パナソニックはテクニクス(Technics)ブランドの完全ワイヤレスイヤホン最上位モデル・EAH-AZ100を2025年1月23日に発売。オープン価格で発売当初の実売価格は39,600円程度。2024年6月に発売当初の実売価格約36,600円、2025年現在の実売価格は約31,000円程度のEAH-AZ80の上位モデル。
EAH-AZ100と下位モデルのEAH-AZ80を比較しての違いを詳しく解説し、それぞれのモデルがどのようなユーザーにおすすめかも考察します。
- EAH-AZ100とEAH-AZ80の基本スペック比較
- EAH-AZ100で改善、追加、変更されている内容を解説
- Technicsの最上位有線イヤホン「EAH-TZ700」に搭載している磁性流体ドライバーを投入し、大幅に高音質化
- ドルビーアトモス対応の空間オーディオ機能が追加
- ステレオ音声のソースであっても空間オーディオ化して再生可能
- ヘッドトラッキングも可能
- Bluetooth LE Audioに新対応
- Auracast機能により、複数デバイスでのオーディオ共有も可能
- アクティブノイズキャンセリング機能がアダプティブノイズキャンセリングへ進化
- 外音取り込み機能の性能向上
- 自動的に外音取り込み機能をONにする「ワンタッチ会話モード」も追加
- Voice Focus AIの導入で新たに通話受信時にもノイズが低減され通話性能が向上
- 新たにマルチポイント接続方法をユーザーが選べるようになった
- EAH-AZ100では、マルチポイント接続の「先勝ち方式」と「後勝ち方式」をユーザーが選択できるようになりました。
- コンチャ部の体積が約30%、イヤホン片耳の重量が約16%、本体体積が約10%も小型軽量化し装着感も向上
- イコライザーの調整幅が拡大
- イヤーピースの構造を見直し音質向上
- 新たに「MLサイズ」のイヤーピースを追加し、密閉性と音質を向上
- バッテリー持続時間が向上
- 充電ケースが50gから42gに軽量化
- EAH-AZ100で省略された機能やマイナス点
- EAH-AZ100に搭載している磁性流体ドライバーの特徴
- 音質面での違いの分析:Technicsが誇るサウンドテクノロジーの比較
- EAH-AZ100とEAH-AZ80に共通の内容、特徴
- EAH-AZ100とEAH-AZ80 仕様比較表
- どちらを選ぶべきか:用途・価値観ごとのおすすめモデル
- まとめ
EAH-AZ100とEAH-AZ80の基本スペック比較
EAH-AZ100とEAH-AZ80の価格帯と市場の位置付け
Technicsの完全ワイヤレスイヤホンであるEAH-AZ100とEAH-AZ80は、どちらも高性能な製品ですが、価格帯と市場での位置付けに明確な違いがあります。EAH-AZ100はTechnicsの最上位機種で、最新技術が多く採用されており性能面でさらに優れています。
一方のEAH-AZ80は、EAH-AZ100よりもリーズナブルで市場の幅広いユーザーに対応したモデルです。そのため、EAH-AZ100は特に音質や新技術にこだわりたいオーディオマニア向けであり、EAH-AZ80は価格を重視しつつも高性能な完全ワイヤレスイヤホンを求めるユーザー層にアピールしています。


本体デザインと装着感の違い

EAH-AZ100とEAH-AZ80の本体デザインには同じコンチャフィット形状を採用しつつも細かな違いがあります。EAH-AZ100は、最新設計によりイヤホン本体の体積をEAH-AZ80比で約10%、イヤホン片耳の重量を約16%小型軽量化しています。この改良によって、耳への負担が軽減され、長時間の装着でも快適さを維持できるようになっています。
一方、EAH-AZ80はデザイン的には若干大きめながら、スタイリッシュで高級感のある外観となっています。装着感は利用者の耳型の好みによる部分もありますが、EAH-AZ100の軽量化によりフィット感と快適性がさらに向上している点が大きな特徴と言えるでしょう。
使用されているオーディオ技術の進化点

