東芝 REGZA V35NシリーズとV34シリーズを比較しての違いは?

ハイビジョン液晶テレビ

REGZA V35N ハイビジョン液晶テレビの2024年モデル

TVS REGZAは、液晶レグザの新製品として、中小型サイズのハイビジョンテレビ「V35N」シリーズを2024年2月16日より発売。オープン価格で、発売当初の税込み実売価格とその後の実売価格は以下のとおり

液晶レグザ「V35N」シリーズ

・40型フルHD「40V35N」 67,100円前後→55,000円前後
・32型WXGA「32V35N」 55,000円前後→45,000円前後
・24型WXGA「24V35N」 44,000円前後→38,000円前後

2020年9月に東芝映像ソリューション(現・TVS REGZA)が発売した「V34」シリーズの後継機。

液晶レグザ「V34」シリーズ
・40型フルHD「40V34」 38,000円前後
・32型WXGA「32V34」 32,000円前後
・24型WXGA「24V34」 28,000円前後

REGZA V35Nシリーズと従来機・V34シリーズを比較しての違い

「V35N」シリーズの内容・特徴を、「V34」シリーズと比較しての違い(進化・改良点)を交えてご紹介。

映像エンジンを新世代エンジン「レグザエンジンHR」に刷新

映像処理エンジンはV34シリーズの「レグザPower Drive」から新世代エンジン「レグザエンジンHR」に刷新。

ネット動画や放送番組など、コンテンツに合わせたノイズ制御などの最適化を行うことで高画質化を実現します。

「レグザPower Drive」以来の高速グラフィック処理により、スポーツやアクションなどの動きの速い映像でも、ノイズや残像を抑えて、滑らかに表示する性能も同等以上になっているはずです。

そのほか、「地デジビューティHD」、「美肌リアライザー」といった高画質化回路を引き続き搭載しています。

ミラーリング機能も追加

スマホミラーリング機能も新搭載。AirPlay 2により、iPhoneなどのApple製デバイスを同じネットワークに接続することで本機へのストリーミングやミラーリングが可能。

またスクリーンミラーリング機能を使えば、Androidデバイスの画面を表示させることもできます。

ネット動画の対応サービスが追加

V35Nシリーズは、NetflixやYouTubeなど全18のネット動画配信サービス(VOD)に本体内蔵機能で対応。

これがV34シリーズの13サービス対応から5つ増えています。

新対応したサービスはDMM TV、DAZN、DMM TV、FOD、FIFA+です。

ネット動画のダイレクトボタンがさらに充実

V35NシリーズのリモコンにはPrime Video、Netflix、Disneyプラス、ABEMA、YouTube、TVer、WOWOWオンデマンド、U-NEXT、hulu、DAZN、NHKプラス、Net-VISIONの計12サービスのダイレクトボタンを搭載。

Prime Video、Netflix、YouTube、ABEMA、U-NEXT、huluの6つのダイレクトボタンから大幅に増えています。

「ざんまいスマートアクセス」がネット動画にも対応

好きなジャンルの番組をテレビが自動で分類してくれる「ざんまいスマートアクセス」がネット動画にも対応。放送とネット動画の見たい番組をシームレスに探すことができるようになりました。

Bluetooth送信に対応

V34シリーズはBluetoothでの音声送信に対応せず、 ワイヤレス伝送規格のWiSAというあまり普及しいていない規格に対応していました。

V35NシリーズではWiSA対応をやめて、Bluetooth伝送に対応。より汎用性の高いワイヤレス伝送に対応し、便利になりました。

オーディオシステムの違い

いずれのシリーズもサウンド面はステレオスピーカーを内蔵しています。

V34シリーズはバスレフ型ボックススピーカーシステムとデジタルサウンドプロセッサーを組み合わせた「レグザパワーオーディオHD」を搭載。

V35Nシリーズではバスレフ型ボックススピーカーシステム「レグザパワーオーディオ」を搭載。

V35NシリーズのほうがHDが取れた分なのか各種補正技術や細かな音質調整の自由度などは減らされているようです。

一方、内蔵アンプの出力はV35Nシリーズのほうがアップしています(24型のみ6Wアップ)。(
実用最大出力は40型が14W、32・24型が12W)。

このクラスのテレビでは細かな音質調整技術や機能よりも、大きな音で聴こえることのほうが重要だと判断したのでしょうか。

HDMI入力の違い

V35NシリーズのHDMI入力はV34シリーズでは対応していなかったeARCとゲームプレイ時の遅延を低減するALLMに新対応。HDMI入力の利便性が高まっています。

REGZA V35Nシリーズは以上の進化した機能で快適なテレビ視聴体験を提供できます。

REGZA V35Nシリーズ そのほかの内容(V34と共通)

