Questyle Japanは、2025年2月8日にステーションコンファレンス東京で開催された「冬のヘッドフォン祭 mini 2025」にて、新製品のBluetoothトランスミッター「QCC Dongle」「QCC Dongle PRO」を世界初発表しました。
USB-C接続に対応した超小型のBluetoothトランスミッターで、似たような製品はありますが、AppleのMFi認証を取得した世界初のSnapdragon搭載トランスミッターであることが大きな特徴です。
この点を中心に両機の内容、特徴を紹介します。
- QCC Dongle PROとQCC Dongleとは 概要
- QCC Dongle PROとQCC Dongleに共通の内容、特徴
- USB Type-C接続対応のBluetoothトランスミッター
- サイズは25.2×10×15.25mm、重量は3gの超軽量
- Snapdragon Sound技術を搭載し、aptX、aptX HD、aptX Adaptiveなどのコーデックに対応
- AppleのMFi認証を取得した世界初のSnapdragon搭載Bluetoothトランスミッター
- Windows、Mac、Android、Linuxだけでなく、iPhone / iPad、PS5 / Switchでも使用可能
- 対応コーデックはSBC、LE Audio(LC3)、aptX、aptX HD、aptX Adaptive
- どのコーデックでつながったのかは本体に搭載されているLEDの色で確認できる
- Bluetooth 5.4準拠
- オーディオ再生時の最大使用電力が12mWと極小
- Android / iOS向けに無償提供される専用コントロールアプリを利用可能
- 専用アプリを使うことでコーデックを明示的に設定して使うことができる
- 類似製品であるFIIO『BT11』との違いはMFi認証の有無とiOSアプリの有無
- 発売は3月下旬予定。Dongle PROの価格は税込10,000円程度の見込み。Dongleはもう少し安い
- QCC Dongle PROと通常のQCC Dongleの違い
- QCC Dongle PROとQCC Dongleの仕様 違いも比較
- QCC Dongle PROとQCC Dongleのメリット
- QCC Dongle PROとQCC Dongleがおすすめのユーザーや使い方
- まとめ
QCC Dongle PROとQCC Dongleとは 概要
Apple MFi認証を取得した世界初のSnapdragon搭載Bluetoothトランスミッター
QCC Dongle PROとQCC Dongleは、Apple MFi認証を取得したSnapdragon搭載Bluetoothトランスミッターとして、世界でも初めて登場した製品です。これにより、信頼性の高い接続が可能で、特にiPhoneやiPadといったAppleデバイスでの利用に最適化されています。さらに、USB Type-C接続対応により、最新のデバイスへの幅広い適合性も兼ね備えています。
Bluetoothトランスミッターとしての役割
Bluetoothトランスミッターは、音声や音楽データをデバイスからBluetooth対応のヘッドホンやスピーカーに送信する役割を果たします。QCC Dongle PROとQCC Dongleは、USB Type-Cの利便性を活かし、PCやスマートフォンだけでなく、ゲーム機やタブレットといった幅広いデバイスから音声を送信することが可能です。これにより、高音質でワイヤレス接続を体験できる点が特長です。
Apple MFi認証とは何か?
