FCNT arrows We2とarrows We2 Plusを比較しての違いは?

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FCNT arrows We2とarrows We2 Plusが発表

FCNTは5月16日、Dimensity 7025搭載のエントリークラスのスマートフォン「arrows We2」とSnapdragon 7s Gen 2搭載のミドルクラスの「arrows We2 Plus」を発表しました。この新シリーズは、前モデル「arrows We」の後継機種として位置づけられます。

両機を比較しての違いと、共通部分を解説し、どのようなユーザーや使い方がそれぞれのモデルに合っているかも考察します。

追記:「arrows We2」「arrows We2 Plus」のSIMフリー版が8月16日に発売されました。実売価格は約3万7000円と約6万円。

arrows We2とarrows We2 Plusの概要

FCNTのスマートフォンである「arrows We2」と「arrows We2 Plus」は、NTTドコモなどから発売が予定されています。この新シリーズは、前モデル「arrows We」の後継機種として位置づけられ、さらなる性能向上と新機能の追加がされています。

arrows We2の特徴

「arrows We2」は特にコストパフォーマンスに優れたエントリークラスのスマートフォンとして設計されています。大手メーカー製のスマートフォンとしてはかなり手頃だった「arrows We」の直接的な後継機に当たります。

ローエンドだった「arrows We」と比較するとCPUとメモリのアップグレードにより、日常的な作業がスムーズに行えるようになっています。また、防塵・防水性能に優れており、IP68の基準をクリアしています。これは、日常生活での利用においても高い耐久性を誇り、ハンドソープやアルコールでの除菌対応も可能です。

arrows We2 Plusの特徴

「arrows We2 Plus」は、arrows We2の上位機種として、高性能化といくつかのプレミアム機能を備えています。このため、「arrows We」の後継機的位置づけと言っても、かなりクラスの上がったミドル機となっています。実際には2023年モデルで9万8780円で発売された「arrows N」の後継機でしょう。

特に注目すべきは、京都大学の森谷敏夫名誉教授と共同で開発したという自律神経活性度の測定機能です。この世界初の機能により、ユーザーは自律神経パワー値や推定年齢を確認することができます。

加えて、Dolby Atmos対応の高音質再生や、映像出力に対応したUSBポートなど、エンターテインメントの面でも充実した機能を提供。耐衝撃性能と防塵・防水性能もあり、外部環境にも強いスマートフォンです。arrows We2 Plusは、ユーザーに高度なヘルスケア機能とエンターテインメント体験を同時に提供することを目指しています。

arrows We2とarrows We2 Plusを比較しての主な違い

搭載SoC

FCNTのスマートフォン「arrows We2」と「arrows We2 Plus」では、搭載されているSoCに違いがあります。arrows We2はMediaTeK社のエントリー向けDimensity 7025を採用している一方、arrows We2 Plusにはよりパワフルなクアルコム社・Snapdragon 7s Gen 2が搭載されています。これにより、arrows We2 Plusはより高いパフォーマンスを提供し、マルチタスクや高負荷なアプリケーションの操作がスムーズになります。

メモリと内部ストレージ容量

メモリと内部ストレージ容量も、両機種間で異なる点の一つです。arrows We2は4GBのRAMと64GBの内部ストレージを備えていますが、arrows We2 Plusは8GBのRAMと256GBの内部ストレージを搭載しており、アプリの動作やデータの保存においてより快適な環境を提供します。

ディスプレイ種類と画面サイズ、リフレッッシュレート

ディスプレイの面でも違いがあります。arrows We2の画面サイズは6.1インチの液晶で、リフレッシュレートは60Hzです。一方、arrows We2 Plusは6.5インチの有機ELによる高品位な大画面と144Hzのリフレッシュレートを実現し、より滑らかな表示が可能です。arrows We2 Plusは動画視聴やゲームプレイに最適な仕様となっています。

