Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi & Bluetooth レビュー・評価情報

イヤホン

Xiaomiの完全ワイヤレスイヤホン・Buds 5 Pro (Wi-Fi版と通常Bluetooth版あり)の各種レビュー・評価情報から本機の実力を分析し、どのようなユーザーにおすすめかも考察します。

はじめに・本記事の目的

Xiaomiの完全ワイヤレスイヤホン「Buds 5 Pro」は、独自の技術を活用した高い音質や便利な機能が特徴のモデルです。ともに2025年3月13日発売で、「Wi-Fi版」の直販価格が27,980円、「通常Bluetooth版」が24,980円。

本記事では、Xiaomiの「Buds 5 Pro」(Wi-Fi版と通常Bluetooth版)の各種レビュー・評価情報を基に、本機がどのような実力を持つのかを徹底分析します。特に、世界初の「XPAN WiFi Technology」を搭載したWi-Fi版と標準的なBluetooth版の違いに注目し、それぞれの特徴やメリット、さらにはユーザーの用途に合わせた適性を考察します。

各モデルがどのようなユーザーにおすすめできるのか詳しく解説するとともに、Xiaomi Buds 5 Proの総合的な評価をまとめます。最先端の完全ワイヤレスイヤホン購入を検討している方や、音質や機能性にこだわる方にとって有益な情報を提供することを目的としています。

製品概要と基本仕様

Xiaomi Buds 5 Proの基本スペック

Xiaomi Buds 5 Proは、Xiaomiの完全ワイヤレスイヤホンシリーズの中でも特に注目される製品です。このイヤホンにはWi-Fi版と通常Bluetooth版の2つのモデルが用意されており、それぞれが優れた技術と機能性を備えています。

まず、Wi-Fi版ではQualcommの「XPAN WiFi Technology」を世界初搭載し、4.2Mbpsの高ビットレートで最大96kHz/24bitのハイレゾ・ロスレスオーディオ伝送を可能にする点が最大の特徴です。一方でBluetooth版は従来のBluetooth接続技術を基盤としつつもこちらも最新規格の「aptX Adaptive LE」2.1Mbpsに世界初対応しており、48kHz/24ビットのハイレゾ・ロスレス高音質オーディオ伝送が可能です。両モデルともアクティブノイズキャンセリング技術や自然な外音取り込み性能など、様々な機能を標準装備しています。

Wi-Fi版とBluetooth版の違いとは?

Wi-Fi版とBluetooth版の大きな違いは、「XPAN WiFi Technology」の有無です。Wi-Fi版はこの技術を用いて、従来のBluetoothでは実現できなかった96kHz/24ビットのロスレスオーディオを提供します。一方、Bluetooth版では「aptX Adaptive LE」に対応しており、48kHz/24ビットの高音質オーディオ伝送が可能です。

また、デザイン面ではWi-Fi版がブラック1色で展開され、Bluetooth版はチタングレーとホワイトの2色が用意されています。これらの違いにより、ユーザーの音質や接続形式へのニーズに応じた選択が可能です。

価格と市場での位置付け

Xiaomi Buds 5 Proは、Wi-Fi版の直販価格が27,980円、Bluetooth版が24,980円と設定されています。この価格帯は高機能な完全ワイヤレスイヤホン市場において非常に競争力があります。

特にWi-Fi版は世界初の「XPAN WiFi Technology」搭載イヤホンとして、早くも市場内で独自の地位を築いています。一方、Bluetooth版はより普及価格帯に近い設定で、幅広い層にアプローチ可能です。

この戦略により、音質優先のハイエンドユーザーからコストパフォーマンスを重視する消費者まで、幅広い市場での競争力があると言えます。

Xiaomiのイヤホンシリーズ全体の概要

Xiaomiはこれまで、コストパフォーマンスに優れた製品を数多く展開してきました。イヤホンシリーズにおいてもエントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広くラインナップしており、多様なニーズに応えています。