EAH-AZ100では、最大の進化点として「磁性流体ドライバー」が搭載されています。この技術はTechnicsの最上位有線モデル「EAH-TZ700」(定価132,000円)にも採用されているもので、高解像度な音質と低振動・低歪みのサウンドを実現しています。
一方、EAH-AZ80は一般的なダイナミック型ドライバーを使用しており、十分に高音質ではあるものの、EAH-AZ100ほどの高解像度サウンドは実現していません。また、EAH-AZ100はドルビーアトモス対応の空間オーディオやヘッドトラッキング機能など、最新のオーディオ技術が追加されている点も大きな進化点です。
バッテリー性能の比較
EAH-AZ100とEAH-AZ80のバッテリー性能にも違いがあります。EAH-AZ100ではバッテリー持続時間がさらに向上しており、長時間の使用にも対応できる設計となっています。加えて、EAH-AZ100の充電ケースは50gから42gに軽量化されており、持ち運びの利便性も高まっています。
一方、EAH-AZ80もバッテリー性能は十分ではあるものの、EAH-AZ100と比較すると若干劣ります。例えばケース込みの総再生時間や、短時間の充電で得られる再生時間の違いが挙げられます。
主要な接続性・対応コーデックの違い
TechnicsのEAH-AZ100とEAH-AZ80の主要な接続性や対応コーデックを比較すると、EAH-AZ100での進化が際立っています。両モデルともBluetooth 5.3に対応しており、高い接続安定性を備えていますが、EAH-AZ100は新たにBluetooth LE Audioに対応しました。この対応により、圧縮による音質劣化が少ない高品質なサウンドが提供される点が特徴です。 さらに、EAH-AZ100はAuracast機能を搭載し、複数デバイス間でのオーディオ共有が可能です。
一方でEAH-AZ80はSBC、AAC、LDACコーデックに対応しており、標準的な高音質接続をサポートしていますが、LE AudioやAuracastの機能は搭載されていません。
EAH-AZ100で改善、追加、変更されている内容を解説
Technicsの最上位有線イヤホン「EAH-TZ700」に搭載している磁性流体ドライバーを投入し、大幅に高音質化
EAH-AZ100は、Technicsの高級有線イヤホンである「EAH-TZ700」(定価132,000円)で採用された「磁性流体ドライバー」を完全ワイヤレスイヤホンとして初搭載しています。この技術により、極めて低い振動と歪みで高解像度の音質を実現し、これまでの完全ワイヤレスモデルを大幅に超える音響パフォーマンスを提供しています。EAH-AZ100は、より豊かな音のディテール再現と深みのある低音を楽しむことが可能です。
ドルビーアトモス対応の空間オーディオ機能が追加
EAH-AZ100では新たにドルビーアトモスに対応した空間オーディオ機能を搭載しています。この機能により、音楽や映画鑑賞の際に臨場感あふれる立体的なサウンド体験を提供します。これにより、音が360度の広がりを持つように聞こえ、まるでその場にいるかのような没入感を得られます。
ステレオ音声のソースであっても空間オーディオ化して再生可能
EAH-AZ100は、ステレオ音声の音源であったとしても空間オーディオ化して再生することが可能です。この機能は、音楽や動画コンテンツをこれまでよりも豊かな広がりのあるサウンドで楽しむことを可能にし、リスニング体験をさらに向上させます。
ヘッドトラッキングも可能
ヘッドトラッキング機能もEAH-AZ100に追加されています。この機能により、耳の位置と頭の動きに合わせて音の方向性が変化し、さらに没入感を高めることができます。特に映画やゲームを楽しむ際に、音に包み込まれるような立体感がさらに強調されます。
Bluetooth LE Audioに新対応
EAH-AZ100は最新のBluetooth LE Audioに対応しています。この技術により、接続性が向上し、低遅延で高音質なオーディオ体験が可能です。また、バッテリー消費の最適化も実現しています。
Auracast機能により、複数デバイスでのオーディオ共有も可能
