ALLDOCUBE iPlay 50 mini Proの内容・特徴を紹介
8.4インチのAndroidタブレット、ALLDOCUBE iPlay 50 mini Proは2023年10月に発売された、いわゆる格安中華タブレットです。実売価格は2万円程度。本機の内容・特徴を紹介し、各種レビュー・評価から、本機の魅力やおすすめ点を掘り下げます。
ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Proは、8.4インチのディスプレイを搭載したAndroidタブレットです。2023年12月現在、日本で発売されている8インチクラスかつ2万円程度のAndroidタブレットとしては、最も高性能なモデルのひとつです。
ディスプレイ
iPlay 50 Mini Proのディスプレイは、8.4インチのFHD+(1920×1200)IPS液晶です。HD解像度の製品が多い8インチクラスのミニタブレットとは一線を画す、鮮明で高精細な映像を楽しむことができます。
プロセッサ
iPlay 50 Mini Proは、MediaTek Helio G99を搭載しています。Helio G99は、ゲーミング向けのSoCで、AnTuTuベンチマークスコアは約40万点を記録します。そのため、動画視聴やゲームなど、負荷のかかる処理も快適にこなすことができます。このクラスのAndroidタブレットとしては高性能なSoCを搭載しているのは大きなポイントです。
メモリとストレージ
iPlay 50 Mini Proは、8GB+8GB仮想のRAMを搭載しています。8GBのRAMは、複数のアプリを同時に起動しても快適に動作させるのに十分な容量です。また、8GBの仮想RAMにより、さらに多くのアプリをメモリ上に保持しておくことができます。
ストレージは、256GBのUFS2.1を搭載しています。microSDカードで最大512GBまで拡張可能なので、写真や動画などのデータもたっぷり保存できます。
カメラ
iPlay 50 Mini Proは、1300万画素の背面カメラと500万画素の前面カメラを搭載しています。背面カメラは、被写体をくっきりと写し出すことができます。前面カメラは、ビデオ通話や自撮りなどに便利です。カメラのスペック的には価格を考えても際立って高いというほどではありません。
バッテリー
iPlay 50 Mini Proは、5000mAhのバッテリーを搭載しています。連続動画再生時間は約12時間と、長時間の利用にも安心です。
通信機能
通信機能は、Wi-Fi a/b/g/n/ac/、Bluetooth5.2、FDDLTE(1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66)、TDLTE(38/39/40/41)、WCDMA(1/2/5/8)に対応しています。SIMスロットを持ち4G LTE通信に対応しているため、外出先でもインターネットに接続できます。
その他の機能
その他の機能としては、イヤホンジャック、シングルスピーカー、GPS/Beidou/Galileo/Glonass、重力センサーなどを搭載しています。イヤホンジャックは、有線イヤホンやヘッドホンを使用したい場合に便利です。GPS/Beidou/Galileo/Glonassに対応しているため、地図アプリやナビゲーションアプリを使用できます。
各種動画ストリーミングサービスを高画質(HD)で視聴するために必要なWidevine L1には非対応です。そのため、各種動画サービスでの再生画質はSD以下となります。
サイズ・重量
サイズは、202.7 x 126 x 7.5mm、重量は306gです。8.4インチのディスプレイを搭載しながら、比較的コンパクトで軽量な設計です。そのため、持ち運びにも便利です。
総合評価
ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Proは、8インチクラスのミニタブレットとして高性能なモデルのひとつです。鮮明で高精細なディスプレイ、快適なマルチタスク処理、長時間の利用が可能なバッテリーなど、幅広い用途に活用できるタブレットです。
ALLDOCUBE iPlay 50 mini Proのスペック
OS:Android 13
ディスプレイ:8.4インチ(1920×1200・IPS・320cd/㎡)
プロセッサ:MediaTek Helio G99
RAM:8GB+8GB仮想
ROM:256GB UFS2.1(microSDカード対応)
カメラ:背面1300万画素、前面500万画素
オーディオ:イヤホンジャック搭載、シングルスピーカー
通信機能:Wi-Fi a/b/g/n/ac/、Bluetooth5.2、FDDLTE(1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66)、TDLTE(38/39/40/41)、WCDMA(1/2/5/8)
SIM:Nano×2
センサー類:GPS/Beidou/Galileo/Glonass、重力
