ゼンハイザーの開放型ヘッドホン・HD 560SとHD 599 / HD 599 SEと比較しての違いを解説します。
ゼンハイザーの開放型ヘッドホン・HD 560Sは、2020年4月28日に発売された有線ヘッドホンで、オーバーイヤー開放型構造を採用しています。発売当初の実売価格は約2.7万円で、2024年時点では約2.1万円に落ち着いています。
HD 560Sは2万円前後の開放型ヘッドホンの定番モデル・HD 599(実売2万円台)の後継機です。HD 560SとHD 599 / HD 599 SEと比較しての違いを解説し、どちらがどのようなユーザーにおすすめかも分析します。
まずは、HD 599と一緒にされているHD 599 SEについても説明します。HD 599 SEはHD 599のAmazon専売モデルであり、ヘッドホンとしての内容は同一、モノとしての違いはHD 599が白を基調としたカラーに対して、HD 599 SEは黒を基調にしたカラーであることも違いです。
HD 599もHD 599 SEも普段は2.5万円程度で売られており、HD 560Sの前モデルなのに少し高いという状況です。しかし、HD 599 SEは頻繁に行われるAamzonのセールで1万円代半ばからそれ以下にまで安くなります。Aamzonのセールで安くなって、しかもよく売れるヘッドホンと言えばHD 599 SEとまでの存在になっており、HD 560Sが発売されたあとも販売され続けているHD 599 SEは、本格的なヘッドホンの超定番機と言えるほどのポジションにあります。その理由はやはりAmazonセール時の安さであり、内容・音質だけでなく、品位に対してのコスパの高さが重要な要素であることもHD 599 SEも示しています。
ではHD 560SはHD 599 SEより高いからダメなのか、というとそういうわけでもなく、HD 560SはHD 599 SEの後継機でありつつも、HD 599 SEの延長線だけの性質ではないため、それぞれに得意や存在意義が違うようなところがあります。
本記事ではHD 560SとHD 599 / HD 599 SEと比較しての違いを詳しく解説し、どちらがどのようなユーザーにおすすめかもわかるように分析します。
製品概要
HD 560Sの紹介
HD 560Sは、ゼンハイザーの開放型ヘッドホンの一つで、どちらかというとモニターサウンドを追求したモデルです。その特徴には38mm径の新素材ダイナミックドライバーが搭載されており、これにより高い音質の再現が可能となっています。特に低音再生のスペックが向上し、迫力あるサウンドが楽しめます。2021年4月に日本で発売され、約3万円程度の価格で購入でき、コストパフォーマンスに優れています。
HD 599の紹介
HD 599はゼンハイザーのリスニング用途に特化した開放型ヘッドホンです。このモデルはエントリークラスとして定評があり、高品質な音楽体験を提供します。「E.A.R.(Ergonomic Acoustic Refinement)」テクノロジーを採用し、ずっと装着しても疲れにくい設計が特徴です。また、ソフトなベロア素材のイヤーパッドで快適な装着感を提供し、長時間の使用にも適しています。
HD 599 SEの紹介
HD 599 SEは、HD 599のAmazon専売モデルで、基本的な仕様はHD 599と同一です。ただし、カラーバリエーションが異なり、黒を基調としたシックなデザインが特徴です。価格はお得で、セール時には15,000円以下程度で購入することが可能です。そのため、コストパフォーマンスが非常に高く、多くのユーザーから装着感や音質に高評価を得ています。
SENNHEISER HD 560SとHD 599 / HD 599 SEと比較しての詳しい違い
HD 560Sは軽量感を継承しつつ、上位クラスとなる「HD 660S」のモニターサウンドを取り入れ
HD 560Sは、HD 599の軽量感をそのまま継承しながら、上位モデルであるHD 660Sのモニターサウンドを取り入れています。これにより、音の正確性が高まり、よりクリアな音質が実現されています。
HD 560Sは38mm径の新素材ダイナミックドライバーを搭載
HD 560Sには新たに開発された38mm径の新素材ダイナミックドライバーが搭載されています。このドライバーにより、より広範な周波数帯域での高精細な音質を実現しており、従来機種と比べてさらにメリハリのあるサウンドを楽しむことができます。