EAH-AZ100では、Auracast機能が新たに搭載されました。この機能を使用することで、複数のイヤホンやデバイスに同一の音源を同時に共有することが可能です。友人や家族と音楽や動画を楽しむ際に非常に便利な機能となっています。
アクティブノイズキャンセリング機能がアダプティブノイズキャンセリングへ進化

EAH-AZ100では、従来のアクティブノイズキャンセリング機能がアダプティブノイズキャンセリングへ進化しています。周囲の環境音をリアルタイムで分析し、最適なノイズキャンセリングレベルを自動的に調整します。これにより、さまざまな環境で優れた没入感を楽しむことができます。
外音取り込み機能の性能向上
EAH-AZ100では外音取り込み機能の性能が向上し、よりナチュラルに周囲の音を聴き取れるようになりました。これにより、イヤホンを着けたままのコミュニケ―ションがさらに快適になります。
自動的に外音取り込み機能をONにする「ワンタッチ会話モード」も追加
新たに追加された「ワンタッチ会話モード」では、イヤホンをタッチするだけで外音取り込み機能を自動的にONにすることが可能です。この機能により、周囲の人と手軽に会話ができるため、日常生活での利便性が向上しています。
Voice Focus AIの導入で新たに通話受信時にもノイズが低減され通話性能が向上

EAH-AZ100にはVoice Focus AIが導入されており、通話中の騒音を低減することができます。これにより、業務や日常の通話でも明瞭な音声でのコミュニケーションが可能になります。特に騒がしい環境や屋外での使用において、その効果が顕著です。
新たにマルチポイント接続方法をユーザーが選べるようになった

EAH-AZ100では、マルチポイント接続の「先勝ち方式」と「後勝ち方式」をユーザーが選択できるようになりました。
これにより、接続デバイスの切り替えがより柔軟となり、使用用途に応じた最適な操作が可能となります。
コンチャ部の体積が約30%、イヤホン片耳の重量が約16%、本体体積が約10%も小型軽量化し装着感も向上
本体設計がさらに洗練され、EAH-AZ100ではイヤホン本体が小型軽量化されています。コンチャ部の体積が約30%、イヤホン片耳の重量が約16%軽量化されており、装着感が大幅に向上しています。長時間の使用でも疲れにくい設計となっています。
イコライザーの調整幅が拡大
EAH-AZ100では、イコライザーの調整バンドが従来の5バンドから8バンドへと増加しました。これにより、ユーザーは音質をより細かくカスタマイズすることが可能となり、自分好みの音響設定を楽しめます。
イヤーピースの構造を見直し音質向上
EAH-AZ100では、イヤーピースの構造を見直しており、音質の向上を実現しています。また、より快適な密閉性を提供し、外部音の遮断性が強化されました。
新たに「MLサイズ」のイヤーピースを追加し、密閉性と音質を向上
従来のイヤーピースサイズに加え、EAH-AZ100では新たに「MLサイズ」が追加されています。このサイズは耳のフィット感をさらに向上させ、音漏れを防ぎながら音質の向上を図ります。
バッテリー持続時間が向上

EAH-AZ100では全体的なバッテリー持続時間が向上し、イヤホン単体および充電ケースの使用時間が増加しました。これにより、長時間の音楽再生や通話が可能となり、外出時の利用にも十分な安心感を提供します。
充電ケースが50gから42gに軽量化
充電ケースも従来の50gから42gへと軽量化されています。持ち運びの負担が軽減され、より普段使いしやすい設計に改良されました。
EAH-AZ100で省略された機能やマイナス点
EAH-AZ80はAmazon Alexa対応
EAH-AZ80はAmazon Alexaに対応しており、音声操作の利便性が向上しています。これにより、音楽再生や通知の管理、天気情報などを音声だけで簡単に操作することが可能です。また、スマートホームデバイスとの連携もスムーズに行えます。EAH-AZ100はAmazon Alexaに対応していません。完全ワイヤレスイヤホンでAIアシスタントを快適に利用できる点は、EAH-AZ80のほうが優れています。
EAH-AZ100は実売価格が8千円ほど高い