ポート:USB Type-C
バッテリー:5000mAh
その他:Widevine L1非対応(Widevine L3)
サイズ:202.7 x 126 x 7.5mm / 306g
ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Proの各種レビュー・評価からのまとめ
約2万円の格安Androidタブレット・ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Proの各種レビュー・評価から、肯定的な評価と否定的な評価をそれぞれまとめ、本機のコストパフォーマンス面に注目しての総合的な評価をまとめてみます。
肯定的な評価
ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Proは、以下の肯定的な評価が得られています。
高い処理性能とメモリ容量:価格にしては豪華と言えるMediaTek Helio G99 8コアCPUと8GB+8GB仮想RAMを搭載しており、動画再生やゲームプレイなど、負荷のかかる作業でも快適に使用できます。
(AnTuTuベンチマークスコアは約40万)
4G LTE通信に対応:SIMカードを挿入できるため、外出先でも単体でインターネットに接続できて便利。
8.4インチのIPSディスプレイ:視野角が広く、色鮮やかな映像を表示できます。
持ち運びやすいサイズと重量:8.4インチのディスプレイを搭載しながら、比較的コンパクトで軽量。
これらの肯定的な評価を踏まえると、ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Proは、コストパフォーマンスに優れたタブレットと言えるでしょう。
否定的な評価
一方、否定的な評価として、カメラ性能やスピーカー音質、高画質での動画ストリーミングサービスの利用に制限があることが挙げられます。
カメラ性能は、背面カメラは1300万画素、前面カメラは500万画素と、一般的なタブレットと同程度の性能です。ただし、暗所や動きの速い被写体では、画質が落ちることがあります。センサーのなかではジャイロセンサーがないのはネガティブ要素です。
スピーカー音質は、シングルスピーカーで、音量は十分ですが、音質はイマイチです。イヤホンやヘッドホンを使用して音質を向上させる必要がありそうです。
ゲーム用途としてはそれほど重くないゲームなら快適に遊べるようです。原神は、最低画質か低画質なら何とか遊べる程度のようです。
高画質での動画ストリーミングサービスは、Amazon Prime Videoなどの一部サービスで、SD画質での視聴が可能です。ただし、HDでの視聴は不可です(Widevine L1非対応でWidevine L3のため)。
ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Proがおすすめの用途やユーザー
これらの否定的な評価を考慮しても、ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Proは、約2万円の格安タブレットとして、十分なコストパフォーマンスを備えていると言えるでしょう。
具体的には、以下の用途に適しています。
動画再生:SD画質で動画を視聴したい場合は、十分な画質で楽しめるでしょう。
ゲームプレイ:ある程度負荷のかかるゲームでも、快適にプレイできるでしょう。
アプリの使用:複数のアプリを同時に起動したり、大容量のデータを処理したりしたい場合でも、十分に動作します。
ただし、以下の用途には、十分な性能を発揮できない可能性があります。
写真撮影:高画質な写真を撮影したい場合は、別のタブレットやカメラを検討したほうが良いでしょう。
高画質での動画ストリーミング:HD画質での動画ストリーミングをしたい場合は、別のタブレットやテレビを検討したほうが良いでしょう。
主なターゲットとしては、以下のようなユーザー層が考えられます。
動画視聴やゲームなど、エンターテインメントを楽しみたいユーザー
マルチタスク処理を快適にこなしたいユーザー
外出先でも長時間使えるタブレットを求めているユーザー
以上の内容を2万円程度の8インチサイズのAndroidタブレットで行いたいというニーズに合致します。MediaTek Helio G99による処理性能の高さが魅力であり、Widevine L1非対応による動画サービス視聴時のSD画質制限の2点が重要なポイントでしょう。
追記:iPlay 50 Mini Pro NFE Wideivine L1+Nefix対応を果たした新モデル登場!
2023年12月下旬に、iPlay 50 Mini Proの弱点と言われたWidevine L1やNetflixに非対応を改善し、Wideivine L1+Nefix対応を果たした新モデル・iPlay 50 Mini Pro NFEが国内発売されました。
機能・性能的にはこの2点以外に違いはありません。
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