MFi(Made for iPhone/iPad/iPod)認証とは、Appleが公式に承認したアクセサリに与えられる認証です。この認証を取得した製品は、Appleデバイスと確実に連携することが保証されます。
QCC Dongle PROおよびQCC Dongleは、このMFi認証を取得しているため、iPhoneやiPadに接続しても互換性の問題が発生せず、安定した使用が可能です。特に、Appleユーザーにとって安心して利用できる製品といえます。
Snapdragon搭載の特徴と利点
Snapdragonは、Qualcommが開発した高性能なSoC(システム・オン・チップ)として、Bluetoothオーディオ機能にも優れています。QCC Dongle PROはSnapdragonのS5チップ、QCC DongleはS3チップを搭載し、それぞれ高音質や接続の安定性を提供します。
Snapdragon搭載の利点として、aptX AdaptiveやaptX HD、さらにはLE Audio(LC3)といった最新コーデックにも対応している点が挙げられます。これにより、低遅延かつ高音質なオーディオ送受信を実現します。また、これらの技術を搭載したことで、Bluetooth 5.4準拠の最新規格にも適応しています。
QCC Dongle PROとQCC Dongleに共通の内容、特徴
USB Type-C接続対応のBluetoothトランスミッター
QCC Dongle PROとQCC Dongleは、USB Type-C接続に対応したBluetoothトランスミッターです。この接続方式により、現代の多くのデバイスにシームレスに接続することが可能です。特に、タイプCポートを持つAndroidスマートフォンやタブレット、またはMacBookのようなデバイスでの使用に非常に便利です。
サイズは25.2×10×15.25mm、重量は3gの超軽量
このトランスミッターは、非常にコンパクトで軽量な設計となっています。サイズはわずか25.2×10×15.25mmで、重量は3gしかありません。持ち運びが容易で、ヘッドホンやスピーカーへの接続時にも負担が少ないため、外出先でも快適に使用することができます。
Snapdragon Sound技術を搭載し、aptX、aptX HD、aptX Adaptiveなどのコーデックに対応
QCC Dongle PROとQCC Dongleは、Qualcommの最新Snapdragon Sound技術を採用しており、オーディオ体験を向上させるさまざまなBluetoothコーデックに対応しています。aptX、aptX HD、aptX Adaptiveに対応しているため、高音質で低遅延のオーディオが楽しめます。
AppleのMFi認証を取得した世界初のSnapdragon搭載Bluetoothトランスミッター
このデバイスはAppleのMFi認証を取得した世界初のSnapdragon搭載Bluetoothトランスミッターです。iPhoneやiPadとの親和性が非常に高く、Apple製品を使用しているユーザーにも信頼性の高い接続性を提供します。
Windows、Mac、Android、Linuxだけでなく、iPhone / iPad、PS5 / Switchでも使用可能
QCC Dongle PROとQCC Dongleは、幅広い互換性を持つデバイス設計が特徴です。Windows、Mac、Linux、Androidはもちろんのこと、iPhoneやiPadなどのApple製品、さらにPS5やNintendo Switchでも使用することが可能です。
対応コーデックはSBC、LE Audio(LC3)、aptX、aptX HD、aptX Adaptive
この両トランスミッターは、SBC、LE Audio(LC3)をはじめ、aptX、aptX HD、aptX Adaptiveといった幅広いBluetoothオーディオコーデックに対応しています。これにより、さまざまなデバイスや使用状況で最適な音質と通信安定性を確保します。
どのコーデックでつながったのかは本体に搭載されているLEDの色で確認できる
使用中のBluetoothコーデックは、本体のLEDインジケーターの色で視覚的に確認することが可能です。これにより、どのオーディオコーデックがアクティブになっているのかを簡単に理解することができます。
Bluetooth 5.4準拠
QCC Dongle PROとQCC DongleはBluetooth 5.4に準拠しており、安定した接続性と低消費電力を提供します。これにより、長時間の使用でも快適に利用することができます。
オーディオ再生時の最大使用電力が12mWと極小
これらのトランスミッターは非常に省電力設計となっており、オーディオ再生時の最大消費電力はわずか12mWです。これにより、接続機器のバッテリー寿命を大幅に延ばすことが可能です。
Android / iOS向けに無償提供される専用コントロールアプリを利用可能
QCC Dongle PROとQCC Dongleには、AndroidおよびiOS向けの専用コントロールアプリが無償で提供されます。このアプリを使用することで、接続設定やコーデックの選択を簡単にカスタマイズすることができます。
専用アプリを使うことでコーデックを明示的に設定して使うことができる
特に専用アプリを使うことで、現在使用中のBluetoothコーデックを明示的に選択・設定することができます。これにより、自分のデバイスや使用環境に最適なコーデックを選択し、音質や遅延のコントロールが可能です。