EAH-AZ100の実売価格はEAH-AZ80と比較して約8千円高い設定となっています。ただし、この価格差に見合う多くの新機能や音質向上を搭載しているため、妥当なアップグレードといえるでしょう。
EAH-AZ100に搭載している磁性流体ドライバーの特徴
高解像度・低振動・低歪みのサウンドを実現
EAH-AZ100に採用されている磁性流体ドライバーは、Technicsの高い技術力を反映した画期的な構造が特徴です。このドライバーは、音の解像度を徹底的に高めるだけでなく、低振動・低歪みによるクリアな音質を実現しています。これにより、繊細なディテールまで再現可能となり、特にクラシックやジャズなどの細かい表現力が求められるジャンルでのパフォーマンスが際立っています。
3Hzの超低周波を再現し、豊かな低音を提供
EAH-AZ100では、3Hzという超低周波域までの再現が可能となっています。この広い周波数帯域は、磁性流体ドライバーの力によるもので、従来のイヤホンモデルでは聴き取れなかった深い低音をもたらします。厚みのある低音が特徴で、いわゆる「深さ」を感じさせるサウンドを楽しむことができるため、EDMやヒップホップなど、低音が重視される楽曲との相性が抜群です。
アルミニウム製振動板により、自然な音の分離とディテール向上
EAH-AZ100の磁性流体ドライバーには、アルミニウム製の振動板が使用されています。この素材の採用により、剛性が高く、不要な振動を抑制することが可能になっています。その結果、音の分離が際立ち、各楽器やボーカルが自然かつ鮮明に再現されます。また、音の細部まで忠実に再現されるため、よりリッチで臨場感のあるリスニング体験が得られるのも大きな魅力です。
音質面での違いの分析:Technicsが誇るサウンドテクノロジーの比較
EAH-AZ100の音質向上ポイント
Technics EAH-AZ100は、最上位モデルとして特に音質面での進化が注目されています。その最大のポイントは「磁性流体ドライバー」を搭載していることです。この技術は、Technicsのハイエンド有線イヤホン「EAH-TZ700」から引き継いでおり、高解像度、低振動、低歪みを実現しています。 その結果、ディテールが際立つ音質を提供し、音楽体験を新たな次元に引き上げます。また、3Hzという超低周波数域の再現が可能で、従来のイヤホンでは表現できなかった深みのある低音を楽しむことができます。
EAH-AZ80で聴ける音質の特徴と魅力
一方、下位モデルであるEAH-AZ80も、Technicsのサウンドテクノロジーによって優れた音質を実現しています。10mmの大口径ダイナミックドライバーを採用しており、低音域から高音域までバランス良く響かせるチューニングが施されています。 また、LDACコーデック対応によるハイレゾ相当の音楽再生が可能で、特にボーカルや楽器の表現力に優れています。EAH-AZ100ほどの細かなディテール再現や低音の厚みには及ばないものの、価格帯を考慮するとコストパフォーマンスの高いモデルといえます。
低音域から高音域までの再現性の差
EAH-AZ100とEAH-AZ80を比較すると、低音域から高音域にかけての再現性で明確な差が感じられます。EAH-AZ100は磁性流体ドライバーの効果によって、低音域の深みや迫力が格段に向上しており、電子音楽、クラシックなど幅広いジャンルでその効果を発揮します。 また、高音域においてもアルミニウム製振動板の採用によって、自然な音の分離が実現されており、楽器の音がクリアに響きます。
一方、EAH-AZ80は全体的にフラットで、聴き疲れしにくいサウンド設計が特徴的です。特にポップスやロックなど、幅広いジャンルを満遍なく楽しみたい人に適していると言えます。
ノイズキャンセリング性能の比較
ノイズキャンセリング機能にも差があります。EAH-AZ100はアダプティブノイズキャンセリングを搭載しており、周囲の環境音に合わせてノイズを最適に抑制します。また、外音取り込み機能も進化しており、「ワンタッチ会話モード」によって簡単に環境音を聞き取れる実用的な機能が導入されています。