特に「Redmi Buds」シリーズは低価格帯で高品質な音質を提供し、多くの支持を集めています。一方、「Pro」シリーズは音質や機能に一層のこだわりを持たせた製品で、今回のBuds 5 Proでもその方向性が継承されています。これにより、独自技術を搭載したハイエンドモデルとしてのプレゼンスを高めつつあります。

他ブランドとの比較(SONYやAppleなど)

Xiaomi Buds 5 Proは、同様に高機能な完全ワイヤレスイヤホンを提供するSONYやAppleと競合します。SONYの製品はノイズキャンセリング性能やバッテリー性能で高い評価を受けており、特にフラグシップモデルでは音質においてもトップクラスといえます。

Appleは多様なジャンルに対応したバランスの良い音作りと耐久性、また装着感、なによりiPhoneをはじめとするAppleデバイスとの連携性に優れており、幅広いユーザー層に信頼されています。

これらとの比較において、Xiaomi Buds 5 Proは「XPAN WiFi Technology」という独自技術を武器に差別化を図っています。そのため、特に音質に重点を置くユーザーにとって有力な選択肢となるでしょう。

Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版と通常Bluetooth版に共通の内容、特徴

・正確なサウンドを実現するデュアルアンプ同軸トリプルドライバー
・同ブランドの完全ワイヤレスイヤホンとして最高峰の音質を実現
・Harman AudioEFX チューニングによる高音質
・ヘッドトラッキング対応の内蔵3Dオーディオ
・周囲の状況に応じて音量を自動調節する適応ボリューム機能
・音質パーソナライズ化機能
・プリセットイコライザーとアプリでのマニュアルイコライザー対応
・Bluetoothバージョンは5.4
・クアルコムSnapdragon Soundに準拠
・コーデックはSBC/AAC/aptX Lossless/aptX Adaptive/LC3に対応
・最大2.1Mbpsの伝送を可能にするLE AUDIOの新規格「aptX Adaptive LE」にも対応
・マルチレベルに調節可能な最大55dB/5kHzのアクティブノイズキャンセリング
・内蔵の3つのマイクと、AIベースの通話ノイズリダクションアルゴリズムによる高品位な通話
・音楽再生時間は、イヤフォンのみで8時間、充電ケース併用で40時間
・10分充電で約4.5時間再生可能な急速充電機能
・耳に装着したままでもケースに入れていても最大4時間のボイスレコーディングが可能
・イヤホン本体をつまむ動作やスワイプ動作で操作可能
・人間工学に基づき耳にフィットするように設計
・イヤホン本体は片側当たりわずか5.6gの軽量
・イヤホン本体はIP54の防水防塵性能
・Xiaomi Earbudsアプリでさまざまな設定やカスタマイズが可能
・Xiaomi Hyper OSおよびアプリ「Xiaomi Earbuds」をインストールしたデバイスでは、20言語に対応したAI翻訳などさまざまな便利機能が利用可能

Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版と通常Bluetooth版の違い

・Wi-Fi版のみQualcommによるWi-Fi経由の4.2Mbpsロスレスオーディオ技術である「XPAN WiFi Technology」を搭載
・Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版は世界初の「XPAN WiFi Technology」受信対応デバイス
・イヤホン本体のバッテリー容量がWi-Fi版が64mAh、通常Bluetooth版が53mAhと違う。ただし、バッテリー持ちは同じ
・本体カラーがWi-Fi版はブラック1種類、通常Bluetooth版はチタングレーとホワイトの2種類
・直販価格がWi-Fi版は27,980円、通常Bluetooth版は24,980円

Xiaomi Buds 5 Pro レビューサイト

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Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版と通常Bluetooth版に共通の内容での各種評価から項目ごとに分析

全音域で品位の高いサウンドは価格以上の実力

Xiaomi Buds 5 Proは価格以上の実力を持つと評価される完全ワイヤレスイヤホンです。低音から高音までバランスよく再現され、どの音域でもクリアなサウンドを楽しめます。特に音楽鑑賞において、その精緻な音質が評価されています。一般的なBluetoothイヤホン以上の音質を実現しているため、評価が高まる要因となっています。