類似製品であるFIIO『BT11』との違いはMFi認証の有無とiOSアプリの有無
アップル製品でも幅広いコーデックを送信できるようになるという点で類似製品であるFIIO『BT11』と比較すると、QCC Dongle PROとQCC DongleがMFi認証を取得している点や、iOS対応の専用アプリがある点が大きな違いです。特に、Apple製品と親和性の高いMFi認証は、iPhoneやiPadユーザーにとって大きなメリットとなります。
発売は3月下旬予定。Dongle PROの価格は税込10,000円程度の見込み。Dongleはもう少し安い
QCC Dongle PROとQCC Dongleの発売は3月下旬を予定しており、価格はDongle PROで税込10,000円程度になる見込みです。通常モデルのQCC Dongleはもう少し安価になると予想されています。
QCC Dongle PROと通常のQCC Dongleの違い
Dongle PROのSoCはSnapdragon S5、DongleのSoCはSnapdragon S3
QCC Dongle PROと通常のDongleには搭載されているSoC(System on a Chip)に大きな違いがあります。QCC Dongle PROは最新のSnapdragon S5を採用しており、これにより高性能なBluetoothコーデックやエネルギー効率が向上しています。
一方、通常のQCC DongleはSnapdragon S3が搭載されているため、QCC Dongle PROに比べると機能的にやや制限があります。
Dongle PROはLDACとAACにも対応
音質面での違いとして、QCC Dongle PROはLDACとAACにも対応しています。特にLDAC対応によって高解像度オーディオが楽しめるため、より優れた音楽体験を提供します。
一方、通常のQCC Dongleはこれらのコーデックには対応していません。この違いにより、ハイレゾ音源やApple製品で圧縮音質を抑えた音楽を楽しむ場合はQCC Dongle PROが優れています。
QCC Dongle PROがダークシルバーなのに対し、QCC Dongleはシルバー
デザイン面でも両者には異なる特徴があります。QCC Dongle PROは高級感のあるダークシルバー仕上げとなっており、洗練されたデザインが特徴です。
一方で、通常のQCC Dongleはスタンダードなシルバーとなっており、シンプルさを求めるユーザーに適しています。どちらも小型・軽量設計で、USB Type-C接続対応のBluetoothトランスミッターとして使いやすさは共通していますが、見た目で好みが分かれるポイントといえるでしょう。
QCC Dongle PROとQCC Dongleの仕様 違いも比較
QCC Dongle PRO | QCC Dongle | |
SoC | Snapdragon S5 | Snapdragon S3 |
素材 | ABS樹脂 | ABS樹脂 |
Bluetooth | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.4 |
通信距離 | 10m以上 | 10m以上 |
対応コーデック | SBC、LE Audio(LC3)、
aptX、aptX HD、aptX Adaptive、 AAC、LDAC |
SBC、LE Audio(LC3)、
aptX、aptX HD、aptX Adaptive |
サイズ | 25.2mm x 10mm x 15.25mm | 25.2mm x 10mm x 15.25mm |
重量 | 3g | 3g |
QCC Dongle PROとQCC Dongleのメリット
幅広い機器で幅広いBluetoothコーデックを送信できるようにできる
QCC Dongle PROとQCC Dongleは、USB Type-C接続対応のBluetoothトランスミッターとして、Windows、Mac、Android、Linux、さらにiPhoneやiPadなど、幅広いデバイスで使用可能です。
また、SBCやaptX、aptX HD、aptX Adaptiveなど多様なBluetoothコーデックに対応しており、さまざまな使用環境で高品質な音声を楽しむことができます。この汎用性の高さが、多機能なBluetoothトランスミッターとして多くのユーザーにとっての大きなメリットとなっています。
iPhoneはじめアップル製品で幅広いBluetoothコーデックを送信できるようにできる
AppleのMFi認証を取得した世界初のSnapdragon搭載Bluetoothトランスミッターであることから、アップル製品との高い互換性が魅力です。iPhoneやiPadで利用する際にも、対応されているBluetoothコーデックを通じて、高音質なオーディオ体験を提供します。タイプC接続にも対応しているため、最新のiPadやMacとの接続もスムーズに行えます。
QCC Dongle PROのみアップル製品でもLDAC送信ができるようになる
QCC Dongle PROはLDACにも対応しており、アップル製品での利用を考慮して設計されている点が特長です。これにより、iPhoneやiPadといったデバイスでLDAC形式の高音質ストリーミングを楽しむことが可能です。
