FIIO BTR13の真価に迫る!レビュー評価から見える魅力と実力は?
- はじめに
- FIIO BTR13とは?
- FIIO BTR13 仕様
- FIIO BTR13 レビューサイト
- FIIO BTR13 各種・レビュー評価から浮かび上がる実力
- 4.4mmのバランス接続に対応したBluetoothレシーバーとしては国内最安のコスパが高評価
- 本体は小型・軽量で携帯性にも優れるが前作のBTR3Kよりは少し大きい
- このサイズでディスプレイを備えるのは立派
- 基本的な音質はFIIOらしい色付けの少ないニュートラル傾向
- BTR3Kから音質は全般的に向上している
- スマホ直差しの有線接続よりも確実に高音質と思える品位を確保
- LDAC/aptX Adaptive両対応なのも便利
- Bluetooth接続よりも本機にUSB有線入力したほうが高音質
- アンプ出力にも余裕があり、鳴らしにくいイヤホンやヘッドホンを使うなら4.4mm出力がベター
- さすがに上位モデルのBTR7とは音質差がある
- ドングル型DACやUSB-DACとしても使えるが価格なりの音質的限界はある
- 本体の物理ボタンでの操作性は高評価
- 側面のスイッチでBTモードとOTG接続が切り替えられるのが便利
- 本体のみでゲインやEQなど細かな設定が可能なのは便利
- アプリ、本体ともに多機能なものの、それぞれでしか設定できない項目があることに注意
- バッテリー持ちは前作のBTR3Kよりは悪くなって感じる
- 全体に価格を考えると欠点をあげつらうことが難しいくらいよくまとまっている
- レビュー評価の分析・まとめ
- 競合製品との比較
- FIIO BTR13の魅力
- FIIO BTR13 おすすめユーザーや使い方など
- まとめ
- 結論と今後の展望
はじめに
オーディオ愛好家やBluetoothレシーバーに興味を持つ方にとって、FIIO BTR13(2024年9月発売・実売価格約1.2万円)は注目すべき製品です。
今回の記事では、FIIO BTR13の各種レビュー評価から見えてくるその真の実力を分析し、考察していきます。近年、Bluetooth対応のポータブルアンプは市場で注目を集めていますが、FIIO BTR13もその一翼を担う存在になっています。FIIO BTR3K(2020年発売・約9千円)の後継機としてリリースされたこのモデルは、音質向上や使いやすさがどれほど実現されているのか、レビューを通じてその実力を探っていきます。
FIIO BTR13とは?
基本スペックと特徴
FIIO BTR13は、Bluetoothレシーバーとして高い評価を受けているエントリーモデルの一つです。このポタアンは、Bluetooth接続を通した高音質なオーディオ体験を提供します。対応するコーデックにはハイレゾ対応のLDACやaptX Adaptiveがあり、これにより高解像度の音楽再生が可能です。
さらに、小型で軽量なボディにも関わらず、4.4mmのバランス接続に対応しており、幅広いイヤホンやヘッドホンとの接続を許容します。FIIO製品らしい色付けの少ないニュートラルな音質を持ち、音楽のリアルな表現を可能にしています。
BTR3Kとの違い
FIIO BTR13は、前作BTR3Kからいくつかの点で進化を遂げています。まず、BTR13は2.5mmバランスに代わって4.4mmバランス接続に対応している点が大きな特徴です。これにより、バランス接続対応としては一般的になった4.4mm対応のイヤホンやヘッドホンでも駆動することができます。
音質に関しても、BTR3Kより向上しており、さらにクリアで詳細な音楽再生が可能です。対応コーデックもaptX Adaptiveが加わりました。ディスプレイを搭載しているため、操作性も向上しており、スマートフォンアプリを使用しなくても、設定を直接確認したり、変更が可能になっています。
FIIO BTR13 仕様
Qualcomm QCC5125のBluetoothチップ採用
対応BluetoothコーデックはAAC/SBC/aptX/aptX LL/aptX Adaptive/aptX HD/LDAC
Cirrus LogicのCS43131のDACチップをデュアルで搭載
USB-DACとしては最大96kHz/24bitのハイレゾ対応(DSD非対応)
BTR3Kと比較して282%増の最大220mWのヘッドホンアンプ
3.5mmシングル/4.4mmバランス端子搭載
0.96インチ大型カラーIPSディスプレイ
各モードをシームレスに切り替えるトグルスイッチ、バッククリップ装備、アプリ対応、
バッテリー性能:約8時間
サイズ:63.2x30x18.8mm、重量:約28.6g
参考:FIIO BTR3K 仕様
Qualcomm製「CSR8675」搭載
旭化成エレクトロニクス製DAC+アンプ統合型チップ「AK4377A」を左右独立構成で2基搭載
USB-DACとしては最大96kHz/24bitのハイレゾ対応(DSD非対応)