上記の違い以外のV35Nシリーズの内容(V34Nと共通)を解説します。

ハイビジョン画質と直下型LEDバックライトを採用

V35Nシリーズは、40型ではフルHD(1920×1080ドット)、32型と24型はハイビジョン画質(1366×768ドット)を採用。フルHD(1920×1080ドット)と比べると解像度は低くなりますが、32型程度までのサイズで一般的な視聴距離(3〜4m)であれば、十分に高画質な映像を楽しむことができます。

また、バックライトを画面全体に配置する直下型LEDバックライトを採用することで、均一で自然な明るさを実現します。

VAパネルで等速の60Hz駆動

パネルは、VAパネルを採用しています。コントラスト比が高く、黒の締まりがよい映像を表現することができます。ただし、斜めから見ると色が薄くなる弱点があります。正面に近い位置からおもに視聴する使い方に適しています。

駆動は等速の60Hz。通常の番組や動画を見る限りはとくに問題ありませんが、スポーツなどの動きの速いコンテンツでは残像が気になる場合もあります。

約18.83m secと低遅延のゲームモードを搭載

ゲームモードは、ゲームの映像表示を遅延なく行うための機能です。V35Nシリーズのゲームモードの遅延は、約18.83m secと、ゲームをプレイするのに十分な低遅延を実現しています。

ゲームモードを有効にすると、テレビの映像処理を最適化し、遅延を抑えます。これにより、ゲームの操作感を向上させることができます。

チューナーは、地上・BS・110度CSデジタル×2 USB HDD裏番組録画にも対応

チューナーは、地上・BS・110度CSデジタル×2を搭載しています。USB HDDを接続すれば、裏番組録画にも対応できます。

別売りのレグザタイムシフトマシンなどと連携できるタイムシフトリンク機能も搭載

タイムシフトリンク機能は、別売りのレグザタイムシフトマシンと連携して、過去の放送番組を視聴できる機能です。V35Nシリーズは、タイムシフトリンク機能に対応しています。

V35NシリーズがV34シリーズと比べて優れているポイントのまとめ

・新世代エンジン「レグザエンジンHR」搭載:高画質処理技術で、より鮮明で美しい映像を実現
・ミラーリング機能追加:スマホ画面をテレビに映せる
・ネット動画対応サービスが5つ追加:より多くの動画サービスを楽しめる
・ネット動画ダイレクトボタンが6から12に増加:よく使う動画サービスにすぐアクセス
・「ざんまいスマートアクセス」がネット動画にも対応:録画番組とネット動画をまとめて検索
・Bluetooth送信に対応:テレビの音声をワイヤレスイヤホンなどに送信
・eARCとALLMに新対応:高音質・低遅延でゲームや映画を楽しめる

REGZA V35Nシリーズがおすすめのユーザー

V35Nシリーズは、高画質、多機能、使いやすさを兼ね備えた液晶テレビです。以下のようなユーザーにおすすめです。

高画質な映像をハイビジョンテレビで楽しみたいユーザー
(現在、チューナー内蔵テレビは4K画質が標準ですが、40型、32型、24型には4Kモデルはありません。これらのサイズでテレビを導入したい場合でできるだけ画質のよいものをという場合は、本機のような高画質志向のハイビジョンテレビが数少ない選択肢になります)
スマホ画面をテレビに映したいユーザー
さまざまなネット動画サービスを利用したいユーザー
録画番組とネット動画をまとめて検索したいユーザー
ワイヤレスイヤホンでテレビの音声を聴きたいユーザー
高音質・低遅延でゲームや映画を楽しみたいユーザー

REGZA V35Nシリーズの使い方例

ハイビジョンテレビで高画質な映像で映画やドラマを楽しむ
スマホ画面をテレビに映して、写真や動画を家族や友人と共有
NetflixやYouTubeなどの多彩なネット動画をテレビ内蔵機能で楽しむ
録画番組とネット動画をまとめて検索して、見たい番組をすぐに探す
Bluetoothイヤホン・ヘッドホンでテレビの音声を聴きながら、周囲に音漏れを気にせずに深夜でもドラマを楽しむ
PS5などのゲーム機を接続して、高音質・低遅延でゲームを楽しむ

価格の安いV34シリーズと選び分けるポイント

V35Nシリーズは、V34シリーズよりも高性能な分、価格も高くなっています。しかし、上記のような機能を必要とするユーザーにとっては、価格差に見合う価値があると言えるでしょう。

V34シリーズは、V35Nシリーズよりも価格が安いというメリットがあります。そのため、V35Nで追加・改良された機能をあまり必要とせず、価格を重視するユーザーには、V34シリーズもおすすめです。

購入前に確認すべき点

必要な機能が搭載されているかどうか
予算に合っているかどうか
設置場所のサイズに合っているかどうか

これらの点も踏まえて、V35Nシリーズが自分に合っているかどうかを検討してください。

まとめ

V35Nシリーズは、V34シリーズから映像エンジンや機能が改良され、より高画質で快適にハイビジョン画質のテレビを楽しめるようになりました。高画質や機能性、操作性を重視するハイビジョンテレビユーザーにおすすめです。

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