FIIO Q15 USB-DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ
FIIO(フィーオ)は、USB-DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「Q15」を、2024年1月26日に発売。オープン価格で、実売価格は71,500円前後。カラーはブラックとチタニウム。
FiiO Q15は、AKMの最新フラッグシップDACチップ「AKM4191+AK4499EX」を搭載した、高音質ポータブルDACアンプです。デスクトップモードとフォーンモードの切り替えや、豊富なEQプリセットなど、機能も充実しています。外形寸法は約143.5×71.8×21.8mm、重さは305g。
高音質を実現するAKM最新フラッグシップDACチップ
Q15は、旭化成エレクトロニクス(AKM)の最新フラッグシップDACチップ「AKM4191+AK4499EX」を採用しています。このチップは、優れたSN比と低歪率を実現し、高解像度かつクリアな音質を再現します。
デスクトップとポータブルの両方に対応する2つのモード
Q15は、内蔵バッテリーを完全にバイパスして外部電源を供給できる「デスクトップモード」を搭載しています。デスクトップモードでは、より高音質でパワフルなサウンドを楽しむことができます。
一方、「フォーンモード」では、内蔵バッテリーで駆動するため、スマートフォンなどのバッテリー消耗を抑えることができます。
デスクトップモードで最大1600mWの高出力
デスクトップモード時にバランス出力とヘッドフォンモードを選択すると、最大1600mWの高出力が可能になります。ハイインピーダンスのヘッドホンもしっかりと駆動することができます。
5ステージ構成による高音質オーディオ回路
Q15のオーディオ回路は、DAC、I/V変換、LPF、ゲイン、ヘッドホンアンプの5ステージで構成されています。各ステージに厳選された部品を採用することで、高音質を実現しています。
好みに合わせて音質を調整できるEQプリセット
Q15には、7つのEQプリセットと3つのカスタマイズ可能なPEQ(パラメトリックイコライザー)プリセットが搭載されています。自分の好みに合わせて音質を自在に調整することができます。
視認性の高い1.3インチフルカラーIPSディスプレイ
Q15は、視認性の高い1.3インチフルカラーIPSディスプレイを搭載しています。現在のサンプリングレートや音量、ゲインなど、様々な情報を表示することができます。
操作性を向上させるアンチグレアガラス
Q15の背面パネルには、光の写り込み等を抑制し、視認性や操作性を高めるアンチグレアガラスを採用しています。
その他の特徴
USB Type-C端子搭載
ヘッドホン出力は3.5mmアンバランスと、4.4mmバランス
推奨インピーダンスはバランス:8〜350Ω、アンバランス:8〜150Ω
USBインターフェースにはXMOS製の16コア「XU316」を採用
USB入力時、最大32bit/768kHz PCM、DSD512のネイティブ再生、MQA再生対応
同軸デジタル入力時は最大192kHz/24bitのPCMとDSD 64に対応
Bluetooth SoC「QCC5125」も搭載
SBC、AAC、aptX、aptx LL、aptX Adaptive、aptx HD、LDACコーデックに対応
アルミ合金製筐体
機能性についてのまとめ
FiiO Q15は、AKMの最新フラッグシップDACチップを搭載し、デスクトップとポータブルの両方に対応する高音質ポータブルDACアンプです。豊富な機能と高音質を兼ね備え、音楽を存分に楽しむことができるでしょう。
購入を検討している方へ
Q15は、高音質と機能性を兼ね備えたポータブルDACアンプを求めている方におすすめです。特に、以下の点に注目すると良いでしょう。
AKMの最新フラッグシップDACチップによる高音質
デスクトップとポータブルの両方に的確に対応する2つのモード
最大1600mWの高出力
豊富なEQプリセットと自在なEQ
視認性の高い1.3インチフルカラーIPSディスプレイ
FIIO Q15 レビューサイト



FIIO Q15 各種レビュー・評価から浮かび上がる実力・弱点
音質面の評価
Q15は、AKMの最新フラッグシップDAC「AKM4191+AK4499EX」を搭載し、ハイレゾ音源の再生に対応しています。また、バランス出力とアンバランス出力の両方を備えており、音質面では価格に対して十分に納得できるレベルと評価されています。
具体的には、以下のような評価が挙げられます。
解像度が高く、音の細部まで再現できる
音場が広く、臨場感のあるサウンドを楽しむことができる
低音域の迫力や高音域の伸びも優れている
ただし、上位モデルのQ7(実売約13.5万円)と比べると、音の厚みや深みでは劣るとの評価もあります
