- AKG N5 Hybrid ブランド国内初の完全ワイヤレスイヤホン 38,500円
- AKG N5 Hybridの内容・特徴
- ダイナミック型ドライバーにPEN素材と高純度グラファイトを採用し、DLC+PEN振動板を搭載
- フロントチャンバー設計により、ニュートラルでバランスの良いクリアなサウンドを提供
- ハイブリッドノイズキャンセリング技術
- 付属USB-Cドングルでのハイレゾワイヤレスオーディオ対応
- コーデックはLDAC/AAC/SBCに加え、LC3plus対応
- 空間サウンドと高い通話品質
- 「Personi-Fi」「SilentNow」マルチポイントなどシームレスな多機能性
- 外音取り込み機能
- 専用アプリ「AKG Headphones」対応
- Google Fast Pair、Microsoft Swift Pair対応
- バッテリー持続時間
- イヤホン本体はIP54等級の防水防塵、充電ケースはIPX2等級の防滴に対応
- AKG N5 Hybridの革新性・特筆性のまとめ
- AKG N5 Hybrid 仕様
- AKG N5 Hybrid レビューサイト
- AKG N5 Hybridの各種レビュー・評価から本機の実力をポイントごとに分析・考察
- AKG N5 Hybrid 総評
- AKG N5 Hybridはどのようなユーザーに向いているか?
AKG N5 Hybrid ブランド国内初の完全ワイヤレスイヤホン 38,500円
ハーマンインターナショナルは、AKGブランド新製品として、AKG国内導入初となる完全ワイヤレスイヤホン「N5 Hybrid」を2024年5月17日に発売。価格は38,500円。
「N5 Hybrid」の内容・特徴の紹介と、各種レビュー・評価から本機の実力を分析・考察します。
AKG N5 Hybridの内容・特徴
AKG初の完全ワイヤレスイヤホン「N5 Hybrid」は、付属のUSBドングルによる革新的な機能と高音質を備えた製品です。以下では、「N5 Hybrid」の具体的な特徴や機能について詳しく紹介します。
ダイナミック型ドライバーにPEN素材と高純度グラファイトを採用し、DLC+PEN振動板を搭載
AKG N5 Hybridは、10mm径のダイナミックドライバーの振動板にDLC(ダイアモンドライクカーボン)とPEN(ポリエチレンフタレート)素材を使用しています。この組み合わせにより、高音質でクリアなサウンドを実現しています。これにより、音楽鑑賞時の細かな音のニュアンスも楽しむことができます。
フロントチャンバー設計により、ニュートラルでバランスの良いクリアなサウンドを提供
フロントチャンバー設計を採用したN5 Hybridは、音の均衡を取りながらクリアで透明感のあるサウンドを提供します。これにより、AKGならではの広い音場感を感じられるだけでなく、リスナーに一貫した音楽体験を提供します。
ハイブリッドノイズキャンセリング技術
ハイブリッドノイズキャンセリング技術を搭載しているN5 Hybridは、外部の騒音を効果的に遮断し、音楽や通話をよりクリアに楽しむことができます。これにより、外出先や騒がしい環境でも快適にイヤホンを使用することができます。
付属USB-Cドングルでのハイレゾワイヤレスオーディオ対応
N5 HybridはBluetooth 5.3接続に加えて、付属のUSB-Cドングルによるハイレゾワイヤレスオーディオにも対応しています(LC3plusで送受信により、24bit/96kHz品位を実現)。これにより、高音質な音楽再生をより効率的に楽しむことができます。USBドングルを使って接続することで、デバイスの種類を問わず高品質なサウンドを体験できるのが大きなメリットです。
コーデックはLDAC/AAC/SBCに加え、LC3plus対応
コーデックはLDAC/AAC/SBCに加え、LC3plus対応(LC3にもアップデート対応予定)。