HD 560Sは振動板とドライバーなどからなるトランデューサーも新開発
HD 560Sに搭載されているトランデューサーも新しく開発されました。振動板とドライバーの双方が改良されており、これにより音の歪みが少なく、クリアで自然なサウンドが楽しめます。
HD 560Sは低音再生のスペックが向上
HD 560Sは低音再生性能が向上しています。新しいダイナミックドライバーにより、重低音がよりしっかりと再現され、音楽の幅広いジャンルに対応できるヘッドホンになっています。
HD 560Sはインピーダンスが高くなり、再生機器は選ぶかも
HD 560Sのインピーダンスは高くなっており、そのため再生機器を選ぶ可能性があります。高インピーダンスのため、高品質なアンプやデジタルオーディオプレーヤーとの組み合わせが推奨されます。
HD 560Sの感度は向上している
HD 560Sは感度が向上しており、より小さな音量でも高音質を楽しむことができます。これにより、音楽を低音量で聞く際でも音のディテールを逃さず楽しめるようになっています。
HD 560Sは本体重量は10g重い
HD 560SはHD 599に比べて本体重量が10g重くなっています。しかし、それでも装着感は非常に軽快であり、長時間の使用でも疲れにくい設計となっています。
音質傾向はどちらも自然さを基調に、HD 560Sはモニター寄り、HD 599 / HD 599 SEはリスニング寄りという違いがある
ゼンハイザーの開放型ヘッドホンの中で、HD 560SとHD 599 / HD 599 SEの音質傾向はどちらも自然さを基調としていますが、微妙に異なる点があります。HD 560Sはモニター寄りの音質であり、音の細部を鮮明に捉えることができます。一方、HD 599 / HD 599 SEはリスニング寄りの音質であり、より楽しく音楽を聴くことができるチューニングになっています。
物理的な仕様の比較
「HD 560S」の再生周波数帯域は6Hz~38kHz、感度は110dB(1kHz,1V)、インピーダンスは120Ω。本体重量は240gとなっています。
「HD 599」は再生周波数帯域は12Hz~38.5kHz、感度は106dB(1kHz,1V)、インピーダンスは50Ω。本体重量は250gとなっています。
SENNHEISER HD 560SとHD 599 / HD 599 SEに共通の内容
定評あるSENNHEISERブランドのオーバーイヤー開放型ヘッドホンのエントリークラス機
ゼンハイザーの開放型ヘッドホンは、その高音質と信頼性で多くのユーザーから支持されています。特に、HD 560SとHD 599 / HD 599 SEは、同社のエントリークラス機として手頃な価格ながらも高いパフォーマンスを発揮するモデルです。どちらも長時間の使用に耐えられる快適な装着感を持ち、音楽鑑賞から映画、ゲームまで幅広い用途に対応しています。
「E.A. R.(Ergonomic Acoustic Refinement)」テクノロジーを採用
HD 560SとHD 599 / HD 599 SEは、ゼンハイザー独自の「E.A. R.(Ergonomic Acoustic Refinement)」テクノロジーを採用しています。これにより、音が耳に自然に伝わり、より立体的で精確な音場を実現します。結果として、楽曲の細部までクリアに聞き取ることができます。
軽量な本体とヘッドバンドで軽快な装着感
両モデルとも軽量な設計が特徴で、使用中でも負担になりません。ヘッドバンドは柔軟性があり、頭の形にぴったりとフィットします。軽快な装着感は、長時間のリスニングにも適しており、仕事や趣味で音楽を楽しむ方にとって理想的です。
ソフトで高品質なベロア素材のイヤーパッドで快適な装着感
両モデルのイヤーパッドは、柔らかく高品質なベロア素材で作られています。この素材は通気性が良く、長時間の使用でも蒸れにくい特長があります。さらに、肌触りも良く、優れたフィット感と快適さを提供します。
ケーブルは交換可能で、ケーブル長は3m。プラグはステレオ標準
HD 560SとHD 599 / HD 599 SEのケーブルは交換可能で、使用環境に応じてカスタマイズができます。ケーブルの長さは3mで、広い範囲での使用をサポートします。また、ステレオ標準プラグを採用しているため、さまざまな再生機器と簡単に接続できる点も魅力です。
