はじめに
EDIFIER INTERNATIONALは、平面磁界型ドライバー搭載ワイヤレスヘッドホン「STAX SPIRITS5」を2024年6月30日に発売。オープン価格で税込みの実売価格は69,880円前後。
Edifier STAX SPIRIT S5の内容紹介と、各種レビュー・評価から本機の実力を分析・考察します。
Edifier STAX SPIRIT S5は、その革新的な技術と高音質でオーディオファンや一般ユーザーの間で注目を集めています。この記事では、製品の概要や特徴、音質、装着感、接続安定性、バッテリー寿命、価格とコストパフォーマンスなど、多角的に評価を分析し、Edifier STAX SPIRIT S5がどのようなユーザーに向いているかを掘り下げていきます。
製品の概要
Edifier STAX SPIRIT S5の特徴概要
Edifier STAX SPIRIT S5は、音質と技術の両面で優れた性能を誇るヘッドホンです。本製品は、第2世代のEqualMass極薄平面振動板を採用した平面磁界型ドライバーを搭載しており、特許取得済みのFluxor磁気回路設計も施されています。さらに、新規導入された「対称サスペンション設計」により原音に忠実な再生が可能となっています。
Bluetoothのコーデックへの対応も豊富で、SBC、AAC、aptX、aptXHD、aptX Adaptive、aptX Losslessに加えて、LDACやLHDCも利用可能です。また、Qualcommの「SnapDragonSound」にも準拠しており、複数のミュージックモードとゲームモード、マルチポイントにも対応しています。
専用アプリ「EdifierConneX」を使用すると、コーデックの設定や再生モードの選択、イコライザーを利用した音質調整が可能です。サウンドモード「原音」「ダイナミック」「モニター」の3つはアプリを使用せずに本体で切り替えることもでき、Bluetooth接続のほか、3.5mmステレオミニ、またはUSB-Cを利用した2系統の有線接続にも対応しています。USB接続時には最大96kHz/24bitのハイレゾ再生が可能で、日本オーディオ協会が定める「ハイレゾオーディオワイヤレス」や「ハイレゾ」規格にも準拠しています。
また、イヤーパッドはラムスキンとクーリングメッシュの2種類を交換して使用でき、ヘッドバンドもラムスキン製となっているため、快適な装着感を提供します。最大再生時間は80時間と長く、バッテリー容量は1,500mAhです。折りたたんで小さくすることもできるので、携帯性にも優れています。
市場における位置づけと評価の概要
Edifier STAX SPIRIT S5は、約7万円と、市場において高級ヘッドホンの部類に入ります。音質や機能性においてすでに高い評価を受けており、特にヘッドホン中心のオーディオファンに支持されています。
競合製品と比較してもその性能は頭一つ抜けており、特に音質や多様なコーデック対応が強みとなっています。しかし、その一方で価格は相対的に高く、一般的なユーザーには手が届きにくい商品でもあります。
Edifier STAX SPIRIT S5の各種レビュー・評価からうかがうと、本機はワイヤレスとは信じられないほどの音質を提供し、高解像度のフラットサウンド、特に弦楽器を中心にクラシック音楽の再現性も高いという点で評価されています。これにより、クラシック音楽や高品質な音楽再生をワイヤレスヘッドホンに求めるユーザーにとっては一つの理想的な選択となり得ます。
Edifier STAX SPIRIT S5の内容、特徴を詳しく解説
第2世代のEqualMass極薄平面振動板を採用した平面磁界型ドライバーを搭載
Edifier STAX SPIRIT S5は、第2世代のEqualMass極薄平面振動板を採用した平面磁界型ドライバーを搭載しています。この技術により、より広範な周波数帯域での音質再現が可能となり、クリアで詳細な音が楽しめます。特に高音域の透明感と、中音域の豊かさが際立ちます。
特許取得済みのFluxor磁気回路設計
この製品には特許取得済みのFluxor磁気回路設計が採用されています。これにより、より効率的な磁界を生成し、音質の向上に寄与します。特に低音域の再現性が高まり、重厚感のあるサウンドが楽しめます。
新規導入した「対称サスペンション設計」により原音に忠実な再生を実現
Edifier STAX SPIRIT S5は、新たに導入された「対称サスペンション設計」によって原音に忠実な再生を実現しています。この設計により、振動板の均等な動きが可能になり、音のゆがみを最小限に抑えることができます。
BluetoothのコーデックはaptXAdaptive(96kHz/24bit対応)、aptXLossless、LDAC、LHDCにも対応
このヘッドホンは、BluetoothコーデックとしてSBC、AAC、aptX、aptXHD、aptXAdaptive(96kHz/24bit対応)、aptXLosslessに加え、LDACやLHDCにも対応しています。これにより、さまざまなデバイスで高品質なワイヤレス再生が可能となります。