コーデック:LDAC/aptX HD/aptX LL/aptX/AAC/SBC
連続再生時間:約11時間
インターフェイス:2.5mm/3.5mm/USB Type-C
サイズ:58x25x11mm
重量:23.5g
FIIO BTR13 レビューサイト
FIIO BTR13 各種・レビュー評価から浮かび上がる実力
4.4mmのバランス接続に対応したBluetoothレシーバーとしては国内最安のコスパが高評価
FIIO BTR13は4.4mmバランス接続に対応したBluetoothレシーバーとして、国内で最もコストパフォーマンスが高いと評価されています。この価格帯でバランス接続対応のポータブルアンプが手に入るという点が、多くのユーザーにとって魅力的です。
本体は小型・軽量で携帯性にも優れるが前作のBTR3Kよりは少し大きい
FIIO BTR13は小型で軽量な設計になっており、携帯性に優れています。ただし、前作のBTR3Kと比較すると若干大きくなっています。それでも日常的な持ち運びには全く支障はなく、多くのユーザーにとって許容範囲と言えるでしょう。
このサイズでディスプレイを備えるのは立派
コンパクトなボディサイズながら、FIIO BTR13はディスプレイを搭載しています。このディスプレイにより、使用中の設定や曲名などを確認できるため、非常に便利です。このサイズでディスプレイを備えている点は、評価の高い要素です。
基本的な音質はFIIOらしい色付けの少ないニュートラル傾向
音質に関して、FIIO BTR13はFIIOらしい色付けが少ないニュートラルな傾向を持っています。過度な強調がないため、メーカーの意図した音をそのまま楽しむことができ、幅広い音楽ジャンルで利用可能です。
BTR3Kから音質は全般的に向上している
前モデルであるBTR3Kと比較して、FIIO BTR13は音質が全般的に向上しています。特に高音域の透明感や低音域の力強さが増し、多くのユーザーから音質改善が高く評価されています。
スマホ直差しの有線接続よりも確実に高音質と思える品位を確保
FIIO BTR13を使用すれば、スマートフォンに直接イヤホンやヘッドホンを接続するよりも確実に高音質で音楽を楽しむことができます。これはポータブルアンプとしての利点を存分に発揮しており、多くのオーディオファンに推薦されています。
LDAC/aptX Adaptive両対応なのも便利
FIIO BTR13はLDACとaptX Adaptiveの両方に対応しており、ハイレゾ対応の高品質なワイヤレス音楽再生を実現しています。この対応により、多様なBluetoothデバイスとの互換性があり、利便性が高まっています。
Bluetooth接続よりも本機にUSB有線入力したほうが高音質
本機にUSB有線入力を設定した場合、Bluetooth接続よりもさらに高い音質を実現できます。有線接続の利点を活かして、高品位な音楽体験を求める方にはこの使用方法が推奨されます。
アンプ出力にも余裕があり、鳴らしにくいイヤホンやヘッドホンを使うなら4.4mm出力がベター
FIIO BTR13は3.5mm出力と4.4mmバランス出力を備えていますが、より大きなアンプ出力を必要とする場合には4.4mm出力の方が適しています。特に鳴らしにくいイヤホンやヘッドホンを使用する際には、4.4mm出力が優れた選択となるでしょう。
さすがに上位モデルのBTR7とは音質差がある
FIIO BTR13は優れた音質を提供するものの、さすがに上位モデルのBTR7(実売約3.2万円)には及ばない部分があるようです。BTR7との音質差は明確であり、より高度なオーディオ体験を求める場合には上位モデルの選択も一考です。
ドングル型DACやUSB-DACとしても使えるが価格なりの音質的限界はある
FIIO BTR13はドングル型DACとしてやUSB-DACとしても利用可能ですが、音質には価格なりの限界があります。しかし、エントリー対コストパフォーマンスを考えると十分に満足のいく品質を提供しています。
本体の物理ボタンでの操作性は高評価
FIIO BTR13の操作性は、本体に搭載された物理ボタンによって高く評価されています。これによって、直感的で簡単に操作できるため、ユーザーエクスペリエンスを向上させる要素となっています。
側面のスイッチでBTモードとOTG接続が切り替えられるのが便利
本体側面に設置されたスイッチのおかげで、BluetoothモードとOTG接続を簡単に切り替えることができ、使用シーンに応じた柔軟な対応が可能です。この機能はユーザーから高く評価されています。
本体のみでゲインやEQなど細かな設定が可能なのは便利
FIIO BTR13では、本体だけでゲインやイコライゼーションの設定が行えるため、より詳細な音質調整が可能です。これにより、個々の好みに応じたカスタマイズが容易にできる点が便利です。
アプリ、本体ともに多機能なものの、それぞれでしか設定できない項目があることに注意