デザインと装着感
デザインの違い
ゼンハイザーの開放型ヘッドホンであるHD 560SとHD 599 / HD 599 SEのデザインにはそれぞれ特徴があります。HD 560Sはスタイリッシュなブラックカラーで統一されており、モダンでシンプルな外観を持っています。一方、HD 599はクリームホワイトとブラウンカラーのコンビネーションが特徴で、クラシカルで高級感あふれるデザインです。HD 599 SEはHD 599と同じデザインを持っていますが、ブラックカラーで仕上げられており、これは精悍な仕上がりです。
装着感の比較
装着感の面でもHD 560SとHD 599 / HD 599 SEには違いがあります。HD 560Sは軽量設計されており、長時間の使用でも快適で負担が少ないです。特にヘッドバンドとイヤーパッドの設計がユーザーの頭にフィットしやすいよう工夫されています。一方、HD 599とHD 599 SEも同様に軽く、ソフトで高品質なベロア素材のイヤーパッドが採用されており、その装着感には定評があります。
ゼンハイザーの開放型ヘッドホンのHD 560SとHD 599 / HD 599 SEと比較しての違いを解説すると、デザインと装着感では確実な個性があります。HD 560Sはより現代的で実用的なデザインとフィット感を追求している一方、HD 599およびHD 599 SEはクラシカルでエレガントなデザインと快適な装着感が魅力です。どちらのモデルも長時間の使用に耐え得る設計がなされており、ユーザーの使用環境やスタイルに合わせて選ぶことが推奨されます。
音質の比較
HD 560Sの音質特徴
HD 560Sは、特に詳細なモニターサウンドとして評価されています。このモデルは、38mm径の新素材ダイナミックドライバーを採用し、広範囲の音域に対応できるように設計されています。振動板とドライバーも新開発されており、クリアで精密な音質を実現しています。
HD 560Sの音質は特に低音再生のスペックが向上しており、深い重低音を力強く再現します。そのため、低音表現が豊かで、音楽のディテールをしっかりと感じることができます。また、感度が向上しているため、細かな音のニュアンスもしっかりと捉えられるでしょう。総じて、HD 560Sはモニタリング用途に最適で、プロフェッショナルな音質を求めるユーザーにもおすすめです。
HD 599 / HD 599 SEの音質特徴
HD 599およびHD 599 SEもまた、ゼンハイザーの開放型ヘッドホンの一つとして評価が高いです。このモデルは、リスニング用途に非常に適しており、ナチュラルで豊かな音楽体験を提供します。
HD 599およびそのAmazon専売版であるHD 599 SEもダイナミックドライバーを採用し、広い音域をカバーしています。低音から高音までバランスの取れた音質を実現しており、クリアで豊かなサウンドを楽しめます。特に、長時間のリスニングでも疲れにくいように設計されており、柔らかなイヤーパッドと軽い装着感が特徴です。
重低音はもちろん、中音域や高音域も細かなディテールがしっかりと再現されるため、様々なジャンルの音楽を楽しむことができます。HD 599 / HD 599 SEは、幅広いユーザー層に対応した万能的なヘッドホンと言えるでしょう。
用途別おすすめモデル
音楽鑑賞向け
音楽鑑賞向けには「HD 599」または「HD 599 SE」が非常におすすめです。これらのモデルは自然で豊かな音質を提供し、特にリスニング体験を重視する方に適しています。ゼンハイザーの開放型ヘッドホンの中でも優れたバランスを保ちながら、長時間のリスニングでも疲れない設計が魅力です。
映画鑑賞向け
映画鑑賞向けにはHD 560Sが一押しです。HD 560Sのモニターサウンドは、映画の細部までクリアに再現できるため、映画の臨場感を最大限に引き出せるでしょう。特に低音再生のスペックが向上しているため、アクション映画やサウンドエフェクトの多い映画でもその迫力をしっかりと体感できます。ただ、低音にそれほどこだわらなければ「HD 599」または「HD 599 SE」の豊かな音質も映画鑑賞におすすめできるでしょう。
ゲーム向け