一方、EAH-AZ80のノイズキャンセリングは標準的な性能で、画期的な進化はありませんが、日常的な用途には十分な効果を発揮します。
マルチポイント接続機能と音質の関係性
両モデルともマルチポイント接続に対応しており、複数のデバイスを接続して楽しむことが可能です。ただし、EAH-AZ100では新たに「先勝ち」「後勝ち」の接続方法を選択可能となり、より柔軟な使用環境を提供しています。この機能は、異なるデバイスでの音質切り替えをスムーズに行えるため、作業やエンターテインメントの中断を防ぎます。 EAH-AZ80も同様の機能を備えていますが、接続の自由度や切り替え時の音質の安定性においては、EAH-AZ100の方が優れています。
EAH-AZ100とEAH-AZ80に共通の内容、特徴
・独自コンチャフィット形状を採用 ・10mm径のダイナミック型ドライバーを採用 ・アクティブノイズキャンセリング機能搭載 ・外音取り込み機能搭載 ・LDACコーデック対応 ・SBC、AACコーデック対応 ・ハイレゾワイヤレス準拠 ・タッチセンサーによる操作系 ・最大3台のデバイスに同時接続可能なマルチポイント接続 ・専用アプリ「Technics Audio Connect」対応 ・自動電源ON/OFF機能 ・イヤホン本体はIPX4防水 ・ワイヤレス充電対応
EAH-AZ100とEAH-AZ80 仕様比較表
項目 | EAH-AZ100 | EAH-AZ80 |
---|---|---|
発売日 | 2025年1月23日 | 2023年6月15日 |
価格 | 約39,600円(税込) | 約36,630円(税込) |
ドライバー | 磁性流体ドライバー(10mm) | アルミニウム振動板ダイナミックドライバー(10mm) |
ノイズキャンセリング | アダプティブノイズキャンセリング | デュアルハイブリッドノイズキャンセリング |
外音取り込みモード | ワンタッチ会話モード、トランスペアレントモード、アテンションモード | トランスペアレントモード、アテンションモード |
通話機能 | Voice Focus AI(送話・受話時のノイズ除去) | JustMyVoiceテクノロジー(送話時のノイズ除去) |
バッテリー持続時間(イヤホン単体) | 最大10時間(ノイズキャンセリングON、AAC接続時) | 最大7時間(ノイズキャンセリングON、AAC接続時) |
バッテリー持続時間(充電ケース併用) | 最大28時間(ノイズキャンセリングON、AAC接続時) | 最大24時間(ノイズキャンセリングON、AAC接続時) |
充電時間 | 約2時間(イヤホン本体) 約2.5時間(充電ケースのみ) 約3時間(イヤホン本体+充電ケース) 15分充電で約90分再生(AAC接続時) | 約2時間(イヤホン本体) 約2.5時間(充電ケースのみ) 約3時間(イヤホン本体+充電ケース) 15分充電で約70分再生(AAC接続時) |
Bluetoothバージョン | 5.3 | 5.3 |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC、LC3 | SBC、AAC、LDAC |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
マルチポイント接続 | 最大3台 | 最大3台 |
重量 | イヤホン本体:約5.9g(片耳) 充電ケース:約42g | イヤホン本体:約7g(片耳) 充電ケース:約50g |
イヤーピース | 3層構造イヤーピース(XS、S、M、ML、Lの5サイズ) | 2層構造イヤーピース(XS1、XS2、S1、S2、M、L、XLの7サイズ) |
その他機能 | 空間オーディオ(Dolby Atmos)対応 | Amazon Alexa搭載 |
どちらを選ぶべきか:用途・価値観ごとのおすすめモデル
性能に対する価格面での違い
