Edifier MR3 コンパクトでリーズナブルなアクティブスピーカー
Edifier(エディファイア)は、アクティブスピーカー「MR3」を2024年10月に発売。公式サイト価格は14,980円。
2022年12月に発売された「MR4」(実売価格約1.35~1.7万円)の後継モデル。ただ、モデル名をはじめ、価格やサイズ、アンプ出力的には「MR4」の下位のようではありますが、Bluetooth・アプリ・ハイレゾ対応など、新たな内容も加わっており、進化した後継機となっているようです。
買う前に知っておきたい!Edifier「MR3」と「MR4」の特徴と違い
「MR3」の内容、特徴を「MR4」との違いも交えてご紹介。どちらをどう選べば良いかも考察します。
Edifierとはどのようなブランドか?
Edifierの歴史と成り立ち
Edifierは、中国で設立された音響機器メーカーで、高品質ながら低価格なスピーカーやオーディオ機器を提供しています。1996年の設立以来、Edifierは多様な製品ラインを展開し、その技術力とコスパの高さで世界中のユーザーから支持を受けています。特に廉価なモニタースピーカーやブックシェルフスピーカーの開発において、Edifierの名は広く知られるようになりました。Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」は、初心者からプロまで幅広い層に対応したコンパクトな製品で、サウンドの質を重視した設計が特徴です。
Edifierの受賞歴
Edifierは、その優れた製品で多くの受賞歴を誇っています。最近では、完全ワイヤレスイヤホンのSTAX SPIRIT S10がVGP2024 SUMMERの金賞および企画賞を受賞し、技術力とデザイン力が業界から高く評価されています。特に、世界初の平面磁界駆動型ANC機能を搭載したワイヤレスイヤホンとして、その革新性が評価されました。こうした受賞歴は、Edifierの製品開発における品質の高さを証明しています。
Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」に共通の内容、特徴
2ウェイ・リアバスレフ方式のモニター向けアクティブスピーカー
Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」は、どちらも2ウェイのリアバスレフ方式を採用しています。この方式により、効率の良い音響特性が実現され、クリアで正確なサウンドを提供します。コンパクトなモニタースピーカーとして使われることも想定して設計されており、デスクトップスタジオ環境でも満足のいくパフォーマンスを発揮します。
デスクトップサイズのブックシェルフ型でニアフィールド向け
これらのアクティブスピーカーはデスクトップサイズのブックシェルフスピーカーであり、ニアフィールドでの利用に最適です。コンパクトなデザインは、限られたスペースでも設置しやすく、机の上や小さな棚でも適切に配置することができます。これにより、自宅のデスクや小規模なスタジオでも音響環境をしっかりと整えることが可能です。
有線オーディオ入力は1/4インチTRSバランス、RCA、AUX(3.5mm)と豊富
Edifierの「MR3」と「MR4」は、さまざまなデバイスと接続可能な豊富な有線オーディオ入力を装備しています。ここには、1/4インチTRSバランス入力、RCA入力、そしてAUX(3.5mm)入力が含まれており、これらの多彩なオプションにより、さまざまな機器と容易に接続できます。
便利なフロントAUX入力
フロントに配置されたAUX入力は、特に一時的に別のオーディオデバイスを接続する際に便利です。この機能により、連絡頻度の高い携帯デバイスやポータブルプレイヤーをすぐに接続することができ、簡単に音楽を楽しむことが可能です。
背面にバス・トレブル調整つまみ搭載
スピーカーの背面には、バスとトレブルの調整つまみが用意されています。これにより、ユーザーは好みに応じて音質をチューニングすることができ、自分だけのリスニング環境を自在にカスタマイズすることが可能です。この柔軟性は、音楽制作用途だけでなく、映画鑑賞やゲームなどにも最適です。
ブラックとホワイト、2種類のカラーバリエーションを用意
「MR3」と「MR4」は、ブラックとホワイトの2種類のカラーバリエーションで提供されており、インテリアや個人のスタイルに合わせて選ぶことができます。これにより、見た目の美しさも兼ね備えた音響環境を構築できるため、お部屋のデザインマッチにもぴったりです。
Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」で違う点
MR3にはBlutooth入力がある(マルチポイント対応)
Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」を比較して最も顕著な違いの一つは、MR3にはBluetooth入力(SBCのみ対応)が搭載されている点です。これにより、無線での音楽再生が可能となり、マルチポイントにも対応しているため、複数のデバイスを同時に接続することができます。
MR3の高域再生能力は40kHzをクリアし、ハイレゾ対応も果たしている
MR3は高域再生能力がハイレゾ対応相当の40kHzまでクリアされ、ハイレゾ音源の再生も可能です。この点で、より高品質なサウンドが求められるリスニング体験を実現しています。
MR3はEdifierConneXアプリ対応でさまざまな機能をスマホなどから使える
MR3はEdifierConneXアプリに対応しており、スマートフォンやタブレットからさまざまな操作が可能です。このアプリを利用することで、簡単に音量調整や音質設定が行えます。
MR3は「ルーム補正機能」を搭載
MR3には設置した環境に応じて周波数特性を調整、最適な状態でリスニングできる「ルーム補正機能」が搭載されており、設置環境に応じた調整が可能です。これにより、モニタースピーカーとしての調整が容易になり、どんな部屋でも最適なサウンドを提供します。
MR3のほうが内蔵アンプ出力が小さい
スペック上、MR3はMR4に比べて内蔵アンプ出力が控えめです。そのため、出力と音量を最大限に求める場合にはMR4が適しています。
MR3のほうがサイズ、重量が小さい
外観的には、MR3はMR4よりもコンパクトなデザインが特徴で、重量も軽量化されています。デスクトップスペースが限られている場合、MR3のほうが設置しやすいと言えるでしょう。
MR3のほうが実売価格が安い
価格設定に関しては、一般的にMR3のほうが実売価格が安価です(発売当初ながらアマゾンのセールで約1.2万円にまで安くなりました)。そのため、予算を重視するユーザーにとってはMR3が経済的な選択肢となります。
Edifier MR3仕様など
スピーカー:1インチ径シルクドームツイーター+3.5インチ径ウーファー
キャビネット:MDF製
定格出力:36W
再生周波数帯域:52-40,000Hz
S/N比:≥85dBA
音圧レベル:92.5dB
入力端子:TRSバランス/RCA/AUX
出力端子:3.5mm
通信機能:Bluetooth5.4(コーデック:SBC)
サイズ:幅125.5x奥行き185x高さ220mm
重量:約3.85kg(1セット)
Edifier MR4仕様など
スピーカー:1インチ径シルクドームツイーター+4インチ径ウーファー
キャビネット:MDF製
定格出力:42W
再生周波数帯域:60-20,000Hz
S/N比:≥85dBA
入力端子:TRSバランス/RCA/AUX
出力端子:3.5mm
ケーブル長:約1.6m(電源)/約2.4m(スピーカー間)
サイズ:幅140x奥行き170x高さ228mm
重量:約4.5kg(1セット)
「MR3」と「MR4」の共通の特徴のまとめ
音質の特徴
Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」は、どちらも高音質を実現する廉価なモニタースピーカーとして評価されています。2ウェイ・リアバスレフ方式を採用しており、クリアで豊かなサウンドを提供します。特にミッドレンジや高音域の再現性が高く、デスクトップオーディオとして音楽鑑賞やゲーム、映画など多様な用途に対応できます。その音質は、多くのレビューで高く評価されており、モニター用途としての信頼性も上々です。
デザインと外観
両モデルともスタイリッシュなデザインと上質な素材感が特徴で、インテリアにも溶け込むブックシェルフスピーカーです。カラーバリエーションとしてブラックとホワイトの2色が用意されており、好みに合わせて選べます。コンパクトなデザインは、デスクトップのスペースを有効活用し、エレガントな雰囲気を演出してくれます。
接続オプション
Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」は、豊富な接続オプションを備えており、多様な音楽プレイヤーやデバイスとの互換性を実現します。有線オーディオ入力としては、1/4インチTRSバランス、RCA、AUX(3.5mm)が利用でき、様々な環境での使用が可能です。さらに、便利なフロントAUX入力も搭載しており、簡単にデバイスを切り替えることができます。これにより、日常の音楽ライフに柔軟な対応力を提供します。
「MR3」と「MR4」の違いのまとめ
出力と音量
Edifierのアクティブスピーカーである「MR3」と「MR4」を比較した際、まず注目すべきはその出力と音量の違いです。モニタースピーカーとしての性能を見ると、「MR4」は、より強力な内蔵アンプを持ち、広い音域に渡ってのクリアなサウンドプロジェクションを提供します。