Qualcommの「SnapDragonSound」にも準拠
また、Qualcommの「SnapDragonSound」にも準拠しており、対応デバイスとの組み合わせでハイスペックな音質を提供します(96kHz/24bit対応)。この技術により、より低遅延で高品質なオーディオ体験が可能です。
複数のミュージックモードとゲームモード搭載
Edifier STAX SPIRIT S5には複数のミュージックモードとゲームモードが搭載されています。これにより、利用シーンに合わせて最適な音質を選ぶことができます。例えば、音楽再生時には「ダイナミックモード」を、ゲーム時には「ゲームモード」を選ぶことで、さらに臨場感のある音を楽しめます。
マルチポイント対応
また、マルチポイント対応しているため、同時に2つのデバイスと接続が可能です。これにより、スマートホンとパソコンなどの複数デバイスを切り替えなくても使用できるため、非常に便利です。
aptX Voice対応
Edifier STAX SPIRIT S5は、aptX Voiceにも対応しています。これにより、通話中の音声品質が向上し、クリアな音声でコミュニケーションを取ることができます。
専用アプリ「Edifier ConneX」
専用アプリ「Edifier ConneX」を使用することで、コーデックの設定や再生モードの選択、イコライザーを利用した音質調整が可能です。このアプリを使えば、簡単に自分好みの音質にカスタマイズすることができます。
サウンドモードは本体で切り替えることが可能
サウンドモードは「原音」「ダイナミック」「モニター」の3種類があり、アプリを使わずに本体の物理ボタンで簡単に切り替えることが可能です。これにより、シンプルに操作でき、デバイスの兼ね合いを気にせずに使用できます。
3.5mmステレオミニ、USB-Cによる2系統の有線接続にも対応
Bluetooth接続に加え、3.5mmステレオミニジャックやUSB-Cを使った2系統の有線接続にも対応しています。これにより、ワイヤレスだけでなく、有線でも高音質でのリスニングが可能です。
USB接続時は最大96kHz/24bitのハイレゾ再生ができる
USB接続時には最大96kHz/24bitのハイレゾ再生が可能です。別途DACを用意することなくハイレゾ音源を手軽に高品質で楽しむことができるため、幅広いユーザーに満足できる仕様と言えるでしょう。
「ハイレゾオーディオワイヤレス」と「ハイレゾ」規格に準拠
Edifier STAX SPIRIT S5は、日本オーディオ協会が定める「ハイレゾオーディオワイヤレス」および「ハイレゾ」規格に準拠しています。これにより、信頼性の高いハイレゾ認定製品として安心して使用できます。
ラムスキンまたはクーリングメッシュの2種で交換できるイヤーパッド
この製品には、ラムスキンまたはクーリングメッシュの2種で交換できるイヤーパッドが付属しています。これにより、季節や利用シーンに応じて快適に使用することができます。
ラムスキン製のヘッドバンドや折りたたみ機構
ヘッドバンドはラムスキン製で、長時間の使用でも快適なフィット感があります。高級感もあり、装着しているだけで満足感が得られるデザインです。折りたたんで小さくすることもできるので、携帯性にも優れています。
最大再生時間は80時間(バッテリー容量1,500mAh)
最後に、Edifier STAX SPIRIT S5のバッテリー持続時間は最大で80時間となっており、非常に長い再生時間を誇ります。バッテリー容量は1,500mAhで、長時間使用してもバッテリー切れの心配が少ないです。
Edifier STAX SPIRIT S5 仕様
通信規格:Bluetooth5.4
受信対応コーデック:LDAC/LHDC/aptXLossless/aptXAdaptive/aptXHD/aptX/AAC/SBC
連続再生時間:最大80時間
ドライバー:平面磁界型
再生周波数帯域:10-40,000Hz
感度:94±3dB
入力端子:USB Type-C/3.5mm
重量:347g
Edifier STAX SPIRIT S5 レビューサイト


音質の評価の分析
音質の評価について、Edifier STAX SPIRIT S5の各種レビュー・評価から本機の実力を分析・考察しました。本機の音質は高音域、中音域、低音域の各要素で異なる特色を持っており、どの音域でも高い評価を受けています。
高音域の評価
高音域の再生に関して、Edifier STAX SPIRIT S5は非常に繊細でクリアな音を実現しているようです。伸びのある高音が特徴的で、特にクラシック音楽やジャズなどの弦楽器の再現性が高いとされています。多くのレビューでも、高音の透明感が好評を博しており、ワイヤレスながらもハイエンドのオーディオ機器に匹敵する音質と評価されています。
中音域の評価
