audio-technica ATH-CC500BT2 軟骨伝導ヘッドホンの第2世代モデル
オーディオテクニカは、耳をふさがない軟骨伝導ヘッドホンの第2世代モデル、「ATH-CC500BT2」を2024年10月25日に発売。カラーはベージュ、ブラック。直販価格は21,780円。
2022年発売で世界初の軟骨伝導ヘッドホン「ATH-CC500BT」(直販価格は17,600円)の後継機。
「ATH-CC500BT2」の内容、特徴を従来機「ATH-CC500BT」と比較しての違いを交えつつご紹介。
オーディオテクニカの、耳をふさがない世界初の軟骨伝導ヘッドホンとは?
オーディオテクニカの軟骨伝導ヘッドホンは、耳をふさがずに音楽を楽しむことができる新しいタイプのヘッドホンです。この技術は、音を耳の軟骨を通じて内耳に直接伝えることによって、従来のヘッドホンとは異なる聴覚体験を提供します。そのため、一日中装着していても耳への負担が少なく、周囲の音を聞きながら音楽を楽しむことができます。
軟骨伝導は2004年に発見された新しい原理
軟骨伝導技術は、2004年に奈良県立医科大学の細井裕司教授によって発見され、耳の軟骨を通して音を内耳に伝える新たな聴覚経路として注目されています。この技術は、気導や骨伝導に続く「第3の聴覚経路」として位置づけられています。これにより、これまでの骨伝導とはまた異なる耳をふさがない自然な聴き心地を実現できる新技術が開発されはじめています。
第3の聴覚経路「軟骨伝導経路」を活用した独自の振動構造
オーディオテクニカの軟骨伝導ヘッドホンは、軟骨伝導経路を活用するために独自の振動構造を採用しています。この構造により、 音が効率的に耳の軟骨を伝って内耳に運ばれ、鮮明で臨場感のある音楽体験を提供します。これによって、単に音を聴くだけでなく、音の振動を体感しながら楽しむことができます。
音を効率的に鼓膜に伝えることができ、“ながら聴き”でも高音質を実現
オーディオテクニカの軟骨伝導ヘッドホンは、音を効率的に鼓膜に伝えることができるため、“ながら聴き”でも高音質を楽しむことが特徴です。たとえば、家事をしながらや運動しながらでも、音楽のディテールを損なうことなく楽しむことができます。生活音を遮断せずに音楽を楽しめるため、安全性にも配慮した設計が施されています。
ATH-CC500BTとATH-CC500BT2の概要
ATH-CC500BTの特徴
ATH-CC500BTは、オーディオテクニカの初代ワイヤレス軟骨伝導ヘッドホンにして世界初の軟骨伝導ヘッドホンです。耳をふさがない設計で、快適な装着感を提供しながら周囲の音を聞き取りつつ音楽を楽しむことができます。
この製品は、新開発の軟骨伝導技術を利用しているため、ユーザーは外部の環境音を自然に聴取しつつ、安全で高品質なオーディオ体験を楽しむことができます。
さらに、防滴仕様(IPX4対応)や、最大20時間の連続再生が可能な長時間バッテリーを搭載しています。また、専用アプリ「Connect」を用いて音質のカスタマイズやモード切り替えができ、ユーザーの好みに合わせた聞き方が可能です。
発売当初から注目され、その優れた機能性が多くの利用者に支持されてきました。
ATH-CC500BT2の特徴
ATH-CC500BT2は、ATH-CC500BTの特徴を受け継ぎながら、さらに進化した第2世代のワイヤレス軟骨伝導ヘッドホンです。耳をふさがない構造はそのままに、音質と最大音量が向上し、より豊かな音響体験を提供します。音漏れ減少、装着感の改善も果たしています。
通話性能も向上し、AIノイズリダクション技術によりクリアな通話が実現しています。このように、より快適で多機能なオーディオ体験を追求したモデルです。
ATH-CC500BT2のATH-CC500BTから変わった点
音質と最大音量を向上した次世代の振動ドライバーを搭載
ATH-CC500BT2は、新たに音質と最大音量を向上した次世代の振動ドライバーを搭載しています。これにより、ワイヤレスヘッドホンとして、よりクリアで迫力のある音楽体験が可能です。軟骨伝導ヘッドホンとしての特性を活かしつつ、音質における大幅な進化を遂げています。
「音漏れ抑制モード」を追加
専用アプリ「Connect」で選べるイコライザーに「音漏れ抑制モード」を追加。従来よりも音漏れを抑えながら音楽を楽しめるようにもなりました。
後頭部へのネックバンドの膨らみを抑え、重量バランスを見直すことで、耳に優しい装着感も追求