カメラの画素数

カメラの画素数に関しても違いが見られます。arrows We2は背面カメラのサブが190万画素のマクロですが、arrows We2 Plusは800万画素の超広角カメラを搭載しており、より高画質な写真撮影が可能です。

arrows We2 Plusにのみ光学手ブレ補正(OIS)を搭載

arrows We2 Plusは光学手ブレ補正(OIS)を搭載している点でも優れており、手ブレを最小限に抑えてクリアな写真と動画の撮影が可能です。一方、arrows We2にはこの機能が搭載されていません。

arrows We2 Plusにのみ自律神経活性度計測機能が搭載

arrows We2 Plusは自律神経活性度計測機能を搭載した初のスマートフォンです。国際的にもその技術が認められており、健康管理に役立つ数値として「自律神経パワー値」や推定年齢を表示します。arrows We2にはこの機能はありません。

arrows We2 Plusのみ「Dolby Atmos」対応

arrows We2 Plusは、ステレオスピーカーを内蔵のうえ「Dolby Atmos」に対応し、立体音響効果による臨場感あるサウンドを楽しむことができます。一方、arrows We2にはこの機能はありません。

arrows We2 PlusのみUSBポートはDPオルタネートモードの映像出力に対応

arrows We2 Plusは、USBポートがDPオルタネートモードの映像出力に対応しており、外部モニターへの簡単な接続が可能です。そのため、プレゼンテーションや動画視聴にも便利です。この機能もarrows We2には搭載されていません。

バッテリー容量

バッテリー容量についても違いがあります。arrows We2のバッテリー容量は4500mAhですが、arrows We2 Plusは5000mAhの大容量バッテリーを備えており、より長時間の使用が可能です。

カラバリ

カラーバリエーションも異なります。arrows We2はライトブルー、ネイビーグリーン、ライトオレンジの3色展開ですが、arrows We2 Plusはスレートグレイ、シャンパンシルバーの2色となっています。

arrows We2 Plus 仕様

OS:Android 14(最大3回のOSアップデート、最長4年間のセキュリティアップデート)
ディスプレイ:6.6インチ(フルHD+・有機EL・144Hz)
SoC:Snapdragon 7s Gen 2
RAM:8GB
ROM:256GB(microSDカード対応)
背面カメラ:5010万画素(f/1.8・OIS)+800万画素(超広角)
前面カメラ:1610万画素(F2.45)
オーディオ:DolbyAtmos
通信機能:Wi-Fi、Bluetooth、5G、4G
SIM:nano + eSIM
ポート:USB Type-C
バッテリー:5000mAh
その他:自律神経を測定できる機能、Exlider、指紋リーダー(電源ボタン)、顔認証、IP68の防塵・防水(ハンドソープ洗い・アルコール除菌対応)、耐衝撃、バッテリーを介さず給電するダイレクト給電、おサイフケータイ
サイズ:不明
カラバリ:スレートグレイ、シャンパンシルバー

arrows We2 仕様

OS:Android 14(最大3回のOSアップデート、最長4年間のセキュリティアップデート)
ディスプレイ:6.1インチ(HD+・液晶)
SoC:Dimensity 7025
RAM:4GB
ROM:64GB
背面カメラ:5010万画素(f/1.8)+190万画素(マクロ)
前面カメラ:800万画素
通信機能:Wi-Fi、Bluetooth、5G、4G
SIM:nano + eSIM
ポート:USB Type-C
バッテリー:4500mAh
その他:Exlider、指紋リーダー(電源ボタン)、顔認証、IP68の防塵・防水(ハンドソープ洗い・アルコール除菌対応)、耐衝撃、バッテリーを介さず給電するダイレクト給電、おサイフケータイ
サイズ:不明
カラバリ:ライトブルー、ネイビーグリーン、ライトオレンジ

arrows We2とarrows We2 Plusに共通の内容

OSはAndroid 14 最大3回のOSアップデート、最長4年間のセキュリティアップデート

arrows We2とarrows We2 Plusは、最新のAndroid 14を搭載し、最大3回のOSアップデートおよび最長4年間のセキュリティアップデートが提供されます。これにより、ユーザーは長期間にわたって安心してスマートフォンを利用することができます。

背面カメラ:5010万画素(f/1.8・OIS)

どちらのモデルも、5010万画素の高解像度カメラを搭載しており、f/1.8の明るいレンズにより、暗所でもきれいな写真を撮影できます。カメラ機能の向上により、日常の撮影から特別な瞬間までを美しく残せます。

シャッターボタンを押すだけで美麗な仕上がりになる「Photoshop Expressモード」

arrows We2とarrows We2 Plusは、「Photoshop Expressモード」を搭載しており、シャッターボタンを押すだけで美麗な仕上がりの写真が撮影できます。簡単な操作でプロフェッショナルな仕上がりを楽しむことができます。

画面を操作することなくスクロールやズームができる「Exlider」機能

画面を触れることなくスクロールやズームができる「Exlider」機能も提供されています。この先進的な機能により、操作感が一段と向上し、快適なユーザー体験を提供します。