N5 Hybridは、最先端のオーディオコーデックをサポートしており、高音質での音楽再生が可能です。LDAC、AAC、SBCに加え、新たにLC3plusにも対応しており、今後のアップデートでLC3にも対応予定です。これにより、幅広いデバイスから高音質を楽しむことができます。
空間サウンドと高い通話品質
N5 Hybridは、広がりのある空間サウンド機能を搭載し、高い通話品質も提供します。内蔵された高性能マイクロホン(マイクは左右それぞれ、外部ノイズ集音と通話用を兼ねたビームフォーミングマイク2基、ノイズ分離用のインナーマイク1基を搭載)は、外部ノイズを効果的に抑え、クリアな音声通話を実現します。これにより、ビデオ会議や電話通話もストレスなく行えます。
「Personi-Fi」「SilentNow」マルチポイントなどシームレスな多機能性
「Personi-Fi」は、ユーザー個々の聴力テストを実施し、ユーザーの個別の聴力特性に基づいて音質を最適化する機能です。「SilentNow」はデジタル耳栓モードで、音楽を聴かずに集中したい時に便利です。さらに、マルチポイント機能(LDAC接続時も有効)に対応しており、複数のデバイスとシームレスにつなげることができます。
外音取り込み機能
外音取り込み機能を使用すると、周囲の音を自然に取り込むことができます。これにより、イヤホンをしている間でも環境音や会話を逃さずに確認できます。
専用アプリ「AKG Headphones」対応
N5 Hybridは、専用アプリ「AKG Headphones」に対応しています。このアプリを使用することで、イヤホンの各種設定や音質調整が簡単に行えます。
Google Fast Pair、Microsoft Swift Pair対応
N5 Hybridは、Google Fast PairとMicrosoft Swift Pairに対応しており、簡単にAndroidデバイスやWindows PCとペアリングできます。これにより、初めて使用する際にもスムーズに接続が可能です。
バッテリー持続時間
長時間の音楽再生や通話に対応するバッテリー持続時間も特徴です。満充電で最大8時間の再生が可能で、充電ケースを併用することで、さらに延長することができます。
イヤホン本体はIP54等級の防水防塵、充電ケースはIPX2等級の防滴に対応
N5 Hybridは、イヤホン本体がIP54等級の防水防塵仕様であり、充電ケースもIPX2等級の防滴対応です。これにより、日常的な使用や屋外での利用も安心して行えます。
AKG N5 Hybridの革新性・特筆性のまとめ
AKG初の完全ワイヤレスイヤホンとして登場した「N5 Hybrid」は、音質と機能の両方で驚愕の体験を提供します。ハイブリッドノイズキャンセリング技術により、雑音をほぼ遮断し、リスニング体験を一段と向上させます。また、PEN素材と高純度グラファイトを使用したダイナミック型ドライバーにより、クリアでバランスの取れたサウンドを実現しています。
さらに、付属のUSB-Cドングルを使用することで、ハイレゾワイヤレスオーディオにも対応しており、最先端のサウンド体験を幅広い接続機器との組み合わせで提供できることは特筆点です。Bluetooth 5.3により安定した接続が確保されている点も見逃せません。また、LC3plusやLDACなど多様なコーデックに対応しており、高品質な音楽再生を楽しむことができます。
「Personi-Fi」や「SilentNow」などの多機能性も魅力的です。個人の耳に最適な音響設定を行うことができる「Personi-Fi」機能や、周囲のノイズを完全に遮断する「SilentNow」など、ユーザーのニーズに応じたカスタマイズが可能です。また、Google Fast PairやMicrosoft Swift Pairに対応しているため、複数のデバイス間でのシームレスな接続が実現します。
防水防塵機能も備えており、IP54等級の防水防塵性能により安心して使用できます。まさに、音質、機能、デザインの三拍子揃った完全ワイヤレスイヤホンとして、N5 Hybridは新しいスタンダードを確立する製品と言えるでしょう。
AKG N5 Hybrid 仕様