元気のよいメリハリのあるサウンド

このイヤホンは、元気がありダイナミックな音質が特徴です。特にポップスやロックのようなジャンルに適しており、エネルギッシュなサウンドを求めるユーザーにとって理想的です。低音域の迫力や高音域のキレが良く、聴きごたえのある楽曲再生が可能です。

ハイレゾを意識した情報量豊富でワイドレンジなサウンド

Xiaomi Buds 5 Proは、ワイドレンジかつ情報量豊富なサウンドを提供します。ハイレゾ音源への対応を意識した設計が施されており、細部の音も逃さず拾える点が魅力です。特に繊細なクラシック音楽やジャズなどのジャンルで、その恩恵を最大限に感じられるでしょう。

モニター的ではなく演出のあるサウンド

このイヤホンは、スタジオモニターのようなフラットな音ではなく、音楽を楽しむための演出が施されたサウンドを提供します。楽曲の魅力を引き出す独特のチューニングが施されており、リスニング体験をより感動的なものにします。

適合ジャンルはロック・ポップス系か

評価から判断すると、Xiaomi Buds 5 Proは特にロックやポップスなどのリズミカルで力強い音楽ジャンルとの相性が良いようです。その鮮やかで躍動感ある再生能力がこれらの音楽をより楽しくさせてくれます。一方で、静かな楽曲にも適したバランス性能を持ち合わせています。

aptX Adaptive LEでもこれまでのBluetoothを超える品位が得られる

Bluetooth版モデルでも、aptX Adaptive LEコーデックが採用されていることでこれまでのBluetoothイヤホンを超える高音質を実現しています。

特に48kHz/24ビットの高解像度音声を伝送できる点は評価に値します。

aptX Adaptive LE送信が使えるスマホが「Xiaomi 15」か「Xiaomi 15 Ultra」のみと少なすぎる

aptX Adaptive LEの送信機能はXiaomi 15やXiaomi 15 Ultraといった限られたデバイスでしか利用できない点が課題です。他ブランドのスマホや古いモデルでは利用が難しいため、普及性に懸念があります。

LE AUDIOによる超低遅延でゲームも快適

LE AUDIOによって低遅延を実現し、ゲームにおいても快適な使用感が得られます。音と映像の同期が非常に優れており、アクションゲームやシューティングゲームなどでもストレスを感じずプレイできます。

3Dオーディオも自然で実用レベル

Xiaomi Buds 5 Proは3Dオーディオ機能にも対応しており、空間的なサウンド再現が可能です。この機能により映画やライブ音源を没入感たっぷりに楽しむことができます。また、自然な音場を表現できるためユーザー体験が向上します。

アクティブノイズキャンセリング性能は価格を考えるととても高い

価格帯を考慮すると、このイヤホンのアクティブノイズキャンセリング性能は非常に優れているようです。外音を効率的に遮断するため、騒がしい環境でも静寂を堪能しながら音楽を楽しむことができます。これは通勤や移動中にも大いに役立つ機能です。

外音取り込み性能も自然

外音取り込みモードの性能も評価が高いです。イヤホンを装着したままでも周囲の音を自然に聞き取れるため、安全性や利便性を損なわずに利用できます。

本体の操作性も快適

イヤホン本体の操作性は快適で直感的です。タッチコントロールが対応しており、音量調整やトラックの再生操作がスムーズに行えます。また、アプリとの連携でさらに操作性が向上します。

操作へのレスポンスが少し悪いという感想の人もいる

一部のユーザーからは、操作へのレスポンスがわずかに遅いと感じられるという声も挙がっています。ただし、これは極少数の意見であり、体感的にはほとんど問題ないと考えられます。

アプリのカスタマイズ性が高い

専用アプリでは多くのカスタマイズが可能です。EQの調整やタッチ操作の割り当て変更、フィットテストなど、さまざまな機能を自分好みにアレンジすることができます。

バッテリー性能も十分

Xiaomi Buds 5 Proは、バッテリー性能も十分です。一度のフル充電で長時間利用できるため、日常的な使い方においてもストレスを感じにくいです。さらにワイヤレス充電にも対応しており利便性が高い点も見逃せません。