ゲーム向けにもHD 560Sがおすすめです。HD 560Sは本格的なサウンドを必要とするFPSゲームなどでもその能力を発揮します。モニター的な傾向により、音の定位感が優れているため、敵の足音や環境音をクリアに捉えることができ、その結果、ゲームプレイの精度が向上するでしょう。軽量な本体で長時間のゲーミングセッションにも適しています。
音楽制作・DTM向け
音楽制作やDTM向けにはHD 560Sが最適です。HD 560Sのモニター寄りの音質は、録音やミキシング時に最も正確な音像を提供します。振動板とドライバーなどからなるトランデューサーも新開発されており、微細な音の違いを捉えることができ、プロフェッショナルな制作環境でもその真価を発揮します。インピーダンスが高く、再生機器を選ぶことがありますが、それと引き換えに非常に詳細な音響特性を持っています。
価格とコストパフォーマンス
HD 560Sの価格
ゼンハイザーの開放型ヘッドホンHD 560Sは、2021年4月に日本で発売されました。このモデルは約2.1万円程度で購入することが可能です。「HD560S」はその性能の高さから、海外でも話題となり、高評価を受けています。そのため、この価格帯の開放型ヘッドホンでしっかりとした高音質を求めるユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となっています。
HD 599の価格
HD 599は、ゼンハイザーの開放型ヘッドホンラインナップの中でもエントリー価格帯に位置し、約2.5万円の価格帯で販売されています。HD 560Sと比較して高いのは旧モデルという立ち位置からは微妙ではあります。リスニング用途に適しており、音楽鑑賞を楽しむ方には最適なモデルです。
HD 599 SEの価格はAmazonセール時に特別安い
HD 599 SEは、HD 599のAmazon専売モデルであり、カラーが異なるだけで内容はHD 599と同一です。普段はHD 599と同価格帯で販売されていますが、Amazonのセール時には特別価格で購入できることが多いです。例として、セール時には15,000円程度かそれ以下で入手することができ、非常にお得です。このため、コストを抑えつつ高品質な音質を楽しみたい方にとって、HD 599 SEは非常に魅力的な選択肢となります。
総評
各モデルの総合評価
ゼンハイザーの開放型ヘッドホンHD 560SとHD 599 / HD 599 SEは、いずれも高品質なオーディオ体験を提供する優れた製品です。このセクションでは、それぞれのモデルの総合評価について解説します。
まず、HD 560Sは、HD 599の軽量感を継承しつつ、上位クラスであるHD 660Sのモニターサウンドを取り入れたモデルです。そのため、音の解像度や自然なサウンドが求められるモニタリング用途に適しています。特に38mm径の新素材ダイナミックドライバーや新開発されたトランデューサーにより、低音再生のスペックも向上しています。これに加えて、インピーダンスが高くなったことで再生機器を選びますが、感度の向上などによって高音質が実現されています。本体の重量が少し増したことで、一部のユーザーは装着感に違和感を感じるかもしれませんが、全体としては非常にコストパフォーマンスに優れたヘッドホンと言えます。
一方、HD 599 / HD 599 SEはリスニング寄りの音質傾向を持ち、音楽鑑賞において非常に快適なリスニング体験を提供します。HD 599 SEはAmazon専売品であり、HD 599と内容は同一であるため、予算に応じてどちらを選んでも同じ音質を楽しむことができます。ソフトで高品質なベロア素材のイヤーパッドを使用しており、長時間の使用でも快適に過ごせます。
共通して言えるのは、どちらのモデルもゼンハイザーの定評あるオーバーイヤー開放型ヘッドホンのエントリークラス機であり、予算に応じて選択肢を広げることができる点です。音質や装着感の好み、用途によってどちらを選ぶか決めると良いでしょう。音楽制作やDTM用途にはHD 560Sが、日常の音楽鑑賞や映画鑑賞にはHD 599 / HD 599 SEが向いています。
いずれも高評価を受けている製品であるため、どのモデルを選んでも失敗することは少ないでしょう。皆さんの用途や好みに合わせて最適なゼンハイザーの開放型ヘッドホンを選んでください。



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