SHANLINGのドングル型DAC・UA4 GOLDと従来機の無印UA4との違いを解説。
SHANLING UA4 GOLDと無印UA4の基本スペック比較
SHANLING UA4 GOLDと無印UA4の違いは本体カラーのみ
SHANLINGのドングル型DAC「UA4 GOLD」(2025年1月発売・実売価格約1.68万円)と従来機である「無印UA4」(2024年3が鵜発売・発売時の実売価格約1.68万円)の違いは、その名前が示す通り、本体カラーにあります。UA4 GOLDは高級感溢れる金色を採用しており、視覚的にもその存在感を際立たせています。
一方、無印UA4はシルバーとチタニウムというどちらもシンプルで落ち着いたカラーを特徴としております。
どちらも使い勝手や性能に差異はありません。本体カラーの選択が主な決定要素となるため、見た目の好みによって選ぶことができます。
UA4 GOLDと無印UA4の概要
UA4シリーズは、USB接続で高音質な音楽体験を提供するポータブルDAC(いわゆるドングル型DAC)として、すでに多くのユーザーに支持を集めています。
SHANLINGのブランドらしいエントリーモデルながらも、優れたバランス設計が特徴です。GOLDモデルは、こうした無印UA4の性能を継承しつつ、独自のカラーバリエーションを追加することで、視覚的な楽しさを高めています。性能はそのままでデザインの選択肢が広がった形です。
GOLDモデルならではのカラーリングを楽しむのが存在意義
UA4 GOLDモデルの最大の魅力は、高級感と特別感を演出する金色のボディです。ポータブルというカテゴリの中で、目を引くカラーリングは所有欲を満たすだけでなく、使用時の気分をより盛り上げる効果もあります。
この金色は、SHANLINGのデザイン哲学と、細部まで配慮された美しさを反映したものです。音質面で無印UA4と変わらない性能を備えながらも、見た目で個性を楽しむ価値が追加されたモデルといえます。
通常モデルにGOLDカラーバージョンを追加したドングル型DACとしては、iFi audioのGo Barシリーズもありますが、あちらは内容も変更されており、カラバリではなく別モデルとなっているのとは対照的です。
SHANLING UA4 GOLDと無印UA4に共通する音質性能
音質を左右する内部設計
SHANLINGのドングル型DACであるUA4 GOLDと無印UA4は、どちらもオーディオのコア部分に精密な内部設計が施されており、エントリーモデルながら高品質な音質を実現しています。
DACチップには高性能な部品であるESS ES9069Qを使用しており、原音の忠実な再現を目的とした設計がなされています。また、オペアンプ「RT6863」を2基採用などにより、バランスの良い音響出力が得られることで、オーディオファンからの信頼も高いモデルです。
ノイズ抑制性能
UA4 GOLDと無印UA4はどちらもノイズ抑制に優れた性能を持っています。外部からの干渉を最小限に抑え、USB接続による雑音の発生を低減する設計が採用されています。この点は、ポータブル用途やモバイル環境での使用において非常に重要であり、安定した高音質再生を求めるユーザーにとって大きな魅力となっています。
音響体験の性能
両モデルともに音に包まれるような音響体験を提供する設計が特徴です。各音域の分離感が優れており、バランスの取れた再生が可能です。
特に、シャープながら自然な高音域と深みのある低音域が特徴的で、高いパフォーマンスを発揮します。ポータブルながら広い音場感を味わえる点も評価されています。
音楽ジャンルごとの適性
UA4 GOLDと無印UA4は多様な音楽ジャンルに対応できる汎用性の高さが特徴です。クラシックではピアノや弦楽器の繊細な表現が得意であり、ジャズでは力強い低音が印象的です。
また、ポップスやロックなどの現代的な曲でも高い解像度で再生できるため、リスニングスタイルを問わず幅広い音楽ライブラリに対応可能です。
レビューから見るユーザー評価
ユーザーレビューを見ると、UA4シリーズの音質性能に対する評価は非常に高いことがわかります。「1万円台半ばのポータブルDACとしては驚異的な音質」「価格以上の価値がある」といったコメントが多く見られます。
特に、GOLDモデルではその金色のデザインと高い音響性能の組み合わせが話題の理由となっており、所有欲を満たすデバイスとしても注目されています。どちらのモデルもエントリーユーザーから上級者まで幅広い層に支持されることでしょう。
(当サイト内のSHANLING UA4のレビューを分析した記事です)

SHANLING UA4 GOLDと無印UA4に共通する使い勝手
UIや操作性
SHANLINGのドングル型DAC、UA4 GOLDと無印UA4はどちらも直観的なUI設計と高い操作性を備えています。本体に搭載された3つの物理ボタンを活用することで、音量調整や各種モードの切り替えが片手で簡単に行えます。このシンプルながら高機能な操作性はDACエントリーモデルとしても優れたポイントといえるでしょう。
省電力性能とスマホ接続時の影響
SHANLING UA4シリーズは、スマホとの接続時にも省電力性能が意識された設計となっています。USB接続時の電力消費を抑えつつも、安定した動作を維持する点が魅力です。