なお、FIIOの基本的な音質傾向は、ややクールでモニターライクと言われてきましたが、「AKM4191+AK4499EX」搭載機はおしなべてニュートラルで、ややあたたかみのある傾向とされており、Q15も全体的にはニュートラル傾向の音質のようです。
Q15は、広い音場、繊細な音の表現、力強い低音など、高音質DACポタアンに求められる要素を備えていると評価されていると言えるでしょう。また、バランス接続とアンバランス接続の両方をサポートしており、接続するヘッドホンやイヤホンの特性に合わせた駆動も的確に できるようです。
携帯性への評価
Q15は、上位モデルのQ7に比べて大幅に軽量化されており、携帯性が良好と評価されています。ポケットに入れても持ち運びできるレベルを確保しています。
上位モデルのFIIO Q7に比べると大幅に軽いので携帯性は良好という評価は、Q7がQ15よりもサイズと重量が大きいことも影響していると考えられます。Q7は幅158.4mm、奥行き88.5mm、高さ28.3mm、重量620gであるのに対し、Q15は幅143.5mm、奥行き71.8mm、高さ21.8mm、重量305gと、Q7の約7割のサイズと約5割の重量となっています。そのため、Q15はポケットに入れてもかさばらず、持ち運びやすいと評価されています。
機能性の評価
Q15は、バランス出力とアンバランス出力の両方を備えるほか、Bluetooth接続にも対応しています。また、ボリュームノブやディスプレイなど、操作性にも優れています。
電源設計
Q15は、ACアダプターやUSB給電に対応しており、一台で据え置きとポータブルを兼用できます。電源設計がしっかりしているため、バッテリーの劣化も少なくなっています。長く使えるDAC/ヘッドホンアンプと言えるでしょう。
推奨インピーダンスに弱点
Q15の推奨インピーダンスは、バランス:8〜350Ω、アンバランス:8〜150Ωです。これは、ハイインピーダンスヘッドホンへの対応性は低いという評価につながっています。
ややロースペックでハイインピーダンスヘッドホンへの対応性は低いという評価は、Q15の推奨インピーダンスがハイインピーダンスヘッドホンに対応できる範囲内とは限らないことが影響していると考えられます。ハイインピーダンスヘッドホンの場合、推奨インピーダンスが300Ω以上のものも多く、Q15では十分な出力を確保できない可能性があります。そのため、ハイインピーダンスヘッドホンを使用する場合は、推奨インピーダンス値に余裕のあるDACポタアンを検討した方が良いでしょう。
上位機・Q7と比べて機能面・音質面の劣りについての評価・考察
上位モデルのFIIO Q7に比べると機能面・音質面ともに劣るという評価は、Q7がQ15よりもDACチップやアンプ回路などのスペックを高めていることが影響していると考えられます。具体的には、DACチップがESSの「ES9038PRO」を採用しており、アンプ出力がバランス接続で3,000mW、アンバランス接続で1100mWとQ15よりも高くなっています。対応インピーダンスもQ7は600Ωまでと広範です。
また、Q7は入出力端子も多いため、機能面でもQ15よりも優れていると評価するユーザーが多いようです。Q7の音質や性能を実現するためには相当のコストがかかり、結果、価格も高くなっているわけですが。
Q15の総合評価と想定ユーザー
Q15は、実売7万円程度のDACポタアンとしては、十分に納得できる音質と携帯性を備えた製品です。ただし、上位モデルのQ7と比べると、音質面や機能面では劣り、ハイインピーダンスヘッドホンへの対応性も低いという点には注意が必要です。とは言え、その違いの分、価格も倍程度違うということも念頭に入れる必要があるでしょう。
以下に、Q15のターゲットユーザーを想定すると、以下のようになります。
・ハイレゾ音源を高音質・バランス接続対応で楽しみたいが、据え置き環境でもポータブル環境でも使える製品を探している人で予算が8万円程度までという人。
・音質重視であっても、ハイインピーダンスヘッドホンを使用しない人は、Q15は十分に満足できる製品となるでしょう。
一方、以下のようなユーザーは、Q15の購入を検討する際には、注意が必要でしょう。
・ハイインピーダンスヘッドホン(高級開放型機に多い)を使用している場合、Q15では十分な駆動力を発揮できない可能性があります。
・機能面や音質面で、より高品質な製品を求める場合、予算も10万円以上出せるというなら、Q7や他のハイエンドモデルを検討したほうがよいでしょう。
コメント
スペックだけで語る低能なレビューだな。
まずQ7と比べることが間違っている。あれは別物で据え置きとしても使えるポタアンを目指したモデル。
高インピーダンスの機種は最近減っている傾向にあるし開放型を外で持ち出すバカはいないだろ。それに高級なヘッドホンを持っている奴は据え置きとか持ってるしQ15で鳴らすわけがない。エアプもほどほどにしとけよ?