中音域では、Edifier STAX SPIRIT S5はバランスの取れたフラットサウンドを提供しているようです。ボーカルやピアノの音色が自然に感じられ、非常に聴きやすい音作りになっているようです。解像度が高いため、細かいニュアンスまでしっかりと再現される点が特筆されています。音楽ジャンルを選ばず、多くの楽曲でその実力を発揮できる点が魅力です。
低音域の評価
低音域に関しても、Edifier STAX SPIRIT S5は迫力と深みの両方を兼ね備えているようです。沈み込み感のある低音が特に特徴的で、ドラムやベースの音がしっかりと響きくようです。しかし、過度に強調されることなく、全体のバランスを崩さないようになっている点が評価されています。複数のミュージックモードとゲームモードを搭載しているため、ユーザーの好みに応じた低音調整も可能です。
デザインと装着感
Edifier STAX SPIRIT S5のデザインは、現代的でシンプルな外観を持ち、良くも悪くも無難です。ヘッドバンドにはラムスキン製の高品質素材が採用されており、品位感が高いだけでなく、柔らかく頭にしっかりとフィットするため、快適な装着感を提供します。
また、Edifier STAX SPIRIT S5は軽量でありながらしっかりとした作りとなっており、長時間のリスニングにも疲れにくい設計が特徴です。このことは、各種レビュー・評価からも高く評価されています。特に、ヘッドバンドとイヤーパッドの素材とデザインが、音質だけでなく装着感においても優れたパフォーマンスを発揮するとされています。
さらに、着用時の安定感も抜群とおしなべて評価されており、激しい動きにも対応できるため、音楽鑑賞だけでなくゲームやスポーツ時にも最適です。これらの特徴から、Edifier STAX SPIRIT S5はデザインと装着感においても高い評価を得ていることが分かります。
接続の安定性と使用感
Edifier STAX SPIRIT S5の接続の安定性について、多くのユーザーが満足している様子が見受けられます。本機は、Bluetooth5.2の最新技術を搭載しており、途切れにくく、安定したワイヤレス接続が実現されています。また、aptXAdaptiveといった高音質かつ接続安定性も高いコーデックにも対応しているため、高解像度音源でも途切れることなく楽しむことが可能です。
特筆すべきは、Bluetooth接続のほかにも3.5mmステレオミニやUSB-Cを活用した有線接続ができる点です。これにより、様々なデバイスとシームレスに連携できるため、使用の幅が広がります。多様な接続方法を提供することで、常に最適な音質と接続性を保つことができるのは大きな魅力です。
使用感に関しても、Edifier STAX SPIRIT S5は非常に高評価です。イヤーパッドにはラムスキンとクーリングメッシュの2種類が用意されており、装着感のカスタマイズが可能です。また、ヘッドバンドもラムスキン製で、長時間の使用でも快適さを保つ工夫がされています。ユーザーの多くは、その装着感を「非常に良い」と感じており、アクティブな使用でも疲れにくいと評価されています。高額で本格派のヘッドホンながら、折り畳み対応でポータビリティーに優れているのも特記事項的に評価されています。
Edifier STAX SPIRIT S5の各種レビュー・評価から、本機の接続の安定性と使用感が非常に高いレベルであることがよくわかります。このような優れた特性により、多くのユーザーから支持されています。
バッテリー寿命
Edifier STAX SPIRIT S5は、バッテリー寿命が最大80時間と相当に長時間再生が可能であることが大きな魅力です。このバッテリー寿命の長さは、1回の充電で数日にわたって使用できることを示しており、外出時や長時間の使用でも安心して利用できます。バッテリー容量は1,500mAhと十分な容量を持っており、ヘビーな使用にも耐えられる仕様です。
また、バッテリーの持ちが長いことで、頻繁に充電する手間が省け、毎日の利用に便利です。例えば、通勤や通学、さらには長距離の旅行など、どのようなシーンでも十分なバッテリー寿命を提供します。これにより、いつでも高音質で音楽や通話を楽しむことができます。
さらに、急速充電にも対応しているため、短時間での充電でも一定の使用時間を確保できます。もし電池残量が少なくなっても、短時間の充電で再び長時間の使用が可能となる点も評価できます。
Edifier STAX SPIRIT S5の各種レビュー・評価から見ると、このバッテリー寿命の長さは、他製品と比較しても非常に優れた特長であり、ユーザーからもかなり高く評価されています。
価格とコストパフォーマンス
Edifier STAX SPIRIT S5は、高音質と多機能を備えたプレミアムなワイヤレスヘッドホンとして市場に登場しました。その価格帯は決して安価ではありません。しかし、その音質の高さ、拡張機能、Bluetoothのコーデックへの幅広い対応などを考慮すると、非常にコストパフォーマンスに優れると言えるでしょう。
特に、ハイレゾオーディオワイヤレスやハイレゾ規格に準拠している点は、音質を重視するユーザーにとって大きな魅力となります。有線アナログ接続時以外は、内蔵のDACとヘッドホンアンプを利用できるため、別途DACやヘッドホンアンプを用意する必要がないため、その分のコストがかからない面でコストパフォーマンスが高いと言えます。駆動が難しい平面駆動に最適化されたアンプが内蔵されているのも見逃せないポイントです。
また、最大再生時間が80時間という長時間バッテリーも大きな利点です。これにより、長時間の使用にも問題なく対応でき、一度の充電で長期間使用できるため、結果的にコストパフォーマンスが高まります。
数多くの機能や特許を取得した技術を考慮すると、この価格帯でこれほどの機能を提供しているモデルは他にあまり見られないと言えるでしょう。Edifier STAX SPIRIT S5の各種レビュー・評価からも、その高品質と性能の高さが窺えるため、総合的に見て優れた投資と言えるでしょう。
Edifier STAX SPIRIT S5の肯定的な評価からの詳しい分析
ワイヤレスとは信じられないほど音質が良い
Edifier STAX SPIRIT S5は、ワイヤレスヘッドホンとは思えないほど優れた音質を有しているようです。一部のユーザーからは「スタジオ品質」と称されるほど高い評価を受けています。特に、Bluetooth接続にもかかわらず、有線接続に近いクリアな音質は驚嘆に値すると評されています。
繊細で解像度の高いフラットサウンド
このモデルは、フラットサウンドの再現性においても非常に優れていると評価されています。音の解像度が高く、微細な音までしっかりと再現されているようです。特に音楽制作者やオーディオマニアにとって、この特徴は大きな魅力です。
弦楽器を中心にクラシック音楽の再現性が高い
Edifier STAX SPIRIT S5は、クラシック音楽における弦楽器の再現性が非常に高い点も評価されています。バイオリンやチェロの音がクリアに、かつ豊かに響くため、クラシック音楽ファンにとっては大いに満足できるでしょう。
伸びのある高音と沈み込み感のある低音
このヘッドホンの高音は非常に伸びやかで、きらびやかです。一方、低音に関しても深みがあり、迫力あるサウンドを提供します。これにより、ジャンルを問わず幅広い音楽を楽しむことができるようです。
前作STAX SPIRIT S3を確実に上回る音質
Edifier STAX SPIRIT S5は、前作であるSTAX SPIRIT S3を確実に上回る音質を誇ります。特に音場の広がりと音の解像度において顕著な進化を遂げており、ユーザーからも「買い替える価値がある」との声が多く寄せられています。
対応コーデックが多いのも評価できる
Edifier STAX SPIRIT S5はSBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive、aptX Lossless、LDAC、LHDCなど、多くのコーデックに対応しています。このため、様々な機器や音源に適応でき、ユーザーのニーズに応える柔軟性が評価されています。
装着感も良好、イヤーパッドによって音は若干違う
装着感についても非常に良好という評価です。ラムスキンとクーリングメッシュの2種類の交換可能なイヤーパッドが付属しており、それぞれが異なる装着感と音質を提供します。ユーザーの好みに応じて選べる点が高く評価されています。
バッテリー再生時間は驚異的な長さ
バッテリーの持ち時間についても非常に長いと評価されています。最大80時間の連続再生が可能な1500mAhのバッテリーを搭載しているため、長時間のリスニングセッションでも安心して使用できます。
Edifier STAX SPIRIT S5の否定的な評価からの詳しい分析
アクティブノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能が無いのは残念
Edifier STAX SPIRIT S5は、音質が優れている一方で、アクティブノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能が搭載されていない点が弱点として指摘されています。これらの機能は、特に騒がしい環境で音楽を楽しむ場合には非常に有用です。最近の多くの高性能ヘッドホンがこれらの機能を標準装備している中、本機のこの点はやや物足りないと言えます。
自動装着検出機能がついていない
また、Edifier STAX SPIRIT S5には自動装着検出機能が搭載されていない点も、一部のユーザーからはマイナス評価となっています。この機能があると、ヘッドホンを外した際に自動的に音楽が停止するため、便利でバッテリーの無駄を防ぐことができます。利便性を重視するユーザーには、この欠点が少なからず気になるようです。
LDACとマルチポイントの併用ができない
さらに、この製品は高音質コーデック「LDAC」とマルチポイント接続の併用ができないという制約があります。LDACは高音質を重視するユーザーにとって重要なポイントですが、マルチポイント接続を利用して複数のデバイスを簡単に切り替えることができないのは不便です。このような併用ができない点は、一部のユーザーにとって制約となります。
音漏れがそれなりにある
Edifier STAX SPIRIT S5は、音質面では高い評価を得ているものの、音漏れがそれなりにあるという欠点もあります。公共の場での使用や、静かな環境でのリスニング時には、周囲に音漏れが感じられてしまうことがあるため、この点は注意が必要です。特に大音量での再生時には、音漏れが気になる場合があります。
デザインは無難なものの、高級感は乏しい
デザインに関しても、Edifier STAX SPIRIT S5は実用本位なこともあり、シンプルで無難なデザインではありますが、価格を考慮すると高級感に欠けるとの意見があります。機能性や音質には優れている一方で、デザイン自体が目を引くものではないため、見た目にもこだわりたいユーザーにはやや不満が残るかもしれません。いまどきのBluetoothヘッドホンで、しかも価格も高いのに本体操作が物理ボタンのみというのは、スタイリッシュではないという感想も見られます。
一般的な感覚では高額 ブランドバリューも弱い
最後に、音質や機能性は高いものの、その価格は平均的なユーザーにはやや高額に感じられるようです。高性能なオーディオ機器に対して相応の価格が設定されていますが、一般的な消費者には手が届きにくい価格帯であるため、この点も考慮する必要があります。
また、ソニーやボーズ、アップルのような有名メーカーでないのにしては高いという指摘もあります。ヘッドホン愛好家にとっては有名でブランドイメージも高いSTAXの名前を冠してはいますが、STAXが開発したわけでもなく、STAXのブランドも一般ユーザーには先述のメーカーほどのバリューでもありません。実際にはEdifierのヘッドホンと言えるわけで、Edifierが最近急激にスピーカーやヘッドホンなどで評価を高めているブランドだとしても、やはり、ソニーやボーズ、アップルのようなネームバリューはないと言えます。
まとめと総合評価
Edifier STAX SPIRIT S5がおすすめのユーザーや使い方
Edifier STAX SPIRIT S5は、特にワイヤレスヘッドホンとしての音質にこだわるユーザーにおすすめです。第2世代のEqual Mass極薄平面振動板を採用した平面磁界型ドライバーや、特許取得済みのFluxor磁気回路設計により、繊細で解像度の高いフラットサウンドを実現しています。また、伸びのある高音や沈み込み感のある低音表現が可能で、クラシック音楽や弦楽器の再現性が非常に高いです。このため、高音質を求めるオーディオファンや音楽制作者にも適しています。
さらに、Bluetoothのコーデックも豊富で、SBC、AAC、aptX、aptXHD、aptXAdaptive、aptXLossless、LDAC、LHDCに対応しています。Qualcommの「SnapDragonSound」にも準拠しているため、対応するデバイスとの接続で最高の音質を楽しむことができます。有線接続では、内蔵DACとヘッドホンアンプを利用できるUSBデジタル入力の使用がおすすめです。
さらに、最大再生時間が80時間と非常に長く、長時間の使用にも耐えられる点も魅力です。これにより、日常的にヘッドホンを使うユーザーや長時間の移動をするユーザーにとっても非常に便利です。
Edifier STAX SPIRIT S5があまりおすすめでないユーザーや使い方
一方で、Edifier STAX SPIRIT S5はアクティブノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能が無いため、これらの機能を重視するユーザーにはおすすめできません。公共の交通機関を利用する際や静かな環境で音楽を楽しみたい場合には、競合製品の方が適しているかもしれません。
また、自動装着検出機能が無いため、ヘッドホンを外した際に自動的に再生が停止する機能を期待しているユーザーにも向いていません。さらに、LDACとマルチポイントの併用ができない点も一部のユーザーには不便に感じるかもしれません。BluetoothやUSB接続ではなく、有線アナログ入力メインで聴きたいユーザーは、別途DACやヘッドホンアンプを用意する必要があるため、あまり本機との親和性は高くないかもしれません。
デザイン面でも、高級感に欠けると感じるユーザーもいるかもしれません。音質や機能は優れていても、見た目の高級感を重視する場合には他の製品を検討する方が良いでしょう。また、価格が高いため、コストパフォーマンスを重視するユーザーにも適していないケースがあります。ソニーやボーズ、アップルのような有名メーカーでないことに不安や難色がある場合も向いていないとなるでしょう。
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