米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」の23項目をクリア

高い耐久性を誇るarrows We2とarrows We2 Plusは、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」の23項目をクリアしています。過酷な環境下でも安心して使用できるため、信頼性の高いスマートフォンと言えます。

Qnovoと共同開発のバッテリー超寿命化技術

FCNTはQnovoと共同でバッテリー超寿命化技術を開発しました。これにより、バッテリー劣化の抑制を実現し、長期間にわたり安定した電力供給を提供します。ユーザーは頻繁にバッテリー交換をする必要がなく、スマートフォンを快適に使用できます。

IP68の防塵・防水(ハンドソープ洗い・アルコール除菌対応)

さらに、IP68の防塵・防水性能を備えているため、ハンドソープでの洗浄やアルコール除菌にも対応します。これにより、スマートフォンを清潔に保つことができるため、毎日の使用がより快適になります。

価格はまだ未定

FCNTは、今夏発売予定の「arrows We2」と「arrows We2 Plus」の価格について、現時点では明確な発表をしておりません。スマートフォン市場は急速に変動しているため、適切なタイミングでの価格発表が見込まれています。

価格が未決定であるということは、ユーザーが最新の情報を常にチェックし続けることが重要だということでもあります。特に、最新スマートフォンの購入を検討している方は、arrows We2とarrows We2 Plusの価格動向を見逃さないようにしましょう。

FCNTは紆余曲折ありましたが、現在はレノボ傘下となっています。「arrows We2」と「arrows We2 Plus」はレノボ傘下では第1弾製品ということもあり、注目されています。レノボはPC、タブレットの分野において、製品品質の高さだけでなく、コストパフォーマンスも高いことに定評があるだけに、今回の2モデルは価格面でのインパクトも期待されています。

価格次第によっては、とくに「arrows We2 Plus」はミドルクラスのAndroidスマホ市場において、大きな存在になるかもしれません。それだけの内容は備えていると言えるでしょう。9万8780円だった「arrows N」よりはかなり安いかもしれません。

一方、大手メーカー製スマホで、とにかく安くというニーズを満たしていた「arrows We」(なにしろSIMフリーで1万円程度で買えた)の後継機たる「arrows We2」は「arrows We」のような安さのインパクトまでは難しいような気はします。高性能なエントリー機という位置づけは取れそうですが。

まとめと結論

FCNTのスマートフォン「arrows We2」と「arrows We2 Plus」は、異なるターゲットユーザーに向けて最適化された製品です。両機種はCPU、メモリ、カメラ機能などが従来機「arrows We」から大幅にアップデートされ、快適なスマートフォン体験を提供しますが、「arrows We2 Plus」にはさらに高機能な要素が豊富に搭載されています。

特に、「arrows We2 Plus」は自律神経活性度の測定機能や「Dolby Atmos」対応、光学手ブレ補正(OIS)など、ユーザーの健康管理やエンターテイメント体験を支える多機能のスマートフォンです。また、USBポートがDPオルタネートモードの映像出力に対応している点も注目すべきです。

一方、「arrows We2」も最新OSのAndroid 14や最長4年間のセキュリティアップデートなど、長期間安心して使用できる仕様となっており、コストパフォーマンスを重視するユーザーには最適な選択肢となります。

「arrows We2」と「arrows We2 Plus」という選択肢を提供することで、FCNTは幅広いユーザーのニーズに応える製品ラインナップを揃えています。どちらの機種を選んでも、FCNTが誇る高い信頼性と機能性を享受できることでしょう。価格は未定ですが、両モデルともに期待を高める内容と言えます。今後の発表が楽しみです。

追記:価格が発表され、SIMフリー版も発売されました

追記:「arrows We2」「arrows We2 Plus」のSIMフリー版が8月16日に発売されました。実売価格は約3万7000円と約6万円。

ドコモでは「arrows We2」新規・機種変更:22,000円、「arrows We2 Plus」新規・機種変更:62,150円、

IIJmioでは「arrows We2」新規・機種変更:32,800円、「arrows We2 Plus」新規・機種変更:54800円(メモリ12GB)

そのほか、「arrows We2」はauとUQモバイルのキャンペーンで一括5,501円、「arrows We2 Plus」は楽天モバイルのキャンペーンで一括49,900円+最大12,000円ポイント還元などとなっております。

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