ポータブルDACとして、長時間の使用でもスマホのバッテリーに過度の負担をかけないのが特長です。特にモバイル環境での利用を想定したユーザーには、非常にメリットのある仕様です。
オーディオ調整機能
UA4 GOLDと無印UA4は、アプリ「Eddict Player」の導入によって、SHANLING特有のオーディオ調整機能を利用でき、ユーザーは音質を細かくカスタマイズすることが可能です。
特定の音楽ジャンルに最適な設定をすることで、個々の音響体験を最大化します。フィルター設定やゲイン調整など、音楽鑑賞にこだわるユーザーにも対応する柔軟性が評価されています。
USB接続の安定性と互換性
SHANLING UA4 GOLDと無印UA4は、USB接続の高い安定性を備え、UAC1.0対応によってゲーム機など多くの機器と幅広い互換性を実現しています。USB-C接続を基本にパソコンやスマホ、タブレットとの接続がスムーズで、対応OSやアプリケーションに関しても高い互換性を持っています。
特にポータブルDACというカテゴリにおいて、安定した接続は音声データの転送品質に直結するため、この点は見逃せません。
モバイル環境での利用シナリオ
UA4 GOLDと無印UA4は、サイズ: 60×25×11mm、重量: 約20.8gとコンパクトなドングル型DACとして設計されており、モバイル環境での利用に最適化されています。その金属筐体は軽量で頑丈なため、持ち運びにも便利です。
また、スマホやタブレットと組み合わせることで、外出先でも迫力ある高音質体験を楽しめるのが魅力です。特に金色のGOLDモデルの場合は見た目の高級感も加わり、スタイリッシュなアクセサリーとしての役割も果たします。
SHANLING UA4 GOLD 仕様など
サイズ: 60×25×11mm
重量: 約20.8g
DACチップ: ESS ES9069Q
対応サンプリングレート: 最大768kHz/32bit | DSD512 MQA×16
ゲイン機能: 2段階(Low / High)
デジタルフィルター: 8種類のフィルターに対応
UAC1.0対応
3.5mm シングルエンド出力:
出力レベル: 2.1V @ 32Ω(137mW @ 32Ω)
周波数特性: 20Hz – 40kHz(-0.7dB)
S/N比: 120dB @ 32Ω(A特性)
4.4mm バランス出力:
出力レベル: 2.7V @ 32Ω(227mW @ 32Ω)
周波数特性: 20Hz – 40kHz(-0.7dB)
S/N比: 120dB @ 32Ω (A特性)
GOLDモデルは買いか?価格とコストパフォーマンスを検証
UA4 GOLDと無印UA4との価格差はないでしょう
SHANLING UA4 GOLDと無印UA4の価格差は、公式の小売価格を比較した場合ほとんど存在しない、もしくはごくわずかに限定されています。
どちらのモデルも1万円台のエントリークラスのドングル型DACとして設計されており、高性能ながら手頃な価格で手に入る点が特徴です。金色の筐体が特徴的なUA4 GOLDですが、そのプレミアム感に対して特別に高い価格が設定されていないのは非常に魅力的です。
各ユーザー層にとっての価値評価
UA4 GOLDは、その美しい金色のデザインが最大の特徴であり、ビジュアルを重視するユーザーには大きな価値をもたらします。
一方、無印UA4は機能や性能を優先し、外観に特にこだわらないユーザーに適していると言えます。どちらのモデルもDACとしての基本性能に優れているため、音質を重視するオーディオファンや、初めてのUSBドングル型DACとして検討しているエントリーユーザーにも高い評価を得ています。
コストパフォーマンスの解析
SHANLING UA4シリーズは、価格に対して高い性能を発揮するとの評価が確立されているため、コストパフォーマンスが非常に優れていると言えます。
特にUA4 GOLDは、デザインのプレミアム感が加わっているにも関わらず、従来機である無印UA4と同じ価格帯で提供されている点が魅力です。ポータブルオーディオ環境で高品質な音を楽しみたいが、あまりコストをかけられないという方には理想的な選択肢となっています。
無印UA4を選ぶべき状況
無印UA4は、外観よりも価格と性能のバランスを重視する方におすすめです。例えば、持ち運び時に筐体の傷を気にすることなく使用したい方や、あえて華美なデザインを避けたいというミニマリストに最適です。
また、従来機のカラーリングに慣れているユーザーや、既に無印UA4を他の機材と統一したい場合にも選ぶ理由として十分と言えるでしょう。
UA4 GOLDの購入をお勧めしたいケース
一方、UA4 GOLDは高級感ある金色のデザインを楽しみたいユーザーや、ポータブル機材の中でも所有感を重視したい方に非常に適しています。
また、アクセサリー感覚での楽しみ方や、おしゃれで目を引くデザインを加えて使いたいユーザーにとって、非常に満足度が高い選択肢となります。併せて、美しい外観を持ちながら無印UA4と同等の音質性能を維持している点もポイントです。
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