FIIO BTR13はアプリおよび本体共に多機能ですが、それぞれ専用の設定項目があります。このため、必要に応じて操作方法を切り替える必要があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
バッテリー持ちは前作のBTR3Kよりは悪くなって感じる
FIIO BTR13のバッテリー持ちに関しては、前作のBTR3Kより若干短いと感じるユーザーもいます。しかし、音質や機能の向上を考慮すれば、ある程度は許容されるデメリットでもあるのかもしれません。
全体に価格を考えると欠点をあげつらうことが難しいくらいよくまとまっている
FIIO BTR13は価格に対して非常によくまとまっている製品であり、全体的に見てもコストパフォーマンスが優れていると言えます。細かな欠点はあるものの、この価格帯での性能を考えると総じて高い評価を受けています。
レビュー評価の分析・まとめ
ポジティブな評価
FIIO BTR13は、特に4.4mmのバランス接続に対応したBluetoothレシーバーとして、非常にコストパフォーマンスが高く評価されています。多くのユーザーが、その価格対性能比に驚いており、高価なレシーバーの代替として十分に利用できるとしています。
また、小型で軽量なデザインは持ち運びがしやすく、その携帯性も高評価の一因です。特に、FIIOらしい色付けの少ないニュートラルな音質が多くのオーディオファンに支持されており、このサイズでディスプレイを備えていることも便利と感じるポイントとされています。さらに、LDACやaptX Adaptiveに対応しているため、ワイヤレスオーディオにも妥協がありません。
さらに、4.4mmバランス出力による余裕あるアンプ出力は、鳴らしにくいイヤホンやヘッドホンを使用する際に真価を発揮します。上位モデルのBTR7と比較すると音質差はありますが、エントリーモデルとしては十分な実力を持っています。
ネガティブな評価
FIIO BTR13にも若干のネガティブな意見が存在します。例えば、前作BTR3Kに比べ、バッテリー持ちがやや短く感じられるという点が指摘されています。また、物理ボタンの操作性は評価されていますが、アプリと本体でしか設定できない項目があるため、ユーザーにとっては若干の不便さを感じることがあるようです。
さらに、USB-DACやドングル型DACとして利用する際には、価格相応の音質的限界があるという声もあります。これらの点はプロユーザーや特に音質にこだわる人にとっては考慮すべき項目と言えるでしょう。
しかし、全体的には、その価格を考慮すると欠点を挙げるのが難しいほどよくバランスの取れた製品との意見が多数を占めています。
競合製品との比較
Astell&Kern AK HB1との比較
Astell&Kern AK HB1はFIIO BTR13に対して、明確な音質の向上を図ったポータブルUSB-DACとBluetoothレシーバーです。価格も39,980円とFIIO BTR13より高価ですが、その分、音質や装備に力を入れています。特に、DACチップにESS「ES9281AC PRO」を採用し、PCM 384kHz/32bitやDSD256の再生に対応しているのは魅力的です。
また、4Vrmsの出力を備えた4.4mmバランス接続によって、よりハイエンドなイヤホンやヘッドホンを余裕で駆動できるのも大きな強みです。FIIO BTR13はLDACとaptX Adaptiveに対応していますが、AK HB1はaptX HDを含む複数の高音質コーデックに対応しており、ワイヤレス接続のサウンドクオリティーでも強みを発揮しています。
このように、Astell&Kern AK HB1はFIIO BTR13がターゲットとするエントリークラスのオーディオファンに対して、より本格的な音楽体験を提供することを目的としていますが、その分価格も高めという点に注意が必要です。高品位部品の採用によるプレミアムなデザインと、「AK Control」アプリを用いた詳細な設定が可能な点も、Astell&Kernらしい特徴です。
FIIO BTR15との比較
FIIO BTR15は、BTR13よりも更に高品質な音質や多機能性を追求したモデルです。価格は約20,000円で、FIIO BTR13と比べると高いですが、その分性能も向上しています。
DACチップにはES9219MQを採用し、ESS系の透明感あふれるサウンドを提供します。さらに、384kHz/32bit PCM、DSD256、そしてMQAに対応するという点で、ハイスペックなハイレゾ音源に対する強力な対応力を誇っています。
BTR15もBluetoothレシーバーとUSB-DACの機能を併せ持ち、ワイヤレスでも有線接続のどちらでも高音質を実現可能です。さらに、4.4mmバランス出力を搭載しており、アンプ出力の余裕があります。細かな音質調整が可能なパラメトリックイコライザーを備えていることも特筆すべきポイントです。これにより、ユーザーが好みに合わせて音質をカスタマイズできます。
