計(本体4.5g)も日常使いにおいて安心感を提供してくれます。

一方で、弱みとして指摘される点もいくつかあります。特にBluetoothコーデックにおいて、LDACやaptX Adaptiveに非対応である点が音質にこだわるユーザーにとっては残念なポイントとなるかもしれません。また、アクティブノイズキャンセリング(ANC)が非搭載であるため、静寂を求めるシーンでは満足感を得にくい場合があります。さらに、インナーイヤー型の特性上、大音量時には音漏れが大きくなってしまう可能性があるため、公共の場で使用する際には注意が必要です。

このように「AH-C500W」は、長時間疲れない快適性や自然な外音の取り込みを求める方にとって大きなメリットがある一方で、一部機能の不足や音漏れといったデメリットも抱えています。それでも、そのバランスの取れた音質とコストパフォーマンスにより、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となっているのは間違いありません。

DENON AH-C500Wがおすすめのユーザーや使い方

DENONの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C500W」は、特に快適な装着感と自然なサウンドを重視するユーザーにおすすめです。本機はインナーイヤー型という構造を採用しているため、耳をふさぎすぎない軽快な付け心地を提供します。これにより、長時間の使用でも耳への疲労を軽減しつつ、外の音を自然に取り込むことが可能です。この特性は在宅勤務や通勤・通学時に音楽を楽しみながら周囲の音に意識を向けたい方に非常に適しています。

また、「AH-C500W」の音質は、伝統的なインナーイヤー型特有の開放感と透明感が魅力です。特に、鮮度の高いサウンドと広がりのある音場設計は、カジュアルに音楽を楽しむ日常使いにピッタリです。その一方で、マルチポイント接続やGoogle Fast Pair、Windows Swift Pairといった利便性の高い機能も備えており、複数デバイスを切り替えながら使うビジネスパーソンにも向いています。

さらに、専用アプリ「Denon Headphones」でイコライザー設定やタッチコントロールのカスタマイズが可能であるため、自分好みの使用感に調整できます。この柔軟な設定機能は、音質や操作性にこだわりのあるユーザーにも満足いただける要素です。

新しい環境でのスタートが多い春の時期、AH-C500Wは新社会人や学生の新生活アイテムとしても非常に適しています。特に、Bluetooth 5.3とLE Audio、ワイヤレス充電に対応する先進性は、忙しい日常を支えるパートナーとして心強い存在になるでしょう。以上のようなニーズに対して、予算は1.5万円程度というのも共通のポイントです。

DENON AH-C500Wがあまりおすすめではないユーザーや使い方

DENONの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C500W」は、インナーイヤー型の特徴や開放的なサウンド、快適な装着感が魅力ですが、全てのユーザーに適しているわけではありません。ここでは、本機があまりおすすめできないケースについて解説します。

まず、LDACやaptX Adaptiveといったハイレゾ対応の主要なBluetoothコーデックに非対応である点が挙げられます。そのため、ハイレゾ音源を高品質で楽しみたい方にとっては、AH-C500Wの音質は物足りない可能性があります。また、耳を完全に密閉するカナル型イヤホンのように、深みのある低音やしっかりとした音の厚みを求めるユーザーには不向きといえるでしょう。レビューによると、インナーイヤー型特有の透明感や快適さはあるものの、低音域の量感や重厚感に欠けるとの指摘があります。

通話性能については、左右それぞれに2基のマイクを搭載しているため、性能は評価されていますが、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能がないため、特に騒がしい環境でリモート会議や通話を頻繁に行う場合には不十分と感じるかもしれません。同様に、外部からの音を遮断して没入感を得たいリスニング環境を求める方には、カナル型やANC搭載モデルの方が適しているといえるでしょう。

さらに、音量を上げると音漏れが目立つという特性もレビューから指摘されています。このため、静かなオフィスや公共交通機関での使用では、周囲に配慮が必要です。音漏れを気にするシーンが多い方にとってはストレスとなる可能性があります。

最後に、AH-C500Wはシンプルで軽快な仕様が魅力である反面、機能面ではハイエンドイヤホンに比べてやや物足りない部分があります。高度なマルチポイント接続やワイヤレス充電に対応しているものの、より多機能なイヤホンを求める方には不十分と感じるかもしれません。

これらを踏まえると、AH-C500Wはカジュアルな使用やインナーイヤー型特有の開放的な音質を楽しみたいユーザーには向いているものの、効果的なノイズキャンセリングや低音の強いサウンドを求める方には、別の選択肢を検討することをおすすめします。

まとめ

DENONの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C500W」は、独自の特徴と高品質なサウンドを備えた注目の製品です。本機はインナーイヤー型の開放型構造を採用しており、従来のカナル型や耳をふさがないオープン型イヤホンの良いところを組み合わせた設計が魅力です。同社の有線フラッグシップヘッドホンに直系の高性能なドライバーを搭載し、入念なチューニングによって自然で鮮度の高いサウンドを楽しめる点が評価されています。また、Google Fast Pairやマルチポイント接続に対応しており、使い勝手の面でも優れています。

一方で、LDACやaptX Adaptiveといった高音質コーデックに対応していない点や、大音量時に音漏れが発生しやすい点は課題として挙げられます。しかし、長時間装着でも疲れにくい快適性や開放的なサウンドなど、快適なリスニング体験を提供する製品として高い価値を持っています。

新生活の準備や、心機一転した環境で音楽を楽しむアイテムを探しているユーザーには、AH-C500Wは非常におすすめの選択肢となるでしょう。その洗練されたデザインと高い性能を考慮すれば、快適かつ爽快なリスニング環境を提供してくれること間違いありません。

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