ワイヤレス充電対応も便利

ワイヤレス充電に対応している点は利便性の向上に直結します。ケーブルなしで簡単に充電できることで、日常の煩わしさが軽減されます。

高音質志向のコーデック利用機ながらバッテリー性能が良いのも特筆点

高音質を意識したコーデックを利用しているにもかかわらず、バッテリー持ちが良い点は特筆すべきポイントです。音質かバッテリーかで悩むことなく、両立を実現している点が評価されています。

全部入りでこの価格は破格と言える

機能の充実度を考えると、Xiaomi Buds 5 Proの価格は非常に競争力があります。多彩な機能、高音質、快適さを兼ね備えながら、Wi-Fi版とBluetooth版双方がお手頃価格で提供されている点は圧倒的な魅力です。

あえての弱点はLDACに非対応なこと

あえて弱点として挙げられるのは、LDACコーデックに非対応であることです。ただし、aptX Adaptive LEやXPAN WiFi Technologyによる高音質サウンドの実現は、LDACの未対応を補うに十分であると考えられます。

Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版に特有の内容での各種評価から項目ごとに分析

XPAN WiFi Technologyによるロスレス96kHz/24ビットのサウンドは完全ワイヤレスイヤホンとしては衝撃的なレベル

Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版に搭載されているXPAN WiFi Technologyは、完全ワイヤレスイヤホンとして初めてロスレス96kHz/24ビットの音質を実現しました。この技術により、非常に緻密でクリアなサウンド再生が可能で、音楽の細部まで楽しむことができます。特に高音域と中音域の解像度が高く、クラシック音楽やジャズなど、音質重視の楽曲ジャンルで大きな効果を発揮します。

この性能は、これまでの完全ワイヤレスイヤホンには見られなかった次元のサウンド体験を提供し、多くのレビューでも「革新的」と評価されています。

ハイレゾ音源の再生能力に関してはこれまでの完全ワイヤレスイヤホンとしては最高峰

Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版は、完全ワイヤレスイヤホンとしてははじめて96kHz/24ビット品位でハイレゾ音源をそのままの品質で再生できるという点で、他のイヤホンを大きくリードしています。

これまで完全ワイヤレスイヤホンでは難しいと言われていたハイレゾ・ロスレスオーディオ再生を可能にしたこのモデルは、オーディオファンにとって理想的な選択肢となっています。XPAN WiFi Technologyの高い帯域幅を活用して、音の粒立ちや広がりが明瞭に表現され、原音に忠実なサウンドがしっかりと再現されているようです。

aptX Adaptive LE 48kHz/24ビットよりもかなり音質が良く感じた

Wi-Fi版ではaptX Adaptive LE(48kHz/24ビット)対応のBluetooth版よりも音質の向上が顕著に感じられるというユーザーレビューが見られました。音の厚みや奥行きがBluetooth版と比べて向上しているなどといった感想が見られました。この違いは音楽のジャンルを問わず明らかなようで、Wi-Fi版の優位性を実感できるようです。

aptX Adaptive LE 48kHz/24ビットとの音質差が大きいのことの理由がよくわからない

一部のユーザーからは、XPAN WiFi TechnologyとaptX Adaptive LEによる音質差が予想以上に大きいとの指摘があります。特にロスレス再生時の解像度や透明感は明らかにWi-Fi版が優れているようですが、技術的な詳しい理由については現時点では公表されていません。

Qualcommの技術仕様にはXPAN WiFi Technologyが高いデータ転送能力を持つことが示されていますが、転送方式や圧縮技術における違いが音質に及ぼす影響については更なる検証が求められます。

というのも、原理的には48kHz/24ビット以下のハイレゾ音源を再生する分には両規格で音質差が生まれるはずはないのです(同一データを再生するはず)。しかしながら、この条件下でも音質差がありXPAN WiFi Technologyのほうが優れて感じられたというユーザーの感想は見過ごせないことです。