EAH-AZ100とEAH-AZ80の最も大きな違いは価格にあります。 EAH-AZ100は、実売価格がEAH-AZ80より8,000円ほど高く設定されているため、追加されている機能や音質の向上が価格差に見合っているかどうかを検討する必要があります。 特に、ドルビーアトモスや空間オーディオ機能、Voice Focus AIなどの進化した機能が必要であれば、EAH-AZ100を選ぶ価値は十分にあります。 一方、基本的な性能を重視しつつも価格を抑えたい場合はEAH-AZ80も十分に魅力的です。EAH-AZ100が適しているユーザー層
EAH-AZ100は、Technicsの完全ワイヤレスイヤホンとして最上位モデルに位置付けられており、4万円程度までの予算で完全ワイヤレスイヤホンに高度な音質を求めるポータブルオーディオ愛好家に最適です。 特に、磁性流体ドライバーの搭載による高解像度と低歪みの音質、さらにドルビーアトモス対応による空間オーディオ機能が、映画視聴やライブ音源再生で圧倒的な没入感を提供します。 また、Bluetooth LE Audio対応やアダプティブノイズキャンセリングなど、最先端の技術が満載であるため、最新のテクノロジーを体験したいユーザーにもおすすめです。EAH-AZ80が魅力的なユーザー層
EAH-AZ80は、コストパフォーマンスに優れた完全ワイヤレスイヤホンを3万円程度の予算で求めるユーザーに向いています。 EAH-AZ100にはない一部のプレミアム機能を省いているものの、高音質なドライバーやANC、LDAC対応など、音楽鑑賞に必要な基本的なスペックはしっかりと備えています。 価格帯も高音質を謳う完全ワイヤレスイヤホンとしては比較的抑えられているため、Technicsの音質やブランドを体験したいが、予算を気にするユーザー層に特におすすめと言えるでしょう。音楽鑑賞目的別の選び方
音楽鑑賞を目的とする場合、自身の好みや利用シーンに応じて選ぶことが重要です。 例えば、クラシックやジャズのように音の解像度と細かなニュアンスが問われるジャンルでは、EAH-AZ100の高解像度な磁性流体ドライバーのサウンドが圧倒的な優位性を発揮します。 一方で、ポップスやロックなどの幅広いジャンルを高品質に楽しみたい場合は、EAH-AZ80でも十分な性能を感じられるでしょう。 また、映画やゲームでの使用を考えるなら、空間オーディオやヘッドトラッキング機能が備わっているEAH-AZ100が最適です。テクニクスイヤホンを選ぶ理由と実用的ポイント
Technicsのイヤホンが他ブランドと比較して注目される理由は、音質の追求と革新的な機能の搭載にあります。 例えば、EAH-AZ100の磁性流体ドライバーは、同価格帯のイヤホンでは珍しい高解像度音質を提供します。 また、EAH-AZ80でもLDAC対応による高音質再生が可能であり、手軽に高音質を楽しむことができます。 さらに、両モデルともに対応しているアダプティブ型ノイズキャンセリングや高い装着感など、実用的な使い勝手も優れています。 このように、音楽体験の質を重視しつつ、デザインや機能面でも満足できるのがTechnicsイヤホンの魅力です。 なお、Technicsブランドを擁しているパナソニックホールディングスが、パナソニックの分割や譲渡を視野に入れた再編計画を発表しました。磁性流体ドライバーなどTechnicsブランドのオーディオ技術は非常に高いものがあるのですが、Technicsブランドの今後は不透明になった感もあります。 Technicsのイヤホンに興味のある方は早めに入手されたほうがいいかもしれません。この2モデルが最後のTechnicsの高音質型完全ワイヤレスイヤホンになってしまうこともあり得るでしょうし。まとめ
EAH-AZ100とEAH-AZ80は、それぞれ異なるユーザー層に応じた魅力と特徴を持っています。最先端の音質と機能を求めるならEAH-AZ100、手軽にTechnicsのサウンドを楽しみたいならEAH-AZ80を選ぶと良いでしょう。 価格や機能、使用目的をよく比較し、自分のライフスタイルや価値観に合ったモデルを選ぶことで、より満足度の高いオーディオ体験を得ることができるでしょう。Technicsブランドの未来が気になるところですが、なんとか頑張って欲しいと思います。



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