「MR3」は比較的小さな出力であるものの、デスクトップシーンに最適化されたモデルで、より控えめなボリューム設定が可能です。音量を気にするオフィスや家庭での使用においては、「MR3」が適している場合もあるでしょう。
使用シーンの違い
「MR3」と「MR4」の違いは、使用シーンに合った特性にも表れています。例えば、「MR3」はコンパクトさがあり軽量な設計ですので、配置がしやすく、限られたスペースのデスクトップでの利用により向いています。
一方、「MR4」は、より高性能で大音量なサウンド再生能力が求められる環境、例えば小規模なスタジオなどでの使用を念頭に置いて設計されています。そのため、「MR4」はよりプロフェッショナルなサウンドの再現を求めるユーザーにとって有力な選択肢と言えるでしょう。
このように、利用する場所や目的に応じて、どちらのモデルがより良いかを慎重に検討する必要があります。
購入前に考慮すべきポイント
設置場所とサイズ
Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」を購入する際には、まず設置場所に適したサイズを確認することが重要です。どちらのスピーカーもデスクトップや棚上に置くことができるブックシェルフ型ですが、その寸法や重さが異なります。特に、狭いスペースや特定の用途で使用する場合、設置場所にしっかりとフィットするかをチェックすることが大切です。また、音響の性能を最適に引き出すために、スピーカー周辺にある程度のスペースを確保することも考慮に入れましょう。
予算と価格帯
予算の設定はどの製品を選ぶかを決める大きな要素の一つです。MR3とMR4の価格帯はそれぞれ異なりますが、基本的にはMR3が実売価格で安価に設定されています。特にMR3はセール時に価格が一層下がることがあるため、購入のタイミングも見計らうと良いでしょう。
また、価格に対してどの程度の機能や音質を期待するかを明確にし、それに見合うモデルを選択することが大切です。さらに、Bluetoothやハイレゾ対応といった機能の有無も価格に影響するため、自分の用途に合った仕様を選ぶことをお勧めします。
どちらをどう選べばよいか
基本的には新モデルの「MR3」がおすすめ
Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」を比較すると、基本的には新モデルである「MR3」をおすすめする理由が多くあります。
まず、MR3はBluetooth入力機能を備えており、マルチポイント対応のため、複数のデバイスと簡単に接続できます。また、ハイレゾ対応の高域再生能力によって、よりクリアで細かな音が楽しめます。
さらに、Edifier ConneXアプリ対応により、スマートフォンなどから様々な機能を操作できる点も利便性に優れています。そして、ルーム補正機能を利用することで、設置した環境に合わせた最適な音質が自動で設定されるため、音響環境にこだわる方にも適しています。
これらの機能を考慮すると、最新のテクノロジーと便利な機能を重視する方には「MR3」が最適な選択肢となるでしょう。
「MR4」がおすすめの場合
一方で、Edifierの「MR4」も特定のニーズに対しては優れた選択肢となります。「MR4」はMR3と比較して内蔵アンプ出力が大きいため、より大きな音量での再生が求められるシーンに適しています。出力と音量を重視する場合や、Bluetoothなどのワイヤレス接続にこだわらないユーザーにとっては、MR4がよりフィットする場合があります。
また、設定をあまり多くせずに本体のみでシンプルに使いたい方には、「MR4」の方が取り扱いやすいかもしれません。価格帯もMR4の方が高めであることを考慮の上、予算と使用シーンを判断材料にして選ぶことが重要です。
まとめ
Edifierのアクティブスピーカー「MR3」と「MR4」を比較して、どちらも高品質なサウンドとデザインが特徴的で、廉価な小型モニタースピーカーとしての性能を持ちつつ、個々の特徴的な適性を備えています。
具体的には、「MR3」はBluetooth入力に対応し、より現代的な接続オプションを提供すると共に、ハイレゾ対応やルーム補正機能を活かした幅広い機能が魅力です。一方、「MR4」はやや高出力であり、より大きな音量を求めるシーンで力を発揮します。
設置場所や価格帯を考慮に入れた場合、新モデルである「MR3」は機能的でコスパの良さが際立ちますが、音量や出力が重要な要素と考えるのであれば、「MR4」も有力な選択肢と言えます。
どちらを選ぶかについては、ユーザー自身の使用シーンや予算、設置環境に基づき、最適なスピーカーを選定することが重要です。エディファイアの、シンプルかつスタイリッシュなブックシェルフスピーカーが持つ、音楽ライフを豊かにする力をぜひ体感してみてください。
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