XPAN WiFi Technology接続時の遅延は大きくゲームには向かない

XPAN WiFi Technologyはその高音質の反面、遅延が大きいというデメリットがあるようです。特に動画視聴やゲーム用途では、その遅延がプレイ体験や視聴体験に影響を及ぼすことがあります。ゲームの音声が映像とズレる現象が指摘されており、タイミングが重要なFPSゲームや音楽リズムゲームには十分な適性がないと考えられます。この点を考えると、Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版でのWi-Fi接続はは主に音楽鑑賞用イヤホンとして使用するのが適切なようです。

XPAN WiFi Technology送信ができるスマホが「Xiaomi 15 Ultra」のみと少なすぎる

現在、XPAN WiFi Technologyの対応デバイスが現時点で限られている点も課題となっています。特に現時点でXPAN WiFi Technology送信をサポートしているスマホは「Xiaomi 15 Ultra」のみであり、他ブランドのデバイスでは使用できない状況にあります。

この制約により、Wi-Fi版の機能をフルに活かすためには対応するスマートフォンを別途購入する必要があり、ユーザー層が限定される可能性があります。今後対応デバイスが拡充されることが期待されます。

総合評価とおすすめの利用シーンを考察

この価格帯における競争力は?

Xiaomi Buds 5 Proは、現在市場で提供されている完全ワイヤレスイヤホンの中でも特にコストパフォーマンスの高さが注目されます。27,980円(税込)のWi-Fi版と24,980円(税込)のBluetooth版は、同価格帯の他ブランド製品、たとえばSONYやAppleと比較しても音質や機能面での優位性が目立ちます。

特にWi-Fi版に採用されているXPAN WiFi Technologyは、完全ワイヤレスイヤホンとして初めての技術であり、高解像度なロスレス音源再生に対応している点は競合製品では見られない特長です。一方で、低価格帯の製品を求めるユーザーにはやや高いと感じられる可能性があるのも事実です。

どちらを選ぶべき?Wi-Fi版 vs Bluetooth版

Wi-Fi版とBluetooth版の選択は、ユーザーの利用目的や環境に依存します。

Wi-Fi版はXPAN WiFi Technologyによるロスレス音源の再生が可能で、音質にこだわるユーザーやハイレゾ音源を楽しみたい方には最適です。しかし、XPAN WiFi Technologyの送信が可能なスマホが現在「Xiaomi 15 Ultra」のみに限定されている点や、Wi-Fi接続時の遅延がゲームには向かないことを考慮する必要があります。

逆にBluetooth版は、接続範囲の広さや対応デバイスの多さにより汎用性が高く、より広いユーザーニーズを満たします。多目的に使いたい場合はBluetooth版、音質重視ならWi-Fi版を選ぶのが適切でしょう。

利用シーン別(通話、音楽、ゲーム等)の適性

Xiaomi Buds 5 Proは、利用シーンによってその真価を発揮します。音楽鑑賞では、Wi-Fi版のXPAN WiFi Technologyがもたらす高品位なロスレス音質によってハイレゾ音源を存分に楽しむことができます。

また、Bluetooth版でもaptX Adaptive LEを利用した高音質再生が可能で、普段使いには十分です。通話時はアクティブノイズキャンセリング機能が外部の雑音を効果的に遮断し、クリアな音声を実現します。

一方で、ゲーム用途ではWi-Fi版の遅延が課題となりやすいものの、Bluetooth版ならLE Audioによる低遅延接続で快適な体験を得られるでしょう。なお、外音取り込みモードは両モデル共通で優秀なため、通勤などのシーンにも適合します。

購入者の口コミを基にした客観的評価

購入者からの口コミでは、Xiaomi Buds 5 Proの全体的な評価が非常に高いことがわかります。特に音質の面で価格以上のパフォーマンスを発揮している点が評価されています。Wi-Fi版では「これまでにないクリアな音質」という声が多数あり、Bluetooth版でも「高音から低音までバランスが良く、力強いサウンド」との評価が目立ちます。