新モデルでは、後頭部へのネックバンドの膨らみを抑えており、さらに重量バランスを見直すことで、より耳に優しい装着感を実現しています。この結果、ATH-CC500BTからの改善点として、長時間使用でも疲れにくい設計がされています。
重さは35gから32gに軽量化
ATH-CC500BT2では、重量が35gから32gに軽量化されています。この軽量化により、持ち運びがより便利になるとともに、装着感が向上し、長時間の使用でも負担を感じにくくなっています。
「AIノイズリダクション技術(AIVC)」の最新チップにより前モデルから通話性能も向上
AT-CC500BT2には、intelliGoが開発した「AIノイズリダクション技術(AIVC)」の最新チップが搭載されており、通話性能も向上しています。この技術により、背景ノイズを排除し、自然でクリアな音声通話が可能になっています。
「サウンドスケープ機能」も新搭載
新たに「サウンドスケープ機能」が搭載されている点も注目です。この機能により、環境の音を感じながら音楽を聴くことができるため、安全性が求められるシーンでも活用しやすくなっています。
Bluetooth5.1から5.3に向上
Bluetoothのバージョンも5.1から5.3に向上し、接続の安定性や品質が強化されています。モバイルデバイスとのペアリングがスムーズに行えることで、より快適な使用が期待できます。
ファームウェアアップデートで「LE Audio」に対応予定
ATH-CC500BT2は、ファームウェアアップデートで「LE Audio」に対応予定です。これにより、低消費電力かつ高効率での音声伝送が可能となり、音質とバッテリー持続時間の向上が見込まれています。
aptX、aptX HDのサポートは無くなった
前モデルでサポートされていたaptX、aptX HDのコーデックはサポートが無くなりました。しかし、他の先進的な機能により、音質面では満足できるものとしています。
価格が高くなっている
ATH-CC500BT2は、前モデルに比べて価格が上がっています。この価格の違いは、新機能や技術の進化によるものであり、より優れた音質と装着感を求めるユーザーには納得の価格設定といえるでしょう。
ATH-CC500BT2とATH-CC500BTに共通の内容、特徴
耳をふさがない軟骨伝導ヘッドホン
ATH-CC500BT2とATH-CC500BTは、耳をふさがないというユニークな設計を持つワイヤレス軟骨伝導ヘッドホンです。この設計により、周囲の音も聞きながら音楽を楽しむことができるため、安全性と利便性を兼ね備えています。音楽を聴きながらも環境音を取り入れることができるため、通勤中や運動時などさまざまなシチュエーションでの使用に最適です。
軟骨伝導経路を活用した独自開発の振動ドライバーを採用
これらのモデルは、軟骨伝導経路に基づき開発された独自のA.P.S.S(Acoustic Pure Sound Stabilizer)を採用しています。これにより、音を効率的に伝え、クリアな音質を実現しています。特許技術を活用した振動ドライバーによって、音楽の繊細なニュアンスも逃さず高音質で再生します。
肌触りの良いシリコン素材と、イヤーハンガーとネックバンドにチタニウムを使用したバンドを採用
快適な装着感を追求したこれらの製品は、肌触りの良いシリコン素材を使用しています。また、イヤーハンガーとネックバンドには、しなやかで軽量なチタニウムが採用されています。このデザインにより、長時間使用しても疲れにくく、安定した装着感を提供します。
コーデックはSBCとAACに対応
ATH-CC500BT2とATH-CC500BTは、いずれもSBCおよびAACのコーデックに対応しています。これにより、さまざまなデバイスで高品質な音楽再生を楽しむことができます。また、これらのコーデックは、安定したワイヤレス接続を提供し、音の途切れを最小限に抑えます。
マルチポイントに対応
これらのヘッドホンは、マルチポイント対応機能を備えており、複数のデバイスに同時接続が可能です。これにより、スマートホンやタブレット、パソコンなど、異なるデバイス間での簡単な切り替えが実現します。この機能は、忙しい日常をサポートする便利な特長です。
物理ボタン3つによる直観的な操作
直感的に操作できる3つの物理ボタンが搭載されています。再生や一時停止、曲送り、音量調節など基本的な操作が手軽に行えるよう設計されています。これにより、音楽再生中でもスマートホンや他のデバイスに触れることなく操作が可能です。