使用ユニット:10㎜径ダイナミックドライバー
周波数特性:20Hz – 40kHz
Bluetooth:バージョン 5.3
対応プロファイル:A2DP V1.4, AVRCP V1.6.2, HFP V1.8
対応コーデック:SBC, AAC, LDAC, LC3plus(USB ドングル使用時), ※LC3はファームウェアアップデートにより予定
防水等級:イヤホン本体:IP54※3、充電ケース:IPX2※4
重量:イヤホン本体:各 6g、充電ケース:48.4g
連続使用時間:
[Bluetooth接続] ・ANCオフ時:約40時間(イヤホン本体約10時間再生+充電ケース使用約30時間) ・ANCオン時:約32時間(イヤホン本体約8時間再生+充電ケース使用約24時間)
[ドングル接続] ・ANCオフ時:約18時間(イヤホン本体約4.5時間再生+充電ケース使用約13.5時間) ・ANCオン時:約16時間(イヤホン本体約4時間再生+充電ケース使用約12時間)
※急速充電対応(15分の充電で約4時間再生可能)
付属品:充電用USB-A→Cケーブル,USB-Cドングル,イヤーチップ4サイズ,USB-C→A変換アダプター
カラー:全2色(ブラック・ホワイト)
AKG N5 Hybrid レビューサイト




AKG N5 Hybridの各種レビュー・評価から本機の実力をポイントごとに分析・考察
USB付属ドングルとの組み合わせでハイレゾ伝送非対応機器ともハイレゾ伝送できるのが大きく評価
AKG初の完全ワイヤレスイヤホン「N5 Hybrid」は、付属のUSB-C接続ドングルを使用することで、LDACなどのハイレゾワイヤレス伝送が非対応の機器でもハイレゾ音質を楽しむことができます。これにより、対応機器の制約を受けずに高品質なサウンドを体験できる点がとても評価されています。
・iPhone 15/Proとも付属ドングルでハイレゾワイヤレス伝送が可能なのは驚き
最新のUSB-Cポートを備えたiPhone 15やiPhone 15 Proとも、付属のドングルを使用すればハイレゾワイヤレス伝送が可能になります。この組み合わせにより、通常はLDACなどのハイレゾワイヤレス伝送が使えないiPhoneユーザーも高音質のハイレゾオーディオ体験を手軽に楽しむことができるのは驚きです。
・iPhone 14以前のモデルとは付属ドングルでの接続はできない
残念ながら、Lightning端子を備えたiPhone 14以前のモデルとは付属のドングルでの接続ができません。これらのモデルを使用する場合、BluetoothのAACコーデックで接続を検討する必要があります。
基本的な音質はフラット基調でバランスがよい
N5 Hybridの基本的な音質はフラットな特性を持ち、全体的にバランスの取れたサウンドを提供するようです。異なるジャンルの音楽にも適応しやすく、幅広いユーザーに受け入れられています。
・付属ドングル使用時の音質はLDACに及ばないものの優秀
付属ドングルを使用した際のLC3Plusハイレゾ音質は、LDAC接続時には及びないものの、それでも優秀と評価されています。特にLDACに対応しないような低価格の機器からこのハイレベルの音質が得られるのは魅力です。幅広い機器でハイレゾワイヤレス伝送の音質で楽しめるのは大きな利点でしょう。
・ハイレゾ伝送時はイコライザーや空間サウンド、Personi-Fiといった機能が使えなくなるのには注意
ハイレゾ伝送を行う際、イコライザーや空間サウンド、Personi-Fiといったカスタマイズ機能が使えなくなる点に注意が必要です。高品質な音質を求める際に発生する制限として理解しておく必要があります。
LDAC 990k接続時の接続安定感が特筆できる
多くのLDAC対応完全ワイヤレスイヤホンでも接続が不安定になりやすいLDAC 990k接続時であっても、接続の安定感が非常に高い点が特筆されています。この高い接続安定性により、途切れることなく高品質な音楽を楽しむことができます。
・付属ドングル使用時の低遅延性はとても優秀