FIIO BTR13と比べると、FIIO BTR15は増強された音質と機能面で優位性がありますが、持ち運びやすさやコストパフォーマンスで考えると、BTR13が勝るケースもあります。用途や予算に応じて選択肢を考慮するのが良いでしょう。
FIIO BTR13の魅力
デザインとビルドクオリティ
FIIO BTR13は、そのスタイリッシュなデザインと優れたビルドクオリティでも注目を集めています。シンプルなラインと高い質感が、手に取るとしっかりとした印象を与えてくれます。本体は小型でありながらも、必要な操作がしやすいレイアウトとなっており、ディスプレイも備えている点が評価されています。また、洗練されたデザインだけでなく、実用性を兼ね備えた製品となっています。
コストパフォーマンス
FIIO BTR13は、価格に対する性能が非常に優れており、コストパフォーマンスの高さが評価されています。同様の性能を持つ競合製品と比較して、リーズナブルな価格設定でありながら、LDACやaptX Adaptiveといった最新のコーデックに対応しています。このことから、エントリーモデルとしても非常に魅力的なポータブルBluetoothレシーバーとされています。
FIIO BTR13 おすすめユーザーや使い方など
FIIO BTR13がおすすめのユーザーや使い方
FIIO BTR13は、多様なオーディオ体験を求める幅広いユーザーに最適です。まず本機は、ワイヤレス音楽再生の質を高めたい方や、携帯性を重視する方に非常におすすめです。また、Bluetooth接続による高音質なサウンドを楽しみたい人だけでなく、USB-DACモードを活用したいユーザーにも適した設計となっており、幅広い用途で使用可能です。
FIIO BTR13は、特に音質を高めたいが予算を1万円程度に抑えたいユーザーにおすすめです。スマートフォンの直差しでは物足りないと感じるライトユーザーや、ポータブルアンプとしての便利さを求める方に適しています。また、細かな音質調整や設定を楽しみたい方にも魅力的です。
FIIO BTR13があまりおすすめではないユーザーや使い方
一方で、FIIO BTR13は、より高度な音質を求めるオーディオファンには物足りないかもしれません。上位モデルのBTR7と比較すると、音質においてはやや差があり、DSD再生など本格的なオーディオ性能を求める場合は他の選択肢を検討する方が良いかもしれません。また、バッテリー使用時間を重視する方には少し物足りないと感じる可能性があります。
まとめ
FIIO BTR13は、広範なレビュー評価を通じてその実力を確かなものとしてきた製品です。Bluetoothレシーバーやポータブルオーディオアンプとして、特にエントリーユーザーから高く評価されるその理由は、コストパフォーマンスの高さにあります。同じ価格帯の他製品と比較しても、BTR13が提供する音質の向上や4.4mmバランス接続、LDACコーデックへの対応といった特徴は、その実力を裏付けるものです。
各種レビューで挙げられるポイントとしては、BTR13の音質がFIIOらしいニュートラルな傾向であること、そして物理ボタンを使った直感的な操作性が好評を博しています。また、前作のBTR3Kからさらに進化し、スマートフォンの有線接続よりも優れた音質を実現していることが、多くのユーザーにとって最大の魅力となっています。
一方で、バッテリー持ちや一部設定がアプリや本体で異なる点などの課題も見受けられますが、それらは価格を考慮すれば許容範囲と言えるでしょう。
FIIO BTR13は、Bluetoothレシーバーとしての基本性能を高く維持しつつ、利便性を兼ね備えた製品として、ポータブルオーディオ環境を向上させたいユーザーにとって、非常にバランスの取れた選択肢となっています。
結論と今後の展望
FIIO BTR13は、Bluetoothレシーバーとしての基本性能をしっかりと押さえつつ、実売1.2万円の安さながら、4.4mmバランス出力やLDAC/aptX Adaptive対応など、多彩な機能を備えている点で、非常に高評価されています。エントリーレベルながらも、音質の向上が感じられ、特に音楽愛好家にとっては頼もしい選択肢です。レビュー評価からも、サイズや価格を考慮した際のその実力に対するポジティブな声が多く、欠点を指摘するのが難しいほどバランスが取れたポータブルオーディオデバイスであることが示されています。
今後の展望としては、Bluetoothポタアン市場の拡大に伴い、FIIO自身が新たな技術を取り入れた後継機をどのように進化させるかが注目ポイントです。特に、競合製品との比較において、FIIO BTR13の今後の展開には期待が寄せられています。BTR17のような新たなモデルの情報も含め、市場の動向を注視することで、よりユーザーのニーズに応えられる製品が登場することが期待されています。
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