最大約20時間の音楽再生が可能なロングバッテリーを搭載
最大約20時間の音楽再生が可能なロングバッテリーが搭載されています。これにより、日常使用から長時間の移動に至るまで、安心して使い続けることができます。バッテリー残量を気にすることなく音楽を楽しむことができます。
約10分の充電で約120分間の連続再生ができる急速充電
急速充電機能を備え、約10分の充電で約120分間の連続再生が可能です。忙しい日常でも短時間で充電が完了するため、急いで出かける際にもすぐに使えるのは非常に便利です。
IPX4対応の防滴仕様
ATH-CC500BT2とATH-CC500BTは、IPX4対応の防滴仕様を備えています。汗や小雨にさらされるシーンでも安心して使用できるので、フィットネスやアウトドアアクティビティにもぴったりです。この防滴性能が、あらゆる環境での使用をサポートします。
専用アプリ「Connect」対応: 音質設定やモード切り替えが可能
専用アプリ「Connect」に対応しており、音質のカスタマイズや各種モードの切り替えが可能です。これにより、自分の好みや使用環境に合わせて細かな設定ができます。ユーザーに合わせた柔軟なカスタマイズができるのは大きな魅力です。
「クリアボイスモード」「BGMモード」「音漏れ抑制モード」から選べる音質
音質設定は、「クリアボイスモード」「BGMモード」「音漏れ抑制モード(ATH-CC500BT2のみ)」から選ぶことができます。会話をクリアに聴き取るためのモードや、音漏れを防ぐモードなど、シチュエーションに応じて最適な音質を選ぶことができるため、さまざまな音響体験を提供します。
ATH-CC500BT2とATH-CC500BTの共通点のまとめ
オーディオテクニカのATH-CC500BT2とATH-CC500BTは、共に耳をふさがない軟骨伝導技術を利用したユニークなワイヤレスヘッドホンです。この軟骨伝導ヘッドホンは、耳の軟骨を通じて音を内耳に伝えることで、周囲の音も自然に聞き取ることができます。この特性により、ヘッドホンを装着したままで外部の状況を把握することができ、“ながら聴き”を楽しむ方に最適です。
両製品共に、オーディオテクニカが独自開発したA.P.S.S(Acoustic Pure Sound Stabilizer)を採用しています。これにより、音の振動を効率よくコントロールし、高音質を実現しています。また、耳や首周りに使用する素材には、軽量でしなやかなチタニウムを採用し、肌触りの良いシリコン素材を使った設計となっており、快適な装着感を提供しています。
コーデックはSBCとAACに対応し、優れた互換性と安定した音質を保証しています。また、マルチポイント接続に対応しているため、複数のデバイスを簡単に切り替えて使用できる点も魅力です。さらに、最大約20時間の連続再生が可能なロングバッテリーを搭載し、約10分の充電で約120分間の急速充電機能も備えています。
IPX4対応の防滴仕様により、雨や汗を気にすることなく使用可能です。専用アプリ「Connect」を活用すれば、さらに細かな音質設定やモード切り替えができ、自分好みのリスニング体験を追求できます。「クリアボイスモード」「BGMモード」「音漏れ抑制モード」など、用途に応じた音質を選ぶことが可能です。これらの共通特性により、両モデルは音楽をより豊かに楽しむための多彩な選択肢を提供しています。
ATH-CC500BT2とATH-CC500BTの違いのまとめ
オーディオテクニカのワイヤレス軟骨伝導ヘッドホンであるATH-CC500BTと第2世代となるATH-CC500BT2を比較しますと、いくつかの顕著な違いが見受けられます。
まず、ATH-CC500BT2は音質と最大音量が向上しており、次世代の振動ドライバーを採用しています。この技術的な進化により、より豊かでクリアな音楽体験を提供しています。
また、ATH-CC500BT2はAIノイズリダクション技術の向上により、通話音質にも改善が見られます。これは、自然でクリアな通話を実現するための重要なポイントです。さらに、ATH-CC500BT2はBluetoothバージョンが5.3に向上、より安定した接続が期待できます。