LDACは通常Androidデバイスで広く採用されていますが、Apple MFi認証を受けたQCC Dongle PROであればApple製品でも利用できる大きなメリットがあります。
LE Audio(LC3)を使うと遅延を抑えられる
LE Audio(LC3)は、次世代の低エネルギーコーデックとして注目されています。QCC Dongle PROとQCC DongleはこのLE Audio(LC3)にも対応しており、音質や通信の安定性を維持しながら遅延を大幅に抑えることが可能です。これにより、動画視聴やゲームでの使用時にもストレスなく快適に音声を楽しむことができます。
競合製品にはないApple MFi認証によるアップル製品での高い信頼性
AppleのMFi認証を取得していることは、信頼性の高さを証明するポイントです。多くのBluetoothトランスミッターはApple製品との互換性に制限がある場合がありますが、QCC Dongle PROとQCC Dongleはその制限をクリアし、高品質で安定した通信環境を提供します。この点は、競合製品と比較した際の大きな優位性といえます。
アップル製品でもアプリが使え細かい設定が可能
QCC Dongle PROとQCC Dongleは、専用のスマホアプリを利用することでコーデックやその他の設定をカスタマイズすることができます。特に、Apple製品との互換性を考えた設計になっており、iPhoneやiPadでも問題なくアプリを活用できる点が、細かい設定を好むユーザーには大きなメリットです。これにより、自分の好みに合わせたオーディオ環境を実現することができます。
QCC Dongle PROとQCC Dongleがおすすめのユーザーや使い方
QCC Dongle PROがおすすめのユーザーや使い方
QCC Dongle PROは、高品質なBluetoothオーディオ体験を幅広いデバイスとの組み合わせで求めるユーザーに最適です。
特に、AppleのMFi認証を取得した世界初のSnapdragon搭載のBluetoothトランスミッターとして、iPhoneやiPadをはじめとするApple製品と相性が抜群です。また、LDAC対応により高音質なワイヤレスオーディオを体感したい方、USB Type-C接続対応でAndroid端末やWindows PC、さらにはSwitchやPS5などのゲーム機などに手軽にさまざまなデバイスに接続したい方にもおすすめです。
さらに、コーデックの選択肢が豊富で、aptX HDやaptX Adaptive、AACなど幅広い規格に対応しているため、さまざまな利用シーンで柔軟に使用できます。
>特に、LDACを対応している点は、アップル製品を利用しつつ最高品質の音質を追求するユーザーにとって魅力的です。また、専用のコントロールアプリを使用することで、接続コーデックを細かく調整できるため、カスタマイズ性を重視する方にも強く推奨できます。
サイズがコンパクトかつ超軽量であるため、外出先でも手軽に持ち運びたいと考える方や、重さを気にせずミニマリスト的な生活を志向するユーザーにも適しています。
特に、MFi認証に対応しない場面でも使用できるため、「Apple製品以外でBluetoothオーディオ体験をアップグレードしたい」と考えるユーザーにもおすすめの選択肢となるでしょう。
QCC Dongleがおすすめのユーザーや使い方
QCC Dongleは、コストパフォーマンスを重視しながら、音質や接続の柔軟性を求める方におすすめです。Snapdragon S3を搭載し、必要十分なオーディオ性能を提供しており、aptXやaptX HDなどの主要なコーデックにも対応しています。
QCC Dongle PROと基本的には同じ性能、機能と言えますが、LDACやAACの送信が不要で、少しでも安く買いたいという向きに向いていると思います。
まとめ
QCC Dongle PROとQCC Dongleは「AppleのMFi認証を取得した世界初のSnapdragon搭載Bluetoothトランスミッター」として市場に登場し、幅広い機器やOSに対応する多機能性を提供します。USB Type-C接続に対応しており、iPhoneやiPadなどのアップル製品とシームレスに接続できる点が大きな特徴です。
さらに、Qualcomm Snapdragonによる最新技術が採用されており、aptX HDやaptX Adaptive、LE Audio(LC3)などの幅広いBluetoothコーデックに対応することで、高音質かつ低遅延なオーディオ体験をアップル製品でも可能にします。
また、QCC Dongle PROではLDACやAACの送信にも対応し、Apple製品での使用においてもその機能性をさらに広げています。このような高度な互換性に加え、AppleのMFi認証による信頼性が備わっているため、iPhoneやiPadでBluetoothオーディオを快適に利用したいユーザーには理想的な選択肢といえます。
QCC Dongle PROとQCC Dongleのいずれもコンパクトかつ軽量で、使い勝手の良さも魅力です。特にiOSやAndroid向けに提供されている専用アプリを活用することで、コーデックの明示的な設定や細かいカスタマイズも可能になります。
これらの特徴をふまえ、QCC Dongle PROとQCC Dongleは、Bluetoothトランミッターに利便性と高音質を求める幅広いユーザーにおすすめの商品です。国内発売が待ち遠しいですね。
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