付属ドングルを使用した場合、低遅延性が非常に優秀であると評価されています。音楽や映画、ゲームを楽しむ際の音と映像のズレが少なく、ストレスなく使用できます。
・ドングル接続時は接続安定性がいまいちのこともある
ドングル接続時には、接続の安定性がややいまいちなことも報告されています。特に、環境の影響を受けやすい点には留意が必要です。
アクティブノイズキャンセリング性能はまあまあ
アクティブノイズキャンセリング性能については、「まあまあ」という評価が多いです。強力ではないものの、日常の雑音をある程度軽減できるレベルとなっています。
・外音取り込み機能の音質は普通
外音取り込み機能については、特別良いわけではなく、平均的な性能のようです。必要最低限の外界の音を取り込む程度の質と考えておくとよいでしょう。
通話品位は優秀。付属ドングル接続時は特筆レベルで優秀
通話品位に関しては非常に高い評価を受けています。特に付属のドングルを使用することで、さらに通話品質が向上し、特筆レベルで優秀な通話を実現します。
装着感は人によって印象は変わるかも
装着感については、人によって評価が分かれるところです。一般的には快適という声が多いですが、耳の形状やサイズによって印象が変わる可能性があります。
付属ドングル接続時にイヤホン本体でできる操作が少ないのは不満
付属ドングル接続時には、イヤホン本体で行える操作が限られる点が不満とされています(本体操作による再生・停止、曲送りが不可)。操作性を重視するユーザーにとっては少々不便に感じるかもしれません。ただし、今後のアップデートで可能な操作が増えるとメーカーはアナウンスしています。
良くも悪くも、基本が共通しているモデル・JBL Tour Pro 2と似ている
N5 Hybridは、同じハーマングループで基本設計が共通しているJBL Tour Pro 2と多くの基本機能が似ている点があります。良くも悪くも、全体的な性能や機能が共通している傾向があります。
付属ドングル使用で真価を発揮するモデルだけに、ドングルなしで使いたい人には価格面で微妙になる
N5 Hybridの真価は付属ドングルを使用することで発揮されるため、ドングルを使わないユーザーにとっては価格面で微妙に感じるかもしれません。ドングル使用前提での購入が推奨されます。
AKG N5 Hybrid 総評
強みと弱み
AKG初の完全ワイヤレスイヤホンであるN5 Hybridは、多くのユーザーに良好な評価を受けています。その強みとして、フラット基調でバランスの良い音質、LDAC 990k接続時の高い接続安定性、そしてハイレゾワイヤレス対応が挙げられます。とくに、USB-C接続の付属ドングルを使用することで、ハイレゾ伝送非対応の機器ともハイレゾ伝送が可能な点も大きな魅力です。
一方、弱みとしては、付属ドングル使用時における接続安定性の一部の不安定さや、ハイレゾ伝送時にイコライザーや空間サウンド機能が利用できない点などが挙げられます。また、アクティブノイズキャンセリング性能がまあまあであるため、究極のノイズキャンセリングを求めるユーザーには少し物足りないかもしれません。
AKG N5 Hybridはどのようなユーザーに向いているか?
AKG N5 Hybridは、高品質なサウンドを完全ワイヤレスイヤホンに求めるオーディオファンに適しています。特に、ハイレゾワイヤレス対応やLDAC対応の高音質伝送を求めるユーザーに向いています。付属のUSB-Cドングルを活用することで、最新のiPhone 15/proやハイレゾ非対応のUSB接続機器ともハイレゾ伝送が可能になるため、多様なデバイスで高品質な音楽体験を楽しみたい方には理想的です。
ただし、付属ドングルを使用しない場合や、特にノイズキャンセリング性能を高く求めるユーザーには、他の選択肢も検討する価値があるかもしれません。
また、完全ワイヤレスイヤホンに4万円近く出してもよいという予算があることも前提になります。
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