装着感にも改良があります。ATH-CC500BT2のデザインは、後頭部へのネックバンドの膨らみを抑え、重量バランスを見直すことで耳に優しい設計となっています。これに加えて、重さが35gから32gに軽量化されている点も重要です。
新たに追加された「サウンドスケープ機能」は、ユーザーが環境音と音楽をバランスよく楽しむことを可能にします。そして、ATH-CC500BT2にはファームウェアアップデートで「LE Audio」に対応する予定もあり、将来的な音質の向上が期待されます。イコライザーの新モードで音漏れも減らすことができます。
ただし、ATH-CC500BT2はaptXとaptX HDのサポートが無くなっているという点でも注意が必要です。価格も高くなっており、購入を検討する際にはコストバランスも考慮する必要があります。
価格の比較と購入のポイント
オーディオテクニカのATH-CC500BT2とATH-CC500BTは、いずれも軟骨伝導技術を用いたワイヤレスヘッドホンですが、それぞれのモデルには価格面での明確な違いがあります。ATH-CC500BT2は第2世代として最新の技術が搭載され、音質や通話性能が向上しているため、ATH-CC500BTと比較すると価格が高く設定されています。しかし、新たに追加された機能や向上した音質を考慮すると、価格の違いは納得できるものです。
ATH-CC500BT2はどんな人におすすめか
ATH-CC500BT2は、より高音質で快適なリスニング体験を、耳をふさがないヘッドホンで求める方におすすめの製品です。
最新の音質改善技術やAIノイズリダクションが搭載されており、クリアな音声通話や聴き心地の良さを実現しています。また、「サウンドスケープ機能」や「LE Audio」への対応予定など、進んだ技術が盛り込まれています。
これらの特徴を考慮すると、特に音楽や通話の品質を重視する方に適しているでしょう。ただ、aptX、aptX HDのコーデックは不要な方であることも必要な条件です。
ATH-CC500BTはどんな人におすすめか
ATH-CC500BTは、使用シーンでの安定した性能を重視しながらも、コストパフォーマンスに優れた耳をふさがないワイヤレスヘッドホンを探している方に向いています。とくに既存の骨伝導イヤホンに違和感を感じる向きの方に試して欲しいモデルです。
この初代モデルも、耳をふさがない設計と軟骨伝導技術を活用して“ながら聴き”をしやすい環境を提供しています。さらに、ATH-CC500BT2同様に、防滴仕様(IPX4対応)や、最大20時間の長時間バッテリー、音質設定やモード切り替えが可能な専用アプリ「Connect」にも対応しているため、機能性を求める方にも適しています。aptX、aptX HDのコーデックが必要な方はこちらのモデルとなります。
まとめ
今回、オーディオテクニカのATH-CC500BTとATH-CC500BT2を比較し、それぞれの特徴と違いについて解説しました。
ATH-CC500BT2は、ワイヤレス軟骨伝導ヘッドホンの第2世代として、音質の向上や通話性能の強化、装着感の改良など多くの点で進化しています。特に、次世代の振動ドライバーを搭載し、音声がさらにクリアになり、最大音量も向上しています。また、AIノイズリダクション技術の採用により、通話性能が向上し、周囲の音を取り込みながら聴ける「サウンドスケープ機能」も新たに追加された点が大きな魅力です。aptX、aptX HDが非対応になったことは注意点です。
一方、ATH-CC500BTは、初代として耳をふさがない軟骨伝導ヘッドホンとしての基盤を築いてきました。ATH-CC500BT2と比べると、少し控えめな性能ですが、十分に高い性能を誇り、より手軽な価格帯で提供されています。ATH-CC500BT2にはないaptX、aptX HD対応は見逃せないポイントです。
これからの購入を考える際には、自身の使用シーンや予算に合わせて選ぶと良いでしょう。両モデルともに共通してSBCとAACコーデックに対応しており、最大20時間の音楽再生が可能なロングバッテリーを搭載しているため、日常使いには十分な性能を持っています。
オーディオテクニカの軟骨伝導ヘッドホンを通じて、高音質で耳に優しい音楽体験を楽しんでいただければと思います。
コメント
記事中の「第2世代モデル、「ATH-CC500BT2」を2025年10月25日に発売。」はミスタイプで【2024年】では?
ご指摘のとおりです。
大変失礼いたしました。
お詫びして訂正いたします。
コメントをありがとうございました!