一方で、「XPAN WiFi Technologyの使用環境が限定的」との指摘もあり、対応デバイスの少なさへの不満が見られます。操作レスポンスがやや遅いとの意見もあるものの、多くのユーザーはコストパフォーマンス面で高評価を与えています。

購入するべき対象ユーザーの特徴

Xiaomi Buds 5 Proは、音質を重視するユーザーに特におすすめです。Wi-Fi版のXPAN WiFi Technologyによって高解像度なロスレス音源再生を楽しみたい方、あるいはBluetooth版のaptX Adaptive LEで手軽に高音質を楽しみたい方に向いています。また、価格以上の音質やノイズキャンセリング性能、装着感を求めるユーザーにも適しています。

一方で、デバイスの互換性や接続環境が限定される点もあるため、特にWi-Fi版を購入する際は、対応スマホ(Xiaomi 15 Ultraなど)の利用を検討する必要があります。

総じて、少しでも音質にこだわりたい、もしくは新しい技術をいち早く体験したいユーザーに最適な製品です。

Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版がおすすめのユーザーは?

Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版は、高音質を求めるオーディオ愛好家や、最新技術を体験したいというユーザーに特におすすめです。このイヤホンは、完全ワイヤレスイヤホンの中でも世界初となる「XPAN WiFi Technology」を搭載しており、96kHz/24ビットのロスレスオーディオを実現します。その結果として、これまでのBluetoothイヤホンでは得られない圧倒的な音質が楽しめます。

また、特にハイレゾ音源を日常的に楽しみたい人にとって、このモデルは非常に適しています。4.2Mbpsという大容量での安定した接続を可能にしており、音のディテールや豊かな情報量を余すことなく引き出すことができます。そのため、音楽ジャンルに限らず、クリアで高解像度なサウンドに価値を見出す方にとって理想的な選択肢と言えるでしょう。

一方で、このモデルが最大限にその性能を発揮するためには、「Xiaomi 15 Ultra」などのWi-Fi送信に対応したデバイスが必要です。そのため、対応機器をすでに所有している、もしくは今後購入予定があるユーザーにおすすめです。こうしたデバイス環境を揃えることで、「XPAN WiFi Technology」が提供する真のハイレベルな音質体験が保証されます。

ただし、XPAN WiFi Technologyを使用した場合、遅延が比較的大きくなるという点にも注意が必要です。そのため、ゲーム用途や超低遅延を求める場面ではこの接続は適していない可能性があります。このような性質を考慮すると、映画鑑賞や音楽リスニングといったエンタメ用途に重きを置くユーザーに特におすすめと言えます。

最終的に、価格が若干高めですが、ロスレスオーディオと革新的な技術を手にできる点を考慮すると、オーディオマニアやXiaomiの完全ワイヤレスイヤホンシリーズに関心を持つ技術志向のユーザーにとって、大きな満足感を得られるモデルに仕上がっています。

Xiaomi Buds 5 Pro 通常Bluetooth版がおすすめのユーザーは?

Xiaomi Buds 5 Proの通常Bluetooth版は、特にコストパフォーマンスを重視しながらも、安定した接続性と高音質を求めるユーザーにおすすめです。Bluetooth 5.3に対応しており、一般的なスマートフォンや音響機器との互換性が非常に高く、多くのデバイスでスムーズに使用できます。そのため、特別な対応機器を必要としない点は大きな利点です。

また、価格が直販で24,980円と非常に競争力があり、同価格帯の他ブランド製品と比較しても、音質や機能面で遜色ありません。特にaptX Adaptive LEをサポートしているため、ハイレゾ相当の音質を手軽に楽しみたいユーザーには最適です。これは、音楽や映画鑑賞、日常的な通話の利用だけでなく、ゲームプレイの際にも低遅延で貢献します。

ただし、Wi-Fi版で採用されている「XPAN WiFi Technology」のような4.2Mbpsのロスレスオーディオを楽しむには劣るため、究極の音質を求めるユーザーではなく、手軽に高性能なイヤホンを利用したい方に向いているといえます。さらに、チタングレーやホワイトといったカラーバリエーションもあり、デザインにこだわりたい方にも好評です。

機能性、デザイン、価格の全てでバランスの取れた選択肢といえる通常Bluetooth版。特に、すでに対応するBluetoothコーデックに対応した機器を揃えているユーザーには、Xiaomi Buds 5 Proのこのモデルが最適な選択となるでしょう。

Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版と通常Bluetooth版のどちらもあまりおすすめではないユーザーは?

Xiaomi Buds 5 Proは、Wi-Fi版と通常Bluetooth版のどちらも魅力的な特徴を備えていますが、全てのユーザーに適しているわけではありません。このセクションでは、特定の使用状況やニーズを持つユーザーに向けて、Buds 5 Proの両モデルがあまりおすすめできないと考えられるケースを紹介します。

まず、完全ワイヤレスイヤホンに低価格を求めるユーザーにはあまり向きません。Wi-Fi版の価格が27,980円、Bluetooth版が24,980円と、それぞれプレミアムな価格設定になっており、性能志向の製品に分類されるため、低価格帯を希望する人にとってはやや負担が大きいと言えます。

次に、高音質性能の技術を生かし切れない環境にいるユーザーも勧めづらいといえます。特に、Wi-Fi版が搭載するXPAN WiFi Technologyでのロスレスオーディオ再生は、対応するスマートフォン(現在は「Xiaomi 15 Ultra」のみ)を持っていないとそのメリットを十分に発揮できません。非対応デバイスで使用すると、Bluetooth伝送技術のみを利用することとなり、高音質を求めて本機を購入した場合、期待外れ感を感じる可能性があります。通常Bluetooth版のaptX Adaptive LEについても「Xiaomi 15」「Xiaomi 15 Ultra」の2機種のスマートフォンしか現時点で送信対応していないことにも留意が必要です。

さらに、ゲーム用途を重視するユーザーにもWi-Fi版はおすすめしにくい一面があります。XPAN WiFi Technologyの接続時には遅延が大きくなるため、俊敏なレスポンスを求められるゲームシーンではBluetooth版よりも不向きになる場合があります。普段からゲームプレイや動画視聴時に低遅延を重視する人にとっては、完全な選択肢とは言えないでしょう。

また、すでにハイレゾ音質や高いノイズキャンセリング性能を備えたイヤホンを所有しており、それを満足して使っているユーザーにも、性能アップの体感度が低い場合が考えられます。この場合、新たにXiaomi Buds 5 Proを購入することがコストパフォーマンス的に好ましくない選択となる可能性があります。

最後に、LDACコーデック対応が必須なユーザーにとっても、この製品は魅力に欠ける可能性があります。LDACは高音質志向のユーザーには人気のあるコーデックで、SONY製品をはじめとする他の完全ワイヤレスイヤホンに採用されていますが、Xiaomi Buds 5 Proでは非対応です。そのため、LDAC特有の音質を重視する方には別の選択肢を検討したほうが良いでしょう。

管理人の視点

いやあすごい完全ワイヤレスイヤホンが出たなあというのが正直なところ。それもどちらも世界初の高音質伝送を実装しているのですから。ただ、現時点ではXPANにしろ、aptX Adaptive LEにしろ、送信対応機器があまりにも限定されているのがネック。ただ、aptX Adaptive LEのほうは短い時間で普及しそうな気はします。XPANは安価に送信用ドングルが発売されればいいなとも思います。

あとは、シャオミの完全ワイヤレスイヤホンというのが、これまであまり高音質志向だったわけではなく、どちらかというと低価格が売りだったので、いきなり高音質志向モデルを出されても、イヤホン愛好家も少し及び腰になるかも。

一般ユーザー目線だと、シャオミというブランド力(完全ワイヤレスイヤホン市場において)がソニーやアップルどころか、アンカーやファーウェイにも劣る可能性があり、ただ実力が高くても売れるかはなんとも言えないでしょう。ただ、音さえよければオーディオ系サイトでの高評価や受賞は期待できるので、実力のみを評価する層にはまさにその実力が評価されて、適切なポジションに収まるでしょう。個人的